【AD&D】ピクニック(後編)【TRPGリプレイ】

鴉山 響一
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登録日:2016/11/17 00:21最終更新日:2016/11/17 00:21

前編に続いて後編です。
騎士候補生の訓練課程を終えて、一次帰郷した領主の長女アイリーン。幼馴染の女戦士クリスティンやアウグスト、二人の妹たちとピクニックに出かけたのですが、壮絶な争いをしていた二頭のドラゴンの内の一頭が近くに墜落したのを目撃。そこでパーティ一行は……。

DM: アウグスト「なんかすごいものを見てしまったな……」

テオドシアス7世: 「う、うーん。これは竜同士のいがみ合いなのか。それとも何か裏があるのかな……」

DM: さて、どうします? 墜落現場に行ってみますか?

テオドシアス7世: さすがに、1人で決めるわけにはいかないので、アイリーンやアウグストに目くばせします。「どうする?」と。

DM: アイリーン「それほど遠くじゃないわ。確認に行ってみる」

テオドシアス7世: 「じゃ、あたしたちも行ってみようか」むしろこの場合ばらばらになる方が危険そうなので。

DM: アレクリット「わ、わたしはここでお姫さんたちと一緒にいます」

テオドシアス7世: 「いや、ここで待つのは危険だぞ。私たちがいない間に別の何かに襲われないとも限らないし…」

DM: アレクリット「そんな……!」と泣きそうな顔になっています。

テオドシアス7世: 「どうする? お嬢? 司祭様たちを村に送り届けてから出直すか?」困ったので、判断をアイリーンに丸投げ(笑)。
DM: アイリーン「まずは状況確認だけ。時間が掛かるようなら一旦村に引き上げる」

テオドシアス7世: 「じゃあ、司祭様はどうする?」

DM: 「わかりました。ではご一緒します。でも、ちょっとでも危険を感じたら……」それ以上は口をつぐみました。一応、彼女は戦の女神の司祭ですからね。臆病とそしられるのは厭なんでしょう。というわけで注意深く向かってみます。

テオドシアス7世: 「じゃ、手早くさっさと状況だけ確かめて、早々に村に帰りますか」

DM: 草を薙ぎ払って墜落死しているのは、こんな感じのドラゴンです(といってイラストを見せる)。もちろん、息絶えているようですね。

テオドシアス7世: まあ、あんな高い所から落ちればドラゴンと言えども死にますなあ……。

DM: そして、小山のように大きなドラゴンの死体の背後から、人影が………。現れたのは、干からびたサルのような、ヒューマノイドです。しかし、禍々しい装飾に彩られた甲冑に身を纏い、これまた毒々しい宝石が柄に嵌ったロングソードを抜き身で持っています。深紅の竜の背中から空中から投げ出されたのはこの者でしょう。左腕はあらぬ方向に折れ曲がっていますし、甲冑も凹みまくっています(こちらもイラストを提示)。

テオドシアス7世: とりあえずは何があってもいいように身構えておこう。ゲストをぞろぞろ連れた状態で戦いたくはないなー。対話で何とかならないか試みよう。「あー、こちらはこの付近に住む者だ。決して怪しい者ではない」

DM: 「Ubicu redosleda sortiranja jadni ljudi!!」と、あなたにはわからない言葉を吐くと、剣を振りかざして向かってきました。さあ、イニシアです。

テオドシアス7世: 「あちゃあ。言葉が通じんかったわ! 誰かこいつの言葉がわかる奴は……いないよな」(軽く回り見渡して)

DM: 誰も分からないようですね。そもそも、このようなヒューマノイドを見たこと自体ないようです。

テオドシアス7世: 「しょうがない。ここは身振りで敵意がないことを知らせてみよう」

DM: ではイニシアを取ってみてください。イニシアティブは1d10です。

テオドシアス7世: 残念。3でした……。

DM: いえいえ。低い方が早いので、そちらからです。身振り手振りというと、D&D系のお約束、アライメントランゲージというやつですね。同じアライメントなら通じる場合もあります。

D&D系統の謎ルール、「アライメントランゲージ」。これは同じアライメント同士だと使用母国語の違いを超越してなんとなく意思疎通できるが、ちょっと恥ずかしい思いをするという想像しにくいがあると便利なルールなのです。オーバーアクションなボディランゲージなのでしょうか。

テオドシアス7世: じゃあ、相手の怪我した左腕をさして、それから司祭様を差してみましょう。

DM: ふむ……一瞬顔をしかめましたが(こいつの場合どんな表情じゃ(笑)、距離を縮めて攻撃してきます。誰に攻撃するかな……。お、クリスだ。ロングソードが一閃、見事に一撃を喰らう。ダメージは……9ポイントダメージ。墜落で負傷しているのに。中々の剣捌きです。

テオドシアス7世: 「く……。なかなかやるな。あまり戦うのは好みじゃないのだが……」

DM: アイリーンとアウグストがあなたとの間に割って入ろうとしています……ってことで次のラウンドのイニシアです。

テオドシアス7世: 「あまり戦うのは好ましくない。できれば話し合いで解決したい」と、アイリーンたちには伝えます。

DM: えーとてすね。踏み込まれたときにそやつの激しい憎悪に満ちた瞳と目があった瞬間、こいつは話し合いが通じるような輩ではない、もっと昏くて深いところから這い来たものだ、と感じて背筋が凍ります。それでもなんとか話し合いを試みますか?

