ミドリガニさんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😰 老人と貧困(暗い話なので畳む) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)突然だが「靴磨きの少年」の逸話をご存じだろうか? ジョン・F・ケネディ氏の父、ジョセフ・P・ケネディ氏が、ウォール街の靴磨きの少年から株の話を聞いたことで、市場の過熱状態を知り大恐慌の始まりを避けることができた、という話だ。 事実かどうかはさておき、投資の資金も知識もないであろう、むしろそこから最も縁遠い子供が投資の話をした、というのがキーである。 前置きが長くなったが、これを踏まえて話をする。 今日、わたしがスーパーに寄ると、出入り口付近で数名の店員さんが床を拭いていた。 大方、客が何か液体を溢したのだろう。 そう思って通りすぎ、買い物を済ませてまた出入り口に差し掛かった。 時間にして10分程度だろうか。 そこには1人の老人と、その回りを囲うようにして先程の店員さんたちがいた。 そしてそれを怖々と眺める無数の目。 現場を直接目撃したわけではないが、会話の端々から察するに老人が「万引き」した様だった。 老人の貧困問題はその手に疎いわたしですら耳にしている社会問題だし、今さら珍しいものではない。 むしろこのコロナ禍により、更なる貧困が押し寄せてすらいる。 だが、実際に身近で起きたことで、ここまで来たかと思った。 わたしの棲むのは取るに足らない片田舎の水辺なので、即ちわたしは最初の逸話の「靴磨きの少年」の様なものだ。 幸い暮らしていけるだけの食い扶持は稼いでいるが、薄給である。 その日は店内に珍しく旨そうなフルーツタルトが売っていたので、買って帰って家族で食べようか悩んでいたのだが……明日は我が身と思い、がま口を固く閉めたのだった。 最後までお読みいただきありがとうございました。
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。