Near Onemosty (ニーア = ワンモスティ)(クトゥルフ神話7版用キャラクターシート) くぼっちが作成したTRPG「クトゥルフ神話7版」用のキャラクターシートです。
Near Onemosty (ニーア = ワンモスティ)の詳細
キャラクター情報 NPCでの使用は不可
TRPGの種別:
クトゥルフ神話7版
七三 夕貴 (様) いいね! 0
キャラクター名:
Near Onemosty (ニーア = ワンモスティ)
♥ :
9 / 9
♥ :
16 / 16
外部URL:
https://nanamiyuki.com/archives/40630
メモ:
セッション回数:1
種族:人外
詳細A:
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《プロフィール》
【職業】 学生(小学4年) 【年齢】 10 【性別】 ♀
【住所】 -
【出身】 アメリカ
【SAN値】 59 / 99 【幸運】
【STR】 25 【APP】 60
【CON】 50 【SIZ】 40
【POW】 80 【INT】 90
【DEX】 75 【EDU】 20
【アイデア】 90 【知識】 20
【MOV】 8
【ダメージボーナス】 -1 【ビルド】 -1
【職業技能ポイント】 180
【個人的な興味の技能ポイント】 180
《戦闘技能》
☐近接戦闘(格闘) 25% ☐射撃(拳銃) 23%
☑回避 50% ☐投擲 20%
《探索技能》
☑応急手当 53% ☑隠密 50%
☐鍵開け 1% ☐鑑定 5%
☑聞き耳 999% ☑精神分析 50%
☐追跡 10% ☐手さばき 10%
☐登攀 20% ☑図書館 50%
☑目星 999%
《行動技能》
☐機械修理 10% ☐重機械操作 1%
☐乗馬 5% ☑ナビゲート 70%
☐水泳 20% ☐跳躍 20%
☐電気修理 10% ☐変装 5%
☑芸術/制作(銃) 45% ☑芸術/制作(歌唱) 26%
《交渉技能》
☐信用 40% ☑言いくるめ 44%
☐威圧 15% ☐説得 10%
☐魅惑 15% ☐母国語 20%
☑他の言語(日本語) 9%
《知識技能》
☐医学 1% ☐クトゥルフ神話 0%
☐オカルト 5% ☐コンピューター 5%
☐経理 5% ☐考古学 1%
☐自然 10% ☐心理学 10%
☐人類学 1% ☐電子工学 1%
☐法律 5% ☐歴史 5%
詳細B:
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{武器}
素手 1D3+DB
ベレッタM9(ゴム弾)_1d3+スタン
(※「スタンガン(射出型)」を適応。)
{装備と所持品}
財布×1
携帯電話×1
ハンカチ×1
髪留めゴム×2
ベレッタM9×1
装弾マガジン(15発-ゴム弾)×2
【支出レベル】 20,000円/月 【現金】 2,000円
{資産}
-(両親と彼の財産)
{バックストーリー}
【容姿の描写】
華奢、年相応。
【イデオロギー/信念】
楽観論:意欲のある時が一番良いタイミング。
【重要な人々】
・レーナ:自身の姉。いつも一緒。
・シャンゼル:未来の旦那様。これからも一緒。
【意味のある場所】
・故郷:生まれ育った所。
・夢の中:唯一、姉に会える場所。
・我が家:自分の居場所、彼の戻ってくる処。
【秘蔵の品】
・自身の身体:姉が遺してくれたもの。繋いでくれた命。
・ベレッタM9(ゴム弾仕様):彼から貰ったもの。大切な宝物。
・指輪:10歳の誕生日で彼から貰ったもの。10年後の約束。
【特徴】
活発とお淑やかの二面性。
絡繰りや機構に興味があり、
拳銃をジグソーパズルのように分解しては
組み立て直すなど、遊びながら学んでいる。
【負傷、傷跡】
・???化(種族変更)
【恐怖症、マニア】
-
【魔導書、呪文、アーティファクト】
-
【遭遇した超自然の存在】
・???
