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😶 COC「こゝろ」感想など。※ネタバレ有、未通過閲覧× (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)※Twitter上でふせ投稿している文と同じ。 KPさん、PLの皆さん、本当にありがとうございました。 素敵なシナリオを全員で生き抜くことが出来て本当に嬉しく思います。 「こゝろ」とんでもないシナリオでした……。とてもクトゥルフらしいシナリオでありながら、シナリオの構造自体はクトゥルフというよりは王道ファンタジーRPGにも近しいような。HO1~4の個々人の事情が絡み合っていった後の最終決戦、熱いですね。とても楽しかったです。 HO1について。 HO1は……いや、HO1とHO2は、物語の最終盤まで自分が何を成せば良いのかがいまいちピンと来ない立ち位置でしたよね。と、私は感じています。勿論、個別導入で頂いた使命・目的はあるのですが逆に言えば「それしか」なくて。HO3やHO4、そして村を取り巻く事情や歴史は、PL的には「うわぁ可哀想、つらぁ……しんど……」となっても、HO1とHO2のPCにとってはずっとどこか他人事でした。それが最後に先生やKの部屋での出来事を踏まえて他人事じゃなくなる感じ、好きです。 私自身は、二日目で「たぶん静ちゃんは黒」だと考えていました。 まず妖狐の本を見つけて「これはキツネがいるぞ」と。一番に頭に浮かぶのは奥さん。容姿が色白金髪だし。怪しげな呪文も使っている。ただ私が普段KP側の人間ということもあって「でも奥さんがキツネでも誰も驚かないからたぶん奥さんは白」だと思って。じゃあ静ちゃんか伊藤さん……この時点ではどちらとも言い難いな、と感じていたのですが。殺生石を観に行った時に、能勢さんが「静ちゃんのために注連縄を外した」という旨のお話をしてくださって、PL的には「あぁ静ちゃんキツネか、キツネに憑かれているかどっちかだな」と。あとは「静ちゃんキツネと読ませておいて実は能勢さんの中にキツネが入り込んで身を潜めている可能性。だとすればPvPもやむなし」と。でもこれはあくまでもメタ読みなので、陽香菜にはこの時点では特段、誰かを疑う必要性も根拠もなかったのですよね。だからどちらにも霊視は使わなかったのですが……これ、失敗したなと思いました。 最終決戦前、とにかく全員で向かいたいと私は思っていて。けれど、みんなを巻き込むだけの根拠を陽香菜は提示しきれなかった。だから「助けて欲しい」としか言えなかった。あの時点で「静=キツネ」を憶測でも提言出来ていれば、安藤さんには「先生はキツネに魅せられておかしくなってしまっている」、能勢さんには「静ちゃんが危ない」、神崎さんには「N村の悲劇が繰り返されるかもしれない」と立ち向かうべき目的を陽香菜の口から出せたのですが……いけませんね。KP視点寄りのメタ読みで考えてしまうことが多くて、それをPCに情報という形で落としこむのがまだ苦手です。 後悔は置いておいて。 HO1に独自で与えた設定、我ながらシナリオにかみ合っていたなと驚きました。以下キャラシ。 https://charasheet.vampire-blood.net/3718942 Kのノートを読んだ後からずっと「お師様は小萩陽香菜のお師様です」ということをKに伝えてあげたくて。陽香菜も自分は何者かということをずっと悩んでいて、それをKに救ってもらったので。勿論、彼と比べれば陽香菜のそれはちっぽけな悩みなのですが。あと、お葬式の後「納得するまでバイバイは言いません」なんて言ってしまったので、どこかで必ず「バイバイ」をしなくちゃ、と思っていて。この二点、セッション中に伝えられなければ後日談小説を書いて昇華してあげないとなぁ、と考えていたのですが……KPさんの各HOへの最後の自由時間というお心遣いで無事にお師様へと言葉を紡げて本当に嬉しかったです。本当にありがとうございました。 