【ストリテラ】「ルートイレヴンは眠らない」feat.ダブルバード【TRPGリプレイ】
注意: 当ページの内容の転載、複製は著作者の許可がない限り行わないでください。
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本作は「著:瀧里フユ/どらこにあん、KADOKAWA」が権利を有する『ストリテラ オモテとウラのRPG』の二次創作作品です。 ©瀧里フユ/どらこにあん ©KADOKAWA
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本作は「著:瀧里フユ/どらこにあん、KADOKAWA」が権利を有する『ストリテラ オモテとウラのRPG』の二次創作作品です。 ©瀧里フユ/どらこにあん ©KADOKAWA
ストリテラ「ルートイレヴンは眠らない」
街に響くのは、銃撃とエンジンの鼓動。
死者からの依頼。
正体不明の届け先。
追走する狼藉者たち。
頼りになるのは、相棒だけ。
硝煙とテールランプの軌跡だけを残して、
今夜もまた、運び屋業務の始まりだ。
本作は「著:瀧里フユ/どらこにあん、KADOKAWA」が権利を有する『ストリテラ オモテとウラのRPG』の二次創作作品です。
© 瀧里フユ/どらこにあん ©KADOKAWA
※『ストリテラ』は基本的にネタバレのないゲームです。ただし、本コンテンツには、シナリオを読まないとわからないことが含まれます。
※基本ログそのままですが、オンセンの表現規制に引っかかるところだけ調整してます。
PC/PL紹介
鴉羽小夜/GM めぎどん ID:setunasamidareuti999
オモテ「運び屋コンビのドライバー」 ウラ「相棒を殺 すよう脅されている」
https://s-ammit.sakura.ne.jp/storyteller/actor-memo-sheet/963d84afec6575229103f92419fb5d2870ad81f2666edbc2185cb82f1c8cb4f2/
鷹司翔太郎/PL レンレン様 ID:l6udfAeVoCHSAib
オモテ「運び屋コンビのガンシューター」 ウラ「相棒のために引退を考えている」
https://s-ammit.sakura.ne.jp/storyteller/actor-memo-sheet/076b818371ed17423729ecd284afbef876fd4aab2e481406b2871d50dc8bf510/
それではストリテラセッション、シナリオ「ルートイレヴンは眠らない」始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします
まずは自己紹介からやっていきましょう。
「運び屋のドライバー」を担当する鴉羽小夜です。22歳女性、若干ボーイッシュなところはありつつも、パートナーの鷹司さんのことは信頼しています。
「運び屋のガンシューター」を担当する鷹司翔太郎です。28歳男性、おちゃらけたお調子者ですが、根は真面目で誰よりも優しい。小夜さんも、弟くんも実の兄弟のように可愛がっています。
ありがとうございます。では「チーム名」を決めましょう。
何か希望はありますか?
うーん
サタスペの表は……酷いことになりそうだな
www
個人的には二人とも鳥が名前に入ってるので、「ホーク&クロウ」や「ダブルバード」とかどうかなと。
ダブルバードに1票
了解です。では「ダブルバード」にしますか。
はい
続いて「これまでのあらすじを作る」。これまで「ダブルバード」の二人がどんな活躍をしてきたのか、ざっと考えてみましょう。
翔太郎は性格上、悪事には絶対に手を貸しません。本当に困っている人のためにしか仕事をしません。
困っている人のために、アウトゾーンに手を染めることはよくあります。
なるほど。小夜もなんだかんだで正義感が強そうなので、そんな鷹司さんとは相性がいいのかもしれません。
なので、官僚や警察幹部、有名人といった、所謂上級国民の隠された悪事を暴いたり、立場の弱い人たちを守ったりしてると思います。
隠された事実を暴き、奪われたものを持ち主の元に届ける2羽。それがダブルバード……的な?
