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😶 聖地ミケットでの戦いは熾烈を極めた。 限りなく全力を出しきり、精根尽き果てかけた戦士達だったが、それでもなお聖地ミケットを愛する気持ちは変わらなかった。 彼らの戦いの軌跡は悠然と、しかし厳格に統率のとれた動きを持って、聖地ミケットを駆け回ったことだろう。 世界が何の天災に巻き込まれていようと、彼の地に眠る遺産を守り続けるべく、彼らの戦いは終わることはなかった。 酷い悪臭が充満する湿地帯では、彼らも時として同じ臭いを持って同化することで、その姿を紛らわす事に成功していたし、灼熱地帯では知恵と勇気の発想を用いてその熱から身体を守った。 斯くして、彼らは聖地に立つ。これから始まる如何なる残酷な運命にもめげず、如何なる卑劣な横暴にも耐え、如何なる悪魔の所業であっても、臆さず立ち向かった。その心にはある一つの輝きを灯し、それを決して離さぬよう、忘れることのないよう、彼らの心に強く鼓動を運んだ。 そしてその力強い一歩は道行く猛者を退ける一歩となる。 彼らの求める心は正に野獣に等しい暴力的なまでの欲で在りながら、他のあるまじき行為を認めない、至極横暴な立ち振舞いながらも、正しき気持ちを忘れない、そのような輝きを放っていた。 戦いは佳境に移る。 沢山の敵を凪ぎ払い、時には強襲を受け地に伏すも、彼らの並々ならぬ精神力はその身体を何度も立ち上がらせた。 一体何が、彼らをそこまでさせるのか・・・。 聖地ミケットは彼らの愛する場所であり、常に戦場と化してしまう哀しき場所である。 だが、その戦いが終わると、一時の平穏を取り戻し、空に哀愁と憐憫の黄昏を落とす。 戦いに勝利した彼らは、幾重にも重なる姿見の札を一つにまとめあげると、それらを抱えて悠然と闊歩する。 彼らの戦いはまだ終わらない。 -聖地ミケットの戦い・夏の陣
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