不運な傭兵、オーリック・ヴァンカスケルキンは北方の無法都市リドルポートからやってきた。 彼はその地で、インチキ錬金術師と「惚れ薬」の絡む詐欺事件に巻き込まれた後、リドルポーチを去ることを余儀なくされた。 というのは、彼がここぞというときに購入した「惚れ薬」が単にエールにラベンダーを加えただけのものであることがわかり、オーリックはそのインチキ錬金術師を殺したのだ。そして、そのインチキ錬金術師の兄というのがリドルポートの闘技場などを所有している大物だったのだ。 オーリックは、インチキ野郎を殺したことに悔やむところは無いが、そのせいでリドルポートを去らなくてはいけなくなったことについては随分と後悔している。 風変わりな美しい女性が、突然ボディーガードになって欲しいと言ってきたのは、マグニマールのけちな酒場であった。 リドルポートに戻るため、その大物と対抗するために仲間と資金を必要としていたオーリックは、喜んでその依頼を引き受けた ー が、これは最悪の選択の一つであった、とオーリックは既に気がつくのであった。 サンドポイント襲撃について、彼はいろいろと気に病んでおり、それがほとんどの時間を自室で過ごす理由となっていた。 それは、数ヶ月前に訪れた時、サンドポイントが居心地の良い素敵な町だと思うようになっていたからだ。 オーリックは、いつからか、この雇用関係の終わりを待ち望むようになっていた。
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オーリックさん惚れ薬のニセモノ掴まされただけで殺したなんて、思ったより怖い人だったんですね?! でも悲惨な雇用関係は無事終わったし、これからはまっとうに生きて欲しいですね(*‘∀‘)
これが無法都市の流儀……なのかも……?