テオドシアス7世: 「うーん……こいつは話を聞きそうにないなあ。仕方ない。少々手荒な方法だが、とりあえずおとなしくさせるのが先決だろう。司祭様。あとで傷の手当てを頼みますよ」なお、イニシアは6の模様。

DM: はい、どうぞ。なお、もう白兵戦距離ですのでショートボウはイニシアを取った時しか使えません。このラウンドは使えますが、相手に反撃された場合、結構痛いかもです。

テオドシアス7世: じゃあ、剣で戦った方がいいかな。不慣れだけど。

DM: 一か八か、ゼロ距離射撃をするのも手です。

テオドシアス7世: あー、まあ、剣を抜くにしても準備動作は必要だろうし、HPにはまだ余裕があるから、弓で撃ちますか。

DM: では命中ロールを。至近距離は+2修正が入ります。また、当たった場合、ダメージは倍になります。

テオドシアス7世: 一発目、11(13)。

DM: dexの修正値ありませんでしたっけ?

テオドシアス7世: あ、忘れてた。

DM: 数値いくつでした?

テオドシアス7世: DEXは18です。

DM: それなら命中修正は+3。-4ってのはACから引ける数値です。当たりましたね。ダメージをどうぞ。

テオドシアス7世: じゃ、さっきの13に+3して、16か。

DM: ええ。更にスペシャライズのボーナスで+1ですから17ですね。

テオドシアス7世: じゃ、実質+4ですね。通常時は。

DM: そうなりますね。ダメージ自体は1d6です。

テオドシアス7世: ダイス目は4で、2倍だから8ダメージですな。

DM: そう考えると剣で戦うのがあなたの場合特殊な場合を除いてあまり意味がないかもしれません。更に攻撃できますよ。

テオドシアス7世: では、2回目。あ、今回は5だから+6で11か。

DM: 11では当たりませんね。

テオドシアス7世: そして3回目。出目11。なので17です。ダメージは…2倍しても4。

DM: 了解しました。アイリーンの攻撃……失敗。アウグストの攻撃。こちらは命中。
[0:43:37] テオドシアス7世: そうですか。うちの方は今のところは順調ですねえ。それなりにダメージはあったようです。

DM: さて、イニシアチブをお願いします。

テオドシアス7世: 残念。8でした

DM: なんと、そちらからです。

テオドシアス7世: 奇跡のようだ。じゃ、引き続き攻撃します。

DM: あなたの全面にふたりが出てくれたので、イニシアに負けても相手にタコ殴りにはされずに済みそうです。どうぞ攻撃してください。

テオドシアス7世: 1回目。出目17で23とか出ました。ダメージは…またしても4。2回目は……出目6で12。

DM: それは外れ。

テオドシアス7世: 3回目……出目14(20)。

DM: 当たります。

テオドシアス7世: ダメージは……今度は高いぞ。12です。

DM: あなたの矢と、アイリーンたちの剣が続けざまに当たり、そやつはばたりと倒れました。アイリーン「こいつは……何者なの?」

テオドシアス7世: 「わからない。初めて見る生物だ。うーん。できたらここで尋問とかしておきたいところだが、言葉が通じないんじゃ意味がないかなあ……」

DM: なお、ドラゴンの影に、更にもう一体いて、こちらはすでに死んでいました。

テオドシアス7世: 「できれば話をつけたかったんだが、言葉が通じないうえに敵対的な行動をとられちゃね……」

DM: こいつら、PLとして知ってました?

テオドシアス7世: いや、わからないです……。

DM: そうでしたか。もしかしたらいずれ分かる日が来るかもしれませんね。ここだけは確認です。ドラゴンやこいつらの処分はどうしますか?

テオドシアス7世: とりあえずヒューマノイドの方は、こんな奴が襲ってきたよっていう報告を兼ねて、1体は村へ持って帰りましょう。ドラゴンは大きすぎて運べないので、後で死体を取りに来ることになるでしょうね。

……と、ここまでで時間切れ。時間に加えて、ここ数日深夜帯になるとskypeを含めて色々と不具合が出ます。どどんとふも公式サーバーだと重くなるので、困ったものです。とは言っても、無料で使わせてもらっているので文句も言えませんが。

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