フロンティアの都市ヴァーウィンター

マダムユズコ
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登録日:2021/01/05 19:45最終更新日:2021/01/05 19:45

野蛮な北方の荒れ果てた沿岸部に栄えたフロンティアの都市ネヴァーウィンターは、大災害に次ぐ大災害によって荒廃しきったが、それでも滅びはしていない。
ダガルト・ネヴァレンバー卿――国際都市ウォーターディープの公開ロードにして帝国主義的な商人――は、自身をネヴァーウィンターの守護卿と名乗った。
そして実際に彼は、20年前にこの都市を叩き潰した大地震の後、まだ人が住む部分をゆっくりと再建し、また外敵から守っているのである。
ネヴァレンバー卿の安定した治世、そして交易にほとんど制限を設けず関税も安いという彼の政策も手伝って、商人たちや長期滞在者たちは都市に戻ってきた。
その商人たちの中には、自身の商船の停泊地をこの街に求めたコアミアのエルデン・ヴァーガスや、南方から香料や素晴らしい織物を運んでくる、
カリムシャンの優雅なるレイディ・サラ・ニドリスなど、はるか遠くからやってくる異国の交易人たちも含まれていた。
ネヴァレンバー卿は確かに成功している。
が、都市の大部分は未だに手つかずで荒れ果てたままであり、壁の割れ目、岩の裂け目には危険が潜んでいる。
ネヴァーウィンターを脅かす最もあからさまな脅威といえばサーイから送り込まれた連中だが、下水や東の大きな森の影ではライカンスロープどもがうろついているという噂だし、その上、強力なデヴィルの狂信集団――アシュマダイの存在も。
ここ数ヶ月というもの、アシュマダイの活動が急に活発化している。
毎日、新しい家の壁や柵に、彼らが崇めるところの神である魔神王アスモデウスのしるしが、血で描かれ、あるいは焼きつけられている。
そしてまた新たな噂が持ち上がっている――最近頻発する失踪事件は件の狂信者どものしわざなのだ、と。
ごく普通の市民が寝室から、あるいは路上で拉致され、後日、身体にアスモデウスのしるしをつけられた状態で見つかる、という事件だ。
被害者たちの命には別条はない――が、彼らはもう以前の彼らではない。
いったん捕えられた被害者たちは、肉体的にも精神的にも恐ろしい傷を負わされている。
“やつら” がネヴァーウィンターの平和を本格的に脅かし始める前にこの誘拐事件の真相までたどり着けるかどうかは、勇敢で強いPCたちにかかっている。
その一方で、ネヴァーウィンターの再建を危うくしかねない、恐るべき嵐がやってこようとしているのだ。
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