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😶 夢九十八夜 こんな夢を見た。 十ばかり、年下の女性とカフェにいる。 彼女は、僕のことを好いてくれている。 僕はと言えば、彼女が怖い。…かなり。 彼女は言った。 「どうやったら、思いやりのある人に なれるんですか? 私は頑固だから 素直になれません。こうしてる間も 貴方を傷つけたくて堪らないのよ。」 僕は言った。 「どうしてそれを、僕に聞くのです?」 彼女は、笑いながら言った。 「貴方の困った顔が見られるでしょ?」 僕は、気分が悪くなってきた。 逃げ出したくて堪らないのに 体のあちこちがズキリと痛み 少しも、動くことができない。 砂糖もミルクも入れていない コーヒーを、ひと口のんだら 彼女は、その真似をしている。 いよいよ耐え難くなってきて 僕は、ポロポロと泣き出した。 「君は『人を思いやる』とは どう言う事だと思いますか。 僕は、こう思うのですよ…。 相手が自分のすることを どう感じるかを考えて 相手が嫌な思いをしないように 行動すること。 しかし なんでもかんでも 相手に合わせて、それで 貴女が本当にやりたいことが 出来なくなるのを 僕は、良しと思いません。 人と、人は完全には 分かり合えないものだと思います。 ここまでは、分かりますか?」 彼女は、いよいよ、声を出して笑う。 心底楽しそうに、嬉しそうに、笑う。 「私は、人に合わせたりしないわ。」 「それを『思いやりがない』と言うのです。 貴女は、出来るようになりたいのでしょう?」 顔を両手で覆いながら、僕は続ける。 「とても加減が難しいのです。人と人は 傷つけ合わないと、一緒にいられないのです。 それをお互いに我慢出来るかどうかなのです。 我慢できないんじゃ仕方ありません…。 その2人は、一緒にいられないのです…。 つまり、究極の思いやりを持った人間とは 人を、ほったらかしに出来る人のことです。 そして、ひとりでいることを 苦痛に思わない人のことです。 貴女には、それができますか? 貴女は…、そうなってしまうのですか?」 一気に言い放ったあと 僕は彼女を睨みつけて言った。 「僕は、そんなのは、嫌です!!」 涙が止めどなく溢れ出る。 恥ずかしげもなくワァワァと泣く。 周りの客がどう思うかなんて構っていられない。 いや、構う必要なんか無かった。 最初からこのカフェには、彼女と僕しかいない。 そう言えば、店員も居ない。出口もない。 僕に逃げ場なんて、どこにもありはしなかった。 「だから、言ってるでしょう? 私は、人に合わせたりなんかしないって。」 そう言って彼女は、泣きじゃくる僕の頭を 自分の胸の方へと抱き寄せた。 僕は、彼女が怖くて堪らない。
> 日記:夢九十八夜 コメントしますのは、はじめまして! いつもイイねありがとうございます! ……もしもこれが夢ならば、 とてつもなくフロイト的ですねえ。 実に興味深いです。
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