【新CoC】地獄雲-3

ぶいしむ
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登録日:2021/02/06 12:15最終更新日:2021/02/06 12:15

【シナリオの概要】
舞台は2010年代の日本、茨城県にある架空の町、目方市。
3か月前、市内に住む高校2年生、金原紗希絵が下校途中に変死する事件が起こった。
通学路の脇にあるキャベツ畑の真ん中で、無惨な姿で死んでいるのを、畑の所有者が発見したのだ。
死体は全身の骨が折れ、ところどころ肉が骨から引き剥がされるような酷い傷を負っていた。
また、紗希絵の自転車が、死体から3メートルほど離れた畑の中で、フレームがメチャクチャに折れ曲がった状態で発見された。
警察は自動車事故の疑いで捜査を進めているが、怪しい車両の目撃証言はなく、難航している。
探索者たちは、それぞれの理由からこの事件に興味を持ち、真相を調査することになる。

【キャラクター】
椶錻膩滬薇鬆(アースさん)
https://iachara.com/sns/723255/view

金原勝(豆乳コーヒーさん)
https://iachara.com/sns/835561/view

山内飛鳥(トンボさん)
https://iachara.com/char/836848/view

【ダイス】
新ココフォリアで専用の部屋を作りました。ダイスロールはこちらでお願いします。
https://ccfolia.com/rooms/aH8YkK8Qd

【ハウスルール・セッションの進め方】
参加者の方はご一読ください。
https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=vsimaginater2020&i=vsimaginater2020_161150101793
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アキアカネ
40. アキアカネ
2021/02/12 18:58
知識→失敗です
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アース
39. アース
2021/02/12 15:43
知識レギュラーです。僕はもう強い風が吹いても目星しないことを心に決めました。
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ぶいしむ
38. ぶいしむ
2021/02/12 10:27
>アースさん
 そろそろ、分かる人には分かるくらいの情報は出てきましたねw

>トンボさん
 残念ながら、学校の図書室には古地図はありません。が......。

 「目方のかまいたち」の情報が行き渡ったところで、全員〈知識〉ロールをしてみてください。
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アキアカネ
37. アキアカネ
2021/02/12 09:30
勝さん痛そうです…
小杉段三郎ってすごいですね、忍者みたいです。
ーーーーー
この辺りの古地図とかってありますか?段三郎の子孫さんの住んでる場所に放課後にでも行ってみたいので。
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アース
36. アース
2021/02/12 00:19
本の情報を全員に共有します。今回の神話生物多分○○○。かな?
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豆乳コーヒー
35. 豆乳コーヒー
2021/02/11 23:18
学校の図書館すごい! 段三郎の子孫、まだこの町にいるかな…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
金原 勝 - 今日 23:15
1d3 ダメージ
Cthulhu7th : (1D3) > 2
[ 金原 勝 ] HP : 15 → 13
「ぷぎゃー!?」
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ぶいしむ
34. ぶいしむ
2021/02/11 23:13
 1レスに収まりきらなかった......。ちょっと長すぎたかな。反省。

=============================
【勝さん】

 おお!ついにやってしまいましたね!

