南の丘
ノルー【キャラクター交流部屋】運命が重なり合う丘[web全体で公開] 2 | |
登録日:2023/09/04 23:47最終更新日:2023/09/09 09:35 |
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コメント一覧
61. マコト | |
2024/04/21 16:56 |
南の丘 散っても散っても無限に散り続けるかのように思えた桜も、いつの間にか繁々と青い葉を揺らすようになった。 毎日のように来ていた時雨も、いつの間にか姿を見せなくなっていた。 この丘の桜の木に意識があるかどうかはわからないが、子供なんてそんなもの、と寂しく思っていたかも知れない。 そんな桜の木の下には、時雨が置いて行ったおもちゃの鯉のぼりが、泳ぐこともなくダランとしていた。
60. マコト | |
2024/04/14 20:50 |
はらはらと桜の花びらが散っていく。 最近の時雨は、この南の丘に咲く桜がお気に入りだった。いつもは落ち着かず、丘で素振りをしている時雨だが、この桜の木の下ではどういうわけか大人しくなり、地面に座って桜の花びらが散っていく様を、ただぼーっと眺めているのだった。 時雨「うん?」 二匹の生き物が、跳ね飛びながらするすると時雨の目の前を駆けさっていく。茶色で毛におおわれて胴体が長い生き物。てんとかかわうそとか、そういう類の生き物だ。 普段の時雨なら、追いかけて行きそうなものだが、この時だけは後を追わずに放っておいた。やはり、桜の花には何か普段とは違う心持ちにさせる作用があるらしい。
59. マコト | |
2024/04/07 20:32 |
ひら 一枚の桜の花びらが散った。先日まで全く咲いていなかったのに、今日は満開だ。その桜の花びらが一枚散った。 ひら また一枚、桜が散る。それは偶然にも時雨の鼻の上に落ちた。 時雨「?」 鼻の上に落ちた桜の花びらを、時雨は目を寄り目にして不思議そうに見つめた。雪のように空から降ってきたものなのに、これは冷たくもなければ解けることもなくそのまま残っている。 ひらひら さらに桜の花びらが散った。桜は満開に近いがすでにかなりの数が散っており、木の根元の吹き溜まりには、桜の花びらがまるで川のようになっていた。
58. マコト | |
2024/03/31 10:34 |
【春】 季節は春。 丘の頂上の大木は桜。 久々に丘にやってきた時雨。冬に見た木と違うような気もする。 薄いピンク色の花が咲いており、時雨は不思議そうにそれをみていた。冬に降った「雪」は、この花が散ったものだったのだろうか。とそんなことを考えながら。
57. マコト | |
2023/12/30 20:59 |
(6) 時雨「あ! そろそろ帰らなきゃ!」 ぐるぐる踊ってさすがに疲れて、自然に休憩していると、時雨は突然声を上げた。 時雨「レイナ!ホロー! また今度遊んでね!」 そういうと、時雨はさっさと丘を駆け下りていってしまう。 時雨「へへ、今日はトモダチ二人もできちゃった!」 丘を駆け下りながら、嬉しさのあまり、時雨はくるくる回転しながら、家に帰るのだった。
56. キンポウゲ | |
2023/12/28 01:30 |
(2) 眩しく光るイルミネーションを見て、彼女は少し目を細めた。近くでこんなにも明るいものを見たのは、初めてかもしれない。 時雨とホローが、光り輝くツリーを見て綺麗だと溢した。 ロドレイナ「…そうだね〜、凄いキレイ…」 ただ、綺麗だと称した木が、突然一度だけ消えた。 慌てる時雨だったが、しばらく見守っていると案外すぐに付き、一安心した。 (3) 再び灯りが付くと、時雨が手を差し伸べて 「踊ろう?」と言ってくれた。時雨は返事も聞かずに手を取ると、勝手にくるくると3人でモミの木を囲うようにして回り始めた。 だが、あまり気にしていない様子で、楽しそうにロドレイナもノリノリで踊る。 こんなにも遊ぶのは楽しかったか、と浸っていると、ぽつりと何か聞こえた気がした。 「ホロー」と、耳に届いた。確かかは分からないけど、そんな風に聞こえた。 手を繋ぐ自身の手に、無意識に少しだけ力が籠る。楽しい。 ロドレイナ「えへへっ、楽しいね。時雨、ホローちゃん」 とびきりの笑顔で、そう呟いた。 きっと2人が聞こえていなくとも、ずっと煌めき見守っている星々には、届いただろう。
