【ゆうやけこやけ】葵神社の裏山収穫記 ~睦月編:七草粥~

アーシュ
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登録日:2024/09/01 00:50最終更新日:2024/09/01 01:01

本作は、「神谷涼、清水三毛、インコグ・ラボ、新紀元社」が権利を有する「ふしぎもののけRPG ゆうやけこやけ」の二次創作物です。

本リプレイは、人に化ける事ができる動物の「変化」となって、人間やもののけ達を助けたり仲良くなったりするTRPG、「ゆうやけこやけ」のリプレイです。
なお、ルールを知らない方にも楽しんでいただける様、ルール部分については省略しています。

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【登場PC紹介】
かのんちゃん:正体は兎。人間の姿は12歳の女の子。飴ちゃんが大好き。
たろうくん : 正体は犬。人間の姿はジャケットを着た筋肉質の男性。
茜さん(NPC):正体は狐。葵神社の自称神の使いで、人間の姿は20代の女性。

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【葵稲荷神社について】
ここは、日本のどこかにある田舎町、十色町。
この町外れにある葵稲荷神社は、囲まれた山々すべてを所有しているそうです。
神社の「神の使い」の茜さんは、時折無性に季節の山の幸が食べたくなって、知り合いの「へんげ」達に採取をお願いしているそうです。
一月の今回は、七草粥が食べたくなったとのこと。
それでは裏山収穫期、睦月編。はじまりはじまり。

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【セッションのはじめに】
語り手 : 本日は、当方のセッション、葵神社の裏山収穫記 ~睦月編:七草粥~ に参加いただきありがとうございます。みなさま、よろしくお願いいたします。

(二人) : よろしくお願いしまーす

語り手 : さて、本日使用するシステムは「ゆうやけこやけ」。人間に化ける事ができる動物の「へんげ」となっていろんな人と仲良くしたり、NPCの悩みを解決していきます。今回の舞台はオリジナルの町、「十色町」の外れにある「葵稲荷神社」。ちょっと名の知れた神社が最初の舞台です。皆さんは、顔見知りのへんげ達で、(いつものように?)この神社に住んでいる狐の「茜」さんに呼ばれてきたところです。まずは、自己紹介をしていただきます。(注:セッションではキャラクターだけでなくプレイヤーの自己紹介もしていますが、そちらは割愛しています。)まずは私から、NPCの「茜」の紹介です。

語り手/茜 : 葵稲荷神社の自称「神の使い」の狐。年上感は凄いが、狐にしてはまだまだ若輩者。《あぶらあげ》が大好き。横柄なところもありますが、実は頑張り屋さんです。「みんな、よろしくねー」

かのん : 今回一緒に遊ぶ子は、かのんちゃんです。大人ぶりたい年頃のちっちゃい兎さんです。生意気で誰とでもすぐ友達になろうとする距離感ぶっ壊れちゃんですが、実はとってもさびしがり屋さんな子なので、皆さん仲良くしてあげてください。知ったかぶりをする癖があるので、今日は1回知ったかぶりを目標にしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

たろう : 「たろうだ。……オレはやるぜ。」シベリアンハスキーの変化です。十色町のご家庭で飼われています。ハスキー犬としては高齢で、同じ年に生まれた花子という子が一番のご主人様。犬の姿のときも変化のときも、顔が怖いってよく言われるのを気にしています。本日はよろしくおねがいしまーーーす!!

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【最初の場面】

語り手 : それでは、時は1月6日の朝。皆さんは葵稲荷神社の茜さんに呼ばれて神社に集まりました。場面に登場したので、姿を宣言してください。

かのん : かのんは【耳としっぽ】で。

たろう : 犬の姿でおしゃべりしてても大丈夫です?まわりに参拝客さんとかいるのかな。

語り手 : そこはそれ、茜さんも場所を選んでいます。

たろう : 犬の姿でも大丈夫なら、ハスキー犬で!

