【ゆうやけこやけ】サンセットカフェ ~期末テストとブルー~

アーシュ
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登録日:2023/01/08 03:35最終更新日:2023/01/12 20:43

本作は、「神谷涼、清水三毛、インコグ・ラボ、新紀元社」が権利を有する「ふしぎもののけRPG ゆうやけこやけ」の二次創作物です。

本リプレイは、人に化ける事ができる動物の「変化」となって、人間やもののけ達を助けたり仲良くなったりするTRPG、「ゆうやけこやけ」のリプレイです。

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【登場PC紹介】

クロさん(NPC):正体は黒猫。カフェのマスターで、人間の姿は20代の男性。
ぽっぽくん:正体はオカメインコ。人間の姿は7歳の男の子。明るくて元気。
わたぬきくん:正体は狸。人間の姿は10歳の男の子。お店のお手伝いをしている。
カガチちゃん:正体は狐。人間の姿は17歳の女の子。赤い着物を着ていて目立つ。

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【カフェ「サンセット」の噂】

「ねえ若菜、『サンセット』ってカフェ知ってる?なんでも、夕方にしか開かなくてしかも不定休だから、幻のカフェなんて呼ばれてるらしいよ。」

「うん。そのカフェ、色んな噂があってさ・・・なんでも、マスターが猫耳としっぽをつけていたとか~、店員さんや一部のお客も動物の耳としっぽをつけていて、あとはちっちゃい子供がお手伝いしてたりとか~。」

「いやいや、ちゃんとしたカフェらしいよ?マスターは若い男の人で、アンニュイな黒髪のイケメンなんだって。まー、私的にはナシだけど。」

「あとは、店員さんに悩みを話すと、悩みが無くなったり、気づいたら解決してたー、なんていう噂もあるみたい。」

「えー、おもしろいじゃんー、今度一緒に行ってみようよー。」

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【カフェ「サンセット」の本当の姿】

カフェ「サンセット」は「変化」達が集まるカフェです。

マスターの「クロ」は猫の「変化」ですが、彼は《ぐうたら》のため必要に迫られないと店を開けないので、人間たちには不思議がられています。

この店の店員や常連にも「変化」が多く、この店にふらっと姿を現します。

人間のお客さんは少ないですが、悩みをもった人がときおり辿り着き、興味を持った「変化」達が不思議な力で悩みを解決することもある様です。

今日のお客様は、12月の期末テストを控えた中学生の女の子。「変化」と彼女達はどんな物語を紡いでいくのでしょうか?・・・それでは、カフェ「サンセット」開店です。

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【セッションのはじめに】

語り手 : 本日は、当方のセッション、サンセットカフェ~期末テストとブルー~に参加いただきありがとうございます。ちょっとまったりな進行になるかと思いますので、よろしくお願いいたします。

(全員) : よろしくお願いいたします~。

語り手 : さて、本日使用するシステムは「ゆうやけこやけ」。人間に化ける事ができる動物の「変化」となって、キャラクターどうし仲良くなったり、NPCの悩みを解決していきます。・・・そして今回の舞台はカフェ「サンセット」。黒猫のクロが経営するカフェです。皆さんは、顔見知りの「変化」で、この店に集っています。・・・まずは、自己紹介をしていただきます。(注:セッションではキャラクターだけでなくプレイヤーの自己紹介もしていますが、そちらは割愛しています。)まずは私から、NPCの「クロ」の紹介です。

語り手/クロ : 「ふぁぁ~(あくびをして)。僕はクロです。カフェ「サンセット」のマスターで、正体は黒猫です。元はこのカフェの飼い猫でしたが、今はいろいろあって自分でこの店を切り盛りしています。」・・・彼は《ぐうたら》なので、本当は働きたくない・・・のですが、昼間にカフェの窓辺で日なたぼっこするのが何よりの幸せでもあるので、お昼寝の時間を守るため、渋々働いています。

語り手 : さて、それでは皆さんの自己紹介をお願いします。

ぽっぽ : 「ぼくはぽっぽ。鳥の「変化」だよ。【へんげ】の力を使うのは苦手だけど結構【おとな】っぽいんだよ!仲間と一緒にいるのが好きで、遠くまで見えるよ!でも地上ではちょっと怖いんだ、よろしくね。」明るい誰とでも仲良くなりたい男の子です。

わたぬき : 「た、たぬきの「変化」のわたぬきです・・・。ちょっと怖がりなんですけど・・・人間さんやほかの「変化」さんと仲良くなりたいって思ってよく町に来てます。」・・・と、こんな感じで怖がりながらも頑張る感じを上手く表現できたらいいなと思っております!

