<はじめに> 自分がGMする時の。 セッションの雰囲気を伝わればいいかな、と。 導入の部分だけを掲載します。 自分なりに、解釈したPCの心情を書き加えて、小説風にしてみました。 自分のGMとしての自己紹介になれば良いかと思って。 セッションに参加するきっかけ、背中を押す一押しになれば何よりです♪ <その1> PCが出来上がったばかりの状態ですが、おそらく互いの事だけでなく。 自分のPCの事もこれから考えていく、ほんとに最初の状態です。 ★セッション前に…あなたがあなたに気づく表 GM『さて、今回のセッションでGMも2度目の試みなのですが。あなたがあなたに気付く表」を導入します。 GM「セッションの前に、みなさんにサイコロを振ってもらって、質問を1つ決めます。 GM「この質問に対して、自分のPCなりの回答を出して下さい。 GM「シンプルで良いです、直感でも充分です。セッションの最後に、こっそり教えて下さい。 GM「次回、もし同じPCで遊ぶ際にはシナリオに反映されているかも知れませんし、自分のPCをより好きになれるかも知れません。 ヒシャ「おお~、公式リプレイのやつですね! ジルダ「面白そうですね! ナギ「リプレイで見たことが…w アン「とんでも設定が増えていくアレですねw 一同、コロコロ… ナギ「うわぁむずっw ジルダ「難しい… アン「な、なるほど・・・ ☆あなたがあなたに気づく表☆ かつて犯した最大の罪は?>ナギ(リカントの女性。フェンサー2、セージ1、スカウト1、エンハンサー1) この世界は○○だ>ジルダ(エルフの男性。フェアリーテイマー2、セージ1、シューター1) かつて呼ばれていた二つ名は?>アン(ドワーフの女性。プリースト2、シューター1、セージ1) 今でも忘れられない辛い思い出は?>ヒシャ(リルドラケンの男性。グラップラー2 スカウト1 エンハンサー1) <その2> ルルブに載っていない、GM独自で決めるルールなのですが。進行がサクサク進む為に、ほぼ毎回設定してます。 ★セッション前に…ハウスルール GM「今回のセッションでの成功ロールで、目標値と同値だった場合は全てPCが優先とさせて頂きます。 GM「敵の回避点10であれば、命中判定で10出しても攻撃成功となります。 GM「テンポ良く進めるための、ハウスルールとご理解くださいませ。 <その2> 世界観を何となく、統一する為に。 最近敢えて、背景を伝える様にしてます。 ルルブに載ってる情報を簡略化しただけです。 ★セッション前に…冒険の舞台 GM「皆さんがいるのは、呪いと祝福の大地アルフレイム大陸。 GM「そして皆さんは、大陸の南、ハーヴェス国の首都”ハーヴェス”の冒険者です。 GM「首都がある場所は北から流れるウォルタ川の終着点。街のあちこちに水路があります。 GM「また、近年外洋航海可能な”魔船艇”の再建を果たし、他の大陸との貿易が始まり、このあたりでは一番活気のある国ですね。 ★セッション前に…冒険者ギルド GM「皆さんが所属する冒険者ギルドの支部は”黒い翼と星空”亭です。 GM「病に倒れた主人に変わり、養女であるルーンフォークのドロシーが後を継いだばかりです。 GM「ドロシーは一見すると冷たく、事務的に淡々と仕事をこなします。 GM「食事のメニューもバランス良く、かつ合理的に栄養が取れるものばかりで、他の冒険者ギルドの献立を相談される程です。 <その4> それでは、本編。 語り手はエルフの妖精使いジルダです。 各PC毎の紹介は、この後のセッションの様子で紹介しますね。 