語り手/茜 : 茜さんは【耳としっぽ】ですね「おはよー。みんな、よく来たわね。」

かのん : 「おはお~・・・ネムネム」

たろう : 「あけましておめでとう。神社、盛況か?」

語り手/茜 : 「おかげさまでねー。ほんと忙しいったらありゃしないわよ。」

たろう : 「それはよかった。」 うんうん、と満足げに頷いて。

語り手/茜 : 「もうホント、疲れ切って栄養不足も甚だしいわ。」

かのん : 「急に呼び出してなにさー茜~?」

語り手/茜 : 「そう、それなんだけど、今日は1月6日。明日は何の日か知ってる?」

かのん : 「もっちろ~ん!1月7日よ!」

語り手/茜 : 「う、うん。間違いではないわ・・・ね。」

たろう : 「明日・・・? お正月じゃないのか。」

かのん : 「え~っと・・・お粥を食べる日・・・?」

語り手/茜 : 「あら、知ってるじゃない。そうよ、七草粥を食べる日ね。」

たろう : 「お粥か。オレは肉がいいな。」素直にお話聞いてます。

語り手/茜 : 「七草はせり・なずな・ごぎょう(=ハハコグサ)・はこべら・ほとけのざ(=コオニタビラコ)・すずな(=カブ)・すずしろ(=ダイコン)の7種よ。」

かのん : 「じょ、ジョーシキよね・・・!!」

語り手/茜 : 「これらを入れたおかゆを食べて、一年の無病息災を祈るの。まあ1月7日といっても、本来は旧暦の1月7日だから、ちょっと時期には早いんだけどね。がんばって探せば採れるはず。・・・というのを探してほしいのよ。」

たろう : 「無病息災とは、元気ということだな。オレは知っているぞ。」

語り手/茜 : 「うんっ、そゆこと。えらいえらい」たろうを撫でます。

たろう : なでなでされた! ごわごわですよ!「悪くない!」 しっぽぱたぱた。

かのん : 「あっ!たろうズルい!!」

語り手/茜 : 「あーはいはい。」かのんちゃんも撫でます。

かのん : 「でへへ~。」

たろう : 「それが欲しいということは…誰か元気ないのか?大丈夫か?」くんくん、と茜さんに鼻を寄せます。

語り手/茜 : 「そりゃもちろんあたしが正月の忙しさでゲッソリなのよ。」

たろう : 「成程。それは大変だな・・・。」 しっぽがしゅん・・・ってなる

かのん : 「えっ、茜は一緒に来てくれないの・・・?」

語り手/茜 : 「いや、あたしも行くわよ。いいサボる理y・・・じゃなくてほら二人だけだと心配だから。」

かのん : 「ほんとっ!?」垂れてたお耳が復活!

たろう : 「無理するな。休んでいてもいいんだぞ。疲れたらオレに言え。ソリをひいてやる。」

語り手/茜 : 「ふふっ。それじゃよろしくたのむわ。ウチの裏山は結構広いから。」

かのん : 「ふふ~ん。まっかせといて!」

語り手 : というところで。マップを出します(3✕3のタイルを見せる)

たろう : わー、すごい! BGMもいい感じですね。

語り手 : ふっふっふ。そして情報タブに移動&採取のルールを追加します。

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【移動ルール】

●3✕3マスのフィールド内で、移動や探索をしながら食材を収集する事が目的
┏━━━┳━━━┳━━━┓
┃ 川 ┃ 森 ┃ 森 ┃
┣━━━╋━━━╋━━━┫
┃ 川 ┃ 荒 地 ┃ 荒 地 ┃
┣━━━╋━━━╋━━━┫
┃豆腐屋┃[神 社]┃ 畑 ┃
┗━━━┻━━━┻━━━┛

●食材の探索は、朝・昼・夕の計3回できる。最後の移動後に神社に戻ること。
神社→(移動)→朝探索→(移動/幕間)→昼探索→(移動/幕間)→夕探索→(移動)→神社

●基本的に徒歩で移動できるのは隣のエリアのみ。ただし判定に成功すれば、エリアを1つ飛ばして移動できる。

●一つのエリアで手に入れられる野草は3種類(1人1種類)まで。

●春の七草は、そもそも旧暦の1月7日なので時期的には実は早い。他の食べられる草で7つにしてもOKとする。

●それぞれのエリアでは手に入れられる物が違う。

なお、関連する特技があればこの限りではない。また、良いアイデアがあればプラスの修正が入ることもある。

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語り手 : こんな感じでエリアを移動しながらおかゆの材料を集めてください。

たろう : 承知しました。食べられる草ならカウントしていいのね。

語り手/茜 : 「そいうこと。時期が早いから、無理に本来の七草にこだわらなくてもいいわ。無論こだわるのも自由よ。」

たろう : 「肉や油揚げ、ニンジンは七草に入るか?」

かのん : ニンジン!

語り手 : 肉や油揚げは入りませんが、ニンジンは入ります。でも6草でも8草でも良しとします。

たろう : はい!

語り手 : まずは、最初の探索から。場面は今の朝のまま、移動できることとします

語り手/茜 : 「さてどうしようかしら。」

たろう : 「わかった。任せろ。オレはやるぜ。やるったらやるぜ。」では、移動かな?