カガチ : 「狐の中では新米じゃが、みなより大人じゃからな、何かあったら頼るとよいぞ」と自慢げに威張っています。男を騙してもてあそぶ狐魅(こび)に憧れる狐の女の子。狐の中では新米なので修行中の新米きつね。いつも赤い着物を着ていて、出歩くときは晴れでも雨でも番傘をさしている。つよがりなので、ムキになってマウント取ってしまう子供っぽさが残る狐さん。あぶらげ大好物なので、こちらも我慢が出来ないです。

語り手 : はい、ありがとうございます。では本編に入っていきます。・・・が、その前に一つ。シナリオの解決方法について、語り手側は、ある程度の見込みを持っていますが、キャラクターの能力や宣言でそこは自由にできますのでいい解決方法があったら、どんどん提案していってくださいねー。

(全員) : はーい!

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【最初の場面】

語り手 : では本編に移っていきます。時刻はゆうぐれ、場所はカフェ「サンセット」。今は開店したばかりで、今いるのはあなたたちだけですね。

ぽっぽ : 語り手さん、今は人間の姿に変身してるんですか?

語り手 : おお、そうでした。登場するのに、姿を決めてください。

ぽっぽ : じゃあ、「小さな翼」を出した人間の姿で!

カガチ : 【完全な人間】で。

わたぬき : わたぬきも【完全な人間】で~。

語り手 : はい。皆さん宣言ありがとうございます。それでは皆さんは、今はどうしていますか?店員とかお手伝いでもいいですし、お客さんでもいいです。

わたぬき : ではせっかくなのでお手伝いさんでー!

ぽっぽ : カフェでミルクを飲んでいます

カガチ : ではのんびり椅子に掛けて眺めてます。

語り手/クロ : では、ぽっぽくんへミルクを渡したクロさんが、「今日もご来店ありがとうございます~。」(まあ。僕はお客さんが来なくても・・・それはそれでいいんですが)と、気持ちもちょっと表情に出ちゃってます。

わたぬき : 「い、いらっしゃいませ、ぽっぽさん。」とおずおずとあいさつしますね。

ぽっぽ : 「こんにちは、わたぬきくん!お手伝いえらいね。」にこにこ。

わたぬき : 「ありがとうございます。」「・・・マスター、今日もお手伝い頑張りますね。」

語り手/クロ : 「ええ、ほんと助かってますよ~。なんなら店長もおまかせしたいぐらい。」

ぽっぽ : 「ミルクを飲むと大きくなれるんだって、この前より大きくなったかな?」

わたぬき : 「えっと・・・どうでしょう。ほんの少し伸びてる・・・かも?」とクロさんを見ます。

語り手/クロ : 「そうですねー、こころもち伸びてるという気もしますね~。」

ぽっぽ : 「やったあ!カガチちゃんも試してみる?」

カガチ : 微笑ましく見守りつつ「背の伸びるミルクとして売れるかもしれんの~。」

語り手/クロ : 「わぁ、本当ですか~。でも、これ以上忙しくなるのは困るなぁ。」

カガチ : 「ワシも1杯貰おうか。」と、わたぬき君に注文します~。

わたぬき : 「はっはい!ご、ご注文をうけたわまりまひゅ!」

カガチ : 注文がてら、「今日は珍しく開店したんじゃな。」とクロさんへ。

語り手/クロ : 「ええ、今日はそういう気分だったんで。」ところでミルクの温度はホットですか?アイスですか?ぬるめですか?

