自家製版 ルナルについて

きらす
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登録日:2019/06/30 19:46最終更新日:2019/07/10 10:28

自家版ルナルは、友野先生の描かれたルナル・サーガを基盤としつつも、だいぶ変更を加えています。

大まかな方針と変更点および私のルナル観を大雑把に。

これらの独自観点ですが私はべつに学者でもなんでもないので歴史や文化人類学の学術的な正しさより「自分が、そう思うからこうした」「ゲーム的にこっちのほうがいいかも」程度のモノです。
「この方がいいかも」という意見があれば採用することもあるかもしれません。

文明レベル
双子の月の訓えのおかげでルナルの住民の基礎教養は高いといっていいでしょう。
また文明レベルは3(一部で4)となっていますが、実際は魔法のおかげでそれにまつわる分野においては、遥かに高いレベルを持っていると考えています。
とくに都市部では衛生や医療、社会保障の面でもかなり優秀です。
たとえば公式では細菌の概念が無いようでしたが《殺菌》の呪文があるため、衛生概念はそれなりに発達していると考えています。
すくなくともゼロではありません。

このあたり神殿や種族によっては文明レベル8~9に匹敵する部分もあります。
そのためいわゆる、中世暗黒時代的な文明レベルではないと考えています。
反面、地方や過疎地ではその恩恵は高嶺の花であり、話には聞くが手の届かないものとしての認識もあります。

また異種族が多く存在することや「黒の月」という共通悪がいるため、いわゆる外見や人種による差別も少ないと考えています。
鳥人間や半魚人の喋る世界では肌の色など些細な問題です。

各神殿の認識
青月の信者は真面目な人が多いようですが各神殿で教えている技能や呪文は多くの人は「技術」と割り切っています。
宗教施設というより職能組合(ギルド)としての役割を果たしている面の方が多くあります。
青の月は、いわゆる「公務員」的な役割、赤の月は一部をのぞけば「フリーランス」という感じでしょうか。
平均的な比率としては「青が7、赤が3」といったところです。
もちろんこれには地域差があり国の気質にもよります。
これは、田舎にいけばいくほど地域共同体が強くなるので青月の信者が増える傾向があります。

さらに細かい比率。
青月信者の約半分がサリカ信者になります。
ただし都市部ではサリカ信者は減り、田舎にいけば更に増える傾向があります。
次に多いのがガヤン信者とジェスタ信者でそれぞれ2割ほど。
ペローマ信者は全体の5%程でしょう(田舎では、医者、薬屋や教師がほとんどです)。
残りの5%は、いわゆる「下位神」「協力神」です。

この「下位神」「協力神」として比較的よく見かけるのは以下の神々です。
産婆と墓守を担うファウン(とナーチャ)、酒と保存食(発酵食品)を担うリャノの下位神リベルス、食品の冷蔵の役割を担うジェスタ下位神のリクリア。道行く旅人の道祖神で出会いと別れを司る、サーシェンとタウシェン(サリカとアルリアナの下位神)、狩人の守り神とも言えるエシリルとデナンダ(ジェスタとリャノの下位神)です。
※半分以上自作の神様です。

さて赤月の方は、これも地域差が大きいのですが食材や水利を管理するリャノ神殿が頭ひとつリードといったところでしょうか。
赤月信者の35%程がリャノの信者です。
あとはシャストアが20%、アルリアナが20%、タマットが15%ほどです。残り10%がいわゆる「下位神」「協力神」の信仰になります。
個別の対応の神殿が多いのが赤月の特徴でしょうか。

例
約100人の田舎の村があれば青月の信者は75人程になります。そのうち約55~60人がサリカ信者で、ガヤン信者とジェスタ信者が約5~10人ずつ、2~3人のペローマ信者がいます。それ以外の信者は1~2人、あるいは全く居ない場合も珍しくありません。

