【GURPS】 妖魔夜行百鬼夜翔【高校生探偵最初の事件簿】

ブリルナ
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登録日:2021/02/27 23:17最終更新日:2021/03/04 17:10

本作は、「Steve Jackson Games」が権利を有する「GURPS」の二次創作物です。

オンセンSNS内のコミュニティ【妖魔/百鬼】葉間市怪奇譚レギュレーションに従ったPC達のセッションです。参加いただいたキャラクターは小鳥遊 青羽、拝 當郎、マリーの3名。GMはブリルナです。ログをもとに簡単なリプレイを作成いたしました。
参加いただいたキャラクターは幸運の青い鳥の妖怪「小鳥遊 青羽」、最近産まれてネットワークに参加したばかりの極貧やさぐれマッチ売りの少女「マリー」、メンバー中で随一の攻撃力をほこる気のいいカマキリの妖怪「拝 當郎」通称かまやんの三名です。


GM:では始めていきます!急遽思いついたお話なので調整不足でも許してね!
いつもの喫茶店で、常連NPCの山田満子がいつものように厄介な依頼を持ってきます。

マリー:なん……だと……
かまやん:どした?>マリー

山田満子はマリーのプレイヤー、ひらつーさんがGMの際に事件の依頼を持ち込むお金にがめつく妖怪を見ることが出来る女子高生NPCです。勝手にコラボ!

山田満子「実はな「鳴神亜紀」という女子高生の周りでやたらと怪事件が起きているという情報が入った。なんでも優等生が急に教師の頭を叩いたり、女子高生のスカートが校内で急に脱げたりするらしい。この話で重要なのは、だ。
鳴神亜紀の父親が、超金持ちで超親バカな有名小説家ということだ!!」
小鳥遊 青羽「……なんだか、小学生の悪戯みたいな事件ですね」(疲れたようにテーブルに頭のせてる。
山田満子「見ろ、なんと娘を主人公にして小説シリーズまで書いてる。だいぶ頭おかしいぞ。なんとシリーズが既に20作ある。上手く父親に怪奇事件解決の恩を売れれば、数百万、いや数千万の成功報酬も夢じゃない!
あたしはちょっと鳴神亜紀の通ってる高校まわりで出禁になって、下手に近づくと通報されるからお前たち頼んだぞ!」
GM:という山田さんの無茶ぶりです。
マリー「……ちっ。そいつはとんだ親バカだな、ったく」 と、誰かが頼んだコーヒーを勝手に啜っている。
かまやん「をい、それは俺のコーヒーだ」
小鳥遊 青羽「……山田さん、ボク、思うんですけどこのメンバー問題がありはしませんか?」かまやん⇒成人男性 マリー⇒明らかに小学生 青羽⇒男。
山田満子「問題?いったいどこに問題が?あたしは高校生だけど金のためならバーにも通う。お前たちも金のために小学生と成人男性でも高校に侵入する!どこにも!問題は!ない!!」

マリー「かまやんお兄ちゃん、マリー次はケーキが食べたいなぁ」 半分ほど手を付けたコーヒーを配膳しながら。
小鳥遊 青羽「女子高生とお近づきにはなりにくい面子しか今いないと思うんですけど」(山田には届かんと思うツッコミ)
かまやん「残念ながら、俺の財布にそんな余裕はない」
小鳥遊 青羽「問題しかないと思うんだけど」
マリー「そう、問題があるな――あたしたちの取り分の問題だ」
山田満子「・・・くっ。仕方ない。本当に仕方ないが、今回あたし自身は動けないから取り分は半々にしよう」

小鳥遊 青羽「もしかして、前回の飛び込み事件で報酬貰ってきてないのまだ根に持ってません?」
山田満子「当たり前だ!お前の力でギャンブルも最後に外すし!
小鳥遊 青羽「それは自業自得でしょう、ボクは適度に勝ったらやめるように言いましたよ」

マリー「へい、あたしたちは三人だ。50パーじゃ喧嘩になっちまう。60寄越せ」
山田満子:そっとマリーの肩を抱く「ばか、そういうときはお前が20、あとの二人が15、15とかで良いんだよ」

かまやん「バカを言っちゃあいけない。控えめに言って4等分だ」
小鳥遊 青羽「ぼったくりも良い所ですね」
山田満子「儲けるチャンスを持ってきたのはあたしだ!50%は譲れん!」
かまやん「ならば他をあたるんだな」
小鳥遊 青羽「でも出禁になって自分じゃ話しを持ってくる以外できないですよね。良い所40%が取り分なんじゃないですか?」
山田満子「くっ、なんてがめつい連中なんだ・・・。仕方ない40%で手を打とう・・・」

マリー「オーライ、ミツコ。いいビジネスができて光栄だ……元金誤魔化すなよ?」 ばーん、と指鉄砲を撃つ真似。
山田満子「えーい持ってけ泥棒!資料は置いてくからしっかり成功させろよ!」
GM:形勢不利と見た山田は資料を置いて去っていきます。
マリーが金欠キャラなのでお金がらみの依頼は受けてくれやすいのですが、依頼を持ち込む山田も同じくらいがめついので取り分でもめました。



無事PC達が依頼を受けてくれたので、調査パートの開始です。

かまやん「どれどれ」
小鳥遊 青羽「はいはい、頑張ります」
マリー「しかし、高校に出禁ってあいつ何しでかしたんだろうな……?」
小鳥遊 青羽「さあ、他校の生徒に無理な聞き込みとか変装でもして無断侵入でもしたんじゃない?」

資料には隣町の桜日学園でささいな怪事件が多発していること
怪事件の現場には鳴神亜紀がいた場合が多いこと
有名小説家である鳴神亜紀の父、鳴神麟太郎の推定年収(詳細に調べてある)などが書かれています

マリー:写真はあります?
GM:父、娘ともに写真付きです。娘はこんな感じ(娘の立ち絵あり)父は画像用意してないけどロマンスグレーな如何にも作家!って感じの男性。
マリー「はっ、良いもの食ってそうだな」