カガチ : 勿論、「ぬるめじゃ!」

わたぬき : 「か、かしこまりました~。」と小走りで厨房に向かいます。

語り手/クロ : 「やっぱり、ぬるめが一番ですよね~。」

わたぬき : 「っとと・・・お待たせしました。ぬるめのミルクです~。」とカガチさんの前にミルクを置きますね。

カガチ : 「良い休憩所なので毎日開いておるといいのにのぉ~・・・おっとすまんの。」とミルクを受け取りフーフーします。

ぽっぽ : 「ね、ぼくこのカフェ大好き!」

語り手/クロ : 「ありがとうございます。僕としては結構あけてるつもりなんですけど。・・・まあ皆さんにそういってもらえると開いてる甲斐がありますし、僕のやる気もちょっとはでます。ちょっとは。」

語り手: さて、そんな話をしているとカランカランと音を立ててドアが開きます。中学生くらいの女の子が中を覗き込み、入ろうかどうしようか逡巡しているみたいです。

語り手/クロ : と、そこへクロが《ねこかぶり》スマイルで「いらっしゃいませ!テーブル席でもカウンターでもお好きなお席にどうぞ~」

カガチ : 「流石猫じゃ・・・とボソリ。」

語り手/クロ : 「ふふふ。」

わたぬき : 「あ・・・い、いい、いらっしゃいませ~・・・。」

ぽっぽ : 「こんにちは!初めましてかな?」初めてみるお友達に腕をパタパタさせて喜んでいます。「一緒にお話ししよう!おいでおいで。」

語り手/若菜 : 「こ、こんにちは・・・。」

カガチ :(ひそひそ) 凄く入ろうか悩んでいるようでかわいい。

わたぬき : (ひそひそ)初めてのお店はいるときってこうなりますよね・・・。

カガチ : (ひそひそ)先客いるとあるあるですね笑

わたぬき : 「え・・・えっと、お冷に~・・・おしぼりに~・・・。」

語り手/クロ : 「おお、わたぬきくん手際がいいですね、注文もお願いします~。」

カガチ : 少し遠巻きに眺めておきます。

語り手/若菜 : では、誘われるがままぽっぽくんの隣の席に行きましょう。

ぽっぽ : 嬉しくてにこにこしてます「ぼくはね、ぽっぽって言うんだ、君は?」

語り手/若菜 : 「え、えっと、私は若菜。」そして小さな声で「ほんとだ、猫耳とか羽とかつけてるひとがいる・・・。」と独り言を言います。

カガチ : 聞き耳立てて「そういや変な噂が立っておったな・・・。」と独り言。

わたぬき : 「はいっ!お、お冷とおしぼりです・・・。ご、ご注文が決まりましたら、えと、お声がけ下さい・・・ね。」

語り手/若菜 : 「あ。えーとそれじゃあ、注文いいですか?ホットココアとアップルパイで。」

わたぬき : 「は、はいっ!喜んで~!!」

語り手/クロ : 「アップルパイ・・・がんばりましょう。僕。」

わたぬき : 「マスター・・・頑張ってくださいね・・・!」

語り手/クロ : 「わたぬきくん、応援ありがとうございます・・・」

ぽっぽ : 「あのねあのね若菜ちゃん、ここにいるみんな友達なんだ、紹介していいかな?」

語り手/若菜 : 「あ、うん。ありがとう。」

ぽっぽ : 「やった!カガチちゃんに、わたぬきくん!」と言って二人の方に腕を広げます

語り手/若菜 : 「よろしくおねがいします。みんなお友達なの?」

カガチ : 軽く手を振って会釈しておきます。

語り手/若菜 : 「和服、似合っててカワイイ。」

カガチ : 真っ赤になってコップをフーフーします。

わたぬき : 「わ、わたぬきです・・・ここでお手伝いやってます。あの、よろしくおねがいします・・・。」

語り手/若菜 : 「本当に、ちっちゃい子どもがお手伝いしてるんだね、よろしくね。」

ぽっぽ : ぽっぽは(みんなが仲良くなれるといいな)とニコニコしてます。

語り手 : そうこうしている間に、ホットココアとアップルパイができたようです。

語り手/クロ : 「わたぬきくん、後は・・・任せました。」

わたぬき : 「マ、マスター・・・!?気を確かに・・・!」

語り手/クロ : 「ええ、だいじょうぶ。だいじょうぶですよ。」

カガチ : 「渾身のアップルパイじゃな。」

わたぬき : 「マスター渾身のアップルパイとココアです・・・!どうぞ・・・。」と若菜さんの前に差し出しますね。

