各PCの独白

近衛兵
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登録日:2021/06/10 14:41最終更新日:2021/06/10 14:41

そんな感じで
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しゃんはい
6. しゃんはい
2021/06/27 09:59
(続き)

――――――――――――

ゴクリ。唾を飲み込むとわたしは振るえる手で、羽ペンを取り別の紙に文字を書いてみます。
見事におんなじ筆跡でした。つまり、これは間違いなくわたしが書いた文字。

どうして、こんな時期にこんなものを見つけてしまったのでしょうか。

明日、わたしは牢屋に捕まえてある人族たちを引き連れ、魔神様を呼び出すための儀式の生贄に使ってもらう予定でした。
教団の皆様の手によって、出来損ないだったわたしは何とか人の形にさせてもらい、魔神様のために命を使ってもらうと、そう思ってました。

・・・少しだけ。
わたしはほんの少しだけ、教団の方々の言葉に疑念を抱きました。抱いてしまいました。

いけないことです。
せっかく、魔神様のためにこの命を捧げられるという栄誉を頂いたのに、こんな事を思ってしまうなんて。

でも。

それでも。

・・・・・・もし、わたしが認識していた常識や世界の全てが、間違っていたとしたら・・・・・・


――――――――――――

ミランの日常の1コマ・・・というよりはこれから展開する前日譚のさらに前日譚みたいな感じでした!
みんな素敵な独白を書いてくれてるので、わたしもちゃんと残しておこうと思って。
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しゃんはい
5. しゃんはい
2021/06/27 09:35
「・・・・・・・・・」

目を閉じて、思いを馳せてみます。
いえ、正確には思いを馳せようとしてみます。けれどやっぱり、何も出てきません。

「おい、どうしたんだ?ぼーっとして」

目を開けると、教団員様がこちらを覗き込んでいました。
いつもわたしを実験の材料にと役立ててくれる方です。

「あ、いえ。なんでもありません」

なんでも無かったかのように、取り繕います。

「新しく付け替えた腕の調子はどうだ?何か変なところはないか?」

まだ縫合糸がついているわたしの右手を見ながら、そんな事を聞かれます。

「いえ、特に支障なく動いています。感覚も問題ありません」

わたしは手をグーパーと開いて、問題無いことをアピールしています。

「そうか、薬は飲み忘れるなよ」

それだけ言うと、教団員様は去っていきました。

・・・その姿が見えなくなるのを確認して、わたしはポケットから1枚の紙きれを取り出します。
実験に使って頂いたあと、部屋に戻ってやる事も無いので掃除をしていたら隠すように棚の裏から出てきた、その紙きれ。

そこには、にわかには信じがたいことが書いてありました。



『これを発見したのがリカントの女であれば、この文章を書いたのはあなた自身です。
あなたは定期的に記憶処理をされ、全てを忘れさせられています。

あなたの名前は”ミラン”です。
あなたには名前がありませんから、かつてここに居たであろう女の子たちの名前から取り、自分で自分に付けた名前です。

Monica(モニカ)、Isabel(イザベル)、Rosa(ローザ)、Anna(アンナ)、Nadia(ナディア)

きっとみんな、あなたに”混ぜられた”子たちです。
もっと沢山いたと思うけど、名前が書いてある遺品はこれだけでした。

あなたが何度でもわたしを思い出せるよう、ここに記します。

わたしより、わたしへ』

――――――――――
(続く)
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ノルトレフュー
4. ノルトレフュー
2021/06/25 15:48
 家を飛び出してどれくらい経っただろうか。
 あの人がいなくなってから、がむしゃらに頑張ってきたけれど。

 似た雰囲気を見かけるとつい目が行ってしまう。
 まだ心の整理がついていない。でも、忘れられるわけもない。
 時は解決してくれない。

 お兄様の奇病の特効薬を探すのだと言って出てきたけれど、あの家に居づらくなっただけなのだ。
 薬は本当に探しているのだけれど、見つかって、お兄様に届けた後どうするかなんて決めていない。