・?????
【探索履歴】
・『Back to Vack』(作:チャのん 様)
[San値]
変化:-21 報酬:無し。
[成長判定]
言いくるめ:+4
応急処置:+3
聞き耳:+2
芸術/制作(歌唱):+1
射撃(拳銃):+3
[特殊効果]
・感覚強化(探索技能強化)
・血の活性化(全技能BD補正)
・高速移動(移動技能代用)
・闘争本能(攻撃力補助)
・戦闘術(攻撃手段補助)
・血の代償(自己San値回復)
・蘇る細胞(自己蘇生)
(※以下、使用の可否は事前にキーパーと相談する設定内容。)
【年少者特性】(サプリメント)
[特性:身体的柔軟性]
《隠密》にボーナス・ダイズ+1
人型NPCからの拘束に対して脱出を行う際、
ビルドの悪影響を受けずに判定を行う。
お手伝い可能回数:2回/セッション中
(戦闘中及びSun値チェック以外での、他PLやNPCの行動に対して宣言可能。
その行動を判定するダイズロールに、ボーナスダイズ+1
(プッシュロール時はボーナスダイズ打ち消し。))
【特殊設定】(オリジナル)
《情報回収》
解禁条件:
入眠前に『「レーナ(姉)」に合う』という明確な意思を持って入眠し、
1時間以上の睡眠状態を維持する。
また、この効果はシナリオ側の時間計算で「1日2回」までとする。
効果内容:
入眠後、ニーアは夢パートに移行。
夢の中でレーナと対面する事が出来、
各種雑談やスキンシップが可能。
また、その際に《アイデア》判定に成功すると、
姉からセッション中に取り逃した情報、
或いはKPからの適切な助言を入手出来る。
《人格交代》
解禁条件:
一時狂気もしくは不定狂気の発生時、
《POW》判定に成功する。
効果内容:
狂気効果を「失神」に固定。
狂気回復後は、安定した睡眠を行うまでは
人格を「ニーア(妹) → レーナ(姉)」に変更する。
《技術反転》
解禁条件:
狂気発生時の《POW》判定で
「(1)クリティカル」もしくは「(100)ファンブル」を発生させる。
効果内容:
狂気発症中、もしくは
人格が「レーナ(姉)」の最中、
自身の技能判定は全て「100-技能成功率」で判定される。
【Back to Vack】[特殊効果]
・感覚強化(常時)
《目星》《聞き耳》= 999
・血の活性化(San値 -1d3)
技能値はSan値で変動。
成功度に応じて次の技能判定にBD追加。
・高速移動(San値 -1d2)
移動系の技能を《DEX》で判定可能。
・闘争本能(常時)
戦闘技能に「血の活性化」を使用した際、
そのダメージ計算は「(ダイズの成功数)d6」となる。
・戦闘術(San値 -1d2)
《近接戦闘(格闘)》を《STR》にて判定可能。
ダメージは「1d6」。
・血の代償(セッション中に1回のみ)
「(1~10の任意の数値)d10」を振り、その数値分
「San値回復 & HP上限減少」させる。
・蘇る細胞(セッション中に1回のみ)
HPが0になった際、
「(1~3の任意の数値)d10」を振り、その数値分
「HP回復 & San値減少」させる。
{仲間の探索者}
・シャンゼル = キッド
『Back to Vack』(作:チャのん 様)
詳細C:
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《プロフィール - 裏 (※人物像の裏設定)》
とある4月の某日。
ワンモスティ家には、一卵性双生児の双子が生まれる予定でした。
しかし、実際に生まれる事が出来たのは1人ので、
もう一人は生命維持に必要な部分の殆どが欠損していました。
両親は生き永らえる事の出来なかった子を惜しみつつ、
せめて遺された子だけは、必ず幸せにする事を誓いました。
でも、ニーアだけは知っていました。
元々私達二人は互いに欠損があり、本来は二人とも死に逝く運命だった事。