語り手/若菜 : 「わあ、おいしそう。ありがとうございます。」

カガチ : 「わたぬき、メニュー名を変えるでない。」と笑いながら。

わたぬき : 「ごゆっくりどうぞ!・・・マスター、マスターの頑張りは無駄になりませんでしたよ・・・。」と遠い目をしています。

語り手/クロ : 「いや、遠い目をしないでください。」

カガチ : 「若菜とやら、アップルパイは美味しいか?」と問いかけます。

語り手/若菜 : 「うん、とってもおいしいです」

カガチ : 「ほぉ~ではワシも貰おうかの~。」とニヤニヤしながら。

語り手/クロ : (えー・・・)みたいな顔をする。「よ、よろこんで、おつくりしますよ。」

カガチ : 「ぽっぽとわたぬきも食わぬか?渾身のアップルパイ。」

語り手/クロ : (じとー)

ぽっぽ : おろおろ。

わたぬき : 「ぼ、僕はお手伝いさんですから・・・でも、ちょっとだけ食べてみたい・・・ぽっぽさんもご一緒に・・・どうですか?」

ぽっぽ : 「わ!一緒に食べるんだね、いいよ!」嬉しくて鼻歌を歌ってます。

語り手/クロ : 「うぅ・・・焼くのはいっしょ、焼くのはいっしょ・・・。」

わたぬき : 「マスター、ごめんなさい。でも、すっごい楽しみです・・・!」

ぽっぽ : 疲れてそうなクロを心配して癒してあげたいです!

語り手 : ぽっぽくん、ありがとうございます。でもこの時点ではまだ無理かと。

ぽっぽ : あ!そうなんですね!了解です!

語り手 : お気持ちだけ受け取っておきます。

ぽっぽ : (背中なでなで)

語り手/クロ : なでられたので、のどを鳴らしておきましょう。

語り手 : ではそんなこんなで、クロさんが渾身のアップルパイを作ったり食べたりで時間が過ぎます。・・・その後ですが、若菜ちゃんが、言いづらそうに話しだします。

語り手/若菜 : 「えっと、ぽっぽくん、こんなこと聞くのも変だと思うけど、このカフェで相談するといいことがあるって噂を聞いたんだけど・・・あ、えっと、変だよね、あ、別に手伝ってほしいとかじゃなくて・・・ええと。」

ぽっぽ : 「ううん、変じゃないよ、みんなこの噂知ってる?」

語り手 : それとなくは知ってると思います。過去に君達や他の「変化」達が人間のお手伝いをしてきた事で「店員に悩みを話すと、悩みが無くなったり解決した。」という噂になっている。というような感じです。

わたぬき : 「なんとなく、ですけど・・・。」

カガチ : 「別の噂もあったがの・・・。」とつぶやきつつ。「その噂がどうであれ話す事に理由は要らんのではないか?」と若菜ちゃんに促します。

語り手/若菜 : 「えっと、そうだね・・・。実は今度、期末テストがあって、その結果によって志望校を決めるんだけど、ちょっと思わしくなくて。」

わたぬき : 「そうなんですね・・・。テストって、かなり大変だって聞いたことあります」

カガチ : 「人間の子供が悲鳴を上げる頃合いじゃな」と独り言。

語り手 : と、ここでさらに皆さんはわかるのですが、確かに彼女は期末テストの勉強がうまくいかなくて悩んでいるようですが、本当の悩みはそこではないようです。何か、ほかに引っ掛かりがありそうというのがわかります。

わたぬき : 「お勉強、上手くいってないんです・・・?」とあえてぼかして質問してみます。

カガチ : あえて聞かず見守ります。

語り手/若菜 : 「うん、そうなんだ、特に英語が苦手で・・・。」

わたぬき : 「え、えいご、ですか・・・ごめんなさい、お力になれそうにないです・・・。」

語り手/若菜 : 「あ、うん、いいのいいの。だってみんなの方がちっちゃいし。」

わたぬき : 「おっきい人・・・お姉さん・・・。」とちらちらカガチさんの方を見ています。

ぽっぽ : (大きくなると英語ができるようになるのかな、とミルクを見ながら思います)

カガチ : 仕方ないの・・・と。「悩んでおるのは勉強だけなのか?」と問いかけます。

語り手/若菜 : 「!」と、ちょっとびっくりして「実は・・・。今日、仲良しの友達にテスト勉強の息抜きに誘われたんですが、えっと、断ってしまって・・・ちょっと悪かったかなぁ・・・って。」

