「モスウッドからの急報」
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登録日:2019/07/16 08:16最終更新日:2019/07/16 08:16 |
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コメント一覧
17. kangetsu | |
2019/07/20 23:19 |
市長と保安官は、あなた達が町の見回りを引き受けてくれたことにあらためて感謝の意を述べ、この会合を終了しました。 翌日、保安官とその補佐官は近隣にある都会であるマグニマールに向けて旅立ち、またシャレルは物資を買い込むとまたサンドポイント近郊の監視に戻っていきました。 町の衆は、保安官がマグニマールから応援を連れてくるのだ、ということであまり動揺はありませんでした。 最初の1日、2日は、保安官の言う通り、ちょっとしたいざこざは残りの隊員が無難に対応し、これといった大きな問題は起きませんでした。 しかし、3日めの朝、あなた達はとある人物の訪問を受け、それが新たな問題の取っ掛かりとなるのでした・・・。 「モスウッドからの急報」 おしまい
16. 現人虫 | |
2019/07/19 19:52 |
「単に受け身や守りが不得手というだけです。 攻めて攻めて攻めて攻めて、押し通る性分ですね」 見回りました ー完― ……で、話が終わるわけもないですから街中でどんな事件が待っているやら。 古代の見張り塔の残骸のみならずサンドポイントも色々ありそうですね。 街中でも鍵のかかった扉くらい普通にあるでしょうし携帯用破城槌を購入しておきました。鍵なんて開けられなくても扉をぶち破れば問題な(殴)
14. kangetsu | |
2019/07/18 12:45 |
「快諾、ありがたい」と、ヘムロック保安官は頭を下げました。 そして、アスタの問いに対して、答え始める。 「今現在、特に明確な不安の種があるわけではないのだ。もちろん、小さなイザコザはいつだって発生するが、それは残った自警団員でうまくまわせるだろう。 「だから、特に決まった見回りルートを回ってほしい、というものでもない。ただ、君たちがこの町にいるのだということを、それとなく町の人々に見せてやってほしいのだ。それだけで、彼らの不安も拭われるだろうから。」 「もちろん、自警団員達の手に負えない事件が起きたら、手助けしてもらえると非常に助かる。」 「保安官がマグニマールから帰ってきたら、あらためてゴブリン狩りの計画を立てましょうね。今まで、一人ではなかなかに手を焼いていたのだけど、あなたと一緒ならもう少し大胆な作戦も実行に移せそうだわ」 そう言ってシャレルは、リスベレスに微笑みかけました。
13. 卵豆腐 | |
2019/07/17 22:40 |
「引き受けよう」 「見回り方法(PCたち全員で一緒に回ればよいのかや、時間帯、ルート、特に見張って欲しい場所)の指示があれば、指示して欲しい」 「そして、町内を見回る必要を貴方達が主張する理由があるようだが、それについては聞かせて貰えるのか?」 「それとも聞かずに、抑止力としてただ見回るだけでよいのか?」 (火事場泥棒や扇動者が動き出すもの、というだけが見回りの理由なのか、それとも元から火種があるのかの質問)
12. 現人虫 | |
2019/07/17 22:26 |
「わかりました。 確かにサンドポイントを手薄にしている間に再度襲撃されて被害を出してしまっては本末転倒というものです。 見回りの件、お引き受けいたします」 脳筋だけにまず攻撃を考えてしまうという(笑)
11. kangetsu | |
2019/07/17 21:59 |
リスベレスの勇ましい回答に、シャレルは頷きます。 「ええ、まさにゴブリンは打倒されるべきものども。わたしの知る限りの、ゴブリンの部族の情報とそのなわばりについて語りましょう。 「サンドポイントから最も近い場所に住んでいるのはバードクランチャー(鳥齧り)と名乗る部族、5つの部族の中では最もおとなしいです。これは“悪魔の大皿”と呼ばれる、サンドポイントから見て南東東にある洞窟群に住んでいます」 「南にはリックトゥード族がおり、これはブリンスタンプの沼地という場所に住んでいて大層泳ぎがうまい連中です。」 「東にはシャンクスウッドのセブン・トゥース(七本歯)族のゴブリンがいます。この連中はサンドポイントのゴミ捨て場を襲撃しては人間が捨てたものを盗んでゆき、それを材料にして武器や鎧を拵えては自分たちの身を守るのに使っています。」 「もっと東にいるのはモスウッド・ゴブリンで、これはおそらく最大の部族ですが、部族内の氏族間で何代にもわたって争い続けているような連中です。先の襲撃であなた達が斃したのも、おおよそこの部族のものでしょう。」 「最後にシスルトップ・ゴブリン、これはネトルウッドの森際の海岸に近い、まるで刎ねられた首のようにも見える島に住 んでいます。」 (地図は、どどんとふに載せておきますね) 「しかし、少なくとも私達がサンドポイントを留守にしている間は、この町の治安維持をお願いしたいと思っているのだ」 とヘムロック保安官が告げます。
