老川汽笛(クトゥルフ神話TRPG用キャラクターシート)

瑠璃鴉が作成したTRPG「クトゥルフ神話TRPG」用のキャラクターシートです。

本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright (C)1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION

老川汽笛の詳細

キャラクターID: 162834643112ruri1234

キャラクター情報  NPCでの使用可(使用前にコメントください)
TRPGの種別: クトゥルフ神話TRPG
老川汽笛

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キャラクター名: 老川汽笛
12 / 12
10 / 10
外部URL:
メモ:
詳細A:
《プロフィール》
【性別】男 【年齢】27
【職業】看護師
【学校・学位】医大
【出身】濡羽町
【髪の色】秋宵色
【瞳の色】新月色
【肌の色】生絹色
【精神的な障害】

《能力値》
【STR】7  【DEX】8  【INT】18 【アイデア】90
【CON】9  【APP】12 【POW】10 【幸運】50
【SIZ】15 【SAN】50 【EDU】18 【知識】90
【H P】12 【M P】10 【回避】16 【ダメージボーナス】1d+4

《所持品》
【武器】 ※名称 性能など

     
【防具】 ※名称 性能など
     
     
【所持品】
・檸檬(文庫本) 梶井基次郎著
→とある少年からプレゼントされた短編小説集。形見としていつも持ち歩いている。
・万年筆
→趣味の表れ。いつも胸ポケットに刺している。
・メモ帳
→思考や思想、その日の感情などを徒然と記している。
・A端末&携帯
→医院から持てと言われたので持ち歩いている。積極的には使おうとしない。
・包帯&消毒液&絆創膏
→看護師という職業柄持ち歩いているもの。
・眼鏡
→視力の悪さをこれで補っている。
・硝子瓶
→万年筆がインク詰まりを起こした際に使用する。お湯を入れる為の物。

【邂逅】
・少年
→今の老川汽笛に大きな影響を与えた。彼の死に顔は余りにも儚くて綺麗だった。
・陽星夜(PL:バター様)
→兄弟の為に歩み続けた男性。双子の片星。
・高瀬舟(PL:ダディベア様)
→自らの意志を貫き通した強き男性。医者の鑑。
・小菅夕輔(PL:かなぎ様)
→恋人を想い、全てを覆した男性。現代のオルフェウス。

《技能》

【職業技能】360【追加分】
【趣味技能】180【追加分】

【戦闘技能】
[回避:16] 
[こぶし:50]
[キック:25]

【探索技能】
[応急手当:73]
[隠す:80]
[隠れる:50]
[忍び歩き:50]
[目星:50]
[聞き耳:45]
[図書館:60]

【行動技能】

【交渉技能】
[母国語(日本語):90] 
[言いくるめ:80] 

【知識技能】
[クトゥルフ神話:0] 
[薬学:70]
[化学:5]
[生物学:50]
[心理学:80]

《追憶》

【探索者の履歴】
・紡命論とシンギュラリティー(KP:二色様)
→報酬:SAN-4
→成長:生物学+1,目星+10,隠れる+5,忍び歩き+8,薬学+10

【アーティファクト/学んだ呪文】

【遭遇した超自然の存在】
詳細B:
<キャラ情報>
明日輝総合病院で看護師を務める妙齢の男性。
朗らかな笑みを常に咲かせ、物腰柔らかに言葉を紡ぐ。誰に対しても丁寧口調を決して崩さず、家族・友人・患者関係なく全てを同様に扱う。その人当たりの良さから院内の交友関係は広く、休み時間の際には同業の看護師や医師たちと仲睦まじく話している姿が見受けられることだろう。
趣味は読書と万年筆で文字を書くこと。
好んで読むのは大正~明治の文学作家の純文学で、物語の奥底に隠されたメタメッセージを読み取ることを喜びとする。柔らかくて丁寧な言葉遣いは純文学を読み漁ることによって結果的に得られた付随品で、彼の構成する思考や思想は豊かな感性と鋭い視線によって作り出された文学の影響を凄まじく受けている。
また、万年筆で文字を書くことは彼のアンティークな趣味の表れで、書き心地を好むのと同様にかつての偉人たちの気分を味わえることが嬉しいのだ。この趣味の為に万年筆を数多く集めており、その内のいくつかは使用後に敢えて手入れをしない。これは小さなガラス瓶にお湯を溜めて、そこに万年筆の先端にこびり付いたインクを溶かすのが目的で、透明な瓶の中でインクが帳のような柔らかさで舞い落ちる様が堪らなく好きなのだ。
看護師業には誇りを持っており、自分の天職だと思っている。人を『助ける』ことを通して様々な形の幸福や価値観、思想や哲学を学べることを嬉しく思っており、彼の人生の最大目標である『死の間際で導き出す自己思想への解答』に近づく為の努力を彼は惜しまない。また、アスクレピオスの担当を共にしている仲間たちのことを尊敬しており、博識な方々と共に一大プロジェクトに関われていることを嬉しく思っている。
学問的な興味の幅が広く、殊に文学・神話学・民俗学・心理学・哲学・生物学・薬学には強い関心を持っており、時間の隙を見出しては勉強をしている。神話学の中ではギリシャ神話に興味が偏っているが、キリスト教についても調べている。特定の宗教に入信する気はない。