かのん : 「ふっふ~ん。そういうことなら草グルメの私にお任せってね。」

たろう : 「草は毛玉が胃の中でゴワゴワする時に食べるんだ。クセになる味だ。」

語り手 : ちなみに畑にはカブやダイコンが確定であります。今の時期ならニンジンもありますね。

かのん : 「たろう!茜!畑に行くわよ!」ダーッシュ

語り手/茜 : 「まさに脱兎のごとくかけていったわね・・・」

たろう : 「任せろ!」レースの勢いでダッシュ! 負けませんよ!

語り手 : 畑には、おじいちゃんとおばあちゃんがいます。本来は姿を変えた方がいいんだけど、茜さん普通に【耳としっぽ】で接してそうなのよね・・・

語り手 /茜: まあ一応隠します。服や帽子で。

たろう : おじいちゃんとおばあちゃんはなんとなく察しているかもしれませんねw <茜さんの【耳としっぽ】

かのん : かのんは出しっぱです!

語り手 : では、朝の畑。この時期らしく根菜が沢山植わっています。ダイコン・カブ・ニンジンは確定でありますね。

かのん : 「ついたわ!ここのニンジンは美味しいのよね~。」

語り手/茜 : 「どもー。いつもみたいにお野菜をもらいに来たわ。」

語り手/おばあさん : 「はいはいどうもどうも。茜ちゃんは今日も元気そうね。かわいいお友達も一緒で。」

たろう : 「(ダイコンがあるぞ。)」掘っていい?掘っていい?って顔で、茜とかのんを交互に見る。

かのん : 「こーらたろう、待て!」

たろう : 「わう!」おばあちゃんに駆けだそうとして、待て、で止まります。 ピタッ!

語り手/おじいさん : 「そっちの犬は元気だのぅ。」

かのん : 「ここにあるお野菜が美味しそうだってさ~。」

語り手/おばあさん : 「明日は七草じゃからね。どーぞお好きなのをもっていってくださいな。」

語り手/おじいさん : 「葵稲荷神社にはいつも世話になってるからのぅ。」

たろう : 「わん!」ありがとう、おばーちゃん!

かのん : 「じゃあね!私はニンジン!」

語り手 : では、根菜の採取ですが、見ているとひときわ大きくおいしそうなものが見つかります。これは引き抜くのが大変そうですが、複数人で力を合わせて判定に成功すれば引っこ抜ける事とします。

たろう : 犬の姿でも大丈夫でしょうか?野菜の生え際の地面をすごい勢いで掘ります!

語り手 : OKですよ。>たろうくん

かのん : 「脚の力ならまっかせなさ~い!」掴んで引っ張ってます。

たろう : 「(オレは掘るぜ!)」

語り手/茜 : 「あ、なんかこれ、私手伝わなくていいかも。」

たろう : たろうとかのんで、既に判定成功ですね。

語り手/茜 : まあでもさすがに手伝いますよ。「うーんーしょっと。」

たろう : ・・・みんなで荷物もってるときに、人数足りてて、あんまり力いれなくて手を添えてるだけみたいな感じですねw

語り手/茜 : (ばれてる・・・)

語り手 : じゃあ、マンドレイクみたいなニンジンが採れます

[雑談] たろう : 大丈夫? 抜けるとき、悲鳴あげなかった?そういえば、犬にくくりつけて抜かせるって聞いたことあるような・・・。

[雑談] 語り手 : 普通のニンジンなので大丈夫です。そういえば、そんな逸話もありましたね。

かのん : 「採れた~!ねえ見て見て!」耳ピョコピョコ

語り手/茜 : 「すぐたべちゃダメだからねー。」

かのん : 「うぐっ・・・わ、わかってますぅ!」

語り手/茜 : 「よろしい」

かのん : (へへっ、後でこっそり齧っちゃお)

語り手 : そんな感じで、ダイコンとカブも抜くことができます。

語り手/茜 : カブを抱えて仕事した感を出します。

[雑談] たろう : 大きなカブも犬の出番ですね!

たろう : 「(オレはやったぜ!)」ダイコンくわえて、首をぶんぶんしてる。

かのん : 「もうたろうったら、おこちゃまなんだから。」

たろう : 「ばう!」12歳です!

語り手/茜 : 「よーし。野菜はだいたいこれでいいわね。おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとー。」

おじいさん : 「はいはい、いつでもおいでー。」

おばあさん : 「こんどはゆっくりお茶でもどうぞー。」

かのん : 「ばいば~い。」

語り手 : というところで、移動ですかね。

たろう : はーい!おじいちゃんおばあちゃんをお見送り!