そして、最後の最後で聞き耳を失敗してしまって……その瞬間は「うそだぁなんでここで……」と思ってしまったのですが、KPさんの「もう知っているのだから、聞こえなくても構わない」という描写に救われましたし、そして、その描写のおかげで自分の中で「繋がった!」となったことがありまして。キャラシに書いているのですが、陽香菜は小さな頃から「声」に悩まされてきた子。そんな彼女が、最後の最後にある声を聞き取れなかった。それって彼女にとっては前へ歩みだした証なのかな、と思えて。Kと出会い、彼に救われ、彼の意思を継ぎ、彼とお別れをして。そうして陽香菜は本当の意味で「自分の生きる現実の世界」に真っ直ぐ向き合えたのかな、と。それゆえ最後の声は聞こえなかった。もうしっかりと受け取っているから。そう解釈しました。 すごい、このシナリオすごい。そしてKPさんすごい。HO1としては勿論のこと、小萩陽香菜としての物語もきちんと完結して。奇跡的で有難いことです。本当にありがとうございました! 以下はHO1のPL視点からの感想です。 安藤さん。 私の中では本卓の癒やし枠でしたと白状しておきます。何と言いますか、のほほん、のんびりとしていて、それでいて誰よりも常識人で「帰ろう」とか「危ない」とか大人な振る舞いや気遣いを見せてくださって。見ていて、あるいは一緒に行動していて、とても安心感がありました。ありがとうございます。 個人的に安藤さんのRPで大好きな所がありまして。Kの部屋で「助けて欲しい」と言った陽香菜に対して、皆さん了承の旨を示してくださいましたが、その時に安藤さんは一番及び腰というか……「もうこうなったらしょうがないかぁ」と半ば諦めのような態度を垣間見せていて。あ、それが悪いとか嫌とか言う話ではないですよ! あと、勿論、あくまで私視点からはそう見えたというだけのことですよ! 何より、HO2にとってはここでHO1に積極的に力を貸す理由がありませんしね。 ええと話がそれましたが、そのRPを踏まえた上での先生との対峙シーン。ここ、大好きです。先生と安藤さんのやり取りも大好きですし、その末に「陽香菜ちゃん、今度こそ本当に助けてあげるよ」と言ってくださって。あそこ熱かったですね。格好良かったです。あの瞬間、あぁ皆の意思が一致したな、と。全力で最終決戦にのぞめるな、と。 あとは玉藻前に操られていた時の能勢さんへのダメージ1。あれも大好きです。あそこ、私は勝手に「安藤さんの本能が目の前にいる鬼(に見えるPCたち)は切るべき相手ではないと理解していて、その心のゆれが切っ先のブレに繋がったのかな。その結果のダメージ1かな」と解釈しています。 あと安藤さんには謝らないといけないこともありまして……最終決戦の本当に最後の最後。安藤さんも参加したかったですよね。あああもう本当にごめんなさい。発狂解除する余裕がなくて本当にごめんなさい。プレイ中はいっぱいいっぱいで、考えて考えて行動していたつもりだったのですが、終了後に思い返して後悔と申し訳なさが押し寄せまして……本当に申し訳ございませんでした。 能勢さん。 本卓の振り回され枠&ネタ枠という印象です。勿論それだけではなくて、しんどい枠、格好良い枠でもあって。おじいちゃん、静ちゃん、村……いや、もう本当にHO3にのし掛かるものが多すぎるし重たすぎる……それを背負って最後まで歩んでくださった能勢さん。格好良いの一言に尽きます。 能勢さんは全体を通してRPのテンション差が凄まじくて、ご一緒していて……というか横から見ていて楽しい人でした。神崎さんにいじられ続ける能勢さん哀れ可愛い。 私、最後に能勢さんが村に行ったのとても驚きました。そして感動しました。静ちゃんの所に行ってもおかしくはなかったのに、村に行って謝罪と決意を口にするんですよね。とても格好良かった。そして、心が決まっているんだな、と。これからも苦しみ続けることにはなるのでしょうが、あの強さがあるならきっと大丈夫、と思わせてくださって。最終決戦で本当の意味で静ちゃんを救えた。その一矢は能勢さんが放ったもの。それなのに、静ちゃんには何も語らず、静ちゃんとは言葉を交わさず……そこに決意を感じて胸にじんと来ました。