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😶 一本道症候群 昨日はPLの意外性に過度な期待を寄せる『ムズイムズイ病』についてふらっと書いてみたが、今日はその逆『PLの意外性を完全否定するGM』の話をしよう。 名づけて『一本道症候群(ストレートシンドローム)』 今回も今名付けました。 ムズイムズイ病患者は『自分で解決策を用意せず自分の思いつかないような機転しか認めない』のが特徴に対し、一本道症候群患者は『自分が用意した解決策以外の方法を絶対に認めない』のが特徴。 解決策を用意してある分ムズイムズイ病よりもマシに見えるかもしれないが、こっちはこっちでタチが悪い。 例えば『兵士たちに包囲された村からバレないように脱出する』という目的に対しGMが作った答えが『穴を掘って脱出する』だとしよう。 一本道症候群の患者は、此処でPLが『姿を透明にして逃げよう』『空を飛んで逃げよう』『兵士を眠らせよう』等の様々な案を出しても、何らかの理由をつけてこの方法を無効化してしまう。 (魔法が使えない結界があるだの兵士たちは○○だから眠らない、だの) 『GMはシナリオ内の神なのだから、その神が欲する回答以外は認めない』 一本道症候群患者の脳内を極端に言ってしまえばこういうことである、行き過ぎた自由をムズイムズイ病であるとするのなら、徹底的な不自由が一本道症候群だろう。 少し考えてみてほしい、今貴方の目の前にひとつの卵があるとしよう。 GMは貴方に『これを使って卵料理を作ってくれ』という。 貴方はゆで卵を作るかもしれないし、オムライスを作るかもしれない、はたまた目玉焼きかもしれない。 しかしGMは『卵を茶碗の角で割り、黄色の箸でかき混ぜ、強火で1分間炒めて、青色の皿に盛った物だけしか卵料理と認めない』と言う。 これが一本道症候群です。 人間の思考回路は人間の数だけある。 鶏を見て『かわいい』と思う人もいれば『おいしそう』と考える人もいる。 そんな無限のパターンの思考回路の中身を顔も知らない他人が当てられるのか? PL達は冒険をしに来ているわけであって、GMの脳内当てゲームをしに来ているわけではないという事を理解しておこう。 自由と制限の天秤が釣り合うシナリオこそ、面白いシナリオなのです
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