GM「”胸に降る雨、闇に咲く花”を始めたいと思います、よろしくお願いします」 GM「さて、みなさんはさっそくドロシーさんから、お仕事を紹介して頂けました。 GM「このハーヴェス国から、北へ2日程の距離にある、山村へ向かう商人ビスタと彼の母親の護衛です。 ドロシー(GM)「護衛の仕事の依頼…まだ駆け出しの冒険者でも止さそうね…」 ドロシー(GM)「ナギ、ジルダ、アン、ヒシャ辺りを組ませてみようかしら…」 エルフの集落を出て、このハーヴェスに辿り着いたのは2日前。 冒険者ギルドに登録したのは昨日。 支部の名前は”黒い翼と星空”亭という。 吟遊詩人の曲のタイトルになりそうな名前だが、私は割と気に入っている。 いずれ集落の長になるべく、修行や見聞を広める事も兼ねて、私は冒険者になった。 人造人間ルーンフォークのドロシーが私のいるテーブルにやって来る。”ここ”の2代目の支部長…。 「護衛の依頼があるわ、ジルダ。引き受けて頂けて?」 「ああ、勿論。私1人ではないのだろう?」 武器の扱いが得意でない私は、おそらく前衛職と呼ばれる戦士か拳闘士あたりのサポートを期待されているのではないか。 妖精と契約を交わし、力を行使する妖精魔法の使い手は、この支部内ではそう多くないはずだ。 「ええ、もう3人呼んでいるわ。あちらのテーブルよ」 ドロシーに案内されたテーブル。慣れない者への緊張と、戸惑いが用意に感じ取れた。 そして、3人とも目線はテーブルの飲み物や自身の組んだ手で、もじもじと体のどこかを動かしている。 「お待たせしましたね、みなさん」 恰幅の良い商人風の男が更に加わった。依頼人の商人、ビスタだ。 3人の緊張も一気に高まるのがわかる。『人見知り』というやつなのか、しかも3人とも!? ヒシャ「うぅ。みんなよろしくね(おどおど)」 ナギ「ま、まぁ、せっかくのお仕事ですし…。やれるだけやってみようかな。」 アン「みんな・・・よろしくなの」 GM(人見知りキャラ多いなあwでも、みんな弱い者に優しそうだから何か好きかも) ビスタ(GM)「みなさん、どうぞよろしくお願いします(ぺこり)」 ジルダ「うむ、よろしく頼むぞ」 GM(おや、彼は堂々としてる。進行が滞りそうな時は、ドンドン話をふってみようかな) ビスタ(GM)「山村で2~3日のんびり過ごして、帰ろうと思います」 ビスタ(GM)「村には”酒場” 兼 ”宿屋” 兼 ”雑貨屋”があるので、みなさんゆっくりしてって下さいね」 ハーヴェスでも有名な雑貨屋の経営者と聞いたが、なかなかどうして、腰も低く心地よい立ち振る舞いではないか。 ビスタ(GM)「そう言えば、みなさんは初顔合わせ…ですか?」 ビスタ(GM)「良ければ、せっかくなので自己紹介でもしませんか?」 ヒシャ「(こくこく)」 はは、剛胆で明るいイメージのある竜人リルドラケンだが、声も出さずに頷いているのは何故か微笑ましいな。 おや、ドワーフの少女(実際は成人なのだろうが…)が立ち上がった? アン「あたいはアン・・・ミリッツァの神官・・・」 アン「けど・・・今は修行中・・・なの」 アン「経験を積んで、はやくミリッツァ様の御傍にいかなくては・・・」 アンのプレイヤー「シューター1、プリ2、レンジャー1の寡黙なドワーフの娘。神になる(近づく)ことを目標にしています。キャラ的にPCを呼び捨てにしますが、どうかお気を悪くしないでください」 ふむ、アンは口数が少ないだけなのかもしれない…。 あ、リルドラケンも立ち上がった。いや、立つ必要はないぞ? ヒシャ「ひ、ヒシャと言いますです! 見ての通リルドラケン、冒険は初めてで不安だけど頑張る……」 ヒシャのプレイヤー「グラップラー2 スカウト1 エンハンサ1です。