 では、勝さんは生け垣に気をとられるあまりに、足元がお留守になり、道の脇にある水路に落ちてしまいました。全身がずぶ濡れになった上、コンクリートに頭をぶつけ、1d3のダメージを受けます。
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ぶいしむ
33. ぶいしむ
2021/02/11 23:04
 段三郎はまず、住民に頼んで、法角の庵の出来る限り詳細な間取り図を描かせた。そして、それを長い間眺めて、すっかり頭に入れてしまうと、黒頭巾と黒装束を身につけ、短刀を一本背負って庵へと出かけた。段三郎は夜の闇に紛れてこっそりと庵に近づき、まんまと床下に潜り込んだ。
 上を見ると、右上方の床板の割れ目から仄かな行灯の光が漏れている。法角がまだ起きていることを悟った段三郎は息を殺し、辛抱強く待った。
 しばらくすると、行灯の光が消え、ぎし、ぎし、と床板が軋る音が聞こえてきた。法角が夜のお勤めを終えたに違いない。足音は少しずつ近づき、段三郎の真上で止まった。一呼吸あった後、今度は衣擦れの音がしばらく続いたが、やがてそれも止み、聞こえるものは何もなくなった。
 静寂に支配された床下で、段三郎は背負ってきた短刀を抜くと、両手で握り、足を一杯に曲げて屈むと、柄の尻を地面につけた。次に目を閉じ、心の中で、ゆっくりと数を数え始める。
 いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう……。じゅう、と数えると同時、段三郎は目を見開くと、曲げていた膝を思い切り伸ばし、手にした短刀を一気に突き上げた。
 達人の刃は、床板を貫き、敷き布団を通り抜け、その上にあった肉を裂いて、ついには法角の心臓を串刺しにした。僅かな呻きすらあげることなく、悪漢はあの世へと旅立ったのである。
 こうして、目方の地に平和が戻った。段三郎は住民に感謝されたのみならず、その功績を認めた藩主から、目方の地の代官に任命された。
 見事な功績を上げた段三郎だったが、彼には一つだけ気がかりなことがあった。かまいたちのことである。
 法角が死に、かまいたちが目方の民を悩ますことはなくなった。しかし、だからといって、かまいたちが目方の地からいなくなってしまったと考えるのは早計なのではないか。かまいたちは今もまだ目方の地のどこかに潜み、その恐ろしい力を再び世に示す日を待ち望んでいるのではないか。
 そう考えた段三郎は、法角の庵を改築して屋敷を建て、移り住むことにした。かまいたちが再び現れたときに備えて、自ら目方の地を守護することにしたのだ。段三郎の子孫は現在でも目方山に住み、祖先が守った地を見守っている。
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ぶいしむ
32. ぶいしむ
2021/02/11 23:03
◆目方のかまいたち
 目方市の民話。
 江戸時代の中頃、目方山に和泉法角という儒学者が移り住んできた。法角は元々、江戸でも名の知られた知識人で、幕府から助言を求められることもあるほどの人物だった。
 しかし、ある頃を境として、外国の異端思想に傾倒するようになり、やがて禁制品の密輸や怪しげな儀式に手を染めるようになった。このことで幕府に睨まれた法角は江戸にいられなくなり、目方に落ち延びてきたのである。
 目方にやってきていくらも経たないうちから、法角は近隣の住民と頻繁に厄介事を起こした。法角の家から耐え難い悪臭が流れてきた、入会地の山が荒らされた、家畜を盗まれた、などの申し立てが次々となされたのである。
 これらの苦情を法角は鼻であしらった。身に覚えがないの一点張りで、しまいには、言いがかりをつけるならこちらも相応の対処をすると、逆に住民たちを脅す始末。住民たちはいよいよ憤慨し、法角が私刑に処されるのも時間の問題かと思われた。
 ところが、住民たちはすぐに、それが困難であることを思い知らされた。法角に対し、激しい怒りを表明し、あんな奴は俺が叩き出してやると息巻いていた男が、ある晩何者かに襲われ、惨殺されたのだ。男の全身はメッタ斬りにされ、あちこちで、肉が骨から剥がれ落ちていた。男は村一番の力自慢だった。
 小柄な年寄りである法角にこんなことができるはずがない。住民はすぐに協力者の存在に気づいた。だが、その協力者の真に恐ろしい性質を理解したのは、さらに二人の犠牲者が出た後だった。
 かまいたち。住民は恐るべき協力者のことをそう呼んだ。風鳴りとともに現れて、人体を切り裂く妖怪。あまりの素早いので、人の目はその実体を滅多に捉えられないが、地獄そのもののように禍々しい姿をしており、運悪く目にした者は、たちまち発狂してしまう。かまいたちは法角の妖術によって操られており、彼のためならどんなことでもする。
 この強力な怪物に、自分たちだけで立ち向かうのは無理だ。そう悟った住民たちは、武芸の達人と評判の高い土浦藩士、小杉段三郎に相談した。段三郎はことの次第を知ると「では、拙者が何とかしよう」と請け合った。
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ぶいしむ
31. ぶいしむ
2021/02/11 23:02
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【椶錻さん・山内さん】

 では、椶錻さんは「かまいたち」と「小杉」両方の単語が登場する文献を探し当てることができました。「茨城県のむかしばなし」という本に収録されている「目方のかまいたち」というお話の中に、この二つの単語が登場しています。

 少し長いですが、次レスに全文を掲載します。
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