橋本さんの過去のタイムライン

2022年10月

橋本
橋本日記
2022/10/20 11:22[web全体で公開]
😶 戦闘不能/死亡/ロスト、心情とか
 はじめまして橋本です。1年頃ぐらい前からシノビガミをほそぼそとやらせていただいてます。今日はシノビガミ(以下ビガミ)を切っ掛けにTRPGの戦闘不能や死亡などについて考えたという日記を書こうと思います。

 自分がよく遊んでいるシノビガミは原則として「PLに死亡の意思がある」場合のみロストするシステムとなっています。もちろんシナリオギミックや背景の効果でのロストなども存在しますが。私はこれがかなり衝撃的で、というのもシノビガミを触る前にやっていたTRPGでは戦闘不能(HP0)になるということはほぼ死亡を意味するものだったり、あるいは意思がなくとも出目が悪ければ二度とキャラクターシートは使えなくなるものばかりだったからです。ビガミの初回セッションでは戦闘脱落後に「これでも死なないんだ」と何だか感慨深い気持ちで盤面を眺めていた記憶があります。余談ですがシノビガミではある忍法(スキル)のフレーバーテキストから「生命力1点が腕1本に該当するのではないか」という噂がまことしやかに囁かれています。よく生きてるなシノビたち。

 さて、シノビガミは戦闘不能になると野次を飛ばすぐらいしかすることがなくなるのですが(嘘です、GMのサポートとかやれることをやった方が円滑なセッションに協力はできます)、一方で例えばダブルクロス3rdは戦闘不能状態から復活する事ができます。詳細な説明は端折りますがPC達は超人のため人との繋がりをよすがに肉体の復活を果たすことができたり、あるいは単純に強いので復活ができます。なので簡単に復活が出来ることを知っているPLたちやPCたちはロイス(復活リソース)を切って復活するぜヒャッハー!と蛮族よろしく前線へと舞い戻ります(偏見)。

 上記に書いたこと、つまり戦闘不能になっても死亡(ロスト)ではないということはTRPG者にとって、より正確に言えばそのシステムを知っている人間、更に狭くするとプレイしたことがある人間にとっては当然のことですが、そうでないPC/PLは驚きます。

 「死んだのに復活するのか……」なんてドン引きならまだいいのですが、たまにこれに恐怖や困惑を覚えるPLがいます。当然です。復活できるとはいえ死んでるのに変わりはない。ロストの二度とこのキャラクターが動かせないとか、それよりもっと根本的な「(自分の)キャラクターが倒れている」ことに対する恐怖。TRPG以外のゲームに慣れているPLでもたまに「うわ~~リザレ(復活)できるって分かってても死にたくない~~~!!」という声を聞くので、自分達で諸々を作り上げていくTRPG特有の恐怖なんでしょうか。もし他のゲームに詳しい方がいたらゲーム内の死にまつわる感情について教えていただけると嬉しいです。

 そういうロストや戦闘不能について。シノビガミなら「意識しなければ死なない」のを逆手に取って「死んででも果たしたい何か」「シノビでさえ死んでしまう何か」を演出できるし、ダブルクロスは「常人では到底受け入れられない復活を容易に果たし、あまつさえ復活を作戦に組み込む」とか「復活を受け入れることで非日常に足を踏み入れる」とかが演出できますが、それ以前に戦闘不能や死亡状態に困惑するPLの気持ちを慮っていきたいなと思うばかりです。「貴方のPCはこのような手段を踏めば確実に復活することができます」「死亡はしません」と言われても盤上では確かに自分のキャラクターは確かに倒れている。初心者の時に感じた、あるいはこれからTRPGに触るひとたち、これを経験する初心者が体験する可能性のある恐怖も頭の片隅に置きながらTRPGをしたいなと思うのでした。

 ……ということを偉そうに書きましたが一月ぐらい前に「執着していたNPCが脱落したので生きる理由も無くなってバックトラックを放棄する」RPをやったばかりなのであまり人に対して語れない立場のPLです。積極的にロストしに行っても傷つくのは自分のPCだけ(なのでロストしても自分の問題)とか思いがちですが、自分のPCに愛着を持っているPL、そうでなくとも純粋にロストに心を痛めてくれるPLやGMがいることも忘れないようにしたいです。最後の段落は死亡攻撃をリソースとして扱いがちな自分への自戒も兼ねて。(勿論リソースとして扱うプレイングを否定する意図はありません)
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システム
システム橋本
2022/10/12 06:42[web全体で公開]
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コミュニティ「シノビガミを楽しみたい!」の参加が承認されました。

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