姉はその欠損箇所を全て私に譲り、姉自身を犠牲に私を生き永らえさせた事。
そして何より、姉は私の中で生きているという事。
幸にも不幸にも、それは比喩では無く事実でした。
姉は生物学的にこそ死亡したものの、
その霊体「魂」は妹の中に定着・滞在することになります。
それはニーアが望んだ日の夜にのみ、
必ず夢の中で姉と再開する事が出来ました。
また、それは単なる夢ではなく、
それぞれが自我を以って対話を行う事が出来ました。
他愛のない話、日常の話、悩み事の話、目標の話、
1度の夢に許される時間はそう長くありませんでしたが、
それでも二人にとっては、大切で有意義な時間を過ごしていました。
自身の最も慕う姉と共に、
今日もニーアは、健喜に日常を謳歌するでしょう。
《参考資料》
・新クトゥルフ神話TRPG_ルールブック
・新クトゥルフ神話TRPG_クトゥルフ2020
《各種能力判定》
(3d4×5=)STR・CON
(3d6×5=)DEX・APP・POW・幸運
([2d3+6]×5=)SIZ
([2d6+6]×5=)INT
([年齢-6]×5=)EDU
(1d100=)信用
([17-年齢]÷3=)お手伝い可能回数
職業技能:
基本会得 → 言いくるめ・オカルト・図書館・目星
[得意分野:遊びに全力]
会得 → 運転(自転車等)・芸術/制作(遊戯関連)・隠密・手さばき
[各技能ポイント配分]
【職業技能点】
([EDU×2]+[DEX×2]=)180
言いくるめ:35
隠密:30
芸術/制作(歌唱):20
芸術/制作(銃):40
図書館:30
目星:25
【個人技能点】
(INT×2=)180
応急処置:20
回避:13
聞き耳:30
心理学:40
精神分析:49
他の言語(日本語):8
ナビゲート:20
《家族構成》
Ludolf Onemosty
(ルドルフ = ワンモスティ)
30歳-父
建築家(現場主体)
アメリカのとある田舎にて、元々は妻と娘の3人で暮らしていた。
妻とは幼馴染と言う事も有ってか何かと意気投合しており、夫婦関係は順風満帆である。
「シャンゼル・キッド」とは多少の面識があり、
少なくとも自身の娘(ニーア)を預けていられる程度には信頼している。
最近の悩み事は、ニーアに
「拳銃の勉強や使用は10歳になるまでお預け」と約束をしたにもかかわらず、
シャンゼルに出会ってからは矢鱈に知識を得ている事である。
仮にも人を殺める可能性のある道具である以上、
ニーアには穏便に日々を過ごしてほしいと切に思うのである。
ニーアを海外留学(と言う口実で同棲)させてからは母との二人で暮らしており、
時折通話で我が娘の声を聞いては、もっと育児に対して親身になっていればと
半ば後悔している一面も。
彼が物事の真相を母から聞かされるのは、もうしばらく後になりそうだ。
Natalia Onemosty
(ナタリア = ワンモスティ)
29歳-母
建築家(設計主体)
出産の際、双子の内の片方が死産となったが故にしばらく精神を病んでいたが、
夫の懸命な介抱の末に落ち着きを取り戻す。
最初の頃こそ、一人だけ無事に生まれたニーアの事に負の感情を抱いていたが、
今となっては力強く自身の元に生まれてくれた我が子として、
前向きにとらえる事が出来るようにもなった。
生まれながらにして直観力が優れており、
娘のニーアもその性質を引き継いだ様子。
時折見せる「女の勘」は、夫のルドルフでさえ恐怖
…もとい、感銘を受ける程である。
彼女はニーアや彼の事情を全て把握した上で、
二人の環境を手助けすべく裏で色々と手を回している。
社会的繋がりを断ち切る為の四者面談は勿論の事、
最低限度の義務教育に必要な勉強の管理や、
毎月の携帯料金と預金通帳への仕送り。
更には定期的に夕食の献立や差し入れなど、
どれを取っても手厚いサポートの数々である。
我が子もそうなのだろうが、