いいですねえ。では小夜も「弟が安心して暮らせる国」になることを願って、鷹司さんとともに日夜頑張っていることにしましょう。
いいですねぇ
と、言う感じでいい感じにこれまでのあらすじが決まったところで。
さっそくオープニングチャプターから、やっていきましょう。
▼最速の運び屋と、依頼人の死
依頼人との合流地点は、寂れたハンバーガーショップ。
大都市のど真ん中でありながら、どの駅からもアクセスの悪いこのバーガーショップは、どちらかといえばタチの悪い連中のたまり場になっています。
「……ここが、今回の依頼人との待ち合わせ場所か」
「なんか客層悪いねぇ。あっ、あのチンピラ達、こっち見てる」
「確かに、あまり長居はしたくないな。さて、依頼人は……」
ふたりが店内を見回すと、聞いていたとおりの風貌の男が、怯えた様子で、しかし覚悟を決めた表情で駆け寄ってきます。
「あなたたちが、ダブルバードですね?」
「もう時間がありません。これが運んでほしい荷物です」
そう言って、男は大きなダンボール箱を無理やり手渡してきます。
さらに男は、鍵の開いたままのアタッシュケースを押し付けてきて、
「この金は全額お渡しします。どうか、娘にこの荷物を届けてください」
男がそう言った直後、どこかからの銃撃によって、彼は殺されてしまいます。
「な……!」受け取った段ボールとアタッシュケースを抱えたまま、目を見開きます。
「っ!」小夜の頭を下げさせ、周囲を警戒
依頼人はどうやら、遠くから狙撃されたようです。
突然人が死んだことにより、店内はざわめき始めます。
――ここにいたら、ふたりも危険です。金は受け取ってしまいましたし、深夜の逃走劇を始めましょう。
「……スナイパーライフル。少なくとも500m離れた場所からだ」
「最初から目をつけられていたってことか……くそ」
「話してる暇ないよ、小夜ちゃん。ほらっ、こっち!」小夜の背中を押し、逃走を始める
「ああ!」頷いて、ポケットから愛車のキーを取り出します。
ということで、メインチャプターやっていきましょう。
メインチャプター1:▼逃走劇の始まり
主演:運び屋コンビのドライバー
都心のビル街を縫うように、車は夜を駆けていきます。
この辺りはふたりの縄張りの同然ですが、荷物を狙う何者かによる追跡が本格的に始まるのも時間の問題でしょう。
今のうちに、どこへ向かうのか、誰に荷物を渡すのかを調べてしまいましょう。
★キーワード
街灯の光、誰もいない街、ハンバーガー、エンジン音、積み荷の箱、受取人とメモされた少女の写真、隣県のテーマパークに赤い丸が打たれた地図、大切な人、高速道路の入り口
ここからメインチャプターです。シネマティックモードでは、シナリオから提示されたキーワードを、二人でコレクトしていきます。
すべてコレクトし終わったら、チャプター終了。次のチャプターに移行します。
はい
しっかりとハンドルを握って、夜のハイウェイを愛車で走り抜けていきます。
「鷹司さん、追手は来ていそうか?」
「まだ来てないねー」
『ハンバーガー』をかじりながら、後ろを見て確認してる
「いつの間にか買ったのか……」
「チーズバーガー。客層は悪かったけど、味は結果いけるねぇ。小夜ちゃんも食べる?」ハンバーガーをもう一つ取り出す。
「後でもらおう」そう言いながら、『高速度道路の入り口』を突っ切ります。
「……あっ、『エンジン音』だ」
「追手が来たか。スピード上げるぞ!」
そう言って、アクセルを踏み込みます。
「この音は大型バイクだね。数は3つ。バイクで来るってことは、ある程度近づいて攻撃してくるね。多分、ショットガンかマシンガン使ってくると思う」
「……それは厄介だな」
「だが、鷹司さんなら、対処できるんじゃないか?」不敵な笑みを浮かべて、ハンドルを回します。
「超余裕」笑みを返し、窓を開けて銃を構える
