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😶 セッションの思い出を書いてみる その7 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)「第6話 タイガー&ホース」 GM:んじょ これは、過去にやったセッションの記録を「思い出しながら」書いたテケトーな日記である。 思い出し日記なので、細かい記述やセリフとかはうろ覚え(捏造の可能性もw) ルルブ:ソードワールド2.5 Ⅰ~Ⅲ メンバー:B氏(キルシュ)、I氏(ボノ)、U氏(アリスティア)、んじょ(ミレニア) 依頼を受けてくれる人はいませんか? エレーナが酒場で冒険者に声をかける。 が、その場にいるのはボノ達一行だけだw こうして自然な形で依頼を受けたボノ達は、エレーナに詳細を聞くのであったw 「グランゼールから3日ほどのところにある、シナビッタ村の村長からの依頼です。 状況は詳しくはわかりませんが、お孫さんがシャロウアビスの魔物にさらわれたようです」 報酬の話がまとまると、さっそくシナビッタ村へ出発。 ハーヴェスに続く街道を進んでいくと地図にない程度の小さな川があり、街道を外れて川沿いにしばらく南に行ったところに村がある。 3日目の夕刻に到着。 東の空にオーロラが見える。 シナビッタ村は人口30人ほどの小さな村。 村の外に麦畑があるほか、鶏小屋がいくつかある。 小さな教会があり、装飾された紋章はティダンの教会であることを示している。 一際大きな、といっても平屋の木造建築の質素な家を訪ねてみると、村長らしきじいさんが現れる。 白髪でオオカミのような耳のリカントだ。 村長「おお、冒険者の方々おまちしておりました。 村長のカナリフ・キンシーンと申します。 孫を、ソレアを助けてやってください、お願いします」 ボノ「わかりました、詳しいことを教えて下さい」 カナリフ「10日ほど前のことです。 孫娘の父親のクロウ・リエルが大けがをして村に帰って来たのです。 クロウは、母親の墓参りに行った娘が魔物にさらわれた、魔物は死んだはずの妻によく似た魔物だったと言い残し、息を引き取りました。 死んだ妻というのは、わたしの娘のカナリアです。 片足とはいえ、元冒険者のクロウが太刀打ちできなかった魔物です。 農民ばかりの村人がかなうはずもありません。 そこで依頼を出したというわけです」 アリス「カナリアさんはいつ頃、どんな理由で亡くなったんですか?」 カナリフ「1か月ほど前にクロウに突然死んだと聞かされました。 本当はクロウに・・・いやなんでもありません」 アリス(カナリフさんは何か隠しているようだ) ボノ「村の墓地は東にあるのかな?」 カナリフ「ええ、今は使ってない古い教会が30分ほど行ったところにあります。 不便だったので、新しい教会を村の中に建てまして、今は墓地だけが利用されています。 アリスたちは墓地に行く前にもう少し村で聞き込みをしてみることにする。 この村は10年ちょっと前に盗賊に襲われていて、カナリアが逃げ遅れ手籠めにされた。 その時、盗賊の討伐に来たのがクロウで、カナリアと村を救った英雄だった。 カナリアは父親のわからない子供を身ごもったが、子供に罪はないと言ってひとりで産み育てた。 クロウは7年ほど前に両足を失い、片足だけ治して冒険者を引退する。 それを風の噂で知ったカナリアは、クロウの世話役を買って出た。 その後ふたりは結婚して、ソレアにも父親ができたと皆が喜んでいたんだが、クロウはいつの間にか酒浸りになり、荒れた生活を送る。 娘や妻に暴力をふるっている噂もあるが、なにかあると村を救ったのは誰だと言って激昂するので、誰も何も言えなかった。 なにより、カナリア本人がそれを認めようとしなかった。 ソレアは無口で大人しい子で、いつも一人で絵本を読んでいて、あまり村人とかかわろうとしない子だった。 村の大人たちは、出生の事情とかを知っているのでどこか憐みの目で見ていたから、それを感じ取って村人を避けていたのかもしれない。 