赤月の信者は約25人で、内訳はリャノ信者が約10人、シャストアとアルリアナ信者が約5人ずつ、タマットが信者が3人、それ以外の信者は2~3人、あるいは全く存在しません。

入信者が5人に1人、神官が20人に1人程度、高司祭は100人に1人程度、という比率です。それ以外は、ほぼ平信者です。

ちなみにこの比率は面白いことに魔法の素質の持ち主が生まれる比率と、ほぼ同じです。
魔法が活発なルナル世界では、なんらかの魔法の素質を持つ人は5人に1人程度の割合で存在しています。2レベルは20人に1人、3レベルともなると100人に1人程度の割合です。
高い魔法の素質の持ち主は、よほどのド田舎か本人が拒否しない限り、神殿からのスカウトがやってきます。

人口数百人の小さい村ならサリカの神官は2~3人いるかもしれませんが高司祭は居ないのが普通です。神殿も存在しないか広場でひとまとめに祀られれていることも珍しくありません。

司祭長や教区長、司教などの更に高い地位の宗教階級も存在するのですが、通常PLが選択することはありませんのでここでは省きます。

様々な種族について

双子の月
各神殿の技能および装備や設定が一部変更になっています。
従来の技能で収まりそうな部分は追加の技能にならないように変更しています。

ドワーフ
大きく変更はありませんが「くいしんぼう」を「技術に対する敬意」に変更しても構いません。
いくつかの協力神の設定を追加予定です。

緑の月
エルファには「螺旋派」とよばれる、双子の月の信者達の町に住む一派がいます。
氏族と装備品の設定に一部変更があります。

彷徨いの月
ミュルーンの伝令ギルドが大きな力を持ちます。
いくつかの亜種ミュルーンを追加します。

ギャビットはあまり大きな変化はありません。

シャロッツはケストレルの「輝く瞳」とフォーン族の「見えない手」に少し変更を加えます。

フェリアも少し変更があります。

公式に存在する彷徨いの月を崇める「人魚」ですが海ギャビットということにしておきます。
人間の上半身にイルカの下半身がついてます。
広大なルナルの海洋には巨大なクジラのギャビットもいるそうです。

魔術師について
太古の「源人がえり」でもある「魔術師」ですが、その秘められた魔術の才能から、双子の月で生まれた場合、多くはそのまま両親と神殿で育てられ神殿付きの魔術師(ほぼ高司祭位までの昇進が約束されています)になります。
彼らの多くは神殿専属の魔化魔術師となるでしょう。
そして中にはそのまま市井の魔術師を兼任するものも珍しくありません。

しかし奇異な外見や、両親の都合(無教養や経済的問題、主に後継者問題)や、特に魔法の才能に恵まれた場合(あるいは恵まれなかった場合)、純粋な魔術師として育てられます。
これはドワーフやエルファも同様です。
肉体訓練に重きを置くドワーフでは、里子に出されることもあるようですが、エルファは魔術師として外部に出すのを嫌がります。(もともと同族意識、共同体意識が強いので当然ですが)

逆に彷徨いの月の信者は魔法の技術を持たないため、ほぼ魔術師として引き取られ育てられます。
極稀に草原の賢者となっているギャビットや、まじない師をしているシャロッツがいる程度です。

銀の月で生まれた魔術師は、人間と交流があればそのまま魔術師になることもありますが、基本的には、その部族で育てられます。
あるいは純粋たる銀の月は源人の血を継いでおらず魔術師が生まれないことにしても構いません。

魔術師が邪術師となるかは生まれた種族と育った環境次第でしょう。
黒月に生まれれば、確実に邪術師としての途が待っています。

銀の月
爬虫人にはカメレオン偵察兵が追加されます。
エリマキトカゲ突撃兵、トビトカゲ兵、オオトカゲ兵も追加されます。

多足のものはより機械的になります。

翼人には風使いが追加されます。
ハイグリフォンが使用可能です。

グルグドゥには疑似声帯が追加されます。

黒の月
種族特徴の設定を少し変更しています。

純血のトロールは3大陸全体でも百体前後しかいません。
トロールの中では最弱の300~40CPクラスでもリアド大陸の記録では20体ほどしか確認されていません。
これらの「若く未熟な」トロールでさえ他の月の信者にすれば最高レベルの英雄に匹敵します。