彼の愛銃、パイソン357マグナムだ。
「(ああ、鷹司さんは本当にかっこいい)」
「(そんな彼を、私は……)」
気付かれないように表情を曇らせつつ、片手でアタッシュケースを開きます。
追手のバイクは、ダブルバードの愛車に向かって銃を構えてきます。
銃声が響く。その後すぐ、一台のバイクの前輪が破裂し、転倒する
「俺相手に近づこうとするなんて、自殺行為だよ。射程距離に入れてやーんない」
その後、2発銃声。全て1発でバイクの前輪を打ち抜き、追ってのバイクを転倒させる
「はい終わり」窓を閉め、チーズバーガーにかぶりつく。
「……ビューティフォー」ひゅうと口笛を吹きます。
鷹司さんが追手を片付けている間に、小夜はアタッシュケースの中から、『隣県のテーマパークに赤い丸が打たれた地図』を引っ張り出していました。
「鷹司さん、どうやらこのテーマパークが、目的地らしい」
「てーまふぁーふぅ?」口をいっぱいにして覗き込む
「一緒に『受取人とメモされた少女の写真』が入っていた。つまり私たちは、テーマパークで待っているこの少女に、積み荷を届けなくちゃならない」
「この子に、ねぇ」『積み荷の箱』を見る
「にしちゃ、随分とでかい荷物だ。この子に運べるとは思えないね」
「そうだな……」考え込みつつ、ハンドルを操作します。
「小夜ちゃん小夜ちゃん」
「うん?なんだ?」
「ほいっ」ポテト一本、口に入れる
ぱくり。
「おっと、これは確かに美味しいな」
「でしょー」
「あっ、あとね」
「何悩んでるのか知らないけど、あんまり1人で抱え込んじゃダメよ」
「……!!」
「俺はいつだって小夜ちゃんの味方だから、さ」
「な、なんのことだ……」隠しきれない動揺。
「だいじょーブイ!」にっこり笑ってVサインを突き出す
通り過ぎた『街灯の光』に照らされた小夜の顔には、微かな罪悪感と、信頼の入り混じった複雑な表情が浮かんでいました。
「……うん」
それを見た彼は、いつもと変わらない。子供のような笑みを浮かべている。
「(啼希は私の大切な家族だ……でも、鷹司さんも同じぐらいに私の『大切な人』なんだ……)」
葛藤に揺れながらも、小夜は的確なハンドルさばきで高速道路を疾走していきます。
ハンバーガーを食べ終えた後、窓を少し開け、タバコに火をつける
「にしても、テーマパークかぁ。俺、そういう所行ったことないな」口から煙を吐き、呟く
「私は何度か、啼希を連れて行ったことがあるな」
「いいねぇ。今度行く時は俺も誘ってよ」
「……ああ」
頷きつつも、気まずい思いからか、窓から見える『誰もいない街』へと視線を向けます。
と、いったところで、メインチャプター1は終了します。
フラグポイントはコレクト数が多い、小夜がいただきますね。
はーい
■鴉羽小夜 フラグポイント:0→1
それでは次のチャプターへ。
メインチャプター2:▼ハイウェイロンド
主演:運び屋コンビのガンシューター
高速道路に乗り、ふたりは目的地へ向かいます。
そんな中で、「運び屋コンビのガンシューター」は小さな違和感に気づきます。
それは例えば、額に銃口を突きつけられた時のような、ひりひりとする緊張感。
――そう、背後には数台のスポーツカーが追走しており、その窓からふたりに向けて銃口が突き出されていたのです。
遠慮なく返り討ちにしてしまいましょう。
★キーワード
防弾ガラス、必要経費、割れる街灯、スナイパー、相棒、道路交通法、銃刀法、ガンアクション映画
突如、翔太郎の顔つきが変わる。敵を前にした時の真剣な表情
相棒の表情の変化に、小夜は気が付きます。
「新たな追手か?」
「この音はスポーツカーだね。てことは、武器もさっきより強力なものだね」
「……ガトリング砲とか、ぶっぱなされなきゃいいんだが」
「小夜ちゃん、相手との距離を200……いや、300くらい離した状態にしてくれない?」