アリス「あんまり関わりたくない話を聞いてしまったw でも、ソレアちゃんをさらった魔物との関連はわかんなかったね。 とりあえず行ってみるか」 ということで、夜も更けてたので村長の家に一泊して早朝に出発。 30分ほど東へ歩くと木造の質素で小さな教会に到着する。 右手には木の柵に覆われた墓地が見える。 教会の中は、20人ほどは入れる広さの礼拝堂だった。 しかし入り口からはティダンの祭壇は見えない。 なぜなら、礼拝堂の中央に黒い球体が渦巻いているからだ。 シャロウアビスに間違いない。 ボノ「ゴーレム作ってから入ろう」 中に入ると、あたり一面が美しい花畑が続く平原の真ん中に出る。 ウサギや小鹿などの小動物がちらほらいるが、ほかに動くものはない。 500mほどの先の丘の上にお城がある。 2本の塔と天守、窓や屋根などが誇張されたデザインで、丸で絵本に出てくるお城のようなデフォルメされたお城だ。 アリス「めっちゃメルヘンな感じだなぁ」 ボノ「ソレアちゃんの絵本の世界なんじゃね?」 お城に入るとダンスホールになっている。 きらびやかだけど、どこか子供っぽい装飾がされたダンスホールで、4組のペアが音楽に合わせて踊っている。 一番奥で踊っているのは、美しいドレスを着た少女と白い衣装を着た金髪の男性だ。 声をかけると音楽が止まり、皆がボノ達のほうを向く。 少女は、ボノ達に気付くと奥の扉のほうに走っていき、扉を開けて行ってしまう。 そして、扉が閉まった途端、景色が一変する。 薄暗い石壁の部屋で、左右には牢屋と思われる部屋が鉄格子で区切られている。 さっきまで踊ってた者たちは、次々と魔物に変身していく。 王子はガストナイトになり、他の踊ってた6人はガストになった。 戦闘になったが、ゴーレムが2体に増えたこともあり苦戦することもなく退ける。 奥に進むと左右に道が分かれた薄暗い廊下だった。 どちらも突き当りに鉄製の扉がある。 アリス「迷ったときは左手の法則」 と、左に進む。 そこは光条の差し込む美しい教会で、祭壇の前にはクマのぬいぐるみの神父がいる。 その前には少女と、美しく着飾った女性がいて祈りをささげている。 こちらに気付くと、また少女は奥の扉の向こうへ行ってしまう。 またしても部屋の様子が薄暗い牢獄に変わっていく。 クマの神父はガストナイト、女性はインプになった。 これも苦も無く撃破。 先に進むと、今度は大きなバルコニーになっていて、右奥にもう一つの扉が見える。 バルコニーからは外の景色が一望できるが、花畑などなく荒野が広がっている。 そして荒野のほうからリルドラケンに似た大きな竜人といった風貌の魔物が飛来する。 アビスドラゴンというオリジナルモンスターで、頭部と胴体の2部位あるレベル6モンスターだ。 竜人「止まれーい、ここに何しに来た?!」 アリス「うるさい、黙れ」 竜人「ええええっ!」 銃で先制攻撃を仕掛けるというので、問答してほしかったが仕方なく戦闘にw アリスだけ先に一回撃っていいよw 先制判定にも成功し、2部位あるものの頭部を集中攻撃され、1ラウンド目で瀕死にw 中ボスで結構強いはずだったのにw 幸い1ラウンドでは死ななかったので、せめて一回ブレス吐いて剣で攻撃しておくw 2ラウンド目で撃破w やべえよ、数の暴力強いよw 持ってた剣は妖精の武器加工されていて、売れば結構なお金になる。 ボノは斧使いなので、Aランクソードが使えないので売却される予定w 先に進むと室内庭園に出るが、入るとすぐに牢獄のような景色に変わる。 さらに先に進むと、お姫様の寝室のような部屋に出る。 天蓋つきの豪華なベッド、大きな鏡が付いた鏡台、豪華なソファー、テーブルにはフルーツの盛り合わせ。 ベッドには、少女と美しい女性がいる。 ボノ達が入ってきたことに気付くと、女性がベッドから立ち上がる。 女性「こんなところまで入ってくるなんて無粋な人たちね。 ソレア、絵本を読むのちょっと待ってね。 お母さんがいいっていうまでベッドの中で目をつぶってるのよ? あなたを現実に引き戻そうとする悪い大人を追い払うから」 そういうと、アリスたちのほうに歩み寄る。 