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【第二の場面】

語り手 : 次の場面ですが、移動先はどうしましょうか?時間は昼です。

たろう : どうしよう。荒地ってあんまり草生えてなさそうなイメージもありますけど、一応見ていきます?なんかあるかも?

かのん : ぱっと見だと荒地しか行けなそうですけども、自分は荒地でもいいかなーって思ってます。

語り手 : では荒地でいいですかね?

たろう : お願いしますー。

かのん : 荒地行きましょー。

語り手 : 姿はどうしますか?ちなみに山の中なので誰もいません。

かのん : では【耳としっぽ】で。かのんは、飴ちゃんなめたいので。

語り手 : 茜さんは野菜をもって【耳としっぽ】で。

たろう : ずっと犬だけど、このままでも問題ないのかな。いったんそのままで。

語り手 : 探索するならひとり1回ずつできます。知識で探すか野生のカンで探すか選べます。

かのん : うおー!知識で【おとな】ぶりたい!知識で探します!

たろう : うーん。荒野だし・・・。野生のカンで探索します。「この辺りは畑がないな。少し寂しいぞ。」

語り手 : 茜さんは知識で。

かのん : わくわく。

語り手 : それでは、なずな、たんぽぽ、ノビル、を見つけることができました。

たろう : ノビル?

語り手 : 野生のネギみたいな野草ですね。

たろう : ぐぐりました! 見たことある気がする・・・!

かのん : 「わはー!たんぽぽじゃない!」

語り手 : タンポポもまだ花は咲いていませんが、調理すればちゃんと食べることができます。うさぎはもっしゃもっしゃ行くと思いますが・・・。

かのん : 「絶対入れましょ!」

たろう : 「・・・肉はないのか・・・。」

かのん : 「もーたろう、草のお粥なのよ~?」

たろう : ノビルかじかじしてみてる。 仔犬の頃から、ご主人様とお散歩してるときも、たまに紐ふりほどいて、その辺の草食べてた。

語り手 : ちょっと薬味的な味がすると思います。

たろう : 薬味・・・おうどん食べたくなりますねw「無病息災のためなら仕方ない。長生きは大事だ。ハナコにも食べさせる。」

かのん : 「あっ!たろうったら、つまみ食いはダメじゃない!」・・・自分もさっきしたけど。

たろう : 「む。・・・すまん。」

語り手/茜 : 「まあ、それなりに生えてるから大丈夫よ。それより、いい時間だしお昼にしましょ。」といってリュックからお弁当をだしてくれます。

かのん : 「わ~!さっすが茜!」

語り手/茜 : 中身はオーソドックスに、おにぎりとかハンバーグとかです「ふふん、がんばって作ったのよ(弟子が)」

たろう : 「ハンバーグ!!」 ふんふんにおい嗅ぐ!

かのん : 「茜って料理できたんだね~。」

語り手/茜 : 「ま、まあ本気になればね。」

かのん : 「私はね、ブロッコリー!」

たろう : おにぎりなら…。お昼ご飯、お行儀よく手で食べますね。場面途中ですけど、【耳としっぽ】を出した姿に変化していいですか?

語り手 : OKです。

たろう : ありがとですー!

語り手 : 風もなく良い天気の中、太陽が降り注ぐ荒地で、季節にそぐわないぐらいぽかぽかしています。

たろう : 「1月だというのに、今日は暖かいな。暑いくらいだ。」 雪国のわんこなので、毛ももこもこで暑がりです。

語り手/茜 : 「さて、それじゃあ次はどこに行こうかしらねぇ・・・(もぐもぐ)」

たろう : 「ごちそうさまだ。」 手を合わせる。

かのん : 「あら?たろうもう食べないの?」お野菜ポリポリ。

たろう : 「おにぎりとハンバーグをいただいたぞ。」  お野菜はー。うーん。どうしようかなw

かのん : 「えへ~、じゃあ私がもらっちゃお~。」

たろう : 「ああ。」どうぞどうぞ!