彼女にとっても未だ子離れが出来ずにいるのだろう。
ひとまず、我が子が深刻な孤独を訴えるまでは
人間を捨てず現状維持に徹する様子。
Rena Onemosty
(レーナ = ワンモスティ)
×歳-故人(姉)
ワンモスティ家の長女にして、双子の姉として生まれるはずだった存在。
人格としては年齢に見合わずお淑やかで大人びており、
その由来は母親譲りな所が殆どであるだろう。
長女であり自身の妹でもあるニーアの事を誰よりも気にかけており、
妹が心的ストレスを抱えた際は一番身近な相談相手として随時支え続けている。
妹が彼の元に同棲してからも、その関係性は未だ良好であり、
日中の覚醒時は彼らの下で、夜間の睡眠時は私が妹の対応を行っている。
妹からは日常的な会話や、新たに得た知識の整理。
今後の予定や諸々の相談など様々ではあるが、
どの話を聞いても彼との話題が含まれている事から、
それ程までに二人の仲が円満である事はおおよそ察しが付いていた。
とても微笑ましい事実である反面、
私が必要でなくなる日もそう遠くないのだろう
という寂しさを内に秘めながら、今夜も妹の対談に付き合っている
…と思っていたのだが、此処で妹が
「ねぇ、お姉ちゃんは何処を見て回りたい?」
と旅行の話題を持ち出された為、離別の兆候は案外
杞憂なのかもしれないと安堵する姉であった。
この双子は先天性の疾患にて互いの身体に致命的な欠損箇所が存在し、
本来であれば二人とも死産となる運命だった。
しかし胎内にいる内に片方が自らの身体を相手に分け与え、
自らを犠牲にする事によって相手を生き永らえさせる事に成功した。
その犠牲となった胎児の人格こそが「レーナ」である。
レーナは生物学的にこそ死亡しているものの、
その分け与えた各臓器には断片的ながらも自我を形成する為の記憶が
残っていたらしく、魂だけはニーアの体内に残る形となった。
日常では基本的にニーア本人からは離れることは出来ないものの、
24時間360°の範囲で物事を見聞きし観察する事が出来る。
しかし自身が霊体の状態では実際に物事へ干渉する事も出来ず、
ニーアに対しても夢の中でのみ認知及び会話をする事が許される。
常人ならば何一つ不自由のないニーアを恨み妬むのだろうが、
レーナ自身は自ら望んでこの事実を受け入れている。
そもそも、生前に自ら身体の主導権を妹に譲った以上、
レーナとしてはこれが望んだ結末なのである。
自分は本来、あの日あの時に死んだ存在なのだ。
こうして自我を残して妹を見守れるのならば、
これ以上の幸福を望むのは野暮だろう。
それに、そう遠くない未来。
ニーアにとって「レーナ」と言う人格が必要で無くなる日が来るのだろう。
それがある種の平穏であり、本来の姿であり、望ましい事である。
そんなか輝かしい将来への期待に自身の不安を隠しつつ、
姉は心から妹の幸せを切に願うのである。
Near Onemosty
(ニーア = ワンモスティ)
9歳-長女(妹)
現在のワンモスティ家における長女。
双子の妹として生まれるはずだった存在。
活発でありおっとりでもあり、
中々に掴み処の分かりづらい性分である。
また母親同様に直観に長けている部分があり、
他の人とはまた違った目線で物事を考えては失敗する事もしばしば。
からくり系がやや好みで、拳銃を本来の用途では使わずに
ジグソーパズル感覚で分解しては組み立て直すなど、
遊びつつ学んでいる一面もある。
運命の日からは彼と共に生涯を歩むため、
母の手助けも借りつつ人間社会から身を引き、
今では多少不便は残るものの彼との同棲生活を楽しんでいる。
幸いにも故郷から少し離れた場所に例の空き家がある為、
その場所の改築を済ませた暁には其方に移り住む予定である。
ようやく10に届いた歳ではあるが、
これでも彼女なりに未来は見据えているようで、
将来的には彼の生活を全面的に支えたいという意思が見て取れる。