笑みを浮かべて、銃を抜く。
「……お安い御用だ」ハンドルを握る手に、力を込めます。
「さーて、始めますか」
窓を開けて、後ろに銃を向ける
ではそれに応えるように、スポーツカーの窓が開いて、ライフルの銃口が向けられます。
その瞬間、敵の『スナイパー』が持つライフルが暴発する
「ダメじゃない、俺の距離で銃向けたら」
なんと、相手の銃口に向けて撃ち、銃を暴発させた。車に揺られ、不安定なこの状態でだ
かっこいい!では銃が爆発したことにより一瞬ひるみつつも、スポーツカーはぐんと距離を詰めてきます。
スポーツカーに発砲
「ありゃ、『防弾ガラス』か。こいつでも貫かないとは、相当強力だね」
少し考え。するとスポーツカーとはまるで関係ない、上方向に発砲。
『割れる街頭』。そのガラス片が敵のスポーツカーのタイヤに巻き込まれる
「小夜ちゃん!街頭の弁償代、『必要経費』で落ちるよね!」身を乗り出しながら叫ぶ
「……多分?」
微妙なところかな、と思いながら、鮮やかなハンドルさばきで、クラッシュしたスポーツカーから距離を取ります。
「それにしても、さすが鷹司さんだ。『ガンアクション映画』のスナイパーなんかよりも、ずっとかっこいい!」
「はっはっは!もっと褒めてたまえ」
「っ!小夜ちゃん。俺が合図したら、ハンドルを左に全力で曲げて」急に表情が変化する
「了解」『相棒』の言葉に、即座に頷きます。
「あと、窓全開にして!」
すぐに全開にしますね。
「3.2.1……今!」
ハンドルを滑らかな動作で切って、左にカーブします。
瞬間、小夜の頭を下げさせる。小夜の頭すれすれに、ロケットランチャーの弾が擦れる。
弾はそのまま、全開の窓をすり抜けて行き、斜め前で爆発する
「ひえ……」今起こったことに唖然とします。
「ったく!人に向かってロケットランチャー撃つとか!『銃刀法』守れよな!」小夜の頭を起こし上げ、銃を構えながらぼやく
「危なかった……ありがとう、鷹司さん」
「どういたしまして!ついでに……スピード違反だ!『道路交通法』違反じゃ!」撃とうとしていたロケットランチャーに発砲。後ろで爆発音が響く。
では追手を鮮やかに撃退したところで、このチャプターは終了となります。
フラグポイントはコレクト数が多い鷹司さんどうぞ。
はい
■鷹司翔太郎 フラグポイント:0→1
それでは次のチャプターへ。
メインチャプター3:▼ハンバーガーファイト
主演:運び屋コンビのドライバー
市街地を抜け、湾岸道路へと入る頃。
星空と水平線の美しい、最高の眺め。
そんな感慨にふけるまもなく、次の追っ手が現れました。
――どうやら待ち伏せされていたようです。
背後に追いすがるスポーツカーと、前方から逆走してくるワゴンに挟撃された状態。
となれば、ここを切り抜けるのはあなたの役割でしょう。
★キーワード
サーキット、悲鳴を上げるタイヤ、爆発、ぶっ飛んでいくパーツ、 歌、星空、約束、天才
「……挟み撃ちとは、なかなか面倒なことを」
苦い顔をしつつ、ハンドルをぎゅっと握りしめます。
「ありゃ、待ち伏せか。お互い人気者は辛いね」こんな時でも、翔太郎は変わらず笑っている
「……鷹司さん、少しどこかに、掴まっていてくれないか?」
「どこかって、どこ?小夜ちゃんの腰とか?」
「……普通に座席とかにしてくれ」
「はーい」掴まる
呆れ顔をしつつ、ぐっとアクセルを踏み込みます。
一気に加速し、勢いよくハンドルを切って。
前から来る、車の横を鮮やかにすり抜けて、そのまま突っ切っていきます。
「うわっ!すげぇ!『サーキット』みたい!さすが運転の『天才』!」楽しんでる
『悲鳴を上げるタイヤ』の音を聞きながら、小夜は鷹司さんに言います。
「これで挟み撃ちからは脱したから……あとは鷹司さんに、任せる」
「了解!」
すり抜け様に、相手の車のガソリンを狙って発砲!
