土曜FC外伝「シーサーペントを釣り上げろ」(オマケ)

ノーススター
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登録日:2022/05/07 21:27最終更新日:2022/07/09 17:20

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「なんだい、あんたら。もう帰ってきたのか」荷造りしてる人

[メイン] レシア : 「……えっと、はい。カイナさんはこれから旅立たれるんですか?」

[メイン] スペリオー・ドーラ : 「どこかいっちゃう?」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「そりゃね。ブルライトまで寄り道しながら帰る最中なのさ」

[メイン] スペリオー・ドーラ : 「なるほどー」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「なにせ半年後にはどでかいヤマがあるんだ」

[メイン] レシア : 「……強さをもとめて?」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「それもあるが…理由はこれさ」一枚の紙を見せる

[メイン] スペリオー・ドーラ : 「それなんなのー?」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「【ケルディオン大陸遠征計画】。冒険者ギルド本部が冒険者ランクに問わず人族の勢力がある異大陸の調査及び交流の回復を目的とした遠征さ」

[メイン] スペリオー・ドーラ : …

[メイン] スペリオー・ドーラ : きっと気のせいだな

[メイン] カイナ・カーネリアン : ちなみにそっちの国も拾ってるよ

[メイン] スペリオー・ドーラ : どうしてぇ…

[メイン] レシア : 「……強い人、集まりそうですね」

[メイン] スペリオー・ドーラ : 「別の大陸…興味あるの!」

[メイン] GM/ノーススター : え? ニャルがうろついたり、大陸が砂まみれになる一方でこんな話してんの?

[メイン] レシア : まぁほら、それは一部地域だし

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「今まで小規模の交流は魔航船、飛行船であったが、それらは一部かつ民間故にいける人物は限られてた。ただ、ケルディオン大陸も独自に勢力を成立させてたんだよ」

[メイン] レシア : ここもここで大概では?(トリシューラにアールマータの神器)

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「んで、最近色々アルフレイムもケルディオンも大規模な事件が起き始めてる。だから2つの勢力を1つに纏めるためにアルフレイム冒険者ギルド本部がこの計画を立ち上げたのさ」

[メイン] スペリオー・ドーラ : 「何か難しい話してるの…」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「アタシも詳しいことはわからんよ。上からの説明がこれだったんだ」

[メイン] レシア : 「……とりあえず、現状の勢力圏の安定化、かなぁ」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「ま、お上も色々大変ってコッタ」

[メイン] レシア : 「……私達には、ちょっと関係がないかも」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「それでブルライトまで戻る最中ってわけさ。確かにこの地で留まってるあんたらには関係ないか」

[メイン] レシア : 「うーん、私も……アルバが見つかったら、離れてもいいんだけど」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「……」

[メイン] レシア : 「事故の周辺地域の方が情報もあるかなって思ったんだけど……」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「探し物は案外足元にあるもんだよ」

[メイン] レシア : 「?」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「根気良く探すだけじゃなくてたまには自分の周りを見回しな。必死な時ほど周りが見えないものさ」

[メイン] レシア : 「……ありがとう、ございます?」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「【エンジェルシティ】、確かに伝えたよ。後は自分でなんとかすることさ」手を振ってギルドを出ます

[メイン] レシア : 「……あ、また会えたら、よろしく……です」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「…(この遠征の発案者はギルドの重役「バートン・カイヤナイト」そして、責任者が…)」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「(…冒険者の英雄中の英雄、【シュレッティンガー・ガーネット】…)」

[メイン] レシア : 「(足元……エンジェルシティ……?)」

[メイン] カイナ・カーネリアン : 「(ダメだねぇ、なんか腑に落ちないがさっぱり思い当たらない)」

[メイン] レシア : 「……ちょっと歩いてみようかな」

[メイン] レシア : 外に出てぶらぶらしよう

[メイン] GM/ノーススター : choice[エンカウント,ニアピン,いない] (choice[エンカウント,ニアピン,いない]) > エンカウント

[メイン] カイナ・カーネリアン : 草

[メイン] レシア : 「(エンジェルシティをぶらぶら、ちょっと危ないところも通る)」

[メイン] スカベンジャー : 「あんたがいると仕事がはかどって助かるよ、エデと違って」

[メイン] レシア : 「(あっちのほうとかあんまり行ったことないな……)」

[メイン] スカベンジャー2 : 「ああ、本当にスカベンジャーになったらどうだ? イライザもあんたを高く評価してるぜ、エデのバカが拾ってきた割に」

[メイン] レシア : エデと違って

[メイン] ラウラ=スピネル : かわいそう

[メイン] レシア : 「~♪(道を曲がろうとする)」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「あまり彼女を悪く言わないで下さい……私を救ってくれた人達なのですから」奥から3人の話声が聞こえた

[メイン] スカベンジャー : 「ま、アイツがお人好しなのは否定しねえよ」

[メイン] レシア : 「……あのくらいの背だったなぁ、褐色で、白髪の……」

[メイン] レシア : 「……褐色で、白髪の」

[メイン] レシア : 「……アルバ?」

[メイン] スカベンジャー2 : 「おい、女がこっち見てるぜ。そう見えてやっぱやる事やってんのか?」

[メイン] レシア : 足を止めよう

[メイン] スカベンジャー : 「いや、アイリンさんの話なら元からアレだろ……顔が良いってだけで勝手に巻き込むぞあの人は」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……私達に何かご用でしょうか?」レシアに声をかける

[メイン] レシア : 「……」

[メイン] レシア : 「アルバ」

[メイン] レシア : 「……」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……?」

[メイン] レシア : 「……ずっと、探してたよ」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「…一体なんの話でしょうか?」

[メイン] レシア : 「……っ」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「ああ、いや、すみません」

[メイン] レシア : 流星片でぶん殴ろ

[メイン] カイナ・カーネリアン : 理不尽っ!