 今の私は一人の冒険者。奇病を癒す特効薬の情報を求めて旅をして。
 とりあえず、腕を上げなくてはならない。貴重な薬を手に入れるには、冒険者として名を上げるのが有効だと思うから。

 この町では情報が手に入るのといいのだけれど。
 まずがこのギルドの扉を開けて、情報と依頼を見よう。
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思いきり出遅れました!もうしわけなーい!
ちょっと暗めな独白ですが、クロエの日常風景の1コマです。
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蒼き柘榴石
3. 蒼き柘榴石
2021/06/17 17:14
「…よし。」

夜中にこっそりと、家族の住む家に戻って必要なものを集める。ランプ、火付け石、水、非常食…旅支度を整える。

「(確か…あの人はこう言ってたっけ…)」

“あの人”のアドバイスにそって、荷物も軽くしよう。余計な物は、体力を消耗するだけ…って、言ってたっけ。身支度を終え、玄関の扉に手をかける。そして誰にも聞こえないよう、玄関で小さく呟いた。

「さようなら…」

この家に、いい思い出は何も無い。思い出せる限り古い記憶は、親戚の子に“穢れつき”と呼ばれた事。“あの人”に出会って、その意味を知るまではなんのことか分からなかった。ただ、この家の人達は私にいて欲しくないという事は、幼い頃から気づいていた。周りの視線が辛くて、逃げるように森の中で過ごしてきた。

「最後に、あの子達にも挨拶しにいこう。」

森の中で過ごすと、自然と動物に触れる機会が多くなった。時々、怪我をしている子を見かけては、薬草を探してきて手当てもした。それ以来、動物達に頼られて、とても居心地が良かった。…なんとなくだけど、彼らの気持ちもわかるようになった気がする。気のせいかもしれないけれど…

挨拶を終えて、旅に出る。あの子達のことは気がかりだけど、この気持ちは抑えたくない。あの人にもう一度会いたくて、生まれて始めて森を出る。

…5年前。11歳の恋する少女が一人、未知の世界に足を踏み入れた。

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という、アヴァルフ妖精郷のとある里(森)から出て旅人を探し始めた時のヴェルシャの様子。これから5年以内に教団に捕らえられ、5年後(16歳)に救出されます。この頃は、まだ暗いながらも希望を持っていました。
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てるみっと
2. てるみっと
2021/06/13 23:32
「はぁ…」

依頼書が貼られている掲示板を眺めつつ思わずため息が出てしまう。
駆け出し向けの依頼が無い。いや、あることにはあるのだが、数名で組まれたパーティ向けだけなのだ。
しかし、こうなって来ると冒険者登録した直後にあった誘いを断ってしまったことが悔やまれる。
ギルド側から「この人たちと組んでね」としっかり紹介されたりすれば踏ん切りがつくんだけどなぁ…多分。
急に声掛けられてもこう、気持ちの整理ができないというか覚悟が決まらないと言うか…

それにしても、冒険者になると話してからも「時間ある時は手伝いに来てね。ちゃんと給金は出すから」と言ってくれた〇〇さんには感謝しないとなぁ。結局冒険者登録する前と変わらない頻度で司書仕事することになっちゃってるし…

そんなことを考えている間に仕事の休憩時間が終わる頃だ。
毎日こうして良い依頼が無いかなと確認に来てるけど、今日も特に収穫は無し…と。

メモ帳代わりの羊皮紙を慣れた手つきで丸めると、冒険者ギルドに背を向け、通いなれた図書館へと向かうのであった。

ーーーーーーーーーー
という冒険者登録してから最初の依頼を受けるまでの、フェリックスの日常風景。
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近衛兵
1. 近衛兵
2021/06/10 20:23
@イクサ
「予の祖国が亡くなりて幾星霜…」
「弱音を吐き、涙を流し、時を無為に過ごすのも飽いて来た…」
「心の奥底に眠る恐怖…打ち勝たねばならない!」
「なれば!亡国の復興の足掛かりとして予は冒険者となろうぞ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という冒険者を志すワンシーン
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