浅き深淵のインスマスメンさんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😶 「私はきっと、かけがえのないものをたくさん手に入れる。」(私のPCをもっと知ってもらおう企画第1弾) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)というわけで()GWの浮かれた空気に乗り、『私のPCを知ってもらおう企画』と題しまして、手持ちのPCに関するSS的なものを書いてみようかと思います。設定とかに矛盾があったとしてもそこは脳内で訂正してください()SW組はともかく、他はルルブすらありませんので()ついでに続きをやるという保証もありません() 「……決意は……変わらないのか?」 「んもう!!父様ったらしつこい!ずっと前から言ってるでしょ?明日……誕生日が来て18歳になったら冒険者になるんだって!!そのために必要なことは父様と母様が教えてくれたし、私自身で勉強もしたもの!」 真剣な眼差しで問いかける父クーデ・ルウェーベルクに、私も真剣に頷いて返す。……私はグランゼールにある小さな雑貨屋を営む夫婦の間に生まれた一人娘だ。長所は……仲間や友達を大切にできるところ。仲間は何にも変えられない財産だから、ずっと大切にしたい。あと、物凄く諦めが悪い。これは一見短所のように思われがちだが、要するにそれだけ根性があるってこと。立派な長所だ。それと……他人の評価だからよくわからないけど、容姿を褒められることが多いだろうか。あと大きな胸に関して言われることも多いけど、格闘術を心得ている身の上からすると少し邪魔。鎧選びも大変だし。どうせ褒めるならもっと別のところを褒めてほしい……。短所は……これは自覚しているけれど、素直になれない意地っ張りな性格だろう。褒めてくれたり優しくされたりしたときに、素直に「ありがとう」って言えない。世間一般のかわいい女の子であればこんなことはないのかもしれないし、素直に気持ちを伝えたほうが相手に与える印象もいいのはわかっているけれど。どうにも気恥ずかしさが前に出てしまい、悪態をついたり気持ちとは反対のことを言ってしまったりする。……あとで自己嫌悪に囚われて悶々とするぐらいなら、素直にお礼を言ったほうが何倍も楽なのに。まったく、我ながら難儀な性格をしているものだ……。 今でこそ町の雑貨屋さんだけど、私の両親は元冒険者。結構有名なパーティーに所属していて、父様は操霊術師として、母様はモンクとして、数々の功績を挙げた。 そんな胸躍る冒険譚や、冒険の中で二人の深まる絆について聞かされて育った私が冒険者に憧れるのは自然な流れだったろう。自分の部屋でこっそり読んでいる恋愛小説や吟遊詩人の詩の中にも、冒険の中で絆を深めて恋に落ちる二人の話はたくさん出てくる。私の見ている世界なんて極々狭いもので、そこから少し踏み出せば、知らないことやワクワクするものがたくさん私を待っているのだろう。そのことを思うと、今すぐにでも旅支度を済ませて駆け出したい気持ちになるけれど……。 「ツン。」 開け放たれた私の部屋のドアから、目の前にいる父とは正反対に垂れ目気味の困ったような顔をしたほんわかした雰囲気の女性が入ってくる。 「母様。」 デレデ・ルウェーベルク。周囲から『女神』と称される程の、美貌と優しさを兼ね備えた、自慢の母様。しかし、冒険者時代はその鍛え抜かれた肉体で以って数多の蛮族を葬り去った『戦姫』と謳われた超一流のモンク。騎士神ザイア様に仕える神官でもあり、攻守両面で仲間たちを助けていたという。引退した今でも修練は続けていて、私の格闘術は母様から習ったものだ。 「……いよいよ、明日ですね。」 胸の中の色んな気持ちを一気に吐き出したような感じの母様の眉尻が一層下がり、父様もなんとも言えない表情をしている。 「私が冒険者になることを許してくれたことには、すごく感謝してる。……そりゃあ、危険なことだってたくさんあるし、志半ばで死んじゃうってこともあるかも知れない。残された父様と母様のことも考えた。すごく親不孝な娘だなって。」 「…………。」 二人の顔を見ると、すごく辛そうな顔をしている。それでも黙って、私の次の言葉を待ってくれている。……だから、私もとびきりの笑顔で応える。心配させないように。自分たちと娘の決断が正しいものであったと信じられるように。 「大丈夫!!私は死なないよ?だって父様と母様の子だもの!!二人が教えてくれた操霊術と格闘術は、蛮族なんかに負けない!!いろんなものを見て、聞いて。お土産だってたくさん持って帰ってくるし、なんなら素敵なボーイフレンドだって見つけてきちゃうから!!」 「……お前のことなどもう知らん。……好きにしなさい。」 ツイっと踵を返し、父様は私の部屋から出ていった。つっけんどんな態度ではあったけれど、声は穏やかで優しい声だった。 「体に気をつけて。街についたら手紙を出すのですよ?それと、悪い男と無辜の民に仇なす蛮族に出会ったならば……。」 母様の目つきが一気に鋭くなる。 「はいッ!!容赦も遠慮も一切なく、徹底的に叩き潰します♡」 私の名前はツンデ・ルウェーベルク。私は明日、冒険者になる。私はきっと、かけがえのないものをたくさん手に入れるーーーーーー。 【ツンデ・ルウェーベルク、18歳の誕生日前日。】 キャラシ→https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=8VV0Tm
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。