鷹司さんがやりやすい距離を保ちながら、カーラジオのスイッチを入れ、良い感じの『歌』を流しますね。
すぐ後ろから『爆発』!『ぶっ飛んでいくパーツ』の一部が、小夜の愛車に当たる
「おっと……」
「はい終わり!いえーい、流石小夜ちゃん!」手を出し、ハイタッチを求める
ハイタッチをしつつ。
「ナイスだ、鷹司さん」と、微笑みます。
「……これで追手も諦めてくれればいいんだが」
「どうだろうね。敵も中々大きいみたいだし。まっ、ここで悩んでても仕方ないよ」窓から『星空』を眺めている
「……そうだな。たとえ何があろうと、私たちがやるべきことは変わらない」
「依頼人との『約束』を果たす」
「鷹司さん、スピード上げるぞ!」そう言って、アクセルを踏み込みます。
「OK」
と、いったところで、チャプター終了。
フラグポイントはコレクト数が多い鷹司さんどうぞ。
■鷹司翔太郎 フラグポイント:1→2
それではメインチャプター最終章。
メインチャプター4:▼ルートイレヴンの女神
主演:運び屋コンビのガンシューター
湾岸道路のコーナーを抜けると、きらびやかなライトに照らされた長大な橋に出ました。
この場所こそ、ふたりの縄張り。
ルートイレヴン、星屑の橋(ステラブリッジ)とも呼ばれる、この街のランドマークです。
――けれど、最後の刺客が、ここで待っていました。
並走し始める単車を操るのは、「運び屋コンビのガンシューター」にとって因縁の相手でした。
★キーワード
過去の因縁、舞い散る薬莢、最高の相棒、ここでこいつを絶対殺 すor倒す、時が止まる、BGM、ダンス、愛してる
「……また車の音だ」
「今回の追手は、なかなかしつこいな」
窓から相手を確認する
すると、翔太郎の表情がみるみる歪んでいく
「どうした?そんな顔して」
「馬 鹿な……なんで奴が!」今まで聞いたことのない、焦りと怒りに満ちた声
「……!」
相棒の反応に、ただ事ではないことに気が付きます。
「……小夜ちゃん。相手は今までの奴らとは格が違う」一度窓を閉じ、銃の用意を念入りに始める
「……そうか」短く答えて、小夜も運転に集中します。
「相手は、俺の元上官だ」
「……なるほど、鷹司さんの『過去の因縁』の相手ってことか」
「実は俺、元々警察官だったんだ。それもSATに所属していた」
「そうだったのか……」
「そのSATの隊長をしていたのが、上官だ。けど、奴はその立場を利用して、相手に残虐な拷問、相手が女性なら強カンを繰り返してた」
「それは、とんだクズ野郎だな」
「告発した俺は、奴の罪をそのまま押し付けられ、懲戒解雇された」
「……」
「俺は、俺のような人を1人でも助けたくて警察官になった。俺の事を救ってくれた、あの人みたいに」
「だから……全警察官に泥を塗るような真似をしたあいつだけは、絶対に許せない」
「『ここであいつを絶対倒す』!」
「……ああ」
「鷹司さんの怒り、はっきり伝わった」
「ハンドル操作は任せておけ!橋を渡り切る間に、存分にやってやるといい」
そう言って、にやりと笑います。
窓を開けて、銃撃戦が始まる。『舞い散る薬莢』。飛び交う銃声が『BGM』となり、静かな街に響き渡る
小夜は鷹司さんが少しでも撃ちやすい位置と速度をキープして、車を走らせます。
「残念だったな!あんたの相手は俺だけじゃないだよ!」
「あんたと違って、俺には『最高の相棒』がついてる!」
相手がぶつかってくるのなら、『ダンス』を踊るかのようにかわし。逆に距離を取るなら、猟犬のように追跡し。
やがて最高の位置に、ぴたりとつけます。
「鷹司さん、今だ!」
「地獄に落ちな、ク ソ野郎」