きっと能勢さんはもう静ちゃんの人生に交わる気はないのだろう、と。少し悲しくて、でも強く温かで。 最後の矢、しっかりと決めてくださったの本当に格好良かったです。ありがとうございました。鳴弦の儀も何度も成功させてくださって……能勢家の者として使命に目覚めた感が凄かったですよね。これからも強く生きて欲しい……でも折れそうになったのならその時には誰かを頼って欲しい。そう説に願います。先生が安藤さんを頼ったように、Kが小萩に託してくれたように、小萩が皆さんを頼ったように。手遅れになる前に、誰かの手を求めて欲しい。そう思っています。 神崎さん。 INT8を存分に生かしたRPが良い意味で大暴れ。良い塩梅であちこち掻き回してくださりありがとうございました。神崎さん……いや、辛い。辛いですよね……。神崎さんの辛さ、苦しさは他のHOの人たちにはどうしても理解しきれてあげられないものだと思うんです。状況証拠からある程度の推測は出来ても実際の体験とは全然違うし、神崎さんのこれまでの人生や祖父のことは、他HOには知りようのないことなので。だから、というのはただの言い訳にすぎませんが、セッション中あまり寄り添えなくて、本当にごめんなさい。この後も生きていなかくちゃならない、きっと4人の中で一番、どうしようもない気持ちを抱えていると思うのですが、それでも、出来れば幸せに生きて欲しい。 神崎さんのRPで一番印象に残っているのはやっぱり能勢さんを許したって所ですね。「罪を憎んで人を憎まず」。それって、頭で理解はできても、心が納得できるかと言われると難しいことだと思います。それでも、神崎さんがそう決意したんですよね。強い。 そして、私が今回の卓で一番「わぁ……ここシーンとしてとても綺麗な絵だなぁ」と思ったRPは、最終決戦。震える能勢さんの手に、神崎さんが手を重ねたシーンです。それで能勢さんの震えが止まって、矢を命中させるんですよね。え待ってください。これ本当に美しすぎませんか。私マイクの前で口を押さえてしまいましたよ。だって、玉藻前を解き放ったのは能勢さんで、その行動によって神崎さんは故郷や両親や友達や、健常な身体や、ひいては祖父を失いかけていて。それでも神崎さんは能勢さんを許した。そしてそんな神崎さんの言葉と手に支えられて、全ての元凶を作った能勢さんが震えのおさまった手で弓を引き、全てを終わらせる。……映画ですか、これ。素敵すぎる……興奮のあまり言葉がくだけがちになっておりますね、ごめんなさい。でも本当に、このシーン絵になって欲しいなと思うくらい大好きなシーンです。素敵なRPに拍手。 KPさん。 演出、温情、シナリオの運び……いろいろな所に対してまずはありがとうございました、の気持ちを。素敵な卓を経験出来たのは、同卓してくださったPLさんたちは勿論のこと、いろいろと手配してくだり、準備してくだったKPさんあってのことです。演出がどれもいろいろな意味で胸を抉りに来るもので……本当に、しんどい面も多々ありました。ありがとうございました。 そしてNPCさん達のRPが本当に真に迫っていて! 楽しかったり、悲しかったり、腹がたったり、怖かったり……そういう探索者たちの感情の揺れ動きが大きかったのは、彼ら彼女らが生き生きと生きていたからだと思います。静ちゃんの愛らしさと、玉藻前静ちゃんの憎たらしさが同じRP上で同居しているの……あれ凄すぎます。お見事。玉藻前静ちゃん、可愛いのに邪悪でぞわぞわしました……そして絶対に負けたくないと思いました。 私が普段KP側の人間で、いつもは固定メンバーでセッションを楽しんでいるので、「他の卓ではこういう処理をするんだ、こういう描写をするんだ、なるほどこう運ぶのか、こう運ぶのか、こう魅せるのか」などなど……いちKPとしても学びと発見の多いセッションでした。クリファン処理などは特に、お上手だ~! と感心しきりでした。咄嗟に思いつけるの凄い。貴重な体験をありがとうございました!
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