カガチ : 「若菜は群れで行動するのは好かぬのか?」と、ちょっとけものが残る話し方をします。

語り手/若菜 : 「えっと、嫌いなわけじゃないんだけど・・・なんだろ、勉強頑張らないとと思って。。。」

ぽっぽ : 「そっか、一生懸命なんだね。」

語り手 : 彼女には柚葉ちゃんという仲良しの友達がいて、高校も一緒に行こうといっていたのですが、若菜は最近の成績が思わしくないとのことです。それで、根を詰めすぎている若菜に対して、柚葉ちゃんが息抜きにさそってくれたのですが、断ってしまった・・・と。あと、このカフェの話を教えてくれたのも、柚葉ちゃんとのことです。・・・まあ、柚葉ちゃんも噂を聞いただけでこの店には来たことはないそうですが。というのを若菜ちゃんが語ってくれました。

ぽっぽ : 「お友達と離れ離れは嫌だもんね、何とかできないかなぁ。」

わたぬき : 「お友達とはずっと一緒にいたいですよね・・・。」

カガチ : 「この時期であれば若菜位の人間はぽつぽつ一人で居るのを見かけるがのぉ・・・。」と首をかしげつつ。

ぽっぽ : 「ここで柚葉ちゃんと勉強するのはどうかな、アップルパイで休憩もしながらなら勉強もできてふたりとも嬉しいかも!」

語り手/若菜 : 「一緒に・・・か。そう、だね・・・。」

ぽっぽ : 「僕たちもふたりが仲直りできるようサポートするよ。」

わたぬき : 「そ、それ、いいかもしれないです・・・!ね、マスター?」

語り手/クロ : 「そうですね。お客さんが増えるのは、そう、いいこと、いいこと?いいことですからね。」

わたぬき : 「いいこと、です・・・!」

語り手/クロ : 「そうですね・・・。」

語り手 : 若菜ちゃんはちょっとまだ踏ん切りがつかなそうです。方向性としてはいいと思いますが。

カガチ : 「若菜は何故、仲たがいしたんじゃ?獲物でも取られたか?」と聞きます。

語り手/若菜 : 「えっと、なんでだろう。やっぱり遊んでる場合じゃないって思ったからかなぁ。」

カガチ : 「そこが解決せぬままだと、そのモヤも晴れなさそうじゃがの。」

語り手 : まあ、カフェには来てるんですが。友達から聞いていたカフェが開いていたので、悩みの事もあるし思い切って入ってみた感じのようです。

わたぬき : 「あの、そのお友達って、お勉強得意なんです・・・?」

語り手/若菜 : 「うん、すっごい得意ってわけじゃないけど、私よりは得意かな。」

カガチ : 「最近、柚葉とやらと勉強では無く遊んではおるのか?」

語り手/若菜 : 「そういえば、遊んでないかも。。。」

ぽっぽ : 「断った理由が、柚葉ちゃんとこれからもずっと一緒にいたいからって伝えたらどうかな!そしたら、断ってる理由が一緒にいたくないとかじゃないってわかるかも。」

語り手/若菜 : 「そっか。・・・そうだよね。ちゃんと話せるかはわからないけど、ちょっと頑張ってみるよ。」

カガチ : 「ぽっぽの素直さは良い模範じゃな。」と笑顔で。

語り手/若菜 : 「ありがとう、みんなに話聞いてもらえてちょっと楽になったかも。」

わたぬき : 「ぽっぽさんみたいに伝えられれば良いですね・・・!」

語り手/若菜 : 「みなさん、お話きいてくれてありがとうございます。ごちそうさまでした」と支払いを済ませて店から出ていこうとします。

ぽっぽ : 若菜ちゃんの側に駆け寄って、手を握ります。「僕たちがついてるよ!応援してる!」ぎゅ〜。

カガチ : お~。・・・と、ニヤニヤ。

語り手/若菜 : ちょっとびっくりするけど「ありがとう。」とニコっと笑顔を見せてくれます。

ぽっぽ : 手を離して、「じゃあね!」と手を大きく振ります。

わたぬき : 「あ、ありがとうございました~。次は是非お友達も連れてきてくださいね。」

語り手/若菜 : 「うん、ありがとうー。」

語り手 : と、ここで次の場面に移りますが、ここでメタ的な発言をしますと、皆さんに話を聞いてもらった事で、正直若菜の悩みはおおむね解決はしています。あとは素直に謝るだけ・・・ですが、ちょっと今の状態では勇気を出せるか微妙かな・・・というところです。次の場面では能力とかもろもろを使って一押しをしてあげられればいいのかな、と。

(全員) : 了解です!