『時が止まる』。そして、発砲音がした瞬間、敵の額に直撃する
額をぶち抜かれた元上官は、苦悶の表情を浮かべて息絶えます。
そしてそのままクラッシュし、後方で爆発音が響きます。
「……終わった」肩の力が抜けたように、座席に座り直す
「さすがだ、鷹司さん。『愛してる』ぜ」
そう言って微笑み、グーサインを見せます。
「うぇーい。俺も愛してる」グーサインを返す
「お疲れ様。それと、ありがとう」
「最高の相棒って言ってくれて……嬉しかった」
そう言って、小夜ははにかみます。
「……鷹司さんは、私にとっても最高の相棒だ」
「たとえ何があろうと。それは変わらない」
「なに急に。照れんじゃん」にやにや笑って、タバコに火をつける
「(……何があろうと)」
心の中でそっと、決意を固めながら。小夜は車を走らせていきます。
といったところで、このチャプターは終了となります。
フラグポイントはコレクト数が多い鷹司さんどうぞ。
■鷹司翔太郎 フラグポイント:2→3
そしてメインチャプターの全ての章が終了したので、ファイナルチャプターに移行します。
ファイナプチャプター:▼明ける夜
――どうやら、追っ手はすべて撃破したらしい。
愛すべきルートイレヴンは、そのまま隣県へと続いており、ゆるやかに景色が変わっていきます。
今夜もどうにか、依頼を達成できたようです。
このまま目的地であるテーマパーク――「ドリームランド」へ向かいましょう。
その前に、ノンアルコールのドリンクで乾杯なんてどうでしょうか。
それから――どちらが目的を達成したのか、その演技をしましょう。
どちらの場合でも、目的の内容をどう扱うのかは、それぞれの俳優に委ねられています。
ファイナルチャプターではフラグポイントが一番多い俳優―――今回は鷹司さんが、己の「目的」を達成できます。
はい
鷹司さんはファイナルチャプターの演出を好きに決めることが出来ます。どんな風がいいという、希望などありますか?
小夜が抱えていた悩みを打ち明けて、自分を殺 そうとして欲しいですなぁ
おっと。了解です。
では高速を降りたところにあるガソリンスタンドで。
車から降りた小夜は、隠し持っていた拳銃を取り出し、煙草を吸う鷹司さんに向けます。
「……鷹司さん」
「……ごめん」
「うん?」タバコを吸っていふ
「……」
「実は……数日前、啼希が何者かに攫われて」
「鷹司さんを殺 せば、返してやるっていうメールが届いた」
「鷹司さんは最高の相棒だ……でも、啼希は私の、たった一人の家族なんだ!」
「だから、だから……」
そう言う小夜の目から、涙が溢れだします。
タバコの火を消す
「小夜ちゃん」車から降りて、小夜の前に立つ
「鷹司さん……?」
「……ありがとう小夜ちゃん!打ち明けてくれて!」銃を向けられているというのに……彼は、いつもと変わらない。無邪気な笑顔を向ける
その笑顔に、小夜は戸惑います。
「なーんか様子が変だと思ったけど、そっか。そういう事だったのか」
うんうんと納得し、やがて小夜ちゃんに告げる。
「小夜ちゃん。もうこの仕事から足洗いなよ」
「!」
「それは……」
「元々、小夜ちゃんみたいな子にやらせる事じゃなかった。それに、啼希くんを人殺 しの姉がいる状態にしたくない」
「家族は大事だからね」
「……」
「どうせ、敵も近くでこれを見てるんだろ?」
「なぁ、そうだろ!お前ら、小夜ちゃんが本当にできるのか確認しに来てんだろ!」でかい声を上げ、周囲に叫ぶ
「鷹司さん……」
「水臭いなぁ、小夜ちゃん。言ったでしょ?俺は小夜ちゃんの味方だって」
では鷹司さんがそう叫ぶと、小夜の携帯に着信が届きます。