語り手/茜 : 「ふふ。好き嫌いはって・・・いいたいところだけど、好きなものを食べるといいわ。」

かのん : 「茜のお弁当にはお野菜がもっと必要だと思うわ!」

たろう : 「キツネは肉と野菜、どっちが好きなんだ。」

語り手/茜 : 「いや、あたしの好物は豆が原料だから。」

かのん : 「マメ・・・シャキシャキしてないから私はあんまり・・・はぁ、マメもノビルみたいにシャキシャキしてればいいのに。」

語り手 : そんな風にとりとめのない話をしながらお昼の時間が過ぎていきます。ここで次の場面に移ります。

(二人): はーい。

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【第三の場面】

語り手 : さて、それでは次はどこへ移動しましょうか。時間は夕方です。

語り手/茜 : 「あたしはどこでもついてくわよ」

かのん : 森に行きたいとかのんちゃんが言っています

たろう : 「いいんじゃないか。草なら森がよそうだ。」

語り手 : ふむふむ。それでは森でいいですかね。

語り手/茜 : 茜の姿は【耳としっぽ】にしますね。

たろう : 【しっぽ】にします。

かのん : 飴ちゃんをなめたいので相変わらず【耳としっぽ】で

語り手 : では森です。広葉樹の森で木漏れ日がさしています。とはいえ夕暮れにさしかかりますのでちょっと暗くはありますが。

たろう : 「森だ。人の姿では歩きづらい。気を付けるんだ。」人間に変身しましたし、大人感だしてみます。

かのん : 「大丈夫だってば~。私ウサギよ?」

語り手/茜 : 「そうね、ところどころ雪も積もってるわね。」

たろう : 「雪があるのか!! どこだ!!!」大人感どっかいっちゃいました。

かのん : 早い!

たろう : ちょっとつもってる雪につっこんで、ごろんごろんする。

かのん : 「雪なんかではしゃぐなんて、おこちゃまね…」うずうず

たろう : 「犬は雪が好きだと決まっている!」

語り手/茜 :「えー?」・・・と言いつつ雪の中にボスン!

かのん : 「あかねー!?」

語り手/茜 : 狐の姿で出てきて遊んじゃう。

かのん : 「そんな・・・私の憧れる茜までもおこちゃまだなんて・・・。」

たろう : 「はっはっは。そーれ!」 飛び込んで来た茜さんに雪ばさーっ!キタキツネとか、雪の中から顔出してるイメージありますねw

語り手/茜 : 「わ、やったわね。」後ろ足で雪かけちゃる。

たろう : 「やるじゃないか!」キックで雪かけてくるのはかわいですね!

かのん : 「ちょ、ちょっとー!私も混ぜなさいよ~!!」ダーイブ

語り手/茜 : 「わぁー!」

かのん : 「つめたー!?」大ジャンプ!

語り手/茜 : 「ちょっとはしゃぎすぎたわ・・・」顔をぶるぶるっとして、人間の姿に化けなおします。

かのん : 「もぉ、2人ともおこちゃまなんだから・・・。」

語り手/茜 : 「最後はかのんだって一緒になって遊んでたでしょ~がー。」

かのん : 「あ、あれは皆に合わせてあげる大人のヨユーってやつなんですぅ~!!」

たろう : 危うく犬に戻りかけましたね・・・。「ふう・・・!」 すっごいいい笑顔で、額の汗をぬぐい、夕焼けを浴びています。真っ白な雪に長身のシルエットが長くのびる。あ、雪、ぐしゃぐしゃかもしれない・・・。

語り手 : きっと雪を払えば大丈夫大丈夫。

かのん : わんちゃんならブルブル出来そうですし。

語り手/茜 : 「さあほら、採取しないと日が暮れちゃうわよ~。」

かのん : 「いけない、一番おとなな私がしっかりしないと!」

たろう : 「わかった。無病息災だな。任せろ。」

語り手 : では、はこべら、ユキノシタ、ユリ根を見つけました。

たろう : あ、ゆりねすきー!

かのん : はつみみ!

たろう : 茶碗蒸しの具材で一番おいしいと思ってる!「ぎんなんも悪くはないが…。ゆりねはいいぞ。ホクホクだぞ。」食べたことあるみたいです。ご主人様が逆にゆりね嫌いでくれたのかも。

かのん : 嫌いな物飼い犬に分けちゃうパターンのご主人だー!

たろう : もらったもの何でも食べちゃう系わんこです。

かのん : 「おぉ~!!どれもおいしそ~!!」

語り手/茜 : 「ふう。採取はとりあえずこれぐらいでいいかしらね。」

たろう : 「いいペースじゃないか。」

かのん : 「いっぱい採れたわね~。」何にも持ってない。飴しか持ってない。

語り手/茜 : 「それで、結構山深くまできちゃったけど・・・」

たろう : 「うむ。・・・もうすぐ夜だな。」

語り手/茜 : 「帰りのことを全然考えてなかったわ。」

かのん : 「茜飛べないの?乗っけてってよ~。」

語り手/茜 : 「あたしは飛べないわよ。飛べたとして徒歩ぐらいのスピードしか出ないんだから。」

かのん : 「え~ん・・・疲れた~。」足ぶらぶら

語り手/茜 : 「えー・・・。ちょっと、大人げないわよ。」

かのん : 「だって・・・もう暗いしヘトヘトだよ・・・。」

たろう : あ、しまった 神社戻らないといけないんですっけw

語り手 : そうですね。

たろう : となると、ここからでは2個飛ばして戻る感じでしょうか。

語り手 : ちなみに超高難易度の判定に成功すれば、2マス飛び越えられることとします。

かのん : しまった・・・勝手に神社に戻されると思ってた・・・。

たろう : 雪が積もってるなら・・・。頑丈そうな木の板さがして、ソリにして二人を載せてひいてもいいですか?