彼の調子を程良く狂わせつつ、
今日も彼女は日常に笑顔を彩らせている。
上記同様、本来は姉のレーナと共に死産となる運命だったが、
姉の自己犠牲により自分だけが生き永らえる事が出来た。
この事実を知った当初こそは罪の意識に激しく動揺したが、
夢の中で姉本人から直接赦しを乞う事が出来た故に乗り越える事が出来た。
以後、いつでもどこでも姉と一緒に居られるという幸福感を覚えながら、
今日も日常を謳歌している。
ちなみに周囲への混乱を招く事を危惧しているのか、
姉がニーアの身体の中で生きているという事は、同棲中の彼も含め
3人だけの秘密にしている。
或いは、姉自身が妹から去る時を迎えた場合。
周囲へ大きく影響を及ぼさないようにという、姉なりの配慮なのかもしれない。
そんな心配も懸念しつつ、今日もニーアは、
愛しい彼と、自分が慕う姉の3人で、
いつまでも仲良く暮らせるように胸を弾ませるのでした。
《その他-裏設定》
[名前]
4月の誕生花を英語にして、アナグラムを使用。
『Anemone story』
↓
「Near Onemosty (ニーア = ワンモスティ)」
「Rena Onemosty (レーナ = ワンモスティ)」
ちなみに改竄後の名前もアナグラムを考案。
『???? ?????』
↓
「Ensler Cap」エンスラーの帽子。フェミニズム運動の筆頭候補者。
「Sleep Cran」眠りの一族。夢の中は彼女の王国である。
[別人格(姉・レーナ)]
立ち絵拝借先の作者様より、
別キャラ込みの立ち絵を書かれていたので
設定に追加してみました。
妹は健喜且つ穏やかな二面性を、
姉はお淑やかで多少大人びた性格を持っています。
設定上では夢の中や失神時でしか会えませんが、
その気になれば常時出現する事も可能です。
ただし、姉としてはあくまでも
身体の主導権は妹に譲ったつもりであり、
妹のプライベートにも影響を与える事を考慮し、
無暗矢鱈に自身が出現する事は自重している様子。
いつか自分という存在が不要となる日も視野に踏まえ、
心から妹の幸せを願っています。
《探索日記》
①:Back to Vack
[開始前]
絡繰りや機構に興味を持ちやすい。
そう気づいたのは、拳銃という道具を知った時である。
あの小さな形に、動作一つで数々の部品が組み合わさって弾丸を射出する。
そのような過程や仕組みに、何か惹かれる物があった。
しかし、両親からは「危ない物」として詳しく教わる事は出来ず、
ましてや触れる事さえ叶わなかった。
そうした最中の、とある日。
いつもの休日に、見慣れた街並み。
しかし、明らかに平常ではない環境が取り巻いていた。
最初は只の好奇心だった。
長々と意味不明な単語が並べられた説明書なんか読めなくても、
駆動条件と感覚があれば自ずと手順は導き出せた。
危険因子と見なされ忌避されていた”ブツ”もまた、
事前に”パズル”から摘出しておく事で解決させた。
そう。全ては順調で、完璧なはずだった。
その結果。
拳銃自体は無事に分解する事に成功したが、
肝心の組み立て直す行為は迷宮入りとなった。
PM7:30
両親の入浴中。少女は持ち前の身体技術で家から抜け出し、
内心では半ば泣きそうな心境でとある場所に向かう。
その手には1つの袋と、その中には
この異様な環境を齎した惨劇の残骸。
やっとの事で目的地に辿り着くも、
半ば躊躇したかように扉の前でその歩みを止める。
恐怖と後悔の入り混じった感情からか、
その身体は僅かに震えていた。
…大丈夫。これさえ乗り越えれば、
後は全てが元通りになっているはず。
背中を優しく押されながら、少女は意を決して扉を潜る。
「これっ、治して下さいっ!!」
『……は?』
それが彼との、最初の出会いでした。
[終了後]
『汝、己が名に刻まれし運命に抗う者よ。
汝が望むならば、その運命を改竄する試練を与えよう。