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【最後の場面】

語り手 : では、若菜が帰った後のカフェ「サンセット」。時刻はまだ夕方です。

わたぬき : 「若菜さん、お友達と仲直りできましたかねぇ・・・?」

語り手/クロ : 「さて、どうでしょうかね・・・」

ぽっぽ : 「心配だね。こっそり様子を見にいっちゃう?」

カガチ : 「外に出るとワシは目立つぞ。」

ぽっぽ : 「こっそり行こうよ。」

カガチ : 「ワシはこっそりのつもりなんじゃがなぁ。」

わたぬき : 「やっぱり気になっちゃいますよね・・・マスター、僕も行ってもいいですか?」うずうず。

語り手/クロ : 「いいですよー、皆さんがいなくなるとお客さんもいなくなっちゃいますし。お店は僕一人だけでも大丈夫です。」

わたぬき : 「マスター、ありがとうございます!」

語り手/クロ : 「いってらっしゃい~」

語り手 : と、店から出るなら姿はどうしますか?

ぽっぽ : 外に出て、「空を飛べそうな翼」になります

カガチ : 「完全な人間」でお願いします。

わたぬき : 自分も「完全な人間」でお願いします

カガチ : 「ぽっぽ、おぬしは鳥目で遠くは見えんのか?」

ぽっぽ : 「うーん、やってみるね!若菜ちゃんどこにいるかな〜。」キョロキョロ

語り手 : では、若菜ちゃんを見つけることができました。

ぽっぽ : 「あ!いた。」

語り手 : 若菜ちゃんは、柚葉ちゃんに誘われたお店の前まで来たようです。店の中に柚葉ちゃん(と一緒に来ている別の友達)がいるのを見つけた様ですが、入るのに逡巡しているみたいです。

わたぬき : 「ぽっぽさ~ん、若菜さん見つかりましたかぁ~?」

ぽっぽ : 「どうしよう、柚葉ちゃんのいるお店に入れなくて困ってるみたい。柚葉ちゃん、もう他の子と来てる見たいだから。」・・・ぽっぽも心配そうです。

カガチ : 「背中を押してやった方が良さそうじゃの。」

わたぬき : 「あと一歩、ですもんね・・・!」

ぽっぽ : 「一人じゃ心細いよね、僕ら群れで生活するからわかるな。」

カガチ :「柚葉と若菜ふたりだけの方が良いのではないか?」と遠巻きに。

ぽっぽ : 「二人で話す時間が必要だよね。」

わたぬき : 「そうかもしれません。1対1だと話しやすいですし・・・。」

カガチ : 「雨でも降らすか?」

ぽっぽ : 「雨が降ると二人になるの?」

カガチ : 「雨が降ってきたー、帰ろうーとはならんか・・・。」

わたぬき : 「でも雨がふってきちゃえば若菜さんも勢いでお店に入れるかも・・・?」

語り手 : たしかに。雨宿りせざるを得ない状況にはなりますね。

ぽっぽ : 「わ!すごいね!いいかも、でもちゃんと伝えられるかな。」

カガチ : 「直接若菜に入らぬか聞いてみようか?」目立つけど。

語り手 : 聞いてみるのもOKです、どうしますかね。

カガチ : 取り合えず見守ろう。目立つから。笑

語り手 : 目立つから・・・。

わたぬき : 柚葉さんに化けれたりしますか?

語り手 : えっと、柚葉の写真を見せてもらってたことにしてできるとします。

わたぬき : じゃあわたぬきが柚葉さんに化けて入店し上手いこと友達を引き付けられないかなと・・・。「ぼ、僕がなんとか柚葉さんを一人にしてみますね・・・!」

ぽっぽ : あとは・・・「僕が人間の姿になって若菜ちゃんを癒すよ。」

語り手 : おー、いいですね。ぽっぽくん。

ぽっぽ : 「その時、みんなで一緒に安心する言葉をかけて雨を降らそう。」

カガチ : あ、ちょっといいですか?

