善通寺 達也（クトゥルフ神話TRPG用キャラクターシート）

ぜんつうじ たつや

哲学科の大学生。専攻は禅哲学。

本人はごく普通の大学生のつもりだが、
育った家庭の影響で、かなりストイック。

寺の息子だが三男坊のため僧籍は兄ふたりに任せ
自分は自由に生きたいと思っている……のだが、
結局禅哲学を学んでいる。

彼は子供の頃からニワトリ、ダチョウ、キーウィ、ペンギンなど
飛べない鳥が好きだった。
特にペンギンは別格で、自然番組のペンギン回のビデオ録画を
飽きずにいつまでも繰り返し見ていた。

鳥は何故飛ぶのか、飛ぶためにどう進化したのか、
生物学的な理由を理解した上で、
飛ばないことを選んだ鳥への興味が尽きなかったのだ。

その興味はどんどん拗れたものになっていき、
ついには飛ばない鳥の存在意義などという
哲学的な問いかけに至り、哲学科に入学した。

服装はほとんどの場合Tシャツもしくはパーカーで、
必ずペンギンがプリントされているものを着用する。

特に各種類のペンギンのプリントされた
一揃えのTシャツは大のお気に入りで、
日替わりでペンギンの種類を変えている。
もちろん予備もある。

子供の頃に家族で行った水族館でペンギンコーナーから
動かなくなった、などということもあったが、
自分でも行けるようになってから行ったことがなかった。

強い理由があるわけではなく、
なんとなく、家族と行くものという認識があり、
自発的に行く、という発想自体が無いだけだった。

だから大学で知り合った女友達の皇 莉奈から
「ペンギンとカップル同士で握手＆記念撮影！」に
ひとりだと行けないから一緒に行ってほしいと言われた時は
かなりびっくりした。

びっくりしたが、皇さんはペンギン好きの同志である。
異性として魅力的なので下心が無いとは言い切れないが、
概念上のペンギンではなく実物のペンギンを見る機会に
強く惹かれて快諾した。

結果は大満足のお出かけ。
以来、ふたりで頻繁に水族館に遊びに行くようになる。

「あれ？　これ、俺たち付き合ってる……？」
なんて思いつつも、煩悩を振り払い、
あくまでペンギン好きの同志として、
今日も水族館に遊びに行くのだった。