マスターさんの日記 「昔話。永い後日談の地蔵プレイヤー」

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2023/03/28 19:42[web全体で公開]
😶 昔話。永い後日談の地蔵プレイヤー
 『永い後日談のネクロニカ』の話をしようと思う。

【永い後日談のネクロニカとは】
 人類の叡智と愚かな人間の歴史、その繁栄の「後」の物語です。
 滅びた世界には赤錆色の空と無人の荒野、そして永い時間だけが残されました。
 プレイヤー達はそんな絶望郷に覚醒させられた「少女ゾンビ」となり、物語を紡ぐことになります。

 世界は歪んでいます。
 その歪みはあなたの分身であるドール(PC)を狂気で蝕み、やがて心を壊すでしょう。
 ドール達は心に灯したわずかな希望と、傍らに立つ姉妹(他PC)との絆を縁(よすが)に、悪意に満ちた世界に立ち向かわなければならないのです。

 キャラクターロールプレイ重視のシステムです。他のプレイヤーさんとの会話を楽しめない方には致命的に向いていません。
 ルールは簡単。10面ダイスを振って6以上なら成功ってのが基本にして全てです。

 特殊な世界観ではありますが、死んだ世界でなお強く生きようとする少女たちの魂の賛歌をみなさんと共に創り上げていく、そんなゲームです。

 ↑がコンベンションで立卓する時に、俺が卓紹介のプレゼンで使う文章です。
 その日、とあるコンベンションでネクロニカを立てた訳ですよ。

 で、その日は

>キャラクターロールプレイ重視のシステムです。他のプレイヤーさんとの会話を楽しめない方には致命的に向いていません。

 大事な事なんで2回言いました。
 それでも……それでも来るのか……KBッ!!

 当時のコンベンション界隈でその地蔵っぷりで名を馳せた男、KB。彼が今日のコンベンションに来場していたから「卓に来て欲しくなかった」ので、卓紹介で俺は2回、言ったんだようorz

 ナンデ!? 意味ワカンナイヨ!!

 さすがにワタクシ、困り果てて彼に言ったサ。
 お互い……いや、俺の心の平穏のために。

「KBさん。このゲーム、会話出来ないと駄目なんだけど、大丈夫? 本当に?」

 暗に「オメーじゃ無理だ止めておけ」ってニュアンスを含めて。

 なのに……なんでここに居座るのよおおおおおおおおおおおおっ!?

 卓を確認しに来たコンベンション主催のNさんが参加者を一瞥し、

「あ、じゃあ僕もこの卓に参加します」

 か、神よっ! あなたの御慈悲に感謝しますぅ。
 と言う訳で参加プレイヤーは最終的には3人になった訳ですが。(Hさん、Mさん、Nさん、あと俺管理じゃない地蔵と言う名のNPCが一体)
 いやあ、なんとか成立してよかったなぁ。

 ウチらの界隈で地蔵と言えばKB、そう言われるほどに有名な彼ですが、今回も象徴的な出来事がありました。
 まあ聞いて下さいよ、奥さん。

 KBは今回「ベスティア」と言う名前のキャラクターを使用していました。愛称は「ベス」。本人が「愛称はベスです」と言ったんでこれは公認。
 今回、サンプルシナリオを遊んだんですがちょっとだけネタバレをしますと、登場するNPCの名前は「エリザベス」と言います。こちらの愛称も、もちろん「ベス」。

 お、何と言う偶然。この偶然を利用しない手はないよね? 100人GMがいて、おそらく100人はこれを利用出来ないかと考えることでしょう。

 で、シナリオの流れ上、NPCのエリザベスがPC達に自己紹介をするシーンがある訳ですよ。

「私の名前はエリザベスです。ベスって呼んでね♪ お姉ちゃん達のお名前は?」

 って感じ。
 まあこんな感じで聞いてくる娘さんを無下にするPCはおらんわな? みんな順々に自己紹介を始めます。
 俺も会話の繋ぎ的にベスティアの自己紹介が最後に来るようにする訳ですよ。だって会話を膨らます絶好のチャンスやん?
 あなたもベス。私もベス。凄い偶然ね♪ みたいな。

「私の名前は灯日ネオンよ。よろしくね」
「はいよろしくです、ネオンおねえちゃん」
「ユンチュエよ、ユンって呼んでね?」
「はい! ユンおねえちゃん」
「私はアリアよ。よろしくね、ベス」
「アリアおねえちゃんですね。(ニコニコ)」










「………………………………」










 途切れんのかよっ!!

「え、なんか言わないの?」

 あんまりにもびっくりしたんで聞いたサァ。

「いや、だって、何言って良いか判らない」

 ですって、奥さん。



 もう降参。
 自己紹介、それも自分の名前すら言えないってどうなのよ?



 さて、ネクロニカを遊んだ方ならここで疑問を感じることでしょう。

 「自己紹介も出来ないのに対話判定どーすんの?」って。

 このゲームのPC達は狂気点と言うのを持っていまして、それが溜まってゲーム中、どんどん狂気に向かって行きます。死体を見ては狂気に触れて、戦闘しては気が触れる。
 そして発狂し、精神崩壊を迎えてしまう訳ですが、その狂気を軽減する為に他のキャラクターと会話をする訳ですよ。お喋りをする事で他者の存在を認識し、絆を深めることで危うい正気を保つ訳ですね。

 これが『対話判定』と呼ばれる行為で、これはPC間で能動的に会話をしないと発生しません。

 またGMから「対話判定して」と促すことも基本的にはありません。PCが会話を行い、プレイヤーが「対話判定しても良いですか」とGMに申請するのが基本なのです。

問い:会話が成立しないKB。その対話判定をどうしたのか?



































答え:どうもしなかった。

 シナリオを2本遊んで、KBの対話判定は1度も発生しませんでしたwww

 ナ、ナンダッテーーーッ!

 いや、俺が根負けして1、2回やらせたかもしれんが、少なくとも能動的な対話判定と言うモノは存在しませんでした。orz

 それで精神崩壊しなかったのが今回のセッションでのミラクルッ!!(笑)
 自分からは何もしない、喋らないと言う典型的な地蔵のクセに狂気判定だけは成功するってどんなハードラックだよwww

 もう一回言うぞ。

 俺はKBにこの卓に来るなと暗に忠告はしたんだよっ!

 ……ごめん。次からはキッパリと断るよ。
 もう無理です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 以上が「地蔵」と言う存在を忌み嫌う要因となったセッションです。
 いや、なんか地蔵プレイヤーの話題でちょっと盛り上がってたので便乗しようかと。(笑)

「あれ、自分が思い描いていたイメージ通りにロールプレイ出来ないぞ!?」

 ってなって黙っちゃうってのは往々にしてある。でもそれって「プレイヤー」が喋らない理由にはならないのよね。
 いつもなら「地蔵プレイヤー」に対するフォローや改善案的なモノを書いて日記を〆るんですが(批判だけなら誰でもできる)、地蔵プレイヤーに対するヘイトが高い僕ちゃんにはちょっと難易度が高すぎじゃったwww
 スマン。

 はじめまして。のあいさつからはじめればいいんじゃないっすかね?
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