語り手 : おお、いいですね。探せばありそうです。

たろう : わーい!ありがとうございます!ハスキー犬といえば犬ゾリです!

かのん : あー何か見たことあるかも。

語り手 : ちょうどそれっぽい板があったということで。

たろう : 「よい板があった。人の姿ならソリが作れるぞ。」 ロープになりそうなツタとか探して工作します!「オレに任せろ。オレはプロだぞ。」

語り手 : OKです。ではそれっぽいものができました。

かのん : 「わ~ん!暗いよ疲れたよ~!」ギャーギャー

たろう : 「かのん、大丈夫だ。これに乗れ。すぐに帰れる。」といって、犬の姿になって、ソリひきます!

かのん : 「わっ、なにこれたろう!?」

たろう : 「ソリだ。すごく速い!」

語り手/茜 : 「ちょっと、これ大丈夫なの?・・・あ、意外としっかりしてるわね。」

かのん : 「すっご~い!たろうアンタやるじゃない!」

たろう : でもちょっと体力が足りないかも。手伝って!w

かのん : な、なに~!「よーし、私も負けてらんないわ!たろう、交代よ!」

たろう : 「む。やってみるか。いいだろう。ナイスガッツだ!」

語り手 : では森の中、犬ぞり&兎ぞりが夕暮れの雪の上を疾走していきます。

かのん : 「私だって、脚の力だったら十色町で一番なんだからっ!」ダッダダー

たろう : 「多頭リードのレースもあるからな。かのん・・・お前はきっとハスキーになれるぞ。」 わんわん。

語り手/茜 : 「たろうもすごいけど、かのんもまけじと頑張るわね。」

たろう : ウサ娘だ。

語り手: OKです。夕日をバックに小高い丘で軽くジャンプしたりして、ソリは風のように、神社へとたどり着くことができました。

語り手/茜 : 「ふう、一時はどうなることかと思ったけど、二人のおかげで無事にたどり着いたわね。」

たろう : 「ゴールだ!」

かのん : 「とうちゃ~く!ふふん。私たちに掛かったら、こんなのお茶の子さいさいよ!」えっへん。

たろう : かのんさんと、ハイタッチ・・・今できないから代わりに頭突きしますね。どすん。

かのん : じゃあその拍子で、持ってた飴ちゃんが地面に落ちます。

たろう : ええっ!

かのん : 「あぁ・・・あめちゃ~ん!!!」背景に雷が落ちる。

たろう : おろおろします。く、どうすれば・・・。

かのん : 「ぴぇ・・・びぇ~ん!!」

語り手/茜 : 「もう、そのぐらい、水で洗えば食べられるわよ」茜さんは、あめちゃん拾って水で洗ってきますね。

かのん : 「びぇえん!!!あめちゃんが~!!」

たろう : 「す、すまない、悪気はなかったんだ。」《だいじょうぶ》?かのんをペロペロして元気づけます。

かのん : 「たろ~!!あめちゃんがぁあ!!」抱き着いてます。

語り手/茜 : 「ほらっ」といってかのんちゃんの口に洗った飴を突っ込みます。

かのん : もぐっ「グスングスン・・・あめちゃん・・・」ぺろぺろ。

たろう : 服従のポーズします。抱き着かれるまま、されるがまま…。たろう反省。

かのん : 「ありがと2人とも・・・。」もふもふ。

語り手/茜 : 「ふう、なんとかおちついたわね・・・。それじゃあ明日の朝に七草粥を作るから、また明日の朝に集まってちょうだい。」

たろう : 「わかった。明日もがんばろう。」飼い犬なので、あんまり遅くなる前に帰らないと、脱走バレてママさんに怒られちゃう。

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【最後の場面】

語り手 : では、最後の場面に移ります。時間は朝、場所は葵稲荷神社です。姿はどうしましょうか。

語り手/茜 : 茜は、【耳としっぽ】ですね。

かのん : 折角なので【完全な人間】の姿で。

たろう : あ、姿は【しっぽ】にします。

語り手/茜 : 「おはよう、昨日はよく休めたかしら?」

たろう : 「毎日ぐっすりだ。」

かのん : 茜さんのおうちに泊まった事にしていいですか?