しかし、それ故に命を落とす可能性もまた然り。
改めて汝に問おう。
それでも尚、己が運命に抗うか。』
「抗います。初恋を、初恋で終わらせたくないから。」
『…承知。今宵、賽は投げられた。』
不思議な夢を見たその日の夜、
私は死んだ。
…否。
正確には、新しく生まれ変わった。
出来なくなった事、出来るようになった事、しなければならない事。
どれも慣れるには相応に時間がかかるだろうが、
それでも私が彼に近づけたという事が、少し嬉しかった。
しかし、そのままでは物語がそこで終わってしまう。
私は彼と共に数々の困難を乗り越え、そして最後の選択にまで辿り着いた。
私の選んだ選択は、心残りが無いのかと問われれば、それは嘘になる。
本来は事前に彼や家族との相談を経て決断する予定だった事が、
突拍子に決断を迫られる事となり、結果として周囲の合意を得られないまま
自身の意思でのみ決断してしまう事になるからだ。
しかし、それでも不思議と後悔は無い。
これは私が望んだ結末であり、未来であり、可能性なのだから。
それに、例え今までの生活や環境、
その他の繋がりの全てを天秤にかけたとしても、
それでも彼との歩む未来が勝(まさ)ってしまったのだ。
最早私に、迷う理由など無かった。
その日。
私は”日常”を捨て、
”日常”を手に入れた。
それから数ヶ月後。
私は故郷から少しだけ離れた場所で、
彼と共に同棲生活を続けている。
流石に年齢の事もあるので、今でも結婚には至れないが…
つい先日。
10歳の誕生日を迎えた時に、彼から婚約指輪をプレゼントされた。
彼も出合った当初こそ、歳の差で軽くあしらわれる程度ではあったが、
あの事件の日に二人で困難を乗り越え、今日に至るまで共に過ごす中で、
彼もまたあの日に交わした婚約について、真剣に考えるようになってくれた。
流石にあと10年待つのは少し長いような気もしたけど、
それも私の花嫁修業の期間だと思えば、幾分かは納得出来る気がした。
それに、この指輪がまだ私の指のサイズに合っていない事からも
おおよそ察する事が出来た。
だからせめて、指輪を交わすその日までは
精々この指輪に見合う人に成れるよう精進しようと思う。
さて。
中断された義務教育を補う為の自習、”作文”は一旦此処までで良いだろう。
掃除や洗濯は午前中に終わらせたし、夕飯の仕込みも残りは時間が経てば完成する。
お風呂は彼の仕事が終わる頃合いに焚けば丁度良いだろうし、
今の時間帯は両親も忙しい頃合いだろうから携帯で連絡を取るのも難しい。
となると、今取れる行動は…休憩がてら昼寝するくらいだろうか。
そうなれば親しい姉とお話しするのも悪くはないのだが…
今日は久々に、夢の中でも一人で過ごしてみようか。
私は姉に「このお昼寝では遠慮しておくから、真夜中にお願いするね」と
心で念じてから、楽な姿勢になって瞼を閉じる。
特に姉に会いたいとも考えずにただ独りでに眠りにつくのは、
久々と言う事も有ってか少し新鮮な気がした。
果たして夢を見られるかの有無を考えながら、
私の意識は深い深い眠りに入っていった。
『久方ぶりであるな。運命に抗いし、勇敢なる少女よ。』
突如、夢と思わしき空間で声が聞こえた。
その声は、何処かで聞いた事がある。
…そうだ、この声は数か月前の、
あの運命の日の前夜に聞いた声だった。
『賭けは其方の勝利である。
故に、我らは今後一切、
其方の改竄した運命には干渉せぬ事を誓おう。』
どうやら、私に課せられた試練は無事に乗り越えられ、
私の運命「恋は必ず、実らない結果を招く。」は改竄されたらしい。
つまりは、10年後の婚約は果たされるという事なのだろうか。
もしも本当に、そうであるならば…。
「ねぇ、貴方に伝えたい事があります。」
『…申してみよ。』
「ありがとう、別次元の誰かさん。
私は今、とても幸せです。」
『…そうか。
その言葉はきっと、彼の者も喜ぶであろう。』