女性「お父さまが雇った冒険者さんですよね? ここで見たことは忘れて帰っていただけないかしら。 ここはソレアの望むものがすべてそろっている世界。 いらない人のいない世界。 あの子はココにいる方が幸せなのです」 アリス「現実を見るんだ、ソレアちゃん、おじいちゃんが心配しているよ」 ソレア「もうたくさんだよ、お母さんを殺したお父さんと一緒に暮らすなんて嫌!」 ソレアがそういうと、女性の口元が歪み不気味に笑った。 女性「そうよ、お父さんがわたしを殺したの、もっと憎みなさい!」 そして、女性の背中に黒い羽根の大きな翼が現れる。 肌の色が真っ黒に変色し巨大化すると、顔の中央に穴が開いていて、向こう側が見えるようになる。 目や鼻や口はなくなってしまった。 プレイヤー一同(ブラックホールだw) 戦闘開始w この魔物もオリジナルモンスター、6レベルの魔神「フォールンエンジェル」だ。 神聖魔法(ラーリス)を使い、飛行し、全力攻撃もしてくる難敵だ!(のはずだ!) しかし多勢に無勢なので、2ラウンドくらいで瀕死にw 魔神のHPが20を切るとソレアが叫ぶ! 「だめ、おかあさんをいじめないで!」 すると魔神のHPが全回復する。 キルシュ「まじかーめんどくさいw」 魔神は、ソレアちゃんのお父さんやおじいちゃん、村人への憎しみのエネルギーを吸って回復しているのだ。 ソレアちゃんを説得して、村に帰る気にさせないと倒せない、っていう設定だたんだが… アリス「あれじゃね?あの絵本が本体とかなんじゃね?」 キルシュ「じゃあ、弓矢で射貫いちゃおう」 ソレアのいる天蓋付きベッドの布団の上に乗ってる絵本を射貫くキルシュ。 ソレア「きゃああ」 悲鳴を上げて布団の中にうずくまるソレアちゃん。 魔神「漲る!漲るわーっ!w」 フォールンエンジェル全回復! (どうして絵本だと思ったんだw) ボノ「これ、ソレアちゃんの恐怖とか憎悪とか吸ってんじゃないの?もっと憎めとか言ってたじゃん」 (もうちょっと前に気付いてくれw) ソレアちゃんを決定的にビビらせてしまったので、説得は困難だったけど、なんとか説得に成功。 (めっちゃあまあまの裁定だったけどもw) 魔神を倒すと、アビスコアが出る。 壊すと砕けてアビスシャードになる。 そして、寝室のベランダの扉が開き、光る空間へと誘う。 外に出るゲートのようだ。 外に出ると、シャロウアビスは消えていき、質素な礼拝堂に戻る。 ソレア「1カ月前、お父さんはお母さんの首を絞めて殺したの。 理由はいつものこと。 誰のおかげで村が救われたと思ってるんだ、俺をもっと大事にしろ、オマエのおかげで足がなくなったんだ、働いて稼げ。 そのときだけ、おかあさんがちょっと言い返したの。 「あなたが少しでも働いてくれたら」って。 周りの大人たちは気づいてたと思う。 お父さんが殺したこと。 でもみんな黙ってた。 なんで? 毎日お墓参りしてたら、さっきのお母さんが現れて、「お父さんが憎い?」っていうから「うん」って。 そのときお父さんが来て、お母さんに殴りかかって、わたしに「逃げろ」って。 でもお父さんはお母さんに殺されて。 そのあとお母さんが教会の中の世界に連れてってくれて、きれいなお城で一緒に暮らそうって。 もう帰るところないし「うん」って」 ここで気のきいたセリフが言えて、ソレアちゃんを慰めることができたらボーナス経験点だったんだが、残念ながら気のきいたセリフは出ず。 ボノ「まあ、生きてりゃいいことあるってw」 村に戻ってソレアを引き渡す。 村長にソレアとのことを話すと、 「ソレア、すまなかった、わたしがもう少し強く出てれば違う結果になっていたかもしれん、本当にすまなかった」 的な話になり、ソレアは村長のうちで暮らすことに。 依頼は達成したが、浮かない気持ちのままグランゼールへの帰途につくボノ達であった。 おしまい。
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