語り手 : OKですよ。

かのん : 「茜のしっぽ抱き枕、あったかかったよ。」

語り手/茜 : 「そ、そう?ていうか、いったいいつアタシの布団に入ってきたのよ?」

かのん : 「そ、それは・・・寝相が悪かったのかな~アハハ。」

語り手/茜 : 「それじゃあ、これから七草粥を作っていくわよ。本来は夜からじっくり調理するって説もあるけど、そこはまあいいでしょ。アタシも寝たかったし。」

たろう : 「そんなに時間がかかるのか?」

語り手/茜 : 「らしいけど、なんちゃって七草粥だから。そこまで気にしなくていいんじゃない?」

かのん : 「茜、料理出来るんでしょ? 任せちゃおうよ~。」

語り手/茜 : 「・・・いやいやいや。みんなで作った方がきっとおいしいわよ。別にアタシもそんなに料理が苦手ってわけじゃないわ。ちょっと具材のサイズが違ったりちょっとしょっぱかったりするだけで。」

かのん : できないんだな・・・。

語り手/茜 : 「できるの!」

たろう : 「大丈夫だ。オレはなんでも食べるぞ。」

語り手/茜 : 「さあほら、手伝った手伝った。」

かのん : 「ふふ~ん、はいはいじゃあかのんお姉ちゃんが手伝ってあげましょ。」

語り手/茜 : 「おねがいします、お姉さま。美味しいの期待してるわよ?」

たろう : 「わかった。何をすればいい。号令をくれ。」

かのん : 「そーそー、何したらいい?」

語り手/茜 : 調理としては、普通に具材を洗って切ってお米と一緒に煮込むだけですね。「まずは下準備ね、分担してやりましょ。お米を研ぐ人。野菜を洗う人、野菜を切る人。」

かのん : お米の代わりに、お餅はいかが!?《もちつき》したい・・・。

語り手 : OKとします。七草雑煮ですね。

たろう : 兎だからお餅なわけですねw

語り手/茜 : 「それはホントに滋養強壮がつくわね」

かのん : やったぁ!「任せて!ほんとにこれだけは大大大得意なんだから!!」

たろう : お正月っぽくていいんじゃないでしょうかw 卯年だしね

語り手 : おお、そうでした

かのん : 服の中から、どう見てもデカい杵と臼を取り出します。ドーン!!

語り手/茜 : 「兎って、ほんといつもどこに隠し持ってるのかしら。アレ」

たろう : 「これは何をするものだ?」 あんまり見たことないかも。

かのん : 「ふふん。近づいたら怪我するぜ…!」

たろう : 「わかった。離れている。」おすわりしてみてる。お餅も機械で作る時代だし、臼と杵って、お祭りとかでしか見ないかも。

かのん : そうですね、ここで提案なんですが。みんなの力も使って、十色町みんなの分まで作っちゃうのはどうでしょうか?

たろう : うん、いいんじゃないでしょうか。みんなハッピーです。

語り手 : ふむ。丸一日がんばって取ってきた食材ですし、それぐらいの量はあるとします。

かのん : ありがとうございます!

語り手/茜 : 「いいわね。神社のイベントにして防災無線で呼びかけてもらおうかしら?」

かのん : 「任せなさ~い!私が十色町みんなの分も纏めてコネコネしてやるわっ!」

たろう : 「それはいい。皆に届けてやろう。パパさん、ママさん、ハナコも喜ぶ。」  しっぽぱたぱた。

たろう : あー。じゃあ私あれやります。 お餅ひっくり返す方の人!

語り手/茜 : 「じゃあ、たろうは野草を洗って。私が切るわ」

たろう : あ、野草あらったあとでー!