(全員) : はい!

カガチ : 雨を降らすなら、今の方が良いかと思いましたが後で良いです?

ぽっぽ : それもいいですね、計画決まったら使ってみてもいいかも。

わたぬき : いいですね~。

わたぬき : じゃあカガチさんが雨を降らす→わたぬきが柚葉さんに化ける→ぽっぽくんが癒す→大勝利。こんな感じかな?

ぽっぽ : 私の案言ってもいいですか?参考程度に・・・!

わたぬき : どうぞどうぞ~!

カガチ : どうぞ!

ぽっぽ : 柚葉に化けるだと柚葉が二人になるのでややリスキーなので、雨をふらせて→癒す→雨で店内へ、のあと甘えるか、変身解いたまま現れるかで友人を引きつけてる間に二人で話してもらうのはどうでしょう?「これから僕たちが惹きつけるから、柚葉ちゃんに気持ち伝えるんだよ」って入店前に声かけたり。粗あると思うんで、参考までに・・・!

カガチ : 良いですね~ +で声掛けるのは入れた方が盛り上がりそうです!

わたぬき : 隙をついてうまいことやれればと思ってましたが、確かにリスキーですね・・・。

ぽっぽ : でも、面白いとは思うのでどちらでも!

カガチ : 個人的には、変身や騙しは奥の手でも良いかなと。

わたぬき : 確かに・・・あんまりだますのもよくないですね。ぽっぽさん案でいきますか!

ぽっぽ : 皆さんがそれで楽しければそれで!

語り手 : 決まりましたかね、では順次宣言をどうぞー

カガチ : では、雨を降らせますね。

語り手 : ゆうやけ空にぽつり、ぽつりと雨が降り始めます・・・若菜ちゃんも、降り始めた雨を気にして、店の手前までは進んでいきます。

ぽっぽ : 「よし、じゃあお店に行こう!こっちこっち。」

わたぬき : 「ま、待ってください~・・・。」と少し遅れながら追いかけますね。

ぽっぽ : パタパタ

カガチ : 少し離れた所まで近づいて「あめじゃ、雨じゃ~」ってやってます。

語り手 : ではお店の前。

ぽっぽ : みんなで若菜ちゃんの前に出て励ましますか?

カガチ : そのままでは若菜ちゃんは入りそうにない?

語り手 : そうですね、少なくとも癒してもらった方がいい感じです。

ぽっぽ : どうしますお二人?私は若菜ちゃんの前行きます。

カガチ : 若菜ちゃんが認識出来る距離には出ます。 笑

語り手 : そうだ、わたぬきくんわたぬきくん。

わたぬき : はいなんでしょ?

語り手/クロ : 心の中のクロさんが、君がカフェの割引券をもっているのを教えてくれます。

ぽっぽ : お!

わたぬき : !?心の中のクロさんに感謝・・・!ではわたぬきも若菜さんの前に行きますね。

語り手/若菜 : 「あれ・・・ふた・・・三人ともどうしたの?」(カガチちゃん・・・目立ってる)

ぽっぽ : 「あのね、若菜ちゃんどうしたかなって心配になっちゃったの。」

わたぬき : 「いてもたってもいられなくって・・・つい。」

語り手/若菜 : 「そうなんだ、ありがとう。」

カガチ(ひそひそ) : がんばれ若いのっ!わちゃわちゃ。

わたぬき(ひそひそ) : とかいいながらちゃっかりついてくる面倒見のいいお姉さん。

ぽっぽ : 「柚葉ちゃんと話すの、怖い?」

語り手/若菜 : 「うん・・・ちょっとね・・・。」

カガチ : 「励ますのじゃ~。」と念をおくる。

ぽっぽ : 「僕もね、仲間のみんなと喧嘩じゃないんだけど、言い合いになったりモヤモヤする時があるんだ。」

語り手/若菜 : 「うん。」

ぽっぽ : 「でもまだ友達でいたい、一緒にいたいから、どうやったら一緒に楽しくいられるかお話をするの。・・・・・・怖いの、わかる。」そう言って、若菜ちゃんをそっと抱きしめます。

