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😰 悲劇は物語の起点であり、結末でもあるという事【ちょっと反省込】 秋も深まり、日に日に冷え込むようになりましたね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか? この季節の空気は、心の中まで静かに染み渡るよう。私はこの季節が一番好きです。度々風邪をひきますけれども! さて今日は、ずっと書いては消しを繰り返していた 灰色城奇譚のセッション「黒樹の城」についての感想になります。 このシナリオは、灰色城奇譚というシステムの基本ルールブックに掲載されているものです。 普段はあまりサンプルシナリオには触れない私ですが、 今回、この卓に参加できたことは何かしらの縁だったのかもしれません。 セッションは非常に印象的で、物語の進行に心が震える瞬間もたくさんありました。 やはりナラティブなシステムはシステム周りが割とシンプルになりがちですし、 RPや物語の流れも割とシンプルなので絵本のように読み進める事が出来て嬉しいですね。 けれど、その反面、大きな失敗もしてしまったんです……。 (これは、GMさんや他の参加者さんにはまったく関係のない、私自身の不注意からくるものですが) 何をやらかしたのかというと、私、この卓が 「未経験者やルールブック未所持でもOK」というものであることを、すっかり失念していたのです。 ……いや、それだけではないです。ないですけれども!全部挙げると!!文章が迷走しますから!!! 今回は置いておいて……。閑話休題……。 まず前提として、灰色城奇譚というシステムには、「メリーバッドエンド」のような、 物悲しい結末が多く描かれるイメージがあって…… (公式にもそのようなニュアンスが示されています) 今回私もその前提で物語を構築していました。 前準備をし、大まかな流れを予想して、この形なら綺麗な悲劇になるなぁとほくそ笑んで…… そしてある程度結末が具体的に見えてきた時、自分が致命的な間違いをしていたことに気が付きました。 はい、「TRPGにおいて大切なのは、参加者全員が望む結果や目的が達成されること。そのためにルールがある」 という根本的な考え方を、私はつい忘れてしまっていたのです。 勿論システムとしては上記の通りバッドエンド成分多めの物です。 けれどこれはルルブ未所持、初心者可能卓。つまり、システムを前提に話を進めるべきと過信するのではなく 多くのTRPGがそうであるように、むしろスタンダードな目標点であるハッピーエンドを目指す。 ……という選択肢をも考慮するべきだったのです。 それに気づいた時には、物語はもう後戻りが難しい段階まで進んでしまっていました。 自分の行き過ぎた準備と偏った考えで、独りよがりになってしまったことが悔やまれます。 幸いなことに、GMさんはじめ他の参加者の方々が素晴らしい協力をしてくださり、 最終的にはとても美しい形で物語を締めくくることができまし。 これは、間違いなく私たちが一緒に作り上げた物語であり、 セッションとしても成功だったのではないかと思いますし 他の方にとってもそうであったなら嬉しいです。 それでも、なんにせよ私が独りよがりであったことは否めません。 それを思うと頭の中で「こうすればよかった」という理想論はいくつか思い浮かぶのですが、 もしまた似たような状況に直面した時、果たして同じ失敗を 繰り返さない自信があるかと言われると……まだ少し、不安が残ります。 勿論これに対するベターな回答はあるものの、明確かつ完璧な答えなどというものは存在しません。 私達は0か100かでは全てを語れませんから、その具体的なラインはその都度都度 手探りで探り続けるしかない。それは判っているのです。 そしてそれ故に、常に判断が正しかったのか、という不安がつき纏います。 私はナラティブなシステムが好きです。 幸福な優しい物語も、美しい悲劇も、大好きです。 幸福に咽ぶ姿も、絶望に慟哭する姿も大好きですし、 それに直面した時に誰かが魅せる強い輝きを見る事が大好きです。 そして私自身もそのように振舞い、誰かの心を少しでも動かせたならと願っている事を 私は決して否定できません。 だからこそ、そんな物語に惹かれるがこそ ……その裏にある繊細さや難しさにも、 私はもっと真摯に向き合う必要があるのでしょう。 場を設けてくださった茶の助様 同卓頂きましたお二方 本当にありがとうございました。 やらかしたわたくしを温かく見守ってくださった皆様には感謝の念に堪えません。 仮に叶うのであれば、また皆様と卓を囲める時間がくることを心から願っております。
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