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😶 セッションの雰囲気づくり たまに。 「自分がGMするとホラーシナリオなのに何故かギャグになっちゃうんですよー」 なんて事を言ってる人がいます。 これ、実は原因がありまして。しかもとっても簡単な解決方法があります。 今回はそんなお話。 まず、シリアスやホラーなはずのシナリオがギャグになっちゃう原因について考えてみます。 これ、大体が「勘違い」から始まります。 セッションが開始されGMが最初に行うべき仕事として、「卓を暖める」というのがあります。最近ではアイスブレイク、なんて格好良い言葉もありますね。 卓の雰囲気を軽やかにして、プレイヤーの発話を活発化させるというものです。 初めて卓を囲む人や、システムの初心者なんかがいたりすると特に重要ですね。 率先して場を盛り上げて、話しやすい空気を作るきっかけを作る。 プレイヤーとして参加する時も同様に、話しやすい空気を作りに行きたい所なんですが、やはり最初のきっかけはGMが主導したい所です。 この最初のきっかけづくりに有効なのが、そう。 「笑い」です。 軽くジョークで場を盛り上げてセッションの出だしを暖めたい。コンベンションなんかのテーブルトップでは、セッション前に行うプリプレイも使ってその作業をやっていく訳ですが、いかんせんオンセではプリプレイ段階で場を暖める、ってのはなかなか難しい。 なのでオンセでは導入の段階で軽妙な会話で場を盛り上げようとする。その手っ取り早い方法として「笑い」が使われる事が多いのです。 で、「笑い」によって場を暖める事に成功した。 ここまでは良いんです。 そこで笑って場が暖まった後、プレイヤーが「あ、このセッションは要所でギャグにして良いんだ」って「勘違い」する。 その勘違いが発生した卓は……どこかでちゃんと修正しない限り、ギャグ方向に転がっちゃいますよねぇ。 これが原因の一。 GMは場を活性化するためのコミュニケーション<手段>として「笑い」を取り入れているのに、それがセッションの<目的>にすり替わっちゃう。 他にも原因はあるのですが、とりあえず先にこの勘違いの解決方法の話をば。 セッション募集段階で「シナリオの雰囲気」を明記する事。 この一点を徹底し、プレイヤーにも周知させることで勘違い自体がなくなります。 シナリオの雰囲気と共に、「セッションの目的」も明記しておくと尚良し。 このセッションがどんな雰囲気のゲームで、どういう行動が推奨されるのか。 これが書かれていない募集がなんと多い事か! プレイヤーにとってはセッション募集ページに書いてあることが全てです。 逆に言うならそこに書かれていない情報はプレイヤーが自由に想像し、解釈します。 プレイヤーとGMが目指している方向性に食い違いがあった場合、そこに待っているのは悲しい現実です。 また、募集の段階で「このシナリオはホラーです」と言ったように明記しておくことによって、それにそぐわない行動(茶化したり、ふざけたり)をしたプレイヤーに対し、 「このセッションはホラーを楽しむのを目的としたセッションなんだけど、その点を了解していますか?」 と、公に確認する事が出来ます。 ふざける事自体は悪い事ではありません。笑いも恐怖のスパイスになり得ます。プレイヤー的に目的があって、そうしている事だってあります。 ただ、度を過ぎた行動に対し、GMが歯止めをかける一手になります。 楽しければそれで良い。と言う意見もあるでしょう。 ですが、「ホラーな雰囲気で遊べる」と思って参加したプレイヤーはそれで楽しめるのでしょうか? 【シナリオの雰囲気、書き方の例】 1、「ミザリーって言うおばさんが君の両足をへし折って君を監禁してしまいました。理由は『君が好きだから』。移動もままならない極限状態ですが、ミザリーおばさんはかなりチョロくて騙されやすい女です。いいくるめなどの甘言を弄し、うまく騙して、ミザリーおばさんをぶっ〇す、そんなスラップスティックホラーな雰囲気のシナリオとなります」 2,「両足を骨折して身動きがとれずに遭難した君を救ったのは、ミザリーと言う名の女性だった。移動もままならない重傷を負った君を献身的に介護をする彼女だったが、ある事を境に彼女の狂気が君を苛むようになる。