小鳥遊 青羽「建物関連だと多い怪異は家鳴りとか西洋なら妖精のブラウニーとか辺りだけど学校だと怪談や七不思議汚多いからなぁ。ちなみに現場は女子高?」
GM:現場は共学です。

かまやん「校内で起きているのか?」
GM:山田調査だと校内が多いみたい
マリー「校外も絶無ではない?」
小鳥遊 青羽「一応、外でも起きてるって事かな?」
GM:校外だと「砂場の砂が勝手にお城になった事件」とかが起きてる
小鳥遊 青羽「そこに鳴神 亜紀さんが近くに居たと?」
GM:近くにいたらしい
マリー:事件に具体的な共通点はないです? 全部砂関係とか
小鳥遊 青羽「けど、本当に目立つけど子供の悪戯というか憧れみたいな事件ばかりだね」後は父親の小説に似たような事件とか描写があったりしないかな?特に亜紀さんが主人公の小説に。
GM:山田調べだと【優等生が教師の頭を叩く事件】【女子高校生スカートずり落ち事件】【体育教師が校庭で転けまくる事件】【鳩のラインダンス事件】【砂場で勝手にお城ができる事件】【アンパンマン人形が空を飛ぶ事件】が起きてる
マリー:バラエティ!ラインダンス事件は気になるなあ。というか見てみたい。きっとかわいいぞ!
GM:亜紀さんを主人公にした女子小学生探偵ナルカミアキ~女子高生探偵ナルカミアキシリーズは「日常の謎」から「殺人事件」まで扱ってるけどバカミステリーっぽいのはないみたい
マリー:ああ、シリーズものなんだ……小学生のころから連載してる……
小鳥遊 青羽:娘が可愛くて仕方ないのが伝わって来るね
GM:年間2~3冊出版されてる
マリー:女子大生探偵ナルカミアキ~OL探偵ナルカミアキ~家事手伝い探偵ナルカミアキ~ネットカフェ難民探偵ナルカミアキ~参議院探偵ナルカミアキと続いていく
小鳥遊 青羽:少年探偵だったのが37歳の事件簿なっていくようだな
GM:金田一少年だー。

マリー:とりあえず現場に行ってみますか
小鳥遊 青羽「さて、潜入はどうしようかボクとかまやんさんは動物や昆虫に変身できるけど」
GM:特に用意されてないな。山田さんも出禁だし。
小鳥遊 青羽「とりあえず、ボクとかかまやんさんにマリーのマッチもらえる?」
マリー「ああ、ホラよ。今回は負けといてやる」 ひと箱ずつ渡しておきまーす
小鳥遊 青羽:「はいはい、また良い海鮮もらってくるから」マッチ箱受け取りながら。
ちなみに今回、歌の習得で疲れ果ててお土産がなかった状態です。

マリーのマッチは擦ることで「門」を開きワープ拠点にできる優れものなのです。

GM:では電車で四駅先ぐらいに桜日学園前駅があります
マリー「かまやんお兄ちゃん! 切符代ちょーだい☆ミ」
かまやん「えー。でも子ども料金でいいか」
マリー:最悪変身した青羽さんかかまやんさんに無賃乗車してもらって門で移動するという手もあるよ!
GM:電車賃にも事欠く赤貧&どん底チーム。



GM:そんなこんなで桜日学園前駅につきますと、そこには女子高生探偵ナルカミアキ販売促進ポスター、看板、TVCMがそこかしこに。

マリー:TVCMは凄いなぁ。アニメ化でもするのかな?
GM「女子高生探偵ナルカミアキさんのモデルはなんと!この町に住んでいます!」とか書いてある。
かまやん:こんなに大々的に販促できるくらい人気あんの?
GM:実態としては作家である父が私費をつぎ込んででも販促してるし、全精力をそそいで執筆してるので実際に人気もある
マリー:しかし『モデルがこの町に住んでいます!』は昨今の治安情勢を考えるに危ないなぁ。この父親ならスタンガンくらい持たせてるかもしれないが。
小鳥遊 青羽:逆にここまで目立つと何かあればすぐに分かる気もするけど
かまやん:さあ、学校に着いたかなー

学校の入り口にPC達がたどり着くと、写真でみたことのある女子高生が声をかけてきます。
鳴神 亜紀「あんたら、あたしに用があるんじゃないか?」
小鳥遊 青羽「あっ、噂の鳴神さんだ」
マリー「その心は?」
鳴神 亜紀「この駅に降りて、あのポスターの群れに驚かなくて、高校にまっすぐくる奴は大体あたしに用がある。ま、初歩的な推理だ。どうだ?当たったか?」
かまやん「ご名答」
マリー「そうだな。結果は当たりだ。だがちょいとそいつは変じゃないか?」
小鳥遊 青羽「用があるのはその通りですけど、普通はもう少しうっとおしいとかそいう感情抱きそうな気がしますけど」

鳴神 亜紀「ほう?というと?」
マリー「あたしらをつけてでもいなきゃ分からないだろう。電車で来たっていうのも、ポスターの群れに驚かなかったって言うのも、ここまでまっすぐ来たっていうのも」
鳴神 亜紀「まずちっこい女の子(マリー)のほうの疑問は、うちの高校の窓からは駅前がはっきりみえる点。そしてあんたらは割と目立つ点が答えかな」
鳴神 亜紀「そして少年(小鳥遊青羽)のほうの疑問でわかったが、あんたらは「高校生探偵」としてのあたしに用があるわけじゃないっぽいな?「高校生探偵」のあたしの評判を聞いてきたなら、依頼人相手にうっとおしがる性格じゃないって知ってそうなもんだからな」
マリー「なるほど、目はよさそうだ。視力も付け所も」
小鳥遊 青羽「探偵に用がないのは確かですね。ただ、鳴神さんの周りで変なことが多いっていう噂を聞いたものでそれを調べに来ました」
鳴神 亜紀「うぐぅ!あたしが解決できなくて悩んでる、怪事件絡みか・・・」
小鳥遊 青羽「ええ、ボクたちオカルトのネタ集めててそれで近くに面白い事件が立て続けに起こってると聞いたもので」(嘘は言ってないが肝心なことは言わない)
マリー「きっちり認識してるなら話は早い。どっかで話を聞かせてもらえるか?」
鳴神 亜紀「うーむ、解決できてない事件の話は探偵として話づらいが、わかったいいだろう」

かまやん:マリーは人間相手にそのキャラでいいの?
GM:そういや若干べらんめえ口調だ(普段は人間相手には猫をかぶっています)
小鳥遊 青羽:たぶん、気安く接しやすい相手になると素の部分が出るんだと思います
かまやん:どこかの見た目は子どもの探偵みたいになるチャンスだよ
マリー:アキちゃんのキャラが予想以上に濃かったから……



予想以上に濃い鳴神亜紀のキャラクターに、猫を被るのを忘れるマリー。
NPCのキャラは濃すぎるくらいのほうが話が進みやすくていいとGMは思ってます。

GM:では近くの喫茶店なりファーストフード店なりでお話パートです。

小鳥遊 青羽:我々が探偵としてかかわるとすべてがオカルト事件になりかねないぞ
かまやん:誰が会計を持つかでもめそうw
GM:安心しなされ。亜紀ちゃんはびっくりするくらい小遣い多いぞ。
マリー:親ばかぁ!「ちっ、全くいい親父さんをお持ちのようだなぁ、おい」
小鳥遊 青羽:モデル代として考えれば安いのでは?
かまやん:押しかけといて女子高生にたかるやつら
小鳥遊 青羽「マリー素が出てるよ」
鳴神 亜紀「父さんはあたしの目から見てもちょっと親バカだからなあ」
かまやん:ちょっと、ね。
小鳥遊 青羽「ちょっとですか」
鳴神 亜紀「まあ、ちょっとの範疇じゃないかな。多分」
マリー「女子高生探偵殿と比べればあたしなんてパンピーみたいなもんさ」
小鳥遊 青羽「まあ、鳴神さんのお父さんの話しはわきに置いておきましょう」(妖怪に比べたら女子高生の方が一般人寄りだと思うんだけど)

鳴神 亜紀「そうだな。事件の話だな。うう、でもな、事件のトリックがまったくわからないんだ」
かまやん「いつから始まったんだ?」
鳴神 亜紀「うおお頑張れ亜紀!お父さんゆずりの推理力よ、降りてこい!ぬああスランプだ!」
小鳥遊 青羽(まあ、たぶん、完全にオカルトの領分だろうからなぁ)>トリック
(これ、推理力じゃなくて想像力とか発想力だと突っ込み入れればいいのかな?)

鳴神 亜紀「一週間前からだな。最初はアンパンマン、次は砂場、鳩ダンス。そして二日間をおいて、体育教師、女子高生スカートおろし、優等生パンチ」
マリー「結構最近なんだな」 奢りで頼んだDXチョコバナナパフェグランデを頬張りながら。
鳴神 亜紀「おう、食べろ食べろちびっこ。バニラアイスも頼んでいいぞ」
マリー「わーい☆ お姉ちゃん大好きー!」 呼び出しボタン連打ぁ!

かまやん「じゃあ、その一週間前に何か変わったことは無かった?」
鳴神 亜紀「あたしが調べる限り、事件につながりそうなことはなかったんだよなぁ」
かまやん「事件につながらないところでは何かあったのか?」
GM:かまやんへ。これは鳴神亜紀の認識で事件につながらなそうな情報は調べてない、という感じです(オカルトっぽい事とか)。
実際は、妖怪を知らない一般人の常識ではまさか事件に関係するとは思えない出来事がありました。

小鳥遊 青羽「内容だけ聞くと子供の悪戯みたいな事件ばかりですよね」
鳴神 亜紀「それ(子どもの悪戯)はあたしも気になってた」
小鳥遊 青羽(紅茶すすりながら)「少しずつ人にも被害が出てるのが気になるところですけど」(今のところは被害は大したことないけどこのまま放っておくとけが人とか出そうかな)と考えてる。

鳴神 亜紀「前半三つは本当に子どものいたずら、後半三つは高校生くらいのいたずらっぽいんだよ。だが犯人が途中で変わるのはいいとして、そもそもトリックがわからないから特定のしようがない・・・」
小鳥遊 青羽「まだ、大した被害が出てないのが救いですけどこのまま被害が大きくなってくるならそのままにはできませんね」
マリー「ハイスクールまで行ったらスカート下ろしは悪戯じゃ済まなそうだがな」
小鳥遊 青羽「昭和のお約束展開とかならまだ許されそうだけどね」
鳴神 亜紀「くそー「池袋7股王子事件」や「霊能詐欺恐喝魔・山田事件」を解決したあたしの頭脳も錆びついたかー」
マリー「山田……」
かまやん:アイツそれで出禁か
マリー「んじゃ事件が起きるまで、この姉ちゃんに引っ付いてるのが手っ取り早そうだな……ちなみに今日はなんか起こったか?」
鳴神 亜紀「今日のところはまだ何もないな」
かまやん「じゃあ、これからか」
マリー:もしくはまた二日空くか
小鳥遊 青羽:都合のいい偶然でも切ったらすぐにでも起きてくれそうだな
鳴神 亜紀「とりあえず、あたしはいったん家に帰るつもりだけどあんたらもついてくるか?」
かまやん:行ってみるか
小鳥遊 青羽:GM、今日中に事件起こりそうか直観判定いけます?
GM:直観によると家に帰宅した後になにかありそうな予感がする

鳴神 亜紀「変な客は小説のネタになるから父さんも歓迎するぜ?」
小鳥遊 青羽「確かに奇妙な一行なのは自覚ありますけど」
マリー「ご一緒させて貰おうぜ……支払い替わりにこのマッチをやるよ。困ったことがあったら擦るといい。ブーツの底でも擦れるロウマッチだ」
鳴神 亜紀「おーちびっこ、キャラ立ってるなー。こんど小説出るか―。モデル料でるぞー。」頭わしゃわしゃ。
小鳥遊 青羽「そうですね、滅多にない経験になりそうだしよろしくお願いします」
マリー「モデル料……いい響きだ」

小鳥遊 青羽『この後に何かありそうです』>マリーにかまってる鳴神さんに見えないようにかまやんさんに合図を送る。



鳴神亜紀からの情報収集も終えて、PC達は鳴神亜紀と共に家に到着します。

GM:ではお家につくとちょうど家の前に、鳴神父とおそらく父の担当編集がいます。
鳴神 亜紀「父さんただいまー。キャラの立った客もつれてきたぞー」
鳴神麟太郎「おお亜紀おかえり。今日も学校は楽しかったか」
小鳥遊 青羽「どうも、こんにちわ」

GM:娘にでれっでれのロマンスグレー作家がみなさんに目を向けます。すると、途端に作家の顔色が変わります。
鳴神麟太郎「帰ってくれ!申し訳ないが娘にも関わらんでくれ!」
マリー「ああん?」
鳴神麟太郎「我々は平和に暮らしてるんだ!関わらんでくれ」
GM:急に態度が変わった作家は亜紀を家の中に入れてドアをばん!と閉めます。
マリー:取り残された編集さん
かまやん:んー?同類か?
小鳥遊 青羽:人間でもまれにオーラ感知とか持ってる人間いますからそういうタイプかも。
かまやん:いや、『我々は平和に暮らしてる』なんて、人間のセリフじゃねぇよ。もしオーラ感知できるとなると、虫になっても見つかったらバレるな。

小鳥遊 青羽:編集さんに「何かあったんですか?」と尋ねてみる
悩み多い編集者「さ、さあ。ぼくもあんな先生は始めて見たから・・」
マリー「こんなに可愛いマリーちゃんにあの言い草、失礼しちゃう! ぷんぷん!……ところでおじちゃんだぁれ? 何しに来たの?」
悩み多い編集者「いや、ぼくは新刊の打ち合わせに来ただけで・・・。先生とは20年来の付き合いだけどあんな先生はみたことないな」
小鳥遊 青羽:本当にオーラ感知持ってる可能性が高まったな「しかたない、のど乾いたしちょっと飲み物買いに行ってくるね」という感じで人から見られない所で動物変身してまどから鳴神邸を偵察します。
GM:小鳥遊さんの潜入は編集さんからの情報収集の後で処理しますので、お待ちください。

マリー「新刊! 新刊が出るの!? マリー、先生の大ファンなの! どんな話になるの?」
悩み多い編集者「女子高生探偵ナルカミアキの新刊さ。高校で起きた連続心霊詐欺事件を解決する話になる」
マリー:よかったな、山田! 本になるぞ!

かまやん「20年前の先生はどんな感じの人だった?」
悩み多い編集者「20年前から変わらない性格で。でも10年前に・・・、いや何でもない」
マリー:おおっと何かを言いかけたな。マッチを擦って思考探知だ 「10年前? 10年前に、なにかあったの?」

PCが妖怪の妖魔夜行ならではの情報収集【怪しいと思ったら直接思考を探知】

かまやん「10年前に何かあったのか?なあ、教えてくれよ誰にも言わないからさ」
悩み多い編集者「いや、それは君たちに言う義理はない」
編集の心の声【まさか、あの事を探りに来た警察とかじゃないだろうな。先生のため、絶対に隠し通さなくては!】
マリー:ポリスが出てきた。うしろぐらーい!
GM:なんて嘘がつけない編集者なんだ
かまやん「いいだろ?犯罪者じゃあるまいし」
悩み多い編集者「いいから帰ってくれ!」
GM:演技持ってたら振ってもらうようPCに指示。かまやんもマリーも技能判定に成功。技能で成功した二人は、「犯罪者」の言葉でぎくりとしたことがわかります。

かまやん「分かったよ。悪かったな」と言って、とりあえず人気のないところへ。虫になって戻ります。
マリー:探知系妖術は同じ対象にかけられないからなぁ。これ以上は編集さんからは読めない



この後、玄関付近でマリーによって編集は足止めをくらい、小鳥とかまきりに変身できて潜入力がある二人の調査パート。

かまやん:今度は潜入じゃー
マリー:潜入はお二人に任せました! 
GM:かまやんは忍び成功で内部に入れます。小鳥遊さんは敏捷力の成功度を出してね!

ここでかまやんがクリティカル成功。真相に迫るメモが置いてある部屋に潜入できたことに決めました。一方小鳥遊さんは失敗。

かまやん:ふふふ、戦闘バカじゃないんだぜ!
GM:では小鳥遊さんから。
小鳥遊 青羽:失敗、まだ、海での疲労が取れてないみたい。ファンブルじゃなかっただけ良しとしよう。
GM:小鳥の姿でそっと窓に近づくと、ほぼ同時に室内にいた鳴神亜紀と鳴神父が、バッと小鳥遊さんのほうをみてきます。で、父が慌ててカーテンを閉める。
小鳥遊 青羽:(窓に近づいて誰かいないかと思ってるとちょうど目が合う。あ、まずったかな)
マリー:オーラ感知した……まるで小鳥博士だ
小鳥遊 青羽:カーテンの隙間から何とか見えない?
GM:カーテンはきっちり閉まっています
小鳥遊 青羽:会話してる姿見れれば読唇術使えるんだけどなぁ。窓に耳当てても聞こえなさそうだな。
かまやん:窓に耳?を充てる鳥w
マリー:ツイッターにあげたらばずりそう
GM:音は多分けんかしてるっぽい声がするくらいかな
小鳥遊 青羽:いちおう、知力判定してみていいですか?
ここで知力判定がそこそこいい目で成功。もともとの潜入判定が失敗してるのであまりいい情報は与えないまでも、音声が聞こえます。
GM「亜紀もう彼らと関わるのはやめるんだ」「急にどうしたんだよ、父さん」くらいが聞こえる
小鳥遊 青羽:本当に妖怪かどうかわかる人ぽいな
マリー:パパ上が妖怪という線もありえなくはない
小鳥遊 青羽:母親が妖怪で亜紀さんが半妖という線も捨てがたい

GM:そしてかまやんのほうは、隙間を探して家に入るとそこは鳴神父の部屋。部屋の中には「すべては亜紀のため」「本当だった」「高校生探偵ナルカミアキシリーズ執筆案」「販売促進のため二千万(私財)でCM」とかメモがたくさんある。

かまやん:カマキリのままでも調べられるところはあるかな?
GM:基本紙の資料なので、カマキリでも調べられるでしょう。探索を振ってみてください
かまやん:資料を読むカマキリw
ここでは探索判定は失敗。成功してたら真相そのままの資料を出そうと思ってたのですが、失敗だったので真相をほのめかす資料になりました。

GM:では見つかった資料はこんな感じ。
「ナルカミアキシリーズの売り上げは好調」「10年前から書き続けた成果は出た」「このままナルカミアキシリーズを永遠の名作にしなければならない。絶対に」「ナルカミアキシリーズは私の全て」このあたりかな。
小鳥遊 青羽:窓に耳を当てる鳥と資料を読むカマキリとかシュールだな
マリー:なんとなぁく事件の概要は見えてきた……だが、だとするとこれはなんて悲しい事件なんだ(子供探偵感)
小鳥遊 青羽:鳴神父が妖怪の生みの親で亜紀の周りで探偵になるための何かを起こしてるとかかね?
GM:真相が見えてきたかな?

かまやん:うーんとね、家の中に家族写真とか飾ってないか見たい。
GM:お、いいアイディア!ではかまやん(虫)が廊下をあるいていると、廊下には家族写真が飾ってあります。
まず父、母、赤子の三人の写真。
涙顔で母の遺影を持っている父と何もわかってない2歳児の写真。
そして数年分続いて父と幼児の写真。
間があいて女子高生と父の写真。その写真は現在まで続いています。以上!
かまやん:写真に日付は入ってない?
GM:日付はないかな
マリー:おのれ来歴探知があれば
小鳥遊 青羽:来歴感知でも難しいんじゃないかなこれは



かまやん:ちょっと待てよ?10年前って写真のどのあたりだろう?
GM:10年前は、父の老け方からみて、おそらく幼児の写真が途切れたあたりですね
かまやん:父はちゃんと老けているのか。
小鳥遊 青羽:数年分続いてる幼児の写真が普通なら10年前の写真でしょうね
マリー:でしょうなぁ。まあ最悪先生に再アタックすればいいか
かまやん:そろそろ出よう

そして家の探索と同時進行だった編集さんとマリーの壮絶な争い。
マリー:外ではマリーが編集さんのズボンを引きずり降ろそうとしている
GM/:やめて差し上げて
小鳥遊 青羽:強制的に児童虐待とロリコンをつけようとしていらっしゃる
マリー「ズボンをズリ下げられたくなければ教えてほしいのー!」
悩み多い編集者「うおー先生の名誉にかけて言うわけにはいかないー!」
マリーくっ、追加体力さえあれば!
GM:ぶっちゃけ編集さん的にはロリコンで通報されるよりやばい秘密なのでズボンを下ろされたくらいでは話さんぞ!
マリー「……分かった。分かったよ、降参だ。驚きの忠臣っぷりだよ、まったく。だがひとつだけ言っておくぞ。10年前の事件、ここで言わないなら先生にとって良くない結果に終わるだろうぜ」
悩み多い編集者「10年前のことはもう取り返しがつかないじゃないか!いい加減なことを言うな!」
マリー「へいへい……あんたが考えてる最悪が最後の底だなんて思うなよ。ブンヤの編集なら、二番底、三番底くらい思いつくだろ」はったりきかせてるだけなので、意味深なこといったら怪奇現象が! の流れでも。
悩み多い編集者「死ぬ以上に悪い事なんかあるか!もう関わらないでくれ!変態幼女め」といって逃げ去ります。
編集者さんが知ってる内容も真相とはちょっと違うせいで、ものすごい思わせぶりな台詞になってしまった。

マリー「……なぁんとなく、駅の辺りで違和感があったんだよなぁ。娘の為、か……本当にいい親父さんだな、全くよ。あたしのと交換してほしいくらいだ」



ここで家の中の探索が終了したので次のイベント開始!

GM:OK。みんなの調べることがもうないなら、亜紀さんが家から飛び出ます。小鳥遊さんはすかさず小鳥の姿のまま、亜紀の肩にとまります。
かまやん:親父が発狂するんじゃないか?
GM:多分家の中から「まて!亜紀ー」くらいは聞こえている。
GM:さて、家に帰ってから事件が起きるといったはずだが、ここで事件だ!
マリー:でたなぁ!
小鳥遊 青羽:前回といい今回といい女の子の護衛ばっかりしてる気がしてきたw
GM:鳴神家の前で、たまたま近くを歩いていた女子高生の前に制御を失った車が突っ込んでくる!
マリー:げっ、それはどうにもならない
GM:それを見て、とっさに鳴神亜紀がその女子高生を突き飛ばす。当然車は鳴神亜紀のほうに。
小鳥遊 青羽:このままだと亜紀がケガか死亡しますか?
GM:小鳥遊>ダメージ次第じゃないかな!
かまやん:幸運だBB!
かまやん:俺が間に入ったりできんかな?
GM:肩にとまってる小鳥遊さんなら間に入れるかもしれないが、如何せん小さいから完全にはかばえない。
かまやん:せめて身代わりになれればよかったんだが。

小鳥遊 青羽:ここで人間になると目撃者でそうですか?
GM:目撃者は鳴神父、鳴神亜紀、被害者の女子高生、編集者、あと秘密のひとり
マリー:アキさんが無敵/車を持ってることにワンチャン賭けるか…。我々の持ってる妖力・妖術だと青羽さんの都合のいい偶然くらいじゃないです? 回避できそうなのは。
小鳥遊 青羽:妖術は妖怪時のみだしな。都合のいい偶然でダメージが最小限になるか目前ギリギリ通過ぐらいになりませんか?
GM:どうでしょうね!やってみなければわかりません!ただ使えば都合のいいことは発生します!
小鳥遊 青羽:亜紀だけだったら人間変身と同時に突き飛ばしてかばうんだけどな。とりあえず、都合のいい偶然を切ります。吹き飛ばされるなら地面か壁にたたきつけられる瞬間に人間になって盾になるかな
かまやん:壁にぶつかったら痛いよね
小鳥遊 青羽:こっちは妖怪だからまだ何とかなるけどね

マリー:どうなるかなぁ
GM:では都合のいい偶然が切られたので、どこかで「うおっやべっ」という声が聞こえます
小鳥遊 青羽:マリーか、かまやんさんにその声のした方向確かめておいてほしいかも
GM:亜紀にまっすぐ突っ込んでいた車は直前で急ブレーキがかかります、が勢いを殺しきれず亜紀に接触!ダイスの結果17点ダメージ。防護点を引いて亜紀に12点ダメージが通ります。
かまやん:結構固いね
小鳥遊 青羽:亜紀ちゃんが妖怪の可能性が出てきたね
GM:亜紀は50点以上HP残っているのであんまり痛くなさそうだし、吹っ飛びもしなかった!
マリー:たぶん、それが狙いで過剰に宣伝してたんでしょう
小鳥遊 青羽:亜紀が妖怪確定じゃないか
GM:小鳥遊さんは吹っ飛んでこなかったので人間変身しなかったかな。
小鳥遊 青羽:60点以上HPあるってことだよねそれ
GM:そうですね。そういうことになります。

妖魔夜行では人間のHPは大体10点前後です。60点以上HPがあるのは、まともな人間ではありません。

マリーと小鳥遊との会話と、声がしたほうにいったかまやんとマリーが同時進行。
まずはかまやんとマリーの処理から。

システム:キャラクターリストに「大織田 卓」と「魔法の万能コントローラ」が追加されました。
マリー:魔法のコントローラは予想外。なんだそれ!
GM:かまやんさんとマリーが声のほうにいくと離れた路地裏に、ゲームのコントローラをもつオタクっぽい高校生がおろおろしてます。
かまやん「おまえ、何してんだ?」と凄む。姿は人間です。
大織田 卓「いえ、その、ちょっと悪ふざけをしてしまって、その。あ、あの、さっきの子、車にあたっちゃいましたか?」
かまやん「その手に持ってるもんよこせや」
大織田 卓「あ、はい。その、すいませんでしたー」
かまやん:逃がさんぞ
大織田 卓「ああっ、ごめんなさい。ごめんなさい調子乗りました」
マリー「へいへいへい、ギークボーイ。手っ取り早く全部ゲロっちまいな。あんたの持ってるそれは何で、いままで何をやってたんだ?」
大織田 卓「すいません。すいません。幼稚園児がもっていて、すごいと思って盗んでしまって、調子乗りました。すいません。ごめんなさい」
魔法の万能コントローラ「助けていただいてありがとうございました!」
マリーキエエエエアアアアシャベッタアアアアアアア「へい、ミスターコントローラー。あんたは一体何なんだ?」
魔法の万能コントローラ「僕は人々の「遠隔操作技術」へのあこがれから生まれた妖怪でして。いつものように、子供たちに何にでも動かせる魔法のコントローラとして現れて、遊んでもらって「遠隔操作技術」」への感動を与えていたのですが。この男子高校生に捕まっちゃいまして」彼は操作者に逆らえない妖怪なのです。
マリー「なるほど。一連の事件は全部あんたの仕業か……で、こんなことした訳を話せよ、ギークボーイ」
大織田 卓「えっ!こんなすごいコントローラあったらいたずらしたくありません?」
マリー「まあ、そうかもな。だがナルカミアキの周りだけで起こったっていうのは………ああ、そうか。あんたの意思じゃないのか?」
マリー「探偵の周りで事件が起こる。そういうことか?」
マリー:透明な何かがいるのかと思ってたけど、これは予想外
小鳥遊 青羽:同じく予想外、てかそのオタクも記憶操作が必須だな
大織田くんと魔法のコントローラは話の本筋ではないのでここでフェードアウトしました。彼はこの世には魔法のアイテムってあるんだ、と思いながら生きていく無害なオタクになります
マリー:なるほど……彼の人生になにがしかの影響はでそうですが、それはそれ



一方、亜紀と小鳥遊さんの会話。

小鳥遊 青羽:一応、ケガないか亜紀について確認しますが
鳴神 亜紀「あたたた。意外と勢いがなかったのか?やれやれ助かった」
小鳥遊 青羽:では再度亜紀の肩に乗って耳元で囁きます「亜紀さん、そっちの人のいない裏路地に行って」と(動物状態だと囁くような声しか出せない)
鳴神 亜紀「!!鳥がしゃべった」
小鳥遊 青羽「良いから黙ってあっちの路地に入って説明するから」
鳴神 亜紀「ええー、あたしファンタジー嫌いなんだよ。理屈がないと推理が出来なくて」文句言いながら路地裏へ。
小鳥遊 青羽:路地裏にはいって人目がなくなったら方から降りて人間状態になります。「よっと、どうもさっきぶり。あっ、大きな声出さないでね」
鳴神 亜紀「キエエエエアアアア今度は人になったあああ」
小鳥遊 青羽:ピシッと亜紀さんにチョップ)「大きな声出さない。向こうはマリーたちが何とかしてくれそうかな。さてと、亜紀さん、たぶんいろいろと混乱してると思うから説明させてもらうね」
小鳥遊 青羽「とりあえず、お父さんとか変な邪魔が入ると嫌だから少し歩きながら話そうか」
鳴神 亜紀「いやあ、小説だったら不条理すぎて大不評だぞ、これ?」
小鳥遊 青羽「事実は小説より奇なりっていう格言もあるよ。それにファンタジーが嫌いっていうけど、亜紀さんもたぶんそのファンタジー側だよ」
鳴神 亜紀「?どういうことだよ。あたしはスパイダーマンでもなんでもない、ただの推理小説好きの一般人さ」
小鳥遊 青羽「まあ、それに近いかな。ボクたち、マリーやかまやんさんも同じ類の生き物とでもいうかな。成り立ちが少し違うけど」
鳴神 亜紀「?なんなんだよ、あんたら一体なにをいってるんだ?」
小鳥遊 青羽「ボクたちみたいのはまあ、妖怪と呼ばれてる存在、ま、これは人間みたいな括りだけど」
かまやん「一般人は車にぶつかってかすり傷じゃ済まんよ」
鳴神 亜紀「いや、あれはスピードが意外となかったらからで・・・」
小鳥遊 青羽「そうだとしても何トンもある物体と正面衝突してすぐに平気で立って歩ける人間はいないでしょ」

小鳥遊 青羽「まあ、亜紀さんが普通の人間だったらこういう事は話さないで済ますんだけど。たぶん、亜紀さんが突き飛ばした子がぶつかったら今頃救急車で緊急搬送ものだよ」
鳴神 亜紀:不安そうな顔をして「なんだよ・・・あたしは普通の人間だぞ・・・人間の父さんの子で、人間の鳴神亜紀だ」
小鳥遊 青羽「確かにボクたちは人間から見ると化け物に見えるけど、ちゃんと心とかあるし、成り立ちによっては人間との間に子供をもうけることもあるんだ」

かまやん「じゃあ聞くが、小学校の記憶はあるか?」
鳴神 亜紀「当たり前だろ、ちゃんとあるぞ」そういって「小学生探偵ナルカミアキ」の内容を話します
かまやん「それは親父さんの作った話だよな。」

マリー「……ま、これが推理小説ならそろそろ自白を期待してもいいだろう。ノックスの十戒は残らず破ったが、パパさんにもそれくらいの矜持はあるだろうさ」



GM:確かにそろそろ自白の時間だ。肩を落として鳴神父が家の中から出てきます
小鳥遊 青羽「詳しいことはお父さんに聞くとしようか、たぶん、亜紀さんのことを思ってのことだとは思うし」
鳴神 亜紀「父さん、父さん。こいつらがあたしのこと人間じゃないって。そんなわけないのに。何か言ってくれ。父さん」
鳴神麟太郎「亜紀、お前は・・・一度・・・死んだんだ。十年前に病気で・・・一度、この世を去ったんだ・・・」
小鳥遊 青羽「…………」ハーフではなく黄泉がえり系か。
鳴神麟太郎「でも私はお前を助ける術を知っていた!子供の頃に会った座敷童から聞いたことがあった」
マリー:よかった。シャイアーテックスと取引とかしてなかった
鳴神麟太郎「人間の信じる心が集まれば、命になるんだと」
かまやん:存在を確かにするために、宣伝を大々的にして人々の記憶に残そうとしたんだな。
鳴神麟太郎「だから書き続けた。財産も才能もすべてを注ぎ込んでナルカミアキシリーズを書き続けた!お前が一度死んだことは誰にも知らせなかった!そしてお前は帰ってきた!帰ってきたんだ亜紀!お前は父さんの子だ。お前は父さんの子なんだ亜紀・・・」
小鳥遊 青羽「多くの人間の感情だったり、個人の強い想いがボクらみたいなのを生むという話がありますからね」
マリー「大したもんだよ、あんたは。アンデルセンの御大に並ぶ作家だ」
かまやん「そうだな。ある意味マリーと同じだ」
マリー「どうやって『方法』を知ったのかだけ分からなかったが……そっちも穏便な方向みたいで何よりだ」
鳴神 亜紀「あたしは・・・あたしは、父さんの創作物だったの?・・・あたしは、人間じゃなかった」
小鳥遊 青羽「ボクも半分くらい同じようなものかな。半分は幸福を求める人間の想いが青い鳥の伝説に現実の姿を与えた」
かまやん「そうだな。人間じゃあない。でもそれだけさ。親父さんの娘であることに変わりはない」
マリー:探偵妖怪として成長しすぎて20面相みたいな敵が生まれたのかと思ってた! 先走って得意げに説明しなくてよかったぜ!そりゃあホームズ氏もいまはまだ語る時ではないっていうよね!
GM:妖怪と妖怪がひかれあう運命の作用なんだぜ!
かまやん:あれはそういうことじゃないだろう
小鳥遊 青羽:ある意味、こっちを学校の窓から見つけてる時点でひかれあってるとは思うw

鳴神 亜紀「あんたたちも、人間じゃないんだよな・・・」
小鳥遊 青羽「そうだね、ボクは鳥と伝承のハーフってところかな」
かまやん「ご要望とあれば元の姿を見せてもいいぞ」
マリー「まあな。ハンス・C・アンデルセンの野郎が生み出した悲劇のヒロイン、マッチ売りの少女のマリーちゃんだ」
かまやん:マリーの方が年上だけどな(ボソッ)
マリー:マリーは生まれたのごく最近だから、存在年数でいうと多分向こうが年上かもしれない。何年前から生まれたのかは知らないけど
小鳥遊 青羽:最低でも1~2年くらいたってそう
かまやん:いやー、マリーの方が先でしょう。自分が妖怪だって知らなかったんだよ?小鳥遊 青羽:人生としては 亜紀>マリー 妖怪としては マリ>亜紀 が先輩後輩て感じかな
かまやん:最近までの写真が無かったから、発生も最近じゃないかな
GM:少なくとも山田を撃退してるから、その時期によるな・・・

鳴神 亜紀「・・・いいさ、確かに人間じゃなくても父さんの子であることには変わりはない」
小鳥遊 青羽「そうだね、お父さんも亜紀さんを大切にしてるのは確かみたいだし」
マリー「まあ、潮時だったと思うぞ、パパさんよ」
鳴神 亜紀:泣き笑いになりながら「それにしてもマッチ売りの少女に、青い鳥ね。世の中って奴はあたしが知ってたよりずっとファンタジーだったんだな。こりゃ、これからは推理のやり方が大変だ」
小鳥遊 青羽「そうだよ。世の中なんて自分の経験なんかじゃはかり切れないことばっかり」
鳴神 亜紀「そうだな、・・・本当に「事実は小説より奇なり」だ」

鳴神麟太郎「・・・娘に真相を明かすきっかけを与えてくださり、ありがとうございました」
小鳥遊 青羽「別にそんなつもりはなかったんですけど、やっぱりお父さんの方は存在の違いが分かる人?」
鳴神麟太郎「私はたまたま昔からそういうものが見えるんだ」
小鳥遊 青羽:それで亜紀さんを奪ったり消したりされるのかと思って引き離したというのが今回の真相かな?

かまやん「俺たちはこれ以上どうこうするつもりはないよ。静かに暮らしてくれればそれでいい。困ったときは助けになるよ」
マリー「いいや、静かには暮らせないだろうぜ、かまやん」
かまやん「そうか。探偵だからな」
マリー「ああ……まあ、パパさんが大幅にシリーズの方向性を変えるってんなら分からんけどな」
鳴神 亜紀「いや、あたしにとって探偵として生きてきた時間は本物だ。探偵であることを捨てたくない。あたしは探偵。女子高校生探偵ナルカミアキだ」
かまやん「そうだろう。もうそれが君の存在意義だからな」
鳴神 亜紀「あたしはこれからも探偵として生きていくよ!ふっきれた!色々ありがとな!」
小鳥遊 青羽「それが自分ならそれがいいと思いますよ」
マリー「ハッピーエンド、か……羨ましいことだぜ、全く」
小鳥遊 青羽「マリーも物語とは違ってハッピーエンドでしょ、絵本のシナリオは」
マリー「富豪に助けられたりするあれか? それともおばあちゃ……ババアに天国に連れ去られるのがハッピーエンドだってか」
小鳥遊 青羽「少なくとも助けてくれる仲間には出会えたでしょ?」(苦笑)

小鳥遊 青羽「とはいえ、自分の能力は把握してた方がいいからボクたちみたいな存在の互助組織があるからそこで勉強した方がいいですよ」
鳴神 亜紀「おっと、何から何まで頼りっぱなしは探偵としてかっこ悪いからな。まずは自分で調べてみるよ、ありがとな」
小鳥遊 青羽「悪意ある妖怪っていうのもいるから気を付けて」

GM:こうして鳴神親子は去っていきます。
小鳥遊 青羽「とりあえず、死人とか出なかったし、まだいい終わり方かな」
マリー「いや……まだ最後にひとつ、大きな問題が残ってるぞ」
かまやん「そうだ。今回もただ働きだったということだ」
マリー「ミツコの奴は、果たして報酬をむしり取ってこれるんだろうか……」
GM:報酬>この流れではさすがに厳しいのでは?
かまやん:だよねー
小鳥遊 青羽「……面倒だからしばらくシーラさんたちのところに避難しようかな」(遠い目)
マリー「けっ……まあ、パフェ奢ってもらったしな」
かまやん「バイト増やすかぁ」
小鳥遊 青羽「妖怪がらみの事件手お金になりにくいからね。機械で証拠残りにくいし」

GM:さて、このあとは満子が叫んだり叫んだりすると思いますが、ここでナルカミアキ側のエピローグです。
小鳥遊 青羽:青羽が参加するシナリオってちゃくちゃくと仲間だけ増えていく



彼女はモグラやらドラゴンやらの妖怪達に囲まれている
鳴神 亜紀「と、いうわけで集めた情報から推理するとここか、ここで密輸が行われる可能性が高い!」
マリー:密輸……? 
かまやん:おっと、ここでザッピングか?
鳴神 亜紀「あたしの目をごまかせると思ったビーストのバカどもに一泡ふかせようぜ、みんな!」
マリー:もしやカニの味のする羊では?
GM:オー!!と歓声があがるとナルカミアキが所属するネットワークのメンバーたちは、ビーストの密輸作戦を阻止するために動き出したのでした。彼女はいまも探偵を続けています。ただし人間の悪人ではなく、妖怪の悪党退治専門の探偵として!
小鳥遊 青羽:悪のネットワークの方に続くのか
GM:というところが女子高生探偵ナルカミアキのエピローグでした!お付き合いいただきありがとうございました!

実は今回のシナリオは、コミュニティ【妖魔/百鬼】葉間市怪奇譚内で3月に行われるプレイヤー側が悪の妖怪として参加するシナリオ【バロメッツ密輸指令】の前日譚だったのです。

マリー:88888!良いシナリオでした! 楽しかったです!
かまやん:お疲れ様でしたー
小鳥遊 青羽:8888888
GM「悪の妖怪を邪魔するための正義の妖怪」を作っていたらキャラ設定が膨らんだのでシナリオにしました!
マリー:短くまとまっていてそれでいてジューシー
かまやん:時間もピッタリ
GM:やったぜ!
マリー:よーし、もぐらとドラゴンがいるという事前情報を手に入れたぞ
小鳥遊 青羽:今回はヒューマンドラマでしたね。そして、幸運が出番なかったw
GM:誰も不幸にならなかったからね。
小鳥遊 青羽:それはいいことだ



以下雑談として、編集さんの認識「先生がついにおかしくなって同姓同名の養子をとって、かつて死んだ我が子と同一視してる。不憫すぎて何も言えない」や、鳴神亜紀ちゃんは無意識に探知系妖術を使っていたこと、悪の妖怪シナリオに向けてみんなが作成中のキャラクターの話などがありました。

今回GMが作成したキャラクターはお騒がせ妖怪の「魔法の万能コントローラ」です
https://trpgsession.click/character-detail.php?c=161400058171briluna2&s=briluna2
操作系妖術を取得しているので嫌がらせに徹されると実は強いかもしれない。

鳴神亜紀の妖怪としてのデータも用意してありますが、そちらは【バロメッツ密輸指令】の後に公開いたします。

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