遊牧家族さんの日記 「システムの数だけ言葉の意味はある」

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2017/03/20 10:02[web全体で公開]
😶 システムの数だけ言葉の意味はある
まず、スポーツの話をします。
私自身、学校の体育は大嫌いで試合など見てもちんぷんかんぷんなのですが、
思いつく限り最も適切な話題の切り出し方だったのです。

オフサイド、というルールがあります。
フットボールで、ボールの状況によってプレイしてはいけない位置があるというものですね。

とはいえフットボールにも色々あります。
サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール……アイスホッケーにもオフサイドルールがあります。
どのような場合にオフサイドとなるかは、フットボールによって異なるわけですが、
どのフットボールでも「オフサイド」と呼ばれることに違いはありません。

そこで、
「サッカーのオフサイドは×××なんだから、ラグビーの○○○をオフサイドというのは間違いだ」
などと言い出すのはナンセンスです。
試合中に選手がこんなことを言い出したら、一発退場でしょう。
今自分がプレイしている競技のルールを理解していない選手は、
敵にとっても味方にとっても危険な存在ですからね。

長くなりました。TRPGの話をしましょう。
ゲームシステムには、独自の用語というものが存在します。
それらは一般名詞とそっくり同じ字と音で構成されていることがあり、しばしば混乱を招きます。

例)
GM「ここであなたは自分の能力に覚醒する」
私「ではキャラクターシートの【覚醒】欄にチェックを入れるのですか?」
GM「ああいや、これは演出としての覚醒だから、チェックは入れなくていいの」

ルールブックでは、こうした用語を区別するため、すみつきパーレン(【】)をつけることが多いです。

さらに言えば、同じ字と音を持つ用語でも、ゲームシステムによって意味が違うということは非常にしばしばあります。
ドラクルージュの【絆】とSAMURAI×BLADEの【絆】とではその働きはまるで違いますし、
同じ「恐怖判定」という用語でも、インセインとピーカーブーとではすべきことが違ってきます。
マギカロギアの「夢」とゆうやけこやけの「夢」も違いますね。

ですから、新しいゲームシステムに触れるときは、
それぞれの用語に対して今まで自分が蓄積してきた記憶を、一旦脇に置いて、
ゼロから用語の理解を始めなければいけません。
大変なことではありますが、ゲームを運用するためには、必要な手順です。

もちろん、プレイヤーがそれをするためには、
ルールの側が用語の一貫した定義を提供していることが必要です。
そのあたりがお座なりなルールも一部に存在するというのは残念ながら事実なのですが、

それにしても、

そのゲームシステムの中で明確に定義されている用語を、
他の用語と違うからという理由で間違いと決めつけるのは、
それはなんか違うんじゃないかなあ、と思うのです。
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