アルリアナ神殿の追記・変更は以下の通りです。 「思い出」を司るアルリアナですが側面として「忘却」も司ります。 つらい恋愛など嫌な過去を引きずって生きるより綺麗さっぱり忘れてしまったほうが早いということも時々あります。 また過去の罪を償い、そのことを悔いているものの罪の意識から前に進めなくなったものへの最後の救済としての「忘却」を行うこともあります。 憎悪という負の連鎖を断ち切る術として、あるいは不幸な環境によって黒月の信者となってしまったものへの救済として「全ての忘却」が行われた例もあるということです。 同性愛や異種族愛、ある種の変態的性欲にも肯定的です。 ただし相手の同意無しの一方的な性欲や、尊厳を貶めるものは認めません。そうなる前、あるいはそうならないように導くのもアルリアナの使命と考える神官もいます。 入信者までなら単に自分の性欲を満たすためのものが多いようです。大きな都市や田舎ではアルリアナの祭典を催す施設や行事があります。 また夫婦間の夜の営み相談や、性的被害者のカウンセリングにも関わります。 以下の技能が追加されます。 性愛術 (肉体/並)技能なし値:敏捷力-5 生命力-5 知力-5 肉体を使って相手を誘惑したり、性的な快楽を与える技能です。基本的に同意のある相手にしか用いれません。「性的魅力」は外見を通じての交渉術ですが、こちらはより実践的な誘惑を行う技能です。 判定に成功すると事後に反応が「良い」以上になります。知力や生命力が基準になることもあります。失敗しても元の反応以下になることは通常ありません。 一部の判定に「柔軟」の特徴があれば+3のボーナスがあります。 アルリアナ神殿では霊薬や呪文を用いた独自のテクニックがあるそうです。 カウンセリング(精神/難) 技能なし値:心理学-3 さまざまな定義がありますが、心理療法と精神治療を中心に行う技能です。受容や傾聴を行う際には意志力が基準になる場合もあります。判定に成功すればクライアントの悩みや、あるいは精神疾患を取り除くことができます。通常、治療は長期間(数ヶ月から数年)に渡ります。 一回の成功では、その時の不安な感情を抑える事ができる程度です。GMが認めるなら、なんらかの自制判定に失敗した際にその衝動を抑えることができるようになります(もっとも「かんしゃく」や「直情」などはすでに行動してしまったあとが多いでしょうが)。 GMの定める期間のカウンセリングが終わると「妄想」や「強迫観念」などの不利な精神的特徴を取り除くことができます。 相手の情報(精神特徴など)を事前に把握していると+3、共感があれば+3、冷淡や感情を理解できないキャラクターは-3です。 アルリアナの霊薬 錬金術による霊薬の精製には最低でも入信者レベルでの地位と、さらに特殊な背景「秘伝の薬」(5cp)が必要です。 『毒薬』をのぞく敵対的系と治癒系と精神能力・制御系の霊薬に加えてある種の性欲に対応した特殊な霊薬も精製・販売しています。 また不妊治療や娼婦達のために性的・生理的な霊薬を扱っています。 (データ化しませんが『防疫』『精力』『避妊』『生理』『感度』『双子』『遺伝』『堕胎』などです。効果と内容はお察しください) これらの霊薬は販売時には審査を行うのが一般的で、あくまで恋愛における奥の手として用いられます。 あるいは精神的な治療のために使います。 『忘却』 「アルリアナの秘薬」とも呼ばれる霊薬です。 精神疾患やトラウマとなっている心の傷を治療するための霊薬です。飲むときに強く思い描いた記憶を一つ消すことができます。複数の事象を思い描いてしまった場合はランダムで選んでください。 とくに思い浮かべないなら飲む直前1時間までの記憶が無くなります。 技能や知識と名前以外を綺麗さっぱり消し去る薬もあるようです。 作成に4週間、費用は800/2000になります。 『老化/若返り』 赤と青の色をしたキャンディーの形をしています。 精製時に必ず一対の薬として精製されます。 青い薬を飲めば外見的年齢を1時間だけ10才成長(老化)させることができます。年齢が寿命を超えるようになってもあくまで外見上だけで老衰で死ぬようなことはありません。 反対に赤い薬は外見を10才若返らせます。10歳以下の子供が飲めば赤ん坊になりますが産まれる前に戻って消滅するようなことはありません(しかし、ほとんど何もできないでしょう!)。 効果時間内であれば、お互いの薬が解毒剤になります。 もっとも1時間で効果が切れるのであまり気にしなくていいでしょう。 若返りの霊薬精製時の失敗でできたとも母親を失った子供にアルリアナが与えたとも言われていますが、実際は特殊な性癖を満たすために用いることが多いようです。 作成期間は2週間で、費用は500/1000です。 「蹴打術」 このアルリアナの体術は女性自身の護身術として、あるいは娼館の用心棒が習得します。 本来はアルリアナの舞から発展したものです。 余談ですが九節鞭やシールドバトンも儀礼用の踊りが進化して武術になったと考えられています。 少し大きな神殿にいくと道場があり学ぶことができます。 技能動作や呪文を用いた特殊な技は神官以上でしか学べません。 道場ではアルリアナの踊りも並行して教えているのが普通です。 「アルリアナの乙女」 要するに娼婦、娼館を管轄する部署です。 都市部の神殿の提供する「一夜」の値段は地域にもよりますが最低でも200ムーナが必要です(やや高額ですが安全と質が確保されています)。 性愛のテクニック、避妊や病気対策、危険な相手の見極め方などを教えている場所でもあります。 この部署のアルリアナ信者は平信者でも性愛術に+1のボーナスがあります。 性欲との付き合い方なども教えており、アルリアナ神殿がある場所には性的犯罪が少ないというペローマの統計もあるそうです。 なお「乙女」とありますが、性の自由さを否定しないアルリアナですので実際にはある程度の男娼もいます。
コメント欄:(最大1000文字)
※投稿するにはこのコミュニティに参加する必要があります。
スレッド一覧に戻る
まだレスポンスがありません。