55. ノルー | |
2023/12/27 20:47 |
(2) 時雨「あ!ライト点灯したよ!」 時雨がモミの木を指差したので、ホローもそちらを見た。 時雨「綺麗だね」 ホロー「そうですね。………………」 ホローはどことなくうわの空で答えた。 キラキラと光るツリーは確かに綺麗なのだが、なぜか遠いもののように感じられた。 やがて陽は完全に下りて辺りは真っ暗になった。 突然モミの木の灯りも消えてしまい、時雨がオロオロとした声を上げた。 (3) 真っ暗な中しばらく見守っていると、再びパッと灯りが灯った。 闇の中にクリスマスツリーが光輝く。 ひとつひとつは小さいけれど、それらが力強く光を放って辺りを明るくしている。下からそれを見上げていると、天の川、あるいは天に繋がる光の道のように見える。 時雨は、瞳の宝石を輝かせる。 時雨「ねぇ、踊ろう?」 返事も聞かずに時雨はロドレイナとホローの手を取り、その場でくるくると3人で回転しながら踊り出す。 ホロー「(そういえば、自己紹介もしていなかった…………)」 楽しそうな時雨とロドレイナの顔を見て、ホローははたと気付く。 ホロー「あの…………、私の、名前は…………ホローと言います」 その言葉が時雨とロドレイナに届いたかどうかは分からない。 しかし、頭上の星々は3人を祝福するように静かに煌めいていた。
54. マコト | |
2023/12/24 18:05 |
(1) 時雨はロドレイナとホローに向けて、ニッと笑った。 (2) いつの間にか太陽はだいぶ傾き、空を赤く染めて始めた。同時に暗くなってきた事で、モミの木を飾る灯りが点灯を始める。 時雨「あ!ライト点灯したよ!」 チカチカ点滅する飾りを見て、時雨がロドレイナとホローにモミの木を見るように指差す。 時雨「綺麗だね」 やがて、陽は完全に下りて辺りは真っ暗になった。だが、その時だった。突然モミの木の灯りが消えてしまう。明かりが消えて真っ暗になってしまった。 時雨「あれれ、どうしたのかな? 故障かな?」 せっかく綺麗なモミの木を見ていたのに、すぐに消えてしまって、時雨はオロオロとした声を上げる。 (3) 真っ暗な中、時雨が不安そうに見守っていると、再びパッと灯りが灯った。闇の中にクリスマスツリーが光輝く。 ひとつひとつは小さいけれど、それらが力強く光を放って辺りを明るくしている。下からそれを見上げていると、天の川、あるいは天に繋がる光の道のように見える。 時雨は、瞳の宝石を輝かせる。 時雨「ねぇ、踊ろう?」 返事も聞かずに時雨はロドレイナとホローの手を取り、その場でくるくると3人で回転しながら踊り出すのだった。 (4) 南の丘を遥かな天空から見おろすものがいる。優しそうな女神だ。 たくさんの星々の中から。南の丘で輝く星に気がついたのだ。星とはこの場合、星人形のことである。 「星巡る子供たち、順調に魂が磨かれているようですね。これからも困難に挫けず、人に優しく、勇気を持って歩みなさい。あなたたちに会える日を楽しみに待っていますよ」*ルルブ、P185より引用。 (5) この日、この街で南の丘を見上げた者は、南の丘で輝くクリスマスツリーの上に、三つの星座が輝きくるくると回転している事に気がついた。この丘にいる三人の星人形の守護星座だ。 クリスマスの夜、星巡る夜の出来事であった。
53. ノルー | |
2023/12/24 16:08 |
ホロー「え……、はい……。 面白かった………です……」 (無表情でロドレイナちゃんに答えます。 表情には出ていないですが、柔らかく笑う人だなあと内心照れています)
52. キンポウゲ | |
2023/12/28 01:27 |
ロドレイナ「ふふっ、うん!面白かったよ〜!」 まだ笑いが治っていないが、とても笑顔で答える。ツボが浅いのだろうか。 ロドレイナ「君も時雨の顔、面白かった〜?」 ふふふっ、と笑いながらも、ふんわりした声は崩さずにホローに聞き。