<思考形態>
平等であることを美徳とし、如何なる人にも『それぞれの望む最良の幸せ』があって欲しいと望んでいる。この望みを根幹として人を『助ける』ことを優先事項として考え、可能な限りそれを実行する。利他主義的な考えを有し、誰かの望む『幸せ』の為ならば己を犠牲にすることを厭わない。更に、この利他主義的な思考は無意識の産物であり、彼自身は己の事を利己主義者として自嘲している。よって、彼は誰かに優しくすればする程に自己嫌悪に陥り、誰もを平等に扱おうとすればする程に自己を蔑ろにする。
彼は極度に懐疑的である。純文学を嗜み、哲学について強い関心を持つのは『何もかも』がよく分からないからだ。自他関わらず、発した言葉の意味、起こした行動の意味について、また、本来ならば考えない方が幸福であるような事柄についても延々と思考を巡らせ、答えのない答えを捻りだそうと常に苦悶している。そうして思考を続ければ続ける程に己を追い込み、最後には倫理や道徳を度外視した答えを導き出すことがある。
学問に縋るのは、答えのない答えに表層的な理論を付け加える為と大嫌いな己を少しでも好きになれるようにする為である。知識が増えれば物の見方は変わる、表現できることも増える。そして、もしかしたら、
『何時までも救われない自分を救ってくれる何かがあるかもしれない』
彼は愚直な人間だ。また、余りにも複雑で、余りにも単純な人間なのだ。

<秘密>
【変容】
幼い頃に父親を亡くし、母子家庭で素朴な日々を過ごしてきた。だからこそ孤独の時間は多く、亡き父の書斎にあった様々な本に触れ合うことで感性と思考能力を養ってきた。しかし、その成熟した思考や思想は心身共に未熟な同級生の間では浮いてしまい、平等性の押し付けと言う名のいじめを受けた。当然、彼は一切の抵抗をせず、小学校卒業までの日々を苛烈ないじめと共に過ごした。その際に言われた、
「お前もおやじと一緒に去ねばよかったのにな!」
という言葉に強い共感を受けた。これを言った同級生に対する恨みはなかった。けれど、幼い彼は自分を安寧の『死』へと連れて行かなかった父親を憎み始めた。そうした経験から、彼は大人になってからも父親を心の奥底で憎んでおり、母親が今も尚父方の姓である『日之原』を名乗っているのに対して彼は母方の姓である『老川』を名乗っている。また、この時に人の『幸福』は人それぞれであり、時には生きていることは『不幸』であり、死ぬことは『幸福』になることを知った。そうした死生観を手に入れ、その性質故に延々と悩み続けた結果、今の看護師の職業に就いた。
『自分が救われないのならば、せめて他人だけでも。そして、叶うのならば…』
彼は常に他人の命を助けたいと奔走した。日夜業務に励み、多くの人の命を救った。実績を上げ、いつしか医院でも強い信頼を得られるようになっていた。
しかし、ある出来事を切っ掛けとして再び彼は苦悩を強いられることになった。
彼はフェーズがかなり進行している癌患者の少年を担当していた。少年とは読書の趣味が似ていたことから直ぐに打ち解けることができ、度々病室を訪れては体調確認と一緒に本についての会話をした。不思議な魅力のある眼をした少年で、その知識の深さと年不相応の成熟ぶりからかつての自分の面影を見出し、意識的か、はたまた無意識的か、彼を『幸福』にしたいと強く願った。
彼の願いとは裏腹に現実は余りにも無情で、少年の病状は関数的に悪くなるばかり。増え続ける治療薬の副作用に苦しむ姿をただ見続けることしか出来ず、せめてもと少年との会話は頻繁に行った。延命装置に繋がれた少年は非常に痛々しくて、少年の眼からは光が失われ、会話は以前のような楽しさがあるものではなくなり、どこか義務的なものへと変わって行った。
そして、運命の夜は来た。
いつも通り彼は少年の病室に立ち寄り、椅子に腰かけて話をする。話と言っても、ほとんど彼の吟遊と称してもおかしくない一方的なものに過ぎなかった。ある程度言葉を発し終えて、彼は病室を後にしようとするとだんまりとしていた少年が口を開いた。
「僕、今から死のうと思うんだ」
突然の言葉に彼は困惑を隠せなかった。
「苦しみ続ける生にさ、意味が見出せないんだ。やりたい事も見出せない。見出せたとしても、実行は出来ない。窓の外をぼんやりと眺めて、確証のない夢を抱き続ける毎日に疲れちゃったんだ」
彼は何時しかの友人の言葉を思い出した。そして、月明りに照らされて儚げな頬の少年に同級生の瞳に写っていた自分の姿を見出した。
「汽笛さんにはお世話になったから、せめてね?お別れ位は言いたいなって思ったんだ。それに、きっと僕の意思を尊重してくれるだろうなって」
彼は何も答えなかったが、ただ少年のことをじっと見つめた。同情か、哀愁か、それとも羨望か、過去のあの瞬間に戻ったかのように昔の自分の鮮明な感情が浮かび上がってくるのを感じていた。
「じゃあ、お休みなさい。それと、さようなら」
手を振る少年に向かって、彼は「うん。さようなら」と小さく言った。そして、病室を後にした。
それから一度受付の方に移動して、一時間程天井を見つめて呆っとしてから再び少年の病室に行った。
月明りの入り込む病室の中で、少年は静かに眠っていた。ゴボウみたいな腕と足がだらりとしていて、取り外された延命装置が静かだった。心電計に描かれた0という数字と、一本の糸のような線がひたすらに事実を物語っていた。
命の糸を紡いだ少年の顔には『幸福』で満ち溢れているように、老川汽笛は感じた。
詳細C:
                    
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