語り手/茜 : 「そうね、よろしくー」

かのん : 「いっくわよ~。そーれぺったんぺったん!」

語り手/茜 : 「野草のサイズがバラバラでも文句言うんじゃないわよ?」

かのん : 「コネコネしちゃえばみんな一緒だから、大きさなんて気にしないでいいよ~。」

語り手 : 「では、みんなが下ごしらえしたあと、神社で一番大きな鍋を引っ張り出してきて、外で調理をすることとなります。」神社の人もお客さんたちも、何だ何だと集まってきます。

たろう : 町の人が集まってくるなら、お餅つきはショーみたいになるかもですね。小さな子とかは見たことないかも。

かのん : 「うわっ!人がいっぱいだよ!」ぺったんぺったん。

たろう : 「(ぺったん)ほい!(ぺったん)ほい!」 お餅つきの伝統にならって掛け声いれますねw

語り手 : わいわいやっていると、七草雑煮が良い感じにできあがります。それを見計らったかのように・・・(ピンポンパンポーン)「葵稲荷神社からのお知らせです。葵神社では本日七草雑煮が無料でふるまわれます。みなさま、ぜひともお誘いあわせのうえ、おこしください」(ピンポンパンポーン)

かのん : 「ふぃ~。できたっ!!」ドッサリ。

語り手/茜 : 「これだけあれば十分ね、お疲れさま、二人とも。」

かのん : 「ねぇねぇ、それより早く食べましょうよ~!」うずうず。

語り手/茜 : 「さあ、まずは二人からよ。」と言ってよそってくれます。

たろう : 「どうすればいい。のびるのだが!」 はじめてのお餅に手こずりながら食べます。

かのん : 「はわぁ~。おいしそぉ・・・ いただきます!」ぱくっ「くぅ~っ・・・!! お餅と草の最強コラボレーション、ここに誕生ね!!」

たろう : 「いただきますだ!」最終的に箸あきらめて犬食いに。はぐはぐ。

かのん : 「も~たろうったら。」

語り手 : 雑煮づくりを見守っていたお客さんたちに、神社の人たちも協力しながら七草雑煮を配っていきます。

語り手/茜 : 茜はみんなにいきわたったところでいただきます。「うん、がんばったかいがあって、すごくおいしいわね。」

語り手 : 皆さんが一杯目を食べおえたぐらいには、防災無線を聞いて、町の人も続々と集まってきます。たろうくんの飼い主の花子ちゃんの姿も見えますね。

かのん : 「ほらたろう、渡してきなって。」

たろう : ご主人様の姿を見つけたら、犬の姿にもどって、駆け寄ります。まわりぐるぐるまわって、鍋の前へ連れてくるね!

語り手/花子 : 「わ、たろう。今日は神社におでかけしてたんだ・・・あ、すごいおいしそうー。」

たろう : 「ばうわう!」 しっぽ、ぶんぶんすごい勢いで振ってます。

語り手/花子 : 「ふふっ。なんかたろう、自分がつくったみたいに自慢げね。」

かのん : 「はいど~ぞ。熱いから気を付けてね。」

語り手/花子 : 「ありがとうー。うん、すごくおいしいー」

たろう : 花子ちゃんが、幸せそうにお雑煮食べてる姿をみて、大満足します!

かのん : 「へへっ。よかったねたろう。」

たろう : 「(ありがとう、かのんと茜のおかげだ!)」 しっぽぱたぱた、ご機嫌です。

語り手 : さて、そんなところで、葵稲荷神社の七草雑煮大会は大盛況に終わりました。

たろう : ちょうど卯年ですしね。現代ではあまり見られなくなって久しい、臼と杵でお餅つくるお正月の行事が復活するかもしれませんね。

語り手 : そうですね。ではそんなところで、本編を終わりにしていきたいと思います。皆さん、ありがとうございました~。ちなみに七草雑煮は町の人たちに大盛況だった様で、その後、毎年の恒例行事になったみたいです。

たろう : こちらこそ! 初めて遊びましたけど楽しめました。ありがとうございました!

かのん : 知ったかぶりも泣き虫も出来たし、最初からやろうって決めてた《もちつき》もできて大満足でした!

たろう : うさぎとお餅とお正月と七草雑煮で綺麗にまとまりましたねw

かのん : 皆さん、ほんっとーに楽しい時間をありがとうございました!「みんなバイバ~イ。」

語り手/茜 : 「おやすみー。」

たろう : 「おやすみだ!」あ、そだ。花子ちゃん出てくると思ってなかったので、最後嬉しかったです。お二人のおかげですね、ありがとー! では、またご縁がありましたら。

語り手 : はい、ご縁がありましたらよろしくお願いします~。

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【おわりに】

いかがでしたでしょうか。
まずは、一緒に遊んでいただいたPLの皆様と、最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございます。
なお、このセッションは2023年の1月に実施しております。セッションから大分間が空いてしまいましたが、何とかリプレイにすることができました。PLのお二方、お待たせしました!
手前味噌ではありますが・・・この裏山収穫期は、ギミックは変えないままに季節を感じるセッションが出来る、良いシナリオだと思っています。そのうちシナリオセットにも登録したいですね。
さて、それではまたいつか。夕焼けの中でお会いしましょう。

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