《黒》のゴーソンが作ったという「黒い恋人達」と言われる3体のトロールから生まれた7人の「黒い兄弟達」は500~600CP超えの怪物と言われています。
これらに遭遇することは極めて稀でしょう。

ゲルーシャは闇の氏族を追加でいくつか予定してます。

オーガー、ゴブリン、オークは大きく変わりません。

ホブゴブリンは若干の変更があります。

三大大陸と各国について。
リアド大陸が人間の地であることに変わりはありません。
ユエルの舞台である、ジャナストラは未だドワーフの大地であり、シェイプチェンジャーおよびシェイパー帝国は存在しません。
はるかマーディールはエルファ達の緑地です。

トルアドネス帝国は公式と大差ありませんが王族にいくらかの変更があります。
母なる結社は存在しますが公式に出てきた人たちは基本いません。

ルークス、ゼクス、も大きく変化はありません。

紫の群島は小国家群です。
独自の小国出身者を遊びたい場合はここをおすすめします。

グラダスの五王国は公式のルナルサーガで悪役を担ったスティニア高地王国は大きく変更されています。
一風変わった閉鎖的な国ではありますが改造兵士などは存在しません。
ただし「黄金の姫」と呼ばれる女王が代々継承するのは変わっておらず、「四姉妹」と呼ばれる様々な金属の名称を冠した姫の側近が存在します。これは実際には四人いるわけではなく建国の際にいた他の三人の姉妹の名をとった名誉職と考えられています。
魔術師たちを統括するのは「白金の姫」が担い、鉱山資源の管理とドワーフ族との渉外を担当するのは代々「青銅の姫」の役目です。また「鋼鉄の姫」はガヤン司法の最高位であり「鋼の蜘蛛」と呼ばれる司法組織を管轄しています。
ただし、いずれも基本的には名誉職であり実権は各現場の長が握っています。

ファイニア低地王国と仲が悪いのは公式と同じですが、ハイランダーと呼ばれる高地王国騎士団では「飛行エイ」や「飛行ザメ」を乗りこなす空挺部隊が存在しています。

スティニア大規模変更のため他の四王国も少し変更されてます。

また戦国時代日本をモデルにしたカルシファード皇国(侯国ではなく)は未だ鎖国を解かれておらず、大きく異なるものとして予定しています。
概要だけ伝えると輪の月の魔力により、異世界から島ごと召喚された「日本列島(と思われる断片的な島)」になり、「日本の歴史上の偉人(と思われる人物)」が召喚されたことによりもたらされた日本ベースの異文化の地です。

ともあれカルシファードはいくつかの単語以外は、ほぼ別物と考えてください。トルアドネス帝国をはじめとした諸外国との関係性、歴史も変わっています。

ただし「カルシファードブレード」および「武戦士(サムライ)」だけはカルシファードの南洋にあるマダスカル島に伝わっており、その残滓が残っています。いわゆる「武戦士」や数々のカルシファードの奇譚は、そこで描かれた創作とされています。

南方ザムーラ島は恐竜(ムカシオオトカゲ)と恐竜使いがいるところまでは同じですが、若干の変更があります。
恐竜使いには位階があり、多くは翼竜や草食恐竜を荷運びとして扱うだけです。
中には大型草食竜を住処にしている部族もあるようです。

他には壁走りを使う傭兵集団や、恐竜を祖霊として崇めるエルファ、異なる技術で恐竜を使役する爬虫人がいます。

以上の変更は遊ぶ幅を広げるためと解釈してください。
特定の国を悪役にすれば、次に待っているのは大規模な戦乱でありそれは冒険を遊ぶ上では何かと不都合に思うからです。
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