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😶 ロストしました...――CoC『ガシャン!』感想 シナリオの内容に触れることはありませんが、CoCシナリオ『ガシャン!』予定のある方はご注意ください。 ※指摘いただいたため追記します(2021/3/26)。 本記事にて「隕石」という単語が登場しますが、「本人の意思とは関係なく」「突発的に起きた避けがたい」出来事の比喩として用いました。シナリオ『ガシャン!』中で実際に隕石に関係する出来事が起こったわけではありません。混乱させるような表現を用いてしまい申し訳ありませんでした。 ーーーーーーーーーーーーーー タイトルの通りなのですが、ロストを経験してきました。個人的にはロスト許容派を自負しているのですが、今回は少し堪えましたね... さて、今回お邪魔させていただいた『ガシャン!』ですが、6版サプリメントのひとつに収録されているものだったそうです。私は6版関係は基本るるぶしかもっていないのですが、そこの収録シナリオ、ご存じの方も多いと思いますが『悪霊の家』はあまり肌に合いませんでした。舞台も外国ですし、時代も少し違います。そうなると、やっぱり「感性」も違ってしまうと思うんです。 対して、『ガシャン!』はといえば、「好き」でした。 「ガシャン!」とKPに言われたとき、何の音を思い浮かべるでしょう? 私は、ガラスの割れる音でした。窓だったり、グラスだったりですね。ひとによっては、鉄のぶつかる音だったり、ショットガンの装填音だったりするかもしれません。 このSE。タイトルになっていることからもお判りでしょうが、重要でした。そして、事のあらましを聞いて、納得でした。「ガシャン!」でした。 このシナリオにはHOがあり、私は根須という女性PCとしてNPC宮口の弟を捜索することになりました。ヒントは古びたホテル。このホテルが、まあガシャンなんですねえ... ある音を聞いて、何を思いうかべるか、というのは感性の話だと思います。 これまでの経験だとか、知識などから、推測していくわけですね。KPから「ガシャン!とは、これこれの音です」などとは一切言われませんでしたから。 この感性というのが曲者でした。 本来、何かわからないふわふわした概念、だったものに勝手に名前を付けて分類する行為だったのですから(ああガラス割れたな、なんていう)。 おそらく、ご一緒したほかのPLさんは何か別のものを思い浮かべていたでしょう。そのすり合わせを行っていれば、また違った未来もあったのかもしれません。 感性のすり合わせ、あるいは意見の尊重でもかまいません。 そう、最終的に根須という女性はロストしました。 なんといえばいいのか、そう「隕石が突然降ってきて」ロストしました。 先にも書きましたが、私はTRPGにおいてはロストを許容することが多いです。それは、私とPCとは別のものだと考えるからです。 もう少し言えば、「千秋は根須ですが、根須は千秋ではない」からです(全体とか部分の話ではなく)。 少なからず、千秋が経験できないことを、根須に経験してほしいと思ってしまうからです。 ただ、 根須は千秋の道具ではありません。 今回、千秋は根須という人物を死に追いやりました。それは、私がダイスを失敗したり、情報をうまく処理できなかったり、千秋サイドに過失があろうと思います。 だからこそ、根須の運命がそういう方向に定まってしまったとき、根須の人生を胸の張れるものにしたかった。 精一杯、あがいて、選択し、その結果。根須に選択権をあげたかった。 突然隕石が降ってきたとき。 降ってくることに気づけたなら、爆薬をもって隕石に着陸できたなら、地下深くまで爆弾を埋められたなら、そして粉みじんになった隕石が大気圏で燃え尽きたなら、根須がどこで何を選択するかは彼女次第ですが、その選択肢すら与えられなかった私。 普段、あまり救済シナリオには興味がないのですが、根須に関してはもう一度選択肢をあげたいと思ってしまいました。(隕石が世界を粉みじんにしてしまったので難しいですが...) 感性のお話でした。 プレイシナリオ(敬称略) 『ガシャン!』 作:内山靖次郎(クトゥルフ2015より
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