中の人的にもかなりの初心者ですが頑張ります」 今度は小剣を腰にさした、リカントの軽戦士の番か。立つのか?やはり立つよな、私も最後は立って自己紹介なのかな? ナギ「私はナギ。ちょっと理由があって、ある人を追いかけて家を出て冒険者になったの。」 ナギ「私を育ててくれた方が物知りだったのもあって、少しは知識で役に立てるかも…」 ナギ「あっ、あと、すばしっこさが売りだから、前に出て敵を翻弄…できるといいな。みんな、よろしく。」 ナギのプレイヤー「ナギです~。フェンサー2セージ1スカウト1エンハンサー1、引っ込み思案で少し人見知りの女の子リカントです。」 自分の番が終った途端に漂う安堵感。 自分が話す時はとても緊張しているが、人が話し出すと、一生懸命聞いている…。 商人ビスタも、いつの間にか立って聞いているではないか。 何とも不思議な組み合わせだが、何だか居心地が良いのは何故だろう。 楽しいと思い始めているのは何故だろう? そうか、これが他人とふれあう事なのだろうか? 集落では、誰もが自分を知っていたし、私も誰でも知っているつもりだったのに…。 価値観もみんな似ていて、自分と他人の境界線が曖昧で、常に考えが集落単位だったのかも知れない。 (集落に戻ったら、みんなともう少し、じっくり話してみよう) そう考えながら、私はいつの間にか立っていた。 ジルダ「私はジルダ、エルフだ。いづれ部族の長になるのでな。修行のためと見聞を広めるために冒険者になった。妖精を使った支援は任せてくれ」 ジルダのプレイヤー「フェアリーテイマー2 シューター1 セージ1、プライドが高くて偉そうですが、悪い奴ではないはずなので、よろしくお願いします!」 パチパチパチパチ☆(拍手) 「…!?…はは」 照れが半分、嬉しさ半分。 まいったぞ、これは。 集落の皆に、早く話したくなるではないか。 冒険とは、始まる前からこんなに楽しいものだということを。 <おわり>
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ぬむぬさん 嬉しい、感想有り難うございます☆
GMが裏で思ってたこととか見られて新鮮でした~
本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作物です。
<はじめに>
自分がGMする時の。
セッションの雰囲気を伝わればいいかな、と。
導入の部分だけを掲載します。
自分なりに、解釈したPCの心情を書き加えて、小説風にしてみました。
自分のGMとしての自己紹介になれば良いかと思って。
セッションに参加するきっかけ、背中を押す一押しになれば何よりです♪
<その1>
PCが出来上がったばかりの状態ですが、おそらく互いの事だけでなく。
自分のPCの事もこれから考えていく、ほんとに最初の状態です。
★セッション前に…あなたがあなたに気づく表
GM『さて、今回のセッションでGMも2度目の試みなのですが。あなたがあなたに気付く表」を導入します。
GM「セッションの前に、みなさんにサイコロを振ってもらって、質問を1つ決めます。
GM「この質問に対して、自分のPCなりの回答を出して下さい。
GM「シンプルで良いです、直感でも充分です。セッションの最後に、こっそり教えて下さい。
GM「次回、もし同じPCで遊ぶ際にはシナリオに反映されているかも知れませんし、自分のPCをより好きになれるかも知れません。
ヒシャ「おお~、公式リプレイのやつですね!
ジルダ「面白そうですね!