[メイン] アルバ・フォーレン : 「…! なにを!」片手で止める

[メイン] カイナ・カーネリアン : おや、止めれたな?

[メイン] スカベンジャー2 : 「なんだあ? やっぱ修羅場か?」

[メイン] レシア : 「……私は、ずっと探してたのに、なんでそんな悠長なのよ!」

[メイン] レシア : そりゃファイター技能ねぇしなぁ、筋力8だしなぁ

[メイン] カイナ・カーネリアン : 逆よ

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……すいません」小さく、顔を俯いて呟く

[メイン] カイナ・カーネリアン : 本人が記憶がないけど力量差あることに気づくチャンス

[メイン] スカベンジャー : 「嬢ちゃん、あんたアルバの知り合いか?」

[メイン] レシア : 「アルバ! ずっと一緒だったじゃない! あの日、貴方を助けた日から……奈落の事故まで!」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……すまない」顔を俯けたまま、掠れるように答える

[メイン] レシア : 「私を連れ出して、離れ離れになってからもずっと……ずっと……私は……っ」

[メイン] スカベンジャー2 : 「その辺にしとけよ嬢ちゃん、記憶が無えんだ」

[メイン] レシア : 流星片でバシバシ

[メイン] レシア : 「……記憶」流星片を止める

[メイン] スカベンジャー : 「名前以外、何も覚えてないんだよアルバは」

[メイン] レシア : 「……そっか」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……」情けなさをこらえるように俯いている

[メイン] レシア : 「アルバ。アルバ、フォーレン。私との記憶って、そんな簡単に消えるんだ……」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……すまない」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「私は…………君が誰なのか……分からないんだ……」絞り出すように答える

[メイン] レシア : 「……っ」

[メイン] レシア : 「……」

[メイン] レシア : 「ごめんなさい、私、帰ります」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……っ!」

[メイン] スカベンジャー2 : 「おいお前、アルバだってどんな思いで…!」

[メイン] スカベンジャー : 「やめとけ」相方を制止する

[メイン] スカベンジャー : 「忘れられた方だって辛いんだ」

[メイン] レシア : 「……」

[メイン] レシア : 「……レシア」

[メイン] レシア : 「名前を聞いても思い出せないなら、もう諦める」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……すまない」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……ただ、もう二度と忘れないよ」

[メイン] レシア : 「……」

[メイン] レシア : 「……アルバ」

[メイン] レシア : 「……思い出せた?」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……」答えられない、それ自体が否定を意味する答えなのだろう

[メイン] レシア : 「……そっか」

[メイン] レシア : 「……私、冒険者ギルドにいるから」

[メイン] レシア : 「……」

[メイン] レシア : 「……記憶を、探さない? 一緒に」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「…!」

[メイン] レシア : 「……無理強いはしないよ。今……たぶん、スカベンジャー組合で、うまくやってるんだよね」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「…返せていない恩があるんだ」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「それが終わったら……一緒に行かせてくれないか」

[メイン] レシア : 「……」

[メイン] レシア : 「……うん、待ってるね」

[メイン] レシア : 「……さて、スカベンジャーさん!」

[メイン] スカベンジャー2 : 「え? な、なんだよ」

[メイン] レシア : 「たぶんこの人、何やっても大丈夫なので!荒事にも強いと思います!」

[メイン] レシア : 「ちょっと死にかけてもすぐ直るし、」

[メイン] レシア : 「ちょっと危ないくらいならどんどん仕事渡しちゃってください!」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「レシア……それは……」

[メイン] スカベンジャー : 「……ま、せいぜいこき使うさ」ニヤッとして

[メイン] レシア : 「ふふ、人のことを忘れた罰くらい、受けてもいいんじゃない?」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「む……」

[メイン] レシア : 「……たまにはこっちにも顔出してね。私もたぶん行くから」

[メイン] アルバ・フォーレン : 「…ああ、必ず」

[メイン] レシア : 「じゃあ私はもう帰るね、スカベンジャーの方も、ご迷惑をおかけしました」

[メイン] レシア : 一礼をして駆けていく

[メイン] スカベンジャー : 「ああ、達者でな」

[メイン] スカベンジャー2 : 「もしコイツが渋っても無理やり連れてってやるから安心しろよ!」

[メイン] レシア : 「ありがとうございますーっ」

[メイン] レシア : ――ギルドまで帰る

[メイン] アルバ・フォーレン : 「……」去っていくレシアを見て、ふと脳裏に幼い子供が自分の前を駆けだしていく姿がよぎった
これは昔の記憶なのだろうか
その子供がもし自身と同じ時を経たのなら……アルバにはその子供とレシアがダブって見えていた

[メイン] レシア : 「マグノリアさん、私の部屋にはしばらく誰も入れないでください」

[メイン] マグノリア : 「ん? いいよ」

[メイン] レシア : 「おねがいしまーす!」

[メイン] マグノリア : 「……想い人とやっと巡り合えたかい?」

[メイン] レシア : 「……どうでしょうね?」

[メイン] マグノリア : 「そ、はい鍵ね」

[メイン] レシア : 「はーい」

[メイン] レシア : 部屋に入ってドアを閉める

[メイン] レシア : そのままベッドで泣きます

[メイン] レシア : 悲しみと、安堵と、なんかよくわからない感情があふれ出して、泣いた。

[メイン] GM/ノーススター : 少女の涙を邪魔しないかのように、普段は騒々しいエンジェルシティの夜もこの時ばかりは静かに流れていた
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