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😶 スタリィドールリプレイ 未成年飲酒ちゃんすき ※ 「なんでもいいから、何か雰囲気のあるBGMをかけなさい」 赤い瞳の人形が、優雅な仕草で指を鳴らす。その言葉に、そばに控えた人形師が「かしこまりました」と応じた。 暖かい室内に、盲目のシンガーの異国の歌声がゆるゆると響き渡り始めた。 (My smiling face, with laughter on the side, You’d say no doubt I get passion every night……) (……僕の笑顔と笑い声。君には、情熱に燃えているんだって聞こえるのかな) ルビーの加護を持つ星人形(スタリィドール)、カベルネは、満足げに頷いた。 ヒトの造形を忠実に彫り込んだ、というよりは、老若男女問わず、親しみやすい愛らしさを念頭に形作られた鼻梁。腰まで届くようなブロンドの髪は、邪魔にならないように背中で一くくりにされている。勝ち気で、陽気な色の乗ったその表情が、さっとテーブルの上を走った。 「さっ、エルモ、どうぞ座って。 マスター、最初のナプキンを取りなさい」 そう言って、気品のある所作で、テーブルの対面と、自らの造物主へ手をのべた。 「はい。我が魔王さま」 人形師は、地味な、目立たない家来の服装に身を包み、ごくごく平凡な見てくれをしていた。テーブルナプキンを折りたたむと、彼女の首元に慣れた様子で巻き付けた。 「まずはワインを。昨日のやつがいいわ」 「はい。我が魔王さま」 「ピーマンは入れちゃダメだからね」 「はい、我が魔王さま。 お言葉ですが、貴方さまは、いわば我々の象徴。下々は貴方さまを見て、それがすべての基準となります。そのような責任ある方が、緑黄色野菜ごときに屈するなど、決してあってはならないと愚行致します」 「う、うむむ……」 唯々諾々としていた人形師の思わぬ言葉に、カベルネが口をにごす。すると、人形師はそのまま身を屈めて(少し窮屈そうだった)ひそひそと耳打ちした。 「魔王さまの分は、かなり少なくしてありますので……」 「……うむ、それもそうか!」 雲を吹き散らすように、カベルネの顔色がさぁっと晴れた。 「臣下の思いをくみ取るのも、また、王たる者の務めじゃな」 「まさしくその通りです、我が魔王さま」 そのあいだ、もう一つの席に座る、海賊の星人形、エルモは憮然とした表情を隠そうともしていなかった。 エルモは七つの海をまたにかける大海賊、青い神の石を瞳に宿す星人形だ。 凝った装飾の施された衣装は、港から港へ渡り歩き、略奪を繰り返してきた彼の航海と富の象徴……古来、彼らは略奪“される側”に決してならぬために、財産というものを全て物に変えて身に着けて歩いた、その名残りだ。皺一つないシャツ、金に輝く重たい飾りボタン、分厚いブーツ。片手がフックじゃないのがちょっと惜しいな、と彼は少しだけ残念がっていた。 赤を基調とした鮮やかな衣装の色合いは、彼の淡い美しい薄桃の髪色にあつらえたかのように映えていた。 もちろん、彼は星人形として目覚めたばかりなのだから、それも当然だった。 テーブルに並べられた晩餐のシチューは、バターの香ばしい良い匂いがした。 (紛失) 「また腕をあげたな」 食事がひと段落してから、カベルネが人形師に話しかけた。 「今日はエルモのために、一段と腕を振るいましたので」 「うむうむよかろう」 彼女は笑って首肯した。よい働きじゃ。褒めてつかわそう。 「ワシが野望を成就した暁には(※人間になったらしたい夢のこと。世界征服)、世界の半分……はあいにく我が愚妹のものじゃが、さらにその何分の一かは……くれてやろう」 「望外の喜びにございます」 カベルネは気取った仕草でコップを持ち上げた。中には、しゅわしゅわしたグレープ風味のジュースが並々と注がれていた。 昨日、彼女は人形師に、本当のアルコールから何から色々と運ばせて……お酒や苦い味のはとてもとても不評だったので……以降、彼女の指す「ワイン」はこれに決定された。 ※ 神仏に誓って、提出されたキャラシの魔王さまに寄せたのではなくって、前に遊んだ卓の人形師さんが、いいキャラしていて個人的に気に入っていたので、今回も同じ所属でしたし、再登場をお願いしようかな、と考えていたんです。ただみんなキャラいい感じに濃いし、逆にコンソメスープみたいなのが味が締まるかなと思った次第です。 ※まだセッションが始まっていないため、実際の商品とイメージが異なる可能性が非常に高いです
> 日記:スタリィドールリプレイ う、うお……!(まだ)存在しないセッションのリプレイが既に……! 鏡の世界のPC達にはこんな情景もありそうですね そういうシナリオのNPCで出てきそう…
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