正直な所、私には”彼の者”が誰を指すのかは分からなかった。
でも、私の言葉の意味を理解してくれる人に伝わったなら、
これ程までに嬉しい事は無いだろう。
『では、去らばだ。勇敢なる者よ。
願わくば、其方らの今後の生涯において、幸多き事を。』
「さようなら、御元気で。」
その声を最後に、夢の世界には沈黙が訪れ、
そうして私は、再び独りぼっちに戻る。
…でも、それも長く続く事は無いだろう。
それを示唆するかのように、
耳元から聞き覚えのある声が聞こえる。
その声を聞くなり、私は早急に夢の世界から離脱し、
愛しの彼を迎え入れる態勢に入る。
『ただい…ぁ、寝てるか。それじゃ起こさないようn』
「おかえりなさーいっ!!」
『わわっ!? ちょっ、ニーアっ! こけるってっ!?』
朝起きた時は『おはよう』と言って
夜眠る時は『おやすみ』と言って
嬉しい事は二人で分かち合って
悲しい事は二人で分け合って
かつて彼が言っていた
『良い事なんて一つもない』を
一つでも多く『良い事だった』に
変えられるように
何処までも続く
この長い道のりを
二人で手を取り合って
歩き続けれるように
これからも、ずっと
『 そばにいるよ 』と
言い続けられるように
The true end
on the after story
『 かつてアネモネだった少女 』
[ 識別コード ]
XXX-Near_Cleps
マクロ:
マクロ名|実行コマンド
SAN値チェック|1d100<=#SAN値 SAN値チェック
アイデア|1d100<=#アイデア アイデア
知識|1d100<=#知識 知識
幸運|1d100<=#幸運 幸運
応急手当|1d100<=#応急手当 応急手当
医学|1d100<=#医学 医学
精神分析|1d100<=#精神分析 精神分析
聞き耳|1d100<=#聞き耳 聞き耳
鍵開け|1d100<=#鍵開け 鍵開け
図書館|1d100<=#図書館 図書館
目星|1d100<=#目星 目星
言いくるめ|1d100<=#言いくるめ 言いくるめ
オカルト|1d100<=#オカルト オカルト
クトゥルフ神話|1d100<=#クトゥルフ神話 クトゥルフ神話
回避|1d100<=#回避 回避
チャットパレットに切替
チャットパレット:
実行コマンド
1d100<={SAN値} SAN値チェック
1d100<={アイデア} アイデア
1d100<={知識} 知識
1d100<={幸運} 幸運
1d100<={応急手当} 応急手当
1d100<={医学} 医学
1d100<={精神分析} 精神分析
1d100<={聞き耳} 聞き耳
1d100<={鍵開け} 鍵開け
1d100<={図書館} 図書館
1d100<={目星} 目星
1d100<={言いくるめ} 言いくるめ
1d100<={オカルト} オカルト
1d100<={クトゥルフ神話} クトゥルフ神話
1d100<={回避} 回避
//SAN値=59
//アイデア=90
//知識=20
//幸運=
//応急手当=53
//医学=1
//精神分析=50
//聞き耳=999
//鍵開け=1
//図書館=50
//目星=999
//言いくるめ=44
//オカルト=5
//クトゥルフ神話=0
//回避=50
マクロに切替
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転送:
オンセンルームに転送する
キャラクターID: 168475897751kubotti0kbt
❓キャラクターシートの転送方法
データを出力する
本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright (C)1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION