ドラゴンキャッスルズ・リプレイ(その2) 4◇得意なことや優れた能力を決めよう リュウケン(GM) 「じゃあ次は【詳細能力値】【得意なこと】を決めていきましょうか」 酒場オーナー 「しかし、オータムは42歳まで何やってたんだろう?」 「いきなり冒険者になるわけだからなあ」 リュウケン(GM) 「何か仕事に飽きて転職したとか?」 酒場オーナー 「そういう可能性もあるのかー」 リュウケン(GM) 「などと考えつつ【詳細能力値】を決めましょう」 「[筋力][器敏][感覚][魅力][精神][知力]の6つがあるので、その中でも高くしたい詳細能力を決めてください」 酒場オーナー 「[感覚]が鋭い盗賊がいいな」 リュウケン(GM) 「では[感覚]の値を4にして、ドラキャス・アドバンスにある表で決めましょう」 「それと最初に1ポイント、どこかの値を増やせます」 酒場のオーナー 「じゃあ盗賊なので[器敏]に+1ポイントします」 ブラッシー 「詳細能力値は6に増やせるのかな?」 リュウケン(GM) 「うーん基本、判定するときにダイスで6の目を出すと、自動失敗になるので、通常の値は5までです」 ブラッシー 「りょうかーい」 ブラッシー 「ワンダルフちゃんは[精神]かな」 「さらに[精神]に+1」 ミスター 「ミスターグリーンは戦士だから当然[筋力]にします」 「武器使うから[器敏]に+1だなー」 各プレイヤーは一番高い能力値を決めて、それに従ってドラキャス・アドバンスにある詳細能力値の決定表でダイスをふって決定。 さらに1レベルでもらえる追加ポイントで好きな詳細能力に+1ポイントした。 リュウケン(GM) 「えーと、どれどれ」 「各自の詳細能力値はどうなったかなー」 ◯各キャラクターの【詳細能力値】 盗賊オータム [筋力2][器敏2][感覚4] [魅力3][精神3][知力1] 魔法使いワンダルフ [筋力3][器敏1][感覚2] [魅力1][精神5][知力3] 戦士ミスターグリーン [筋力4][器敏2][感覚3] [魅力2][精神3][知力1] リュウケン(GM) 「わ、わりと個性的なパーティーになりそうだね」 「じゃあ次にそれぞれの【得意なこと】を決めていこうか」 ミスター 「得意なこと?」 リュウケン(GM) 「得意なことの行為を判定するときは詳細能力値を+1点できるんだ」 ブラッシー 「へーワンダルフちゃんは[調理]だな」 「それと実用的に[魔物知識]!」 酒場のオーナー 「オータムは盗賊だから[目利き]と[詐術]」 ミスター 「ミスターグリーンは[握力が強い]と[忍び歩き]をとります」 リュウケン(GM) 「あ、[忍び歩き]は盗賊用の【得意なこと】だから戦士だと無理かな」 ミスター 「あ、そうか!じゃあ[ジャンプ]で」 リュウケン(GM) 「うん、これでだいたいキャラクターができたかな?あとは初期装備だね」 ◯各キャラクターの【得意なこと】 盗賊オータム [目利き:知力系:魔法使・盗賊が使用可] [詐術:魅力系:全クラスが使用可] 魔法使いワンダルフ [調理:器敏系:全クラスが使用可] [魔物知識:知力系:魔法使が使用可] 戦士ミスターグリーン [握力が強い:筋力系:戦士が使用可] [ジャンプ:器敏系:戦士・盗賊が使用可] 5◇最初の持ち物を決めよう! リュウケン(GM) 「それでは各キャラクターの最初の装備ですが」 ブラッシー(ワンダルフ) 「お、魔法使いは最初から[攻撃魔法]と[回復魔法]の両方を持ってるんだ」 酒場オーナー(オータム) 「へー!盗賊は[ナイフ]に[銀貨1枚]と」 ミスター(ミスターグリーン) 「戦士は[剣]と[銀貨1枚]」 リュウケン(GM) 「そう、それと各自アイテム獲得判定に1回ずつ挑戦できる」 ミスター(ミスターグリーン) 「アイテム獲得判定?」 リュウケン(GM) 「うん、これがドラキャスのひとつの大きな特徴なんだ」 「プレイヤー自身が欲しいアイテムを指定して、各アイテムに設定されている[入手難易度]以下のダイス目が出たら、そのアイテムを入手できる」 酒場オーナー(オータム) 「ああ、なるほど」 「つまり、成功すると欲しいものが手に入って、失敗すると何も得られないと」 リュウケン(GM) 「そうそう、ただ宝物とか、特殊なアイテムはゲームマスターが許可しないと挑戦できないよ」 「使用するのにレベル制限があるアイテムもあるしね」 ブラッシー(ワンダルフ) 「これは、簡単に手に入るものか、難しいのに挑戦するか、悩むよなあ」 酒場オーナー(オータム) 「じゃあ、自分は[パーツメイル]に挑戦します」 リュウケン(GM) 「あ、盗賊はクラスの特徴として、アイテム獲得判定の時に、1点有利になるよ」 酒場オーナー(オータム) 「[パーツメイル]の[入手難易度]は3だから、4以下で成功になるのか」 コロコロ(ダイスをふる)…3! 酒場オーナー(オータム) 「よしっ!ゲット!」 ブラッシー(ワンダルフ) 「わたしは[罠解除用具]を」 コロコロ(ダイスをふる)…1! ブラッシー(ワンダルフ) 「うん、成功だね!」 ミスター(ミスターグリーン) 「私は[名のある武器]に挑戦」 コロコロ(ダイスをふる)…6! ミスター(ミスターグリーン) 「げっ!失敗だぁ」 「ああ、[名のある武器]は能力値が1つ上がるから欲しかったんだけどなぁ」 リュウケン(GM) 「うん、6じゃしかたないねー」 5◇最初の冒険って何だったっけ? リュウケン(GM) 「ではいよいよ冒険です」 「これからはキャラクター名で呼ぶので、よろしくお願いしますー」 ワンダルフ(ブラッシー) 「よろしくー」 オータム(酒場オーナー) 「わかった」 ミスターグリーン(ミスター) 「了解」 リュウケン(GM) 「それでは三人が仲間となって冒険する前に、どんな冒険をしていたかを決めます」 ワンダルフ(ブラッシー) 「へー!そんなのあるんだ」 リュウケン(GM) 「特殊ルールなので毎回決めるわけではないですが、思い入れしやすくなるので」 オータム(酒場オーナー) 「へー」 GMはアルゴラインズ出版の[RPGメーカー]を取り出して【最初の冒険】表を見る。 GM(リュウケン) 「オータムから決めますか」 「ひとつひとつダイスをふっていこう」 【最初の冒険】表(1D6) ◯冒険の内容は? ◯誰からの依頼? ◯どんな地域だった? ◯どんな場所だった? ◯難しい冒険だった? ◯時刻は? ◯ハプニングはあった? GM(リュウケン) 「えーと、それぞれ7回ずつダイスをふってもらうよ、どんな冒険だったかな?」 オータムの【最初の冒険】 モンスター退治・親族の依頼・町の近く・平原・ちょっと難しい・夜・敵と会う ワンダルフの【最初の冒険】 薬草採取・友人の依頼・人里離れた所・洞窟・ちょっと難しい・昼・動物と会う ミスターグリーンの【最初の冒険】 モンスター退治・冒険者の依頼・村の近く・森・まあまあ簡単・夜・村人と会う GM(リュウケン) 「うん、というのが盗賊オータム、魔法使いワンダルフ、戦士ミスターグリーンのそれぞれのデビューの冒険だったということになるね」 オータム 「いきなり親族からモンスター退治依頼か、わりと頼りにされてたとか?」 ワンダルフ 「薬草採取!らしいらしい」 ミスターグリーン 「戦士としては妥当な冒険だな」 GM(リュウケン) 「じゃあ、各自、冒険回数を0回から1回にしてね」 「ちなみに、冒険回数は5回で1レベルあがりますよ」 ワンダルフ 「あと4回かぁ」 GM(リュウケン) 「最初の冒険は今回だけだからね」 「では冒険回数が増えたので、1回、アイテム獲得判定ができるよ」 一同 「おおーっ」 今回は全員、アイテム獲得判定に失敗。 GM(リュウケン) 「ま、そんなこともありますよ」 「では、いよいよシナリオに移りますね、三人の冒険、始まりです!」 6◇シナリオスタート! GM(リュウケン) 「ちゃんと時間がある時は1,2時間ぐらいのシナリオをやるんだけど」 「今日はあまり時間も無いので、スーパーショートシナリオ(SSシナリオ)をやります」 ワンダルフ(ブラッシー) 「はーい」 GM(リュウケン) 「SSシナリオは本来いきなり状況説明→戦闘なんだけど、今回はドラキャス初めてな人もいるので依頼される所からやるね」 うなづく一同。 オータム(酒場オーナー) 「そもそも、この三人はどうやって会ったんだ?」 GM(リュウケン) 「ふふふ、【パーティー集合】表というものをつくってみました」 コロコロ(ダイスをふる)…3! GM(リュウケン) 「表によると同じ宿にいるみたい」 【パーティー集合】表(1D6) 1:仲間が呼ぶ 2:NPCが呼ぶ 3:同じ宿 4:同じ場所 5:目的が一緒 6:その他(ふりなおし) ワンダルフ(ブラッシ) 「あー、宿屋の酒場でたまたま同じテーブルにいる的な」 オータム(酒場オーナー) 「朝食をとっていると目の前に二人が」 ミスターグリーン(ミスター) 「私とワンダルフですね」 GM(リュウケン) 「そうそう、そうすると、宿屋の亭主が三人のほうにトコトコと歩いてくるよ」 「背の低いお爺さんだね亭主は」 オータム(酒オ) 「これは亭主、用事かな?」 宿屋の亭主(GM) 「実はちょうど冒険者を探している人がいまして、ちょいと皆様、会っていただけませんかね?」 ミスターグリーン(ミスター) 「皆様?おお、いつの間にか仲間にされてる」 ワンダルフ(ブラッシー) 「ええ、いいですよ、これも何かのご縁だし」 そう言って大きな三角帽をつまみ、会釈するワンダルフ。 ここで、冒険者三名の容姿をそれぞれ確認するゲームマスター。 GM(リュウケン) (おお、皆さんキャラクターの絵を描いてる!びっくり!) ◯魔法使いワンダルフ 大きな三角帽をかぶった17歳の美女 ◯盗賊オータム 前髪が紅葉のような形に白くなっている目付きのするどい中年男性 ◯ミスターグリーン 派手なマントを身につけた、ほっそり顔の年齢不詳の怪しい戦士 GM(リュウケン) 「な、なるほど」 (ひとりひとりはそうでもないけど、三人でいると目立ちそうだな) GM(リュウケン) 「宿屋の亭主はひとりのオジサンを連れてくるよ」 宿屋の亭主(GM) 「この人は近所に住んでるシュスタさん」 「皆さんに頼みごとがあるとか」 シュスタ(GM) 「はじめまして、冒険者の皆様、シュスタと申します」 GM(リュウケン) 「えーと、【詳細能力値】や【得意なこと】で何かわかるかもしれないから、[感覚]か[知力]で判定してみて」 オータム(酒オ) 「[感覚4]です」 ワンダルフ(ブラッシー) 「[知力3]あります」 ミスターグリーン(ミスター) 「[感覚3]でダイスふります」 コロコロ(ダイスをふる)… オータム、3、成功! ワンダルフ、4、失敗! ミスターグリーン、3、成功! GM(リュウケン) 「二人成功だね!うん、シュスタさんは、身なりから、中流階級の上ぐらいの身分で貴族ではない、とわかる」 オータム(酒オ) 「ふーん、頼み事は何だろう」 シュスタ(GM) 「実は大事にしていた家の宝物が怪物に盗まれてしまいまして」 ミスターグリーン(ミスター) 「ふむ、われわれに取り返して来て欲しいと」 シュスタ(GM) 「はい、お礼はいたします」 「各自、銀貨2枚」 オータム(酒オ) 「それは相場的にどうなんだろう」 ワンダルフ(ブラッシー) 「貴族じゃないから、そこまでお金持ちでも無いみたいだし」 GM(リュウケン) 「オータムは盗賊だからえーと【得意なこと】[詐術]で聞きだせるかも」 オータム(酒オ) 「[詐術]でダイスをふります」 コロコロ(ダイスをふる)…5!失敗! オータム(酒オ) 「あーわからない、きっと相場なんだろう」 ワンダルフ(ブラッシー) 「わかりました、引き受けましょう」 ほっと安堵するシュスタ氏。 あれ?なんかちょっと変かな? …ということで GM(リュウケン) 「【詳細能力値】[精神]か[魅力]で判定してみて」 オータム(酒オ) 「[精神3][魅力3]、[精神]で判定します」 ワンダルフ(ブラッシー) 「[精神5][魅力1]なので[精神]で」 ミスターグリーン(ミスター) 「[精神3]だから、それで」 コロコロ(ダイスをふる… オータム、4、失敗! ワンダルフ、1、完全成功! ミスターグリーン、5、失敗! ワンダルフ(ブラッシー) 「ゲームマスター、1出ました」 GM(リュウケン) 「おお![精神5]もあるのか、それで出目が1!!」 「じろじろと見つめるワンダルフちゃんに、耐えられなくなったシュスタさんが、ぼそぼそと何か話し出しました」 ミスターグリーン(ミスター) 「え?なになに?」 シュスタ(GM) 「あのぅ、奪われたのは家宝の斧なんですが、モンスターというのがバグベアという、ちょっと厄介なモンスターでして」 ミスターグリーン(ミスター) 「ん?バグベア??」 GM(リュウケン) 「あー、ワンダルフは魔物知識持ってるから知っていても良いかな」 「そんなにめずらしくもないモンスターだし」 ワンダルフ(ブラッシー) 「はい、バグベアって?」 GM(リュウケン) 「わかりやすく言うと、大きな毛むくじゃらのゴブリンという感じかな、身長2メートルぐらい」 ワンダルフ(ブラッシー) 「うひゃーでかい」 オータム(酒オ) 「それって強いですか?」 GM(リュウケン) 「たぶんわりと強いかも」 オータム(酒オ) 「うわーそれ、町の兵隊とかに頼んだら良いレベルじゃない?」 GM(リュウケン) 「この町は頼みごとがあると強い冒険者に依頼する習慣があって…」 ミスターグリーン(ミスター) 「で、勝てなそう?」 GM(リュウケン) 「いや、三人いるから何とかなるんじゃないかな」 オータム(酒オ) 「うーん、それならやはり引き受けるか」 ワンダルフ(ブラッシー) 「ま、とりあえず、やってみよー!」 と、いうことで 三人はシュスタさんの依頼を引き受けることになった。 所持金もあまり無いので、そのまま出発することに。 GM(リュウケン) 「さあ、準備はいいかい?」
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ドラゴンキャッスルズ・リプレイ(その2)
4◇得意なことや優れた能力を決めよう
リュウケン(GM)
「じゃあ次は【詳細能力値】【得意なこと】を決めていきましょうか」
酒場オーナー
「しかし、オータムは42歳まで何やってたんだろう?」
「いきなり冒険者になるわけだからなあ」
リュウケン(GM)
「何か仕事に飽きて転職したとか?」
酒場オーナー
「そういう可能性もあるのかー」
リュウケン(GM)
「などと考えつつ【詳細能力値】を決めましょう」
「[筋力][器敏][感覚][魅力][精神][知力]の6つがあるので、その中でも高くしたい詳細能力を決めてください」
酒場オーナー
「[感覚]が鋭い盗賊がいいな」
リュウケン(GM)
「では[感覚]の値を4にして、ドラキャス・アドバンスにある表で決めましょう」
「それと最初に1ポイント、どこかの値を増やせます」
酒場のオーナー
「じゃあ盗賊なので[器敏]に+1ポイントします」
ブラッシー
「詳細能力値は6に増やせるのかな?」
リュウケン(GM)
「うーん基本、判定するときにダイスで6の目を出すと、自動失敗になるので、通常の値は5までです」
ブラッシー
「りょうかーい」
ブラッシー
「ワンダルフちゃんは[精神]かな」
「さらに[精神]に+1」
ミスター
「ミスターグリーンは戦士だから当然[筋力]にします」
「武器使うから[器敏]に+1だなー」
各プレイヤーは一番高い能力値を決めて、それに従ってドラキャス・アドバンスにある詳細能力値の決定表でダイスをふって決定。
さらに1レベルでもらえる追加ポイントで好きな詳細能力に+1ポイントした。
リュウケン(GM)
「えーと、どれどれ」
「各自の詳細能力値はどうなったかなー」
◯各キャラクターの【詳細能力値】
盗賊オータム
[筋力2][器敏2][感覚4]
[魅力3][精神3][知力1]
魔法使いワンダルフ
[筋力3][器敏1][感覚2]
[魅力1][精神5][知力3]
戦士ミスターグリーン
[筋力4][器敏2][感覚3]
[魅力2][精神3][知力1]
リュウケン(GM)
「わ、わりと個性的なパーティーになりそうだね」
「じゃあ次にそれぞれの【得意なこと】を決めていこうか」
ミスター
「得意なこと?」
リュウケン(GM)
「得意なことの行為を判定するときは詳細能力値を+1点できるんだ」
ブラッシー
「へーワンダルフちゃんは[調理]だな」
「それと実用的に[魔物知識]!」
酒場のオーナー
「オータムは盗賊だから[目利き]と[詐術]」
ミスター
「ミスターグリーンは[握力が強い]と[忍び歩き]をとります」
リュウケン(GM)
「あ、[忍び歩き]は盗賊用の【得意なこと】だから戦士だと無理かな」
ミスター
「あ、そうか!じゃあ[ジャンプ]で」
リュウケン(GM)
「うん、これでだいたいキャラクターができたかな?あとは初期装備だね」
◯各キャラクターの【得意なこと】
盗賊オータム
[目利き:知力系:魔法使・盗賊が使用可]
[詐術:魅力系:全クラスが使用可]
魔法使いワンダルフ
[調理:器敏系:全クラスが使用可]
[魔物知識:知力系:魔法使が使用可]
戦士ミスターグリーン
[握力が強い:筋力系:戦士が使用可]
[ジャンプ:器敏系:戦士・盗賊が使用可]
5◇最初の持ち物を決めよう!
リュウケン(GM)
「それでは各キャラクターの最初の装備ですが」
ブラッシー(ワンダルフ)
「お、魔法使いは最初から[攻撃魔法]と[回復魔法]の両方を持ってるんだ」
酒場オーナー(オータム)
「へー!盗賊は[ナイフ]に[銀貨1枚]と」
ミスター(ミスターグリーン)
「戦士は[剣]と[銀貨1枚]」
リュウケン(GM)
「そう、それと各自アイテム獲得判定に1回ずつ挑戦できる」
ミスター(ミスターグリーン)
「アイテム獲得判定?」
リュウケン(GM)
「うん、これがドラキャスのひとつの大きな特徴なんだ」
「プレイヤー自身が欲しいアイテムを指定して、各アイテムに設定されている[入手難易度]以下のダイス目が出たら、そのアイテムを入手できる」
酒場オーナー(オータム)
「ああ、なるほど」
「つまり、成功すると欲しいものが手に入って、失敗すると何も得られないと」
リュウケン(GM)
「そうそう、ただ宝物とか、特殊なアイテムはゲームマスターが許可しないと挑戦できないよ」
「使用するのにレベル制限があるアイテムもあるしね」
ブラッシー(ワンダルフ)
「これは、簡単に手に入るものか、難しいのに挑戦するか、悩むよなあ」
酒場オーナー(オータム)
「じゃあ、自分は[パーツメイル]に挑戦します」
リュウケン(GM)
「あ、盗賊はクラスの特徴として、アイテム獲得判定の時に、1点有利になるよ」
酒場オーナー(オータム)
「[パーツメイル]の[入手難易度]は3だから、4以下で成功になるのか」
コロコロ(ダイスをふる)…3!
酒場オーナー(オータム)
「よしっ!ゲット!」
ブラッシー(ワンダルフ)
「わたしは[罠解除用具]を」
コロコロ(ダイスをふる)…1!
ブラッシー(ワンダルフ)
「うん、成功だね!」
ミスター(ミスターグリーン)
「私は[名のある武器]に挑戦」
コロコロ(ダイスをふる)…6!
ミスター(ミスターグリーン)
「げっ!失敗だぁ」
「ああ、[名のある武器]は能力値が1つ上がるから欲しかったんだけどなぁ」
リュウケン(GM)
「うん、6じゃしかたないねー」
5◇最初の冒険って何だったっけ?
リュウケン(GM)
「ではいよいよ冒険です」
「これからはキャラクター名で呼ぶので、よろしくお願いしますー」
ワンダルフ(ブラッシー)
「よろしくー」
オータム(酒場オーナー)
「わかった」
ミスターグリーン(ミスター)
「了解」
リュウケン(GM)
「それでは三人が仲間となって冒険する前に、どんな冒険をしていたかを決めます」
ワンダルフ(ブラッシー)
「へー!そんなのあるんだ」
リュウケン(GM)
「特殊ルールなので毎回決めるわけではないですが、思い入れしやすくなるので」
オータム(酒場オーナー)
「へー」
GMはアルゴラインズ出版の[RPGメーカー]を取り出して【最初の冒険】表を見る。
GM(リュウケン)
「オータムから決めますか」
「ひとつひとつダイスをふっていこう」
【最初の冒険】表(1D6)
◯冒険の内容は?
◯誰からの依頼?
◯どんな地域だった?
◯どんな場所だった?
◯難しい冒険だった?
◯時刻は?
◯ハプニングはあった?
GM(リュウケン)
「えーと、それぞれ7回ずつダイスをふってもらうよ、どんな冒険だったかな?」
オータムの【最初の冒険】
モンスター退治・親族の依頼・町の近く・平原・ちょっと難しい・夜・敵と会う
ワンダルフの【最初の冒険】
薬草採取・友人の依頼・人里離れた所・洞窟・ちょっと難しい・昼・動物と会う
ミスターグリーンの【最初の冒険】
モンスター退治・冒険者の依頼・村の近く・森・まあまあ簡単・夜・村人と会う
GM(リュウケン)
「うん、というのが盗賊オータム、魔法使いワンダルフ、戦士ミスターグリーンのそれぞれのデビューの冒険だったということになるね」
オータム
「いきなり親族からモンスター退治依頼か、わりと頼りにされてたとか?」
ワンダルフ
「薬草採取!らしいらしい」
ミスターグリーン
「戦士としては妥当な冒険だな」
GM(リュウケン)
「じゃあ、各自、冒険回数を0回から1回にしてね」
「ちなみに、冒険回数は5回で1レベルあがりますよ」
ワンダルフ
「あと4回かぁ」
GM(リュウケン)
「最初の冒険は今回だけだからね」
「では冒険回数が増えたので、1回、アイテム獲得判定ができるよ」
一同
「おおーっ」
今回は全員、アイテム獲得判定に失敗。
GM(リュウケン)
「ま、そんなこともありますよ」
「では、いよいよシナリオに移りますね、三人の冒険、始まりです!」
6◇シナリオスタート!
GM(リュウケン)
「ちゃんと時間がある時は1,2時間ぐらいのシナリオをやるんだけど」
「今日はあまり時間も無いので、スーパーショートシナリオ(SSシナリオ)をやります」
ワンダルフ(ブラッシー)
「はーい」
GM(リュウケン)
「SSシナリオは本来いきなり状況説明→戦闘なんだけど、今回はドラキャス初めてな人もいるので依頼される所からやるね」
うなづく一同。
オータム(酒場オーナー)
「そもそも、この三人はどうやって会ったんだ?」
GM(リュウケン)
「ふふふ、【パーティー集合】表というものをつくってみました」
コロコロ(ダイスをふる)…3!
GM(リュウケン)
「表によると同じ宿にいるみたい」
【パーティー集合】表(1D6)
1:仲間が呼ぶ
2:NPCが呼ぶ
3:同じ宿
4:同じ場所
5:目的が一緒
6:その他(ふりなおし)
ワンダルフ(ブラッシ)
「あー、宿屋の酒場でたまたま同じテーブルにいる的な」
オータム(酒場オーナー)
「朝食をとっていると目の前に二人が」
ミスターグリーン(ミスター)
「私とワンダルフですね」
GM(リュウケン)
「そうそう、そうすると、宿屋の亭主が三人のほうにトコトコと歩いてくるよ」
「背の低いお爺さんだね亭主は」
オータム(酒オ)
「これは亭主、用事かな?」
宿屋の亭主(GM)
「実はちょうど冒険者を探している人がいまして、ちょいと皆様、会っていただけませんかね?」
ミスターグリーン(ミスター)
「皆様?おお、いつの間にか仲間にされてる」
ワンダルフ(ブラッシー)
「ええ、いいですよ、これも何かのご縁だし」
そう言って大きな三角帽をつまみ、会釈するワンダルフ。
ここで、冒険者三名の容姿をそれぞれ確認するゲームマスター。
GM(リュウケン)
(おお、皆さんキャラクターの絵を描いてる!びっくり!)
◯魔法使いワンダルフ
大きな三角帽をかぶった17歳の美女
◯盗賊オータム
前髪が紅葉のような形に白くなっている目付きのするどい中年男性
◯ミスターグリーン
派手なマントを身につけた、ほっそり顔の年齢不詳の怪しい戦士
GM(リュウケン)
「な、なるほど」
(ひとりひとりはそうでもないけど、三人でいると目立ちそうだな)
GM(リュウケン)
「宿屋の亭主はひとりのオジサンを連れてくるよ」
宿屋の亭主(GM)
「この人は近所に住んでるシュスタさん」
「皆さんに頼みごとがあるとか」
シュスタ(GM)
「はじめまして、冒険者の皆様、シュスタと申します」
GM(リュウケン)
「えーと、【詳細能力値】や【得意なこと】で何かわかるかもしれないから、[感覚]か[知力]で判定してみて」
オータム(酒オ)
「[感覚4]です」
ワンダルフ(ブラッシー)
「[知力3]あります」
ミスターグリーン(ミスター)
「[感覚3]でダイスふります」
コロコロ(ダイスをふる)…
オータム、3、成功!
ワンダルフ、4、失敗!
ミスターグリーン、3、成功!
GM(リュウケン)
「二人成功だね!うん、シュスタさんは、身なりから、中流階級の上ぐらいの身分で貴族ではない、とわかる」
オータム(酒オ)
「ふーん、頼み事は何だろう」
シュスタ(GM)
「実は大事にしていた家の宝物が怪物に盗まれてしまいまして」
ミスターグリーン(ミスター)
「ふむ、われわれに取り返して来て欲しいと」
シュスタ(GM)
「はい、お礼はいたします」
「各自、銀貨2枚」
オータム(酒オ)
「それは相場的にどうなんだろう」
ワンダルフ(ブラッシー)
「貴族じゃないから、そこまでお金持ちでも無いみたいだし」
GM(リュウケン)
「オータムは盗賊だからえーと【得意なこと】[詐術]で聞きだせるかも」
オータム(酒オ)
「[詐術]でダイスをふります」
コロコロ(ダイスをふる)…5!失敗!
オータム(酒オ)
「あーわからない、きっと相場なんだろう」
ワンダルフ(ブラッシー)
「わかりました、引き受けましょう」
ほっと安堵するシュスタ氏。
あれ?なんかちょっと変かな?
…ということで
GM(リュウケン)
「【詳細能力値】[精神]か[魅力]で判定してみて」
オータム(酒オ)
「[精神3][魅力3]、[精神]で判定します」
ワンダルフ(ブラッシー)
「[精神5][魅力1]なので[精神]で」
ミスターグリーン(ミスター)
「[精神3]だから、それで」
コロコロ(ダイスをふる…
オータム、4、失敗!
ワンダルフ、1、完全成功!
ミスターグリーン、5、失敗!
ワンダルフ(ブラッシー)
「ゲームマスター、1出ました」
GM(リュウケン)
「おお![精神5]もあるのか、それで出目が1!!」
「じろじろと見つめるワンダルフちゃんに、耐えられなくなったシュスタさんが、ぼそぼそと何か話し出しました」
ミスターグリーン(ミスター)
「え?なになに?」
シュスタ(GM)
「あのぅ、奪われたのは家宝の斧なんですが、モンスターというのがバグベアという、ちょっと厄介なモンスターでして」
ミスターグリーン(ミスター)
「ん?バグベア??」
GM(リュウケン)
「あー、ワンダルフは魔物知識持ってるから知っていても良いかな」
「そんなにめずらしくもないモンスターだし」
ワンダルフ(ブラッシー)
「はい、バグベアって?」
GM(リュウケン)
「わかりやすく言うと、大きな毛むくじゃらのゴブリンという感じかな、身長2メートルぐらい」
ワンダルフ(ブラッシー)
「うひゃーでかい」
オータム(酒オ)
「それって強いですか?」
GM(リュウケン)
「たぶんわりと強いかも」
オータム(酒オ)
「うわーそれ、町の兵隊とかに頼んだら良いレベルじゃない?」
GM(リュウケン)
「この町は頼みごとがあると強い冒険者に依頼する習慣があって…」
ミスターグリーン(ミスター)
「で、勝てなそう?」
GM(リュウケン)
「いや、三人いるから何とかなるんじゃないかな」
オータム(酒オ)
「うーん、それならやはり引き受けるか」
ワンダルフ(ブラッシー)
「ま、とりあえず、やってみよー!」
と、いうことで
三人はシュスタさんの依頼を引き受けることになった。
所持金もあまり無いので、そのまま出発することに。
GM(リュウケン)
「さあ、準備はいいかい?」