10. kangetsu | |
2019/07/17 21:42 |
「このサンドポイントにも相応の備えが必要だ、ということです」 シャレルの話が終わると、次に口を開いたのはヘムロック保安官でした。 「私は、部下を連れてマグニマールに向かい、数週間-少なくともゴブリンの脅威がどの程度まで広がっているか確認できるまでの間ー、このサンドポイントに護衛を増員してもらうよう、話をしてくるつもりです」 「この時期に保安官が町を空けて大丈夫なの? 却ってリスクが高くなるのでは?」 デヴェリン市長が保安官に質すと、保安官は無言で頷きました。 「町の近郊、シャンクの森など、街道沿いでゴブリンどもがいそうなあたりについては、シャレルさんに監視をお願いしたい。前回の襲撃では不意打ちであったため町内に侵入されましたが、動きが事前にわかっていれば残っている自警団員で十分に対処が可能でしょう」 「町内の治安は? 保安官もわかっている通り、問題はゴブリンの脅威だけではないわ。あなたが不在となれば、町内の良からぬ面々が蠢動を始めるかもしれない」 「そう、それなのですが、一つ考えがあるのです」 ややためらいつつヘムロック保安官は答えると、おもむろにあなた達の方に向き直りました。 「今、町の皆は『サンドポイントの新しい英雄たち』を頼もしく思っています。彼らが町を見回っているとなれば、しばらくの間は町の者たちの不安も抑えておけるでしょう。市長も、実際に彼らにお会いになり、私の見立てが突拍子もないものではないことはわかっていただけたかと思います……」 ヘムロック保安官の答えにデヴェリン市長は頷き、そしてあなた達に語りかけます。 「ええ、それには同意します。あとは、あなた達、「サンドポイントの新しい英雄たち」さえこの任務を受け入れてくれれば。宿舎と食事はこちらで手配いたしますし、それとは別に1日に3GPの日当(有能な法律家の日当と同等)を支払わせていただきます。 「どうでしょう、本件、お願いできないでしょうか。サンドポイントを代表して、お願いいたします」
9. 現人虫 | |
2019/07/17 21:33 |
「なるほど。それは憂慮すべき事態ですね。 これ以上の被害を防ぐためにもその黒幕の正体を暴かねばならないでしょう。 となればこちらからゴブリンに仕掛けるべきかと思います。 黒幕についての情報はゴブリンが持っているでしょうし、ゴブリンが減れば更なる被害も減らすことができるでしょう。 そこでゴブリンの住処の場所についてご存知であれば教えていただきたいのですが」
8. kangetsu | |
2019/07/17 21:11 |
「頼もしい若者たちね。これなら保安官の考えで大丈夫でしょう」 リスベレスとアンジェラとの握手のあとで、デヴェリン市長はヘムロック保安官に頷きます。 そして、エルフの女性も同じようにあなた達に微笑みかけました。 「さすが、『サンドポイントの新しい英雄たち』とヘムロック保安官が呼ぶ人たちね。 「わたしは、シャレル・アンドゥサナ。この近隣で野伏をしているエルフです。お会いできて光栄です。」 「さて、ゆっくり親交を深めたいところではあるけれど、まずは状況の報告をさせていただきます」 やや改まった声色で、シャレルが続けます。 「先日サンドポイントがゴブリンの集団に襲われた話は聞きました。しかし、ゴブリンの襲撃を受けているのはサンドポイントだけではないのです。この海岸線、『失われた海岸(ロスト・コースト)』の街道沿い、とりわけ東方のネトルウッドという森からモスウッドの森にかけて、ゴブリンの絡んだ襲撃事件が増えてきています。 「つい先日も、モスウッドの南の農場がゴブリンの一団のために消失させられました。幸い、農場に住む家族は救い出すことができましたが、農場は焼き払われてしまいました」 「あなた達についての噂は、実はこの町に来るより前に、モスウッドのゴブリン部族から聞いていました。モスウッドの部族は既にかなりの打撃を受けており、自分たちの仲間の大部分を殺した『長脛野郎ども』について噂をしているのを聞いたのです。今こうしてあなた達にお会いして、なるほど、連中の噂していたのはあなた達のことだったのかと得心したところです。 「残念なことに、モスウッドの部族が打撃を受けているとはいえ、この近隣には5つのゴブリンの部族が存在します。通常、彼らはお互いに顔を合わさないようにしています。下手に顔を合わせると、部族間でいざこざが起きるからです。 「しかし、今回のサンドポイント襲撃にあたっては、5つの部族すべてが関わっていることがわかりました。仲違いする5部族を扇動し、組織している、よほどの頭目がゴブリンたちの裏にいるのではないかとわたしは恐れています。そして、彼らの破壊活動は、さらに活発になってきている・・・」 そこまで言うと、シャレルはため息をつきました。