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😶 【PC】ミトン・イリイチ・スヴィーニン【LOST】 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)※特にネタバレ要素はないんですが、長いので折りたたむために『あり』に設定しています* 2021.02.14~02.20『銀の時代』 :『ミトン・イリイチ・スヴィーニン』について 時代は他PCと同じく1927年。旧ソ連軍に属する軍人です。 GRUで暗躍する探索者を演りたくてWikiとか結構一生懸命漁ったんですけど、当時のロシア関係のデータや資料がなかなか見つからず。足りない知識面をKP陣にアドバイスして頂いて作成したPCでした。 作成する際にイメージした姿は、一面の銀世界の中にひとり佇む、真っ赤に染まった長剣を片手にぶら下げた青年です。 当時のロシア(旧ソ連)はロシア革命と最終戦争を経て、スターリンによる全体主義政治が幅をきかせはじめた頃。スターリンを崇拝しなければ粛清される、息の詰まる時代だったそうです。 ミトンはそんな体制に対して「いつか亡命してやる」と内心では中指を立てつつも、外面は真面目に仕事をこなし職務に貢献する人でした。賢く立ち回りながらも、ままならない現状に幾つも手を汚しては心を壊し、ただ大勢に抗う野心は決して失わない。最後に笑うのは俺だ、と言わんばかりの負けず嫌いな性格でもありました。 そんな彼に『銀の時代』に参加するにあたって、KPが『妹』をプレゼントしてくれました。 彼女は幼いながらに貧しい生家を助けようと働きに出る『お兄ちゃん』を心配して見送りに出てくる…そんな可愛くて自慢の妹でした。 『銀の時代』 2/14〜2/20間の五日卓に参加しました。 <GRU>…ロシア連邦軍における情報機関、その中でも対神話に特化した部隊<SV-8>に所属するヴァレリー、カミラ、ミトンの三人が<ニジニ・ノヴゴロド>における異常気象の調査に派遣される───のですが、導入はそれよりも任務を言い渡されるよりもずっと過去の時間から始まる。 ───この極北の大地で彼らはどんな人生を歩んできたのか、その始点には、ターニングポイントには何があったのか。 あまり馴染みのない(普段は米国を舞台にしたシナリオが多い)ロシアが舞台だったこともあってか、まず空気からロシアのものに差し変えられるような感覚のじっくりとした導入でした。ログを見返すと、PLもろともPCを舞台装置に取り込んでいく手腕が本当に凄い。それもこれもこの後めちゃくちゃじっくり美味しく焼き上げるためだと思うと…村焼き職人の二つ名は伊達じゃないですね(震撼 :LOST 魔術師の集団で<マスター>と称される程の強敵と、最後の最後…彼女にトドメを刺すその瞬間まで戦いきって、そして力尽きました。 ミトン・イリイチ・スヴィーニンの人生は、恵まれてはいなかったかもしれません。 けれど決して不幸だったとは思いませんし、最期も悪くはありませんでした。 ─── KP:ミトンさんは、全身が……傷だらけで、その乗り越えた<嵐>の大きさは KP:それだけで、見て取れるほどでしたが KP:……最期の顔は、何処か安らかなものでした <><><> KP:ミトンさんは……顔を上げると、古ぼけている KP:見慣れたドアノブを掴んでいました……白い、白い、世界の中心にその家はあるように KP:ずっと、思えて リージヤ・イリイチ・スヴィーニナ:「おかえりなさい、お兄ちゃん」扉の向こうには、家族の幸福がありました ─── ロスト後の最後のRP直後に差し込まれたこの描写に、あぁよかった、と本気で思いました。 あまりの厳しさに憎みすらしたこのロシアの大地、けれど、確かに彼らを育んだ母なる大地に受け止められた最期。ずっとずっと本当は望み続けていた家族の幸せを、彼はようやく手に取ることができました。 自分も雪国育ちなので、肌に触れる空気感とか雪景色に抱く寂寞感には覚えがあり。五日間、没入し続けた一卓でした。 デビュー卓でロストしてしまいましたが、この一卓に凝縮されたミトンの生き様は、演じた身で恐縮ですが見事だったと言えると思っています。 生き残ったカミラとヴァレリーに、これからの道行の幸福を。一人のPCの人生に、心からお疲れ様でした。
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