ナギ「リプレイで見たことが…w
アン「とんでも設定が増えていくアレですねw
一同、コロコロ…
ナギ「うわぁむずっw
ジルダ「難しい…
アン「な、なるほど・・・
☆あなたがあなたに気づく表☆
かつて犯した最大の罪は?>ナギ(リカントの女性。フェンサー2、セージ1、スカウト1、エンハンサー1)
この世界は○○だ>ジルダ(エルフの男性。フェアリーテイマー2、セージ1、シューター1)
かつて呼ばれていた二つ名は?>アン(ドワーフの女性。プリースト2、シューター1、セージ1)
今でも忘れられない辛い思い出は?>ヒシャ(リルドラケンの男性。グラップラー2 スカウト1 エンハンサー1)
<その2>
ルルブに載っていない、GM独自で決めるルールなのですが。進行がサクサク進む為に、ほぼ毎回設定してます。
★セッション前に…ハウスルール
GM「今回のセッションでの成功ロールで、目標値と同値だった場合は全てPCが優先とさせて頂きます。
GM「敵の回避点10であれば、命中判定で10出しても攻撃成功となります。
GM「テンポ良く進めるための、ハウスルールとご理解くださいませ。
<その2>
世界観を何となく、統一する為に。
最近敢えて、背景を伝える様にしてます。
ルルブに載ってる情報を簡略化しただけです。
★セッション前に…冒険の舞台
GM「皆さんがいるのは、呪いと祝福の大地アルフレイム大陸。
GM「そして皆さんは、大陸の南、ハーヴェス国の首都”ハーヴェス”の冒険者です。
GM「首都がある場所は北から流れるウォルタ川の終着点。街のあちこちに水路があります。
GM「また、近年外洋航海可能な”魔船艇”の再建を果たし、他の大陸との貿易が始まり、このあたりでは一番活気のある国ですね。
★セッション前に…冒険者ギルド
GM「皆さんが所属する冒険者ギルドの支部は”黒い翼と星空”亭です。
GM「病に倒れた主人に変わり、養女であるルーンフォークのドロシーが後を継いだばかりです。
GM「ドロシーは一見すると冷たく、事務的に淡々と仕事をこなします。
GM「食事のメニューもバランス良く、かつ合理的に栄養が取れるものばかりで、他の冒険者ギルドの献立を相談される程です。
<その4>
それでは、本編。
語り手はエルフの妖精使いジルダです。
各PC毎の紹介は、この後のセッションの様子で紹介しますね。
GM「”胸に降る雨、闇に咲く花”を始めたいと思います、よろしくお願いします」
GM「さて、みなさんはさっそくドロシーさんから、お仕事を紹介して頂けました。
GM「このハーヴェス国から、北へ2日程の距離にある、山村へ向かう商人ビスタと彼の母親の護衛です。
ドロシー(GM)「護衛の仕事の依頼…まだ駆け出しの冒険者でも止さそうね…」
ドロシー(GM)「ナギ、ジルダ、アン、ヒシャ辺りを組ませてみようかしら…」
エルフの集落を出て、このハーヴェスに辿り着いたのは2日前。
冒険者ギルドに登録したのは昨日。
支部の名前は”黒い翼と星空”亭という。
吟遊詩人の曲のタイトルになりそうな名前だが、私は割と気に入っている。
いずれ集落の長になるべく、修行や見聞を広める事も兼ねて、私は冒険者になった。
人造人間ルーンフォークのドロシーが私のいるテーブルにやって来る。”ここ”の2代目の支部長…。
「護衛の依頼があるわ、ジルダ。引き受けて頂けて?」
「ああ、勿論。私1人ではないのだろう?」
武器の扱いが得意でない私は、おそらく前衛職と呼ばれる戦士か拳闘士あたりのサポートを期待されているのではないか。
妖精と契約を交わし、力を行使する妖精魔法の使い手は、この支部内ではそう多くないはずだ。
「ええ、もう3人呼んでいるわ。あちらのテーブルよ」
ドロシーに案内されたテーブル。慣れない者への緊張と、戸惑いが用意に感じ取れた。
そして、3人とも目線はテーブルの飲み物や自身の組んだ手で、もじもじと体のどこかを動かしている。
「お待たせしましたね、みなさん」
恰幅の良い商人風の男が更に加わった。依頼人の商人、ビスタだ。
3人の緊張も一気に高まるのがわかる。『人見知り』というやつなのか、しかも3人とも!?
