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😶 常世国騎士譚ドラクルージュシナリオ案 ・沈黙卿メリアル・ラースイール 智識を尊び、弁舌をあまり重んじないダストハイムにおいても、とりわけ「口数が少ない」事から「沈黙卿」と称されるメリアル卿。かの地を治める領主でもある。 口さがない者などは、極々一部の極めて親しい者を除き、その肉声を耳にしたものはいないとさえ噂する。そして実際に、それは違うと、表立って反論できる者はいないのだ。 そう、例えば常に傍らに寄り添い侍り、文字通り卿の意を酌み声となる、イリリル・アーグニーナ卿。かの「審問卿」。 例えば、二人のどちらかより叙勲を賜ったとされ、当家との関わりの深さをして並び立つ者ないと語られる、ルワゾン・プーシュヘンム卿。かの「尊大卿」。 いずれかの騎士ならば、事の真偽を知っているかもしれない。 人々は謎の多きかの家を盛んに噂する。もちろんそれは、この夜の国を治める尊き騎士への、この上ない非礼に違いない。他に知られれば重い罪になるだろう。……それは要約すれば、次のようになる。 かの家の領地において、決して多くはないが、人が忽然と消える。無論、それは力なき民が多い。だが、時を経るにつれて噂は広がっていき、それを耳にした正義の騎士たちもまたこの地を訪れ、そしてどこかへと消える。 はたして偶然だろうか。すでに幾年もの月日をまたぎ、正確な数もはっきりしない。偶然ならば? あり得ないと断言するほどの大人数ではないだろう。だが、偶然でなかったとしたら……消えた者はどこへ? そして何より、誰がそれを行っているのか。なぜ、領主はそれを止めぬのか? いくら沈黙し、戸口に錠を下して閉じこもったところで、人々の恐れはいっこうにやまぬ。 その噂はやがて、騎士である貴方たちの下にも届き始めた。 ・簡易ハンドアウト 騎士① 貴方は正義の騎士だ。貴方はこの噂を聞きつけ、民に心痛めても良いし、そうでなくても良い。 騎士② 貴方は正義の騎士だ。貴方はこの噂を聞きつけ、首謀者に怒りを覚えても良いし、そうでなくても良い。 騎士③ 貴方は当家ゆかりの騎士だ。貴方はこの噂を聞きつけ、汚名をそそがんとしても良いし、そうでなくても良い。 ・シナリオ説明 ドラクルージュには二種類の絆、「ルージュ(良い感情、憐/友/信/恋/敬/主)」と「ノワール(悪い感情、侮/妬/欲/怒/殺/仇)」があり、これらのやりとりがシステムの根幹にあります。 ルルブのp249を見てみますと、「脇役」の基本的な説明として「主にPCの障害として配置され、PCと行いをぶつけ合うもの」とされています。行いの結果、ルージュやノワールが増減するわけですね。 現在ドラクルージュのぷちキャンペーン的なののGMをさせていただいていますが、そのシナリオを考えている中で、「彼らNPCが障害として対峙し、愛なんかや殺意なんかをPCとやりとりする」という事になんかうまい事味付けができないものか、いろいろ考えました。 継続シナリオの方では、ルージュとノワールを同時に与えてくる敵役を出せて、これはこれで良い感じです。まだラスボス出てませんけど。データ的にする行為と世界観やキャラのフレーバーをうまく合致させられたら、とても嬉しいですね。一人遊び。 上のシナリオは、誰にルージュをノワールを与えるのかどうか、で色々変わっていくマルチロールなシナリオです。三人のうちで最も好意的なNPCが、好意的の具合にもよりますが、PCたちを見込んで事件の真相を話してくれます。他の二人はそれを妨害してきます。妨害され過ぎてノワールが一定溜まっても、また少し真相が変わったりします。 ルージュを与えるには積極的に話しかけたりダンスに誘ったりすれば良いので、ぱっと見で気に入ったNPCと仲良くしていれば良い奴側にできて、そのまま自動的にあんまり好きでないのを黒幕にできる、わかりやすいストーリーだと思います。 問題は机上で考えてるだけで管理が煩雑すぎて、何がどうなるのかさっぱどわがんね、というとこ。少なくとも僕は、頼まれてもやりたくないです。誰か頼んだぜ。 (ドラクルージュの追加サプリも気になりますが、布教されたBBTも欲しいぞい)
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