OP「はいかい」 PC2
邪神幼女もやし本編[web全体で公開] 3 | |
登録日:2021/02/14 17:35最終更新日:2021/02/14 17:35 |
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コメント一覧
15. 邪神幼女もやし | |
2021/02/19 20:44 |
はい、ではPC2のOPとPC1のOPを合体するため このスレッドはシーンエンドにします。 星良さんは、このままOP「きょろきょろ」へ書き込みをお願いします。 (シーン移動) 【▷:OP「きょろきょろ」へ】
13. 春の嵐 | |
2021/02/18 22:06 |
「(教えてくれた?…いや、それよりも…!)意図はわかんないけど、助かる!気遣ってくれてありがと!」 獣にそれだけ言って、金網に向かって駆け出す。タンっというアスファルトを蹴る音と共に飛び上がり、高跳びの要領で金網を飛び越え、空中で体を捻り綺麗に着地します。そして、飛び越える間に取り出した携帯で医療班を呼び出しつつ少女の方へ近づきます。 「こちら幻の星、怪我人が出ました!医療班をお願いします!…お兄さん、ちょっとその子触るよ!」 怪我の様子を見つつ、応急処置を始めます。
12. 邪神幼女もやし | |
2021/02/18 21:00 |
あなたが駆け付けようとした時 金網の上、木々の枝の上に犬のような獣が居ました。 顔に火傷を負い、首に包帯を巻く大型犬のような『それ』は 不器用ながら必死に、どこかで見覚えのある――… 女子高生の制服を、持ち上げて……下の方にぶん投げました。 そのぶん投げた先 あなたが聞いた悲鳴の主と、右腕を変貌させた男性がいます。 犬? 「ウゥールゥ………」 もしかして、この獣こそが話しかけていた相手かもしれません、が 悲しいことに、獣の言語を理解できるドクターなドリトルは存在せず 獣が、痛々しそうに鳴いただけ。 それでも、悲しそうで、辛そうで、苦しそうなことだけは伝わるかもしれません どこかで、覚えのあるそんな音…… でもそれより要救助者です。 制服が落ちたのでチラッとしか見えませんでしたが 女の子の方は、指先がなくなっていたように見えます。 やばい。
11. 春の嵐 | |
2021/02/16 16:35 |
「(…!これヤバイ!)」 周りに怪しまれない様に駆け足でしたが、悲鳴に変わった瞬間エンジェルハィロゥの全力で声の方向に急行します!なんなら金網とかジャンプで躱してショートカットします! 「(あの娘なのか、話しかけたナニカなのかは知らないけど…人に手を出すなら止めなきゃ!)」
10. 邪神幼女もやし | |
2021/02/16 16:24 |
(お待たせしました!) 灰の行動は、まるで… お母さんに隠れて部屋に拾ってきた猫とかを隠している子供、のようでした。 おそらく、穴の向こうにガ…通報されると不味い生き物が居る筈です。 野良猫、野良犬、あとは……野良インコや野良ハムスター…野良アライグマ? 考えてみると、どれも保健所に連絡されるやつでした。 それはさておき 声の聞こえた方ですが…声が悲鳴へと変わり ガリゴリという、硬いものをかみ砕く音が響きます。 が、灰の声はしません。そちらに行ったはずなのに。
8. 春の嵐 | |
2021/02/15 22:31 |
「(あっ…これ怯えてたのって、この子が見つからないかだったのか…失敗したかも)」 「(というか怪しまれたか…?くそう、流石に身長までは誤魔化してなかったからな…次は要注意だな)」 「…別に通報しようってわけじゃない…え?」 一瞬で状況が変わる。廃墟の反対から声が聞こえて。彼女が前に足を進めて。――反射的に引き留めようとした手はするりとすり抜けた。 「…事情は知っているかは微妙だけど。オーヴァードの可能性、高いかな…」 これほどまでに忽然と消えたのだ。何らかの力を使っているのは間違いないだろう。――ただ、それ以上に。 「あの娘、やっぱりうれしそうな顔の方が可愛いんじゃん…怯えた顔よりずっといい。…けどなぁ…」 ナニカに言っていた言葉が頭をよぎる。 ―『どこにも行けなくすれば、一緒にいられる…?』― ―『そうしたら、友達でいられる』― 恐らくは虐待児童である彼女にとって、『友達』はきっと大きいものなのだろう。そして、その友達はきっと先ほどの声の主だ。 「…確かめないと。友達の為にも、あの娘自身のためにも」 そう呟いて、声の聞こえたほうへ向かいます。 もしかしたら彼女は友達を傷つけ、泣かしてしまうのかもしれない。そうならないように。そして、間違ってしまってもやり直せるように。彼女が向かった先と目的を突き止めなければ。その一心で駆け足で反対にまわります。
7. 邪神幼女もやし | |
2021/02/15 21:36 |
謝罪の言葉に、きょとんとしてチョコ菓子を受け取り 数回、星良の頭の上から、つま先までを見ています。 …おそらく、弱視ながらも 『学生さんといっているけれど…この身長は…?』とか思ってるのでしょう。 それから、はっと何かを思い出したように、灰は怯えた表情に戻ります。 灰 「あ、あの!ここには…なにも、なにもいなくて……」 「野良じゃ…なにも、なにもいないので」 「保健所だけは……?」 とても慌てて、穴を隠そうとした、その時 ふと、灰の表情が変わります。 聴覚にも優れるエンジェルハイロゥならば、声が聞こる距離 廃墟の反対側から『ブチだー!』という女の子の声がしました。 灰 「……あっ」 「あの、あの、友達……が、来たので」 「チョコレート、ありがとうございました」 嬉しそうに、嬉しそうに 前が見えていないのか廃墟の方に足を進めて――姿が消えます。 それはもう、忽然と。幻であったかの如く。