『いいだろう。ツインバードが解散するというのなら、人質を解放しよう』
『翼のもがれた鳥に、もう何の価値もない』
「これは……」
スマートフォンを見つめる小夜に対して、遠くから銃口が向けられます。
翔太郎はにっこり笑い、小夜を車に乗せる
そして、ある端末を渡す
「啼希くんなら、ここにいるはずだよ。俺の元同僚が向かってる。早く行きな」
それだけ伝えると、車から離れ……周囲に向けて発砲する
では、遠くで誰かが倒れる音がしました。
「ありがとう、鷹司さん……」
周囲から、待機していた敵が次々と出てくる
とてつもない数の敵だ
「!……鷹司さん」
「行けええええええ!!」小夜に背を向けたまま、敵に向かっていく
「……!!」
弾かれたように、車を発進させます。
「さぁ、必死で今を生きようとする姉弟を狙う悪党ども」
「来いよ、踊ろうぜ」銃を向けて、敵に発砲していく
数時間後。啼希を無事に助け出した小夜は、鷹司さんと別れたガソリンスタンドに戻ってきます。
「鷹司さん……!」
あたりに転がる敵の死体。中心に、全身血だらけの彼が立っていた
その姿に目を見張って、駆け寄ります。
ゆっくりと……倒れ込む
「鷹司さん!!」
近づいて、抱え上げます。
抱えられた彼の体は……とっくに冷たくなっていた。
いつも自分達姉弟に向けていた、あの日と変わらない。
穏やかな笑みを浮かべたまま。
「そんな……ああ、あああぁぁぁぁ!!!」
鷹司さんの冷たくなった体を抱きしめ、小夜は泣き声をあげます。
後日、彼の元同僚が小夜の元に訪れる
「君が、鴉羽小夜だな」
「……はい」
鷹司さんを喪ってから、小夜はずっと塞ぎ込んでいました。
「あいつからいくつか預かり物と伝言を頼まれてたのでな。それを届けに来た」
「預かり物、ですか?」
アタッシュケースを渡される
「これは……」受け取って、開きます。
中には、今まで小夜とこなした依頼で、翔太郎が受け取った配分の全額。
1円も使われていなかった
「これ、なんで……」
驚きに目を見張ります。
「それと、奴から君を機動捜査隊に推薦された。なんでも、凄腕の運転技術を持つそうだな」
「それは……」
戸惑いつつも、断るわけにはいかないな、と小夜は思います。
「……警察官といっても、今は働き方改革も進んでいる。何より、幼い弟さんを我々が保護できる」
「おそらく、奴はそこまで考えて君を推薦してきたのだろう」
「……ありがとうございます」
微かに涙を浮かべ、小夜は呟きます。
それは目の前の同僚と……今は亡き、相棒に向かって。
「この金も、君たち姉弟のために貯めていたんだろう。たくっ、あいつは」
「近く、奴の葬儀が行われる。君も来てくれないか。あいつには、身内がいなくてな」
「もちろんです。私の、かけがえのない相棒ですから」
そう言って、小夜は微笑みます。
「相棒……か。ぴったりだな。ほれっ、奴からの手紙だ」
受け取って、開きます。
『頑張れ、小夜ちゃん!僕の相棒でいてくれてありがとう!幸せにね^_^』
「……まったく」
呆れたように、だけどどこか寂しそうに呟いて。
手紙を閉じると、そっと胸に抱きしめます。
「私、そっちに行くまで頑張りますから……あなたのように、誰かを護れるようになって」
「それで再会した時に、強くなった姿を見せて、驚かせてあげます」
そう言って、小夜は滲んだ一粒の涙をぬぐいます。
「ありがとうございます。鷹司さん……どこまでもお人好しで、誰よりも強い、私のかけがえのない、最高の相棒」
と、いったところで。
ストリテラセッション「ルートイレヴンは眠らない」終了となります!
お疲れ様でした!
お疲れ様でしたー!