ヒシャ「うぅ。みんなよろしくね(おどおど)」
ナギ「ま、まぁ、せっかくのお仕事ですし…。やれるだけやってみようかな。」
アン「みんな・・・よろしくなの」
GM(人見知りキャラ多いなあwでも、みんな弱い者に優しそうだから何か好きかも)
ビスタ(GM)「みなさん、どうぞよろしくお願いします(ぺこり)」
ジルダ「うむ、よろしく頼むぞ」
GM(おや、彼は堂々としてる。進行が滞りそうな時は、ドンドン話をふってみようかな)
ビスタ(GM)「山村で2~3日のんびり過ごして、帰ろうと思います」
ビスタ(GM)「村には”酒場” 兼 ”宿屋” 兼 ”雑貨屋”があるので、みなさんゆっくりしてって下さいね」
ハーヴェスでも有名な雑貨屋の経営者と聞いたが、なかなかどうして、腰も低く心地よい立ち振る舞いではないか。
ビスタ(GM)「そう言えば、みなさんは初顔合わせ…ですか?」
ビスタ(GM)「良ければ、せっかくなので自己紹介でもしませんか?」
ヒシャ「(こくこく)」
はは、剛胆で明るいイメージのある竜人リルドラケンだが、声も出さずに頷いているのは何故か微笑ましいな。
おや、ドワーフの少女(実際は成人なのだろうが…)が立ち上がった?
アン「あたいはアン・・・ミリッツァの神官・・・」
アン「けど・・・今は修行中・・・なの」
アン「経験を積んで、はやくミリッツァ様の御傍にいかなくては・・・」
アンのプレイヤー「シューター1、プリ2、レンジャー1の寡黙なドワーフの娘。神になる(近づく)ことを目標にしています。キャラ的にPCを呼び捨てにしますが、どうかお気を悪くしないでください」
ふむ、アンは口数が少ないだけなのかもしれない…。
あ、リルドラケンも立ち上がった。いや、立つ必要はないぞ?
ヒシャ「ひ、ヒシャと言いますです! 見ての通リルドラケン、冒険は初めてで不安だけど頑張る……」
ヒシャのプレイヤー「グラップラー2 スカウト1 エンハンサ1です。中の人的にもかなりの初心者ですが頑張ります」
今度は小剣を腰にさした、リカントの軽戦士の番か。立つのか?やはり立つよな、私も最後は立って自己紹介なのかな?
ナギ「私はナギ。ちょっと理由があって、ある人を追いかけて家を出て冒険者になったの。」
ナギ「私を育ててくれた方が物知りだったのもあって、少しは知識で役に立てるかも…」
ナギ「あっ、あと、すばしっこさが売りだから、前に出て敵を翻弄…できるといいな。みんな、よろしく。」
ナギのプレイヤー「ナギです~。フェンサー2セージ1スカウト1エンハンサー1、引っ込み思案で少し人見知りの女の子リカントです。」
自分の番が終った途端に漂う安堵感。
自分が話す時はとても緊張しているが、人が話し出すと、一生懸命聞いている…。
商人ビスタも、いつの間にか立って聞いているではないか。
何とも不思議な組み合わせだが、何だか居心地が良いのは何故だろう。
楽しいと思い始めているのは何故だろう?
そうか、これが他人とふれあう事なのだろうか?
集落では、誰もが自分を知っていたし、私も誰でも知っているつもりだったのに…。
価値観もみんな似ていて、自分と他人の境界線が曖昧で、常に考えが集落単位だったのかも知れない。
(集落に戻ったら、みんなともう少し、じっくり話してみよう)
そう考えながら、私はいつの間にか立っていた。
ジルダ「私はジルダ、エルフだ。いづれ部族の長になるのでな。修行のためと見聞を広めるために冒険者になった。妖精を使った支援は任せてくれ」
ジルダのプレイヤー「フェアリーテイマー2 シューター1 セージ1、プライドが高くて偉そうですが、悪い奴ではないはずなので、よろしくお願いします!」
パチパチパチパチ☆(拍手)
「…!?…はは」
照れが半分、嬉しさ半分。
まいったぞ、これは。
集落の皆に、早く話したくなるではないか。
冒険とは、始まる前からこんなに楽しいものだということを。
<おわり>