Nサブさんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😶 ゆうこやシナリオ ゆうやけこやけ、新版追加サプリ発表おめでとうございます。 うれしみ。 ・「千年霊薬」 土地神様。それは全国に流れる龍脈の管理者でもあり、その土地の顔役でもあります。 そんな土地神様たちは、年に一度ぐらい、最高神(うんと偉い神様)に、その地を治める資質があるのかどうかを問われるのだそう。 しかし神様、今年はすっかり準備を忘れてしまっていたご様子で……? 「あなや、こ、これはマズイのではあるまいか~!?」 (人物) ・土地神様 尊大で横暴。でも根は小心者で、ことなかれ主義者のノンポリの日和見もの。 近所に終生のライバルの神様(幼稚園からの幼馴染)がいて、今年こそはぎゃふんと言わせたいらしいよ。 ・土地神様 ライバル。 こっちの地元の名産は砂糖漬けしょうが酒なんだってさ。 吹き込む夜風に、蝋燭の灯が頼りなく揺れております。 神様は、文机に書き込む手を止めて、ふと呟きました。 「いや待てよ。今宵は幾月か?」 不安そうな表情は、出かけるときに、家の鍵閉めたかしら? と心配する時のあれに似ておりました。 「……しまった! ……もう明日、明後日ではないか!」 着物の裾をからげて、慌てて長持をがさごそと漁ります。2つの尾っぽがあちこちへ、内心の憂いを表すように、白金の毛並みを逆立てて畳の上で荒れ狂っておりました。 物入れからは、出るわ出るわ、「優しい山の生き物の観察日記」「毎日こつこつ~簡単地脈お手入れセット」などといった冊子が、封も切られぬままごろごろと飛び出してきました。 「ぬお~! こ、これは参った! 今からでは、とてもとても間に合わぬではないか~~……!」 それらを胸に抱えて、神様はおいおいとすすり泣いておりました……。 ・「紅い牡丹に唐獅子の」 むかしむかし、あるところに、うら寂れた神社がありましたとさ(だいたい2ヵ月前ぐらい)。 ビルとビルの間のせせこましい所で、風抜けも悪く、なんとなーくじめじめとしているようでした。 境内では、土地神様とその神使が、のんきな調子で話し込んでおりました。 「……我が主! これこの通り、先ほど辺りをほっつき歩いていた餓鬼を捕まえましてございます! ささ、新鮮なうちにお召し上がりくだされ!」 「ん~! んん~!!」 背は低いが体躯のがっしりとした、こわもての男性が、足元のずた袋を示していいました。 そこには近所の小学生の男の子が、雁字搦めに縛られ転がされておりました。まだ息があるようで、じたばたと暴れておりました。猿ぐつわのため、言っている意味はよくわかりません。 これは大変なことです。世が世なら、犯罪になってしまってもおかしくありません。 呼ばれた土地神様は、神使の暴挙にため息をつきました。秩序の守り手であり、その土地の管理者でもある土地神様ならば、そんな行いは到底許せるものではないのでしょうね。 「はあ……なんとも気の進まぬことじゃ。本当に、こんなものを喰らわねばならぬのか……? 見ればまだ乳臭い餓鬼ではないか。あな恐ろしや。暴れおるし、骨ばかりで喰う場所も少のぅし、おまけに臭い。臭くて鼻が曲がりそうじゃ」 「淡禅さま、何を弱気なことを仰いますか! まずは御身に、かつての御力を取り戻していただかなくては……!」 土地神様は、形の良い鼻先に皺を寄せて、心の底から嫌そうな表情をしていました。抜けるように白い肌に、女性のように紅を刺していました。 土地神様の気持ちを知ってか知らずか、神使はごつごつした体を丸めて、料理本を熱心に読み込んでいます。 そうして二人が話し込んでいる隙に、縛られていた男の子が、自力で縄をほどいて、いままさに立ち上がろうとしています。 「やれやれ……儂も落ちぶれたものじゃなあ。こうまでして、生き恥を晒す意味があろうか……?」 「むむむ。ひとの子はあまり火を通さぬよう、さっと湯にくぐらすぐらいが丁度良いそうです。肉が固くなってしまうそうですな。薬味に季節のものも添えると……」 「……テメーら、この、人さらいどもー! 覚悟しろー!!」 「ぎゃー!? き、きさまー!!」 背後から膝を蹴り抜かれ、神使はたまらず悲鳴をあげます。すぐさま二人は取っ組み合いを始めてしまいました。 そんな喧騒をよそに、土地神様は物憂げに嘆息をし、ぽつりと「……腹が減った」と呟いておりました。 ・最近この辺りで神隠しがあったようだ、原因を調査しよう! ・昔お世話になった神使が困っているみたいだ、今度尋ねてみよう! ・知らない神社に迷い込んでしまったみたい、向こうで話しているひとたちに道を聞いてみようかな……?
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。