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😊 CoC『虚ろは語る』 感想 ※羊たちは夢見るのほんのりとしたネタバレ,ドM注意 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)KP:アキラさん PL:ガランガランさん、minminさん、そして私 行ってきました虚ろは語る、このシナリオは南部休みさん作のかなーりハードなシナリオで、『羊たちは夢見る』という探索者の人生を根底から揺るがしまくるシナリオの続編シナリオとなっており、今回もまた例にもれず非常に厳しい展開が待っていました、まず探索者たちの日常は一瞬で破壊されて再起不能にされます。 また、今回最善のエンドへと辿り着いた自負と共に感想を言うなら、これ結局誰が救われたんだろう??です。百年後ぐらいに人類が滅亡するエンドと、数百年後ぐらいに人類が滅亡するエンド、さらに後ろのエンドには二通りあって探索者のうち最低一人が豚箱に行くエンドと行かないエンド。シナリオ終了後KPに聞いたエンディングはこの三通りでした。 どうしたって人類滅亡するんですよ!久しぶりにシビアな空気間のクトゥルフやって、そういえばこういうゲームだったなとニヤニヤしました。 全体を通して、犯罪者まっしぐらの傭兵PCのせいで気軽にこなしたイベントばかりでしたけど、思い出せば常に倫理観と闘わなければならない展開の連続で……… 気が付けば見知らぬ場所、目の前には死体、貴方達のうちの一人の手には拳銃が握られていました。そして貴方達には朧気ながら目の前の死体と会話し殺害した時の記憶があります。ここで問題です。次に貴方達の取るべき行動は? という問いに警察に通報と答えると拘留されて強制エンディング、しかも自分たちを除いた人類の全員が謎の病によって「白い粉吸って多幸感に浸ってる」みたいな状態になったまま一生治らないみたいな事態になるわけで、通報せず逃走が正解なシナリオなんです。けれど、シナリオ自体は絶対に善良で道徳的な感性の持ち主を想定して作られているのが良く分かる仕上がりで、でもやっぱり、謎の病の蔓延を防ぐために前作シナリオで護衛対象だったNPCをコロコロするとかいうキチク所業を求めてくるようなシナリオでもあり……… 善良な探索者とっつかまえて、直近に迫る人類滅亡の危機を防ぐため、と言う大義のもとに道を踏み外させ、その罪を物理的になかった事にはしないけど法的にはなかった事にするという完璧なアフターケアまで整った最高のシナリオでした。 生憎と善良だった筈の私のPCは初手で道を踏み外したためシナリオ内での葛藤は少なかったのですが、シナリオ中に失ったものを後で整理するうちにドン引きするほど色々失ってて………その上、絶対に裁かれることのない罪を背負ったままこの子は生きていくんだなと思うと、やっぱりエグいシナリオは良いなと感慨深い気持ちになりました。 家に銃火器がいっぱいあって平気で人を殺してニコニコしてる傭兵お兄さん、元サッカー部のエースな筈が気が付けば中卒無職だったメンタル高校生、気楽に生きる順風満帆の営業マン転じて現在無職な常識人、この三人の探索者も面白かったです。表向き衝突もなくコミュニケーションも連携もとれてる三人組ですが、それぞれ思想が全く違い………それぞれ重要な場面でそれぞれなりの決断やRPを見ることが出来ました。傭兵とメンタル高校生と営業マンと言う組み合わせである以上、常識的で良心的で社会的な反応を期待できるのは一人しかおらず、必然彼がこの卓の唯一の良心として、犯罪者ロールまっしぐらな二人の清涼剤になってました。ありがとうございました! また、重要な場面で一歩踏み込む役を引き受けてくれていた傭兵のお兄さん、楽しいセッションを開いてくれたKPのアキラさんにも感謝を! え?メンタル高校生のやってたこと?ファンブルの数なら誰にも負けませんが!?
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