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😶 るるいえ・ぼいす・とれーにん! 初のボイスセッション以来、私は一つの引っ掛かりを感じていた。それは、「果たして私の声はキャラクターに合致していただろうか」ということである。 私はセッションの雰囲気から、実を言うと10歳ほどサバを読んだ。現実であれば全く冒涜的である。セッションはKPや他のPLの力によってとても楽しかった。が、終えた後に振り返れば振り返るほど、自分の青さが気になる。果たして、私の声はRPしたキャラクターのそれだったのだろうか、と。 勿論、実年齢とキャラクターが合致しなくてはならないということは決してない。世の中には77歳の24歳子持ち主婦、80歳のスナイパー、そしてサイヤ人がいる。彼らは年齢を感じさせない、まさにそのキャラクターその人の声を演じ、物語を盛り上げている。 しかしながら彼らは、自身の声を知ったうえで演じている。自分がどんな声で、どう変えればそのキャラクターになるかを熟知しているのだ。 彼らのように、とは恐れ多くてとても言えないが、彼らに少しでも近づくことは出来るはずだ。私は早速、自分の声を知るべく、録音アプリをダウンロードし、るるぶを朗読した。 こんなことは久方ぶりだ。誰もが思春期、大よそ中学生の頃に一度は自分の声を録音・再生する。そして頭蓋骨に直接響く自分の声と、声帯から出て空気に揉まれて生まれる実際との声のギャップに、悶絶する。カラオケだと音楽に誤魔化されていたソレは、真実を若人に叩きつけるのだ。それは大人になる為にすべての人が歩む通過儀礼。日本中の全ての人間が行う超自然的行動である。黒歴史ともいう。 あの日を、再び。だいぶ噛んじゃったな☆なんて思いつつ、私はアプリを再生した。 すると実に、奇妙なことが起こった。あれ……なんか、想ったのと、うん。うん……。大分、低いな……。 黒歴史、再び。 私は大人になって、だいぶ開き直って、黒歴史を在ってしても、それを黒歴史とは感じないようになっていた。趣味は隠さなくなったし、人前でも絵を描いたりする。その方が楽だと気付き、精神的にだいぶ麻痺して図太くなっていたのだ。これが大人になることなのだとさえ、思っているフシがあった。 しかし、うん、なんだコレ……。なんだコレ……。 なんかこう、自分の声って形容しづらいわぁ……。 後から私は夫に、「私の声ってどんなん?」と聞いた。すると彼はこう言った。 「うーん、35歳になったタラちゃんみたいな声だよ!」 ハーーーーーーイ! ものすごく私は微妙な顔をしていたのだろう。彼は何かを補うように、こう付け加えた。 「大丈夫! タラちゃんも35になったら、女を抱いてるよ!」 どゆこと!? 一体どゆこと!? 私は思わず困惑しつつ、ユーチューブでタラちゃんの声を検索し、聞いた。うん、うん、この声が35歳になって、女抱いてるのが、私の声か……。こりゃもうワケわかんねぇな! 世の中にはよく分からないことがある。特に自分のことが分からないと言う人は、とても多い。自分とは、どうしたって会う事の出来ない、世界で唯一の人間だからだ。 私は録音アプリを見つめながら、こう思った。こりゃネカマって思われててもおかしくねーな、と。調子こいてロクに準備せずサバを読んだ報いを噛み締めながら、もうピッチピチの女の子は出来るだけ控えておこう、取りあえず活舌だけ何とかしよう、と思ったのだった。 野沢雅子さん、あなたはほんとにスゴイです――――。
> 日記:るるいえ・ぼいす・とれーにん! ……いや、PCのさばは別にいいかなーと思いますですよと(汗) 自分も初めてTRPG(当時はボードRPGと呼ばれていましたが)やったときは、 上にさば読んでたのに、もう下ににくきゅうさんの倍はさば読んでるなぁと……(汗)
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