語り手/若菜 : ちょっとびっくりします。が、OKです。

ぽっぽ : 「きっとうまくいくよ、これはうまくいくおまじない。」能力を使って癒します。

カガチ(ひそひそ) : やいのやいのっ♪

語り手: 若菜のもやもやが晴れたみたいです。

語り手/若菜 : 「ありがとう。勇気、でたかも。」

語り手 : この様子ならちゃんと仲直りできそうです。

ぽっぽ : 「うん、よかった。そうだ、わたぬきくんからも魔法のアイテムがあるよ。」

語り手/若菜 : 「魔法のアイテム?」

わたぬき : 「はい。あの・・・これ、どうぞ!」と割引券を渡しますね。

語り手/若菜 : 「わ、ありがとう」

ぽっぽ : 「うまくいった後に、お友達と使ってね。」

わたぬき : 「あの、上手くは言えないんですけど・・・絶対、大丈夫ですから・・・!仲直りしたお二人が、『サンセット』に来るの、みんなで待ってますから・・・!僕もぽっぽさんも・・・カガチさんも。」

ぽっぽ : カガチちゃんの方に手を振ります。

わたぬき : わたぬきもカガチさんの方へ顔をむけますね。

カガチ : 三人に手を振り返します。

語り手/若菜 : 「みんな、何から何まで本当ありがとう、じゃあ、いってくるね。」

カガチ : 遠くからガッツポーズで見送ります。

語り手 : そして、若菜は店の中へ入っていき、柚葉と話をしているみたいです。最初は柚葉もちょっとびっくりしたみたいですが、すぐに、いつもの調子で話しが出来ているようです。カフェの話をしているのか、びっくりされていたり。二人+友達でお店の商品を選んでいる様子も見えたりで、もう大丈夫みたいですね。

カガチ : お店に近寄って、「上手くいったかの?」と覗きます。

ぽっぽ : 「僕は知ってるよ、学校がもし離れても仲良しなら友情はずっと続くんだ。」とポツリと言いますね。

カガチ : 「何を知っとるんじゃ?」とひょっこり。

ぽっぽ : 「僕の目じゃなくても、わかるんじゃない?」と目を細めてカガチに笑いかけます。

わたぬき : 「そう・・・ですよね。きっともう大丈夫ですね。」

語り手 : 若菜は店の外をちらと見て、君たちを見つけるとちいさく手をふってくれました。

カガチ : 「アップルパイブームが来るかもしれんの。」とにっこり。

わたぬき : 「あはは、マスターには頑張ってもらわなきゃですね。」

語り手/クロ : (なんか寒気が・・・)

語り手 : とまあ、そんなところで・・・。

ぽっぽ : あの、最後にやりたいことが・・・。

語り手 : はい。やり残したことがあるならまだOKです。

ぽっぽ : 「雨の日に仲直りした二人はずっと仲良しでいられる。」って噂を流します。

カガチ : おーっ。

わたぬき : すげぇよ・・・ぽっぽさんは・・・!

ぽっぽ : いいでしょうか?

語り手 : いいですね。では、十色町でその後、そんな噂が流れました。二人がこれから一緒の高校に行けるかはわかりませんが・・・・・・。 ずっと仲良しでいられるのは、間違いなさそうです。

カガチ : 素敵なしめくくりでした!

語り手 : では、これにて本編を終了いたします。

ぽっぽ : めっちゃ楽しかったです!またこの子たちで回りたいくらい!

わたぬき : 自分も楽しかったです・・・!ゆうこやはいいぞ・・・。

カガチ : カフェに行ったらいつでも逢えそうで、PLとしても凄く癒されました^^

語り手 : ありがとうございます。それでは時間も丁度ですので、あとは自由解散とします。お疲れさまでした。

(全員) : お疲れ様でした~。

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【おわりに】

いかがでしたでしょうか。本日のカフェ「サンセット」はそろそろ閉店の時間です。

まずは、一緒に遊んでいただいたPLの皆様と、最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございます。

自分の至らない点もままありましたが、PLの皆様のロールプレイに助けられ、とても楽しませていただいたセッションでした。本当に「ゆうこや」楽しいよ。少しでも伝わってほしい!

さて、それではまたいつか。夕焼けの中、この気まぐれなカフェで会えますように。

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