身の危険を感じた君は、彼女の家からの脱出を試みる――移動に極端な制限を掛けられた、サスペンスホラーな雰囲気のシナリオです」 1と2は同じ「ミザリー」と言う映画を題材にした(なんちゃって)シナリオの概要文章ですが、参加する時の心構えが変わると思いませんか? また、1と2ではPCが目指す結果が変わっていますよね。「倒す」か「脱出する」か。「目的」を明記する事によって、土壇場の場面においてプレイヤーが優先するべき行動が変わって来るでしょう。 ※余談終わり※ もう一つは、刷り込み。 同じシステムを遊んだプレイヤー同士でも、遊んだシナリオは違います。今はリプレイ動画なんかもあって、どういう知見を持っているのかはプレイヤー一人一人が違います。 つまり、システムについての印象が各々違います。 その積み重ねが刷り込みとなって「このシステムはこう遊ぶ」と、システムの認識が確立されます。 ここで困るのは間違った刷り込み。 例えばシノビガミ。 大判ルールブックの背表紙のシステム解説に書いてある文章を確認してみましょう。 ~引用~ 「忍術バトルRPGシノビガミは、様々な秘密を抱えた忍者となって、闇の戦いを繰り広げるTRPGだ。真実を暴き出し、機密文書や秘伝書、時にはヒロインの心すら奪い合う忍者同士の血戦が君を待っている。謎と陰謀、そして儚くも美しい愛憎劇が渦巻く忍びの世界へようこそ」 ~引用終わり~ これがシノビガミの基本的な遊び方と言っても良いのではないでしょうか。少なくともギャグを意図しているようには僕には読めません。さらに言うなら最初に発売されたリプレイでも作者の河嶋先生は「シリアスを指向している」と書いてます。 ただ、忍者と言う存在が「バカフレーバー」と極めて相性が良い、という困った存在でしてwww そのバカフレーバーが悪目立ちして、触れたプレイヤーに間違った刷り込みをしてしまうのが現状、と言って過言ではないのが困りもの。 シノビガミでも、CoCでも、どんなシステムだって触れてきたシナリオによってシステムの印象は各々違います。その前提で不特定多数に向けて参加を募るのであれば、「シナリオの雰囲気」を最初に打ち出す事の重要性も分かっていただけるのではないでしょうか? ((本来システムが想定していないシナリオを遊ぶことを否定している訳ではないんです。自分もシノビガミで書くシナリオの半分は「コイツ、頭おかしいやろ」って中身です。 ただちゃんとそのシナリオの「遊び処」を把握して、ギャグならギャグ、シリアスならシリアスとメリハリをつけよう、って話でさぁ)) セッションの雰囲気はGMである自分が、このセッションをどういう方向性で遊びたいかと言う道標です。 この部分でGMがブレているようでは、参加するプレイヤーもブレるのは当たり前です。 重ねて言いますが、プレイヤーにとってはセッション募集ページに書いてあることが全てです。 逆に言うならそこに書かれていない情報はプレイヤーが自由に想像し、解釈します。 「空気読め!」って情けない言い訳をするくらいなら、GMがちゃんと 「空気を作れ!」 と強く主張して、この話を〆たいと思います。 【卓宣伝】 現在、3卓の募集を行っています。 興味ある方は是非、参加してやってくださいね。 インセイン「きょうふのみそしる」 https://trpgsession.click/session-detail.php?s=171948608807master2000 あと1名で立卓です。タイトルの緩さに似合わない、ちゃんとしたインセインらしいホラーシナリオです。 インセイン好きなら是非遊んでみて下さい。 インセイン「先生のジャガーが燃えた」 https://trpgsession.click/session-detail.php?s=171948174074master2000 あと3名募集中です。PSゲーム「SIREN」をベースに構築されたシナリオですが、元ネタ知らなくても楽しめます。元ネタを知らない俺がシナリオを改稿したから間違いない(笑) シノビガミ「さよならの向こう側」 https://trpgsession.click/session-detail.php?s=172002160731master2000 日程調整卓で募集中です。7月後半から8月前半に遊びたい! みんなで一幅の絵画のような極上のセッションを練り上げていきましょう♪
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