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🤔 それは同じ虹なのかしら。(色々長いので注意) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)こんにちは、少しお久しぶりですね。 今日は、ほんの少しだけ自分の中を整理するような日記を綴ってみたいと思います。 卓の感想ではなく、ただの独り言のようなものです。 どうぞ肩の力を抜いてお付き合いくださいませ。 実は先日、2泊ほどお出掛けしてきました。 お仕事がらみの旅ではありましたが、少しだけ観光も楽しむ余裕がありました。 先月の長い旅も思い出深かったのですが、一人でふらりと気の向くままに歩く時間というのもまた格別ですね。 一方で帰ってきてから、やっぱり私は引きこもり気質だなぁとも思うのです。 心地よいお家の空気に包まれると、旅の疲れをゆっくりと解いてくれるような気がします。 でも、こうやって新しい景色や空気に触れる機会がもっと増えるといいなと願う自分もいます。不思議。 とはいえ、まずは自分の体調を整えることが先決ですね。 旅先で水が合わなくて苦労したら……なんて想像しただけで悲しくなりますもの。 あれ?これ、前回の旅でも同じことを言っていたような? こんな風に前置きが長くなりがちだとよく言われる私。 今日は意識して早めに本題に入りたいと思います。 このくらいの文字数ならTRPGプレイヤーの皆さんには朝飯前 ……なんて油断していたら、また長くなってしまいそうですから! さて、今日は少し真面目なお話を。 TRPGにおけるプレイヤーのスタイルや目的の違い、そしてそれが生むジレンマについて考えてみたいと思います。 この問題、もう随分とたくさんの人に語られ、考え尽くされているものですが…… 改めて今一度考えを整理してみることにしました。 (一応先にお伝えしておきますが、これはあくまで理想論や問題に対しての疑問や思考であり ましてやこうであるべき、という風に正解を断定するものでもありません。 私も普段からこんな風な事ばかり考えている訳でもないですし…… ただ普段ふわっととらえている事を文字にして整理しているだけかもしれません。) さてさて……この問題に向き合うにおいて、 プレイスタイルを整理する際によく使われるのが、以下の2つの軸でしょうか。 ・X軸: 「ゲーム性重視型」vs「物語重視型」 ルールや効率を駆使して目標達成を追求するスタイルと、キャラクターや物語に深く没入するスタイル。 ・Y軸: 「娯楽型」vs「探求型」 シンプルに楽しみたい派と、物語を通じて何かを学び取りたい派。 この軸で四つに大まかに分けられた領域のその中で 自分の立ち位置を考えるのは、とても興味深いですが…… 日本人にありがちなどちらとも言えない。を選択する人が大半ではないでしょうか。 とはいえ対極の位置に存在するプレイヤーは「なんか違うな……」となりがちですし 隣同士でも微妙な違いからうまく話が合わなかったりします。 加えてどのプレイヤーも、多かれ少なかれこれらすべての要素を持っていることから その時々の気分や遊ぶシナリオによって大きく変化します。 まるで、同じ場所に旅立つとしても、その目的や期待が日によって全く異なるように。 そんなズレが時々、致命的な亀裂の原因になったりします。怖い。 この問題の解決方法として募集時のシナリオ情報の共有と住みわけが良く挙げられますね。 事前にプレイの方向性や好みを明示的に共有することで募集時点である程度選別を行ったり、 好みが合うプレイヤー同士で集まってその中で卓を開催する、という形でしょうか。 これはいわば予防接種のようなもので、事前にふるい落とす事で(敢えてこの表現をさせていただきますが) ある程度向いている方向や流れの向きを整える効果はあります。 最低限でも共通認識や、それに対する反応の違いという情報があれば トラブルが生じる割合はぐっと少なくなりますね。少なくともプレイヤー側は。 しかし相互の摩擦が生じる事は未だ十二分にあり得る事というのは頷いてくださる方も多いのではないでしょうか。 実際のところ、これはあくまで母数を絞る事で割合を増やしているだけに過ぎず、 ・方向性を揃えるためにシナリオ内容を事前に詳細に公開すれば、プレイ体験そのものが損なわれると感じてしまう。 (黒幕からそのステータス、撃退方法まで記載してある様な募集は多分きっと誰も喜ばないですよね) ・参加者全員が自分の希望を”察してもらえる”ことを期待している場合、コミュニケーションが不十分なまま進行する事も多い。 (多分これが一番多いパターンだと思いますが、ふるい分けされると余計にこの傾向が強まる気がします) ・そもそもプレイヤー自身が「どう楽しみたいか」を明確に言語化できない場合も少なからずある。 (人間の性ですね。かくいう私もこうやって言語化して問題を明確化させている訳で……) ・募集段階での「期待値」と、実際のプレイ中に感じる「体験」が一致しないことも珍しいことではない。 (動画からTRPGの世界に入ったぜ!!という方なら特に体験された事のある温度差ではないでしょうか。 CoCなんて特に……。) 等々問題点の枚挙に暇がないわけです……。 此処に挙げているのは氷山の一角に過ぎないため、実際はもっともっと多くの具体例がある事でしょう。 この中でも特に察して文化は厄介で、これを内包するプレイヤーは往々にして 打ち合わせや相互理解の為の時間を設ける事を嫌がります。 事前に希望を訪ねるなんて言うのももってのほかで、むしろ醒めるからやめて欲しいという意見は時々見かけますし 表向きコミュニケーションが大事と歌っている演者の中にもこの感覚を持っている方は少なからずいるように思います。 そしてこのコミュニケーションゲームにおいてコミュニケーションを阻むという逆行スタイルは ある程度のふるい分けをすればするほど強固になる傾向があります。 実際にアンケートを取っている訳ではないのでソースは?と言われたら困ってしまいますけれど! ……そしてそう言った感情についても私は肯定できるプレイヤーでありたいと思うのです。難しいですね。 かといってそうして生じた溝を放置した場合、最終的にどのような結果を招くかは火を見るよりも明らかです。 力関係で弱い方、もしくは耐える事が出来る方々にばかりしわ寄せが行ってしまい 最終的には瓦解し廃墟になった城と裸の王様が残る事になります。 実際そんな風に崩壊したコミュニティを少なからず見てきましたし…… 一方で、そう言った対応や修正が面倒だし関わり合いたくない。 初対面なら相手も気を使ってくれるだろうし、気に入らなければブロックすればいい。 遊びなんだし、気持ち良く遊ぶためには自由気ままに振舞えばいいや。 そう言った考え方がある事もまた、事実です。 ええ、貴方も私も、そのどちらにもなる可能性が大いにあるのです。 そうならない為には都度軌道修正、つまりその為のコミュニケーションが必要とされます。 ではコミュニケーションを行えばそう言った問題は解消されるのでしょうか。 コミュニケーションというツールはそれら全ての問題を打ち砕いてくれる、銀の弾丸なのでしょうか。 これはYesでもあり、同時にNoでもあります。 完全にYesならとうの昔に世界平和が実現していますから……。 いわば理想論としてはYesですが、実際はそうではない事を歴史が証明していると言えるでしょう。今のところ。 上手くいっていないからこそ日夜炎上やら犯罪やらがなくならない訳で……。 コミュニケーションは万能薬ではない。問題は決してなくならない。 それ以外の代替手段を持たない事からこのツールを使わざるを得ない、というのが現状でしょう。 ではどうやってその不完全なツールを用いて問題を解決するのでしょうか。 私達は同じ方向を向くことができる。それは歴史を紐解かなくても十二分に理解出来る事です。 思うに私達に必要なのは普段行いがちな同一のものになる事を目的としたコミュニケーションではなく 互いに分かり合えないことを再び前提としたコミュニケーションなのかもしれません。 本当に他者を理解することができない、という限界を受け入れたうえで、 それでも私たちはどうにかして共存しなければならないという現実があります。 その中での「解決への一歩」は、理想ではなく、生きるための実践の積み重ねであり無数の失敗と限界を前提としたものです。 それは真に解決することではなく、「不完全なままでありながらも歩み続けること」を意味するのかもしれません。 私達がその原理上、同じ虹を見るという事が決してできないとしても 同じ方向に手取り合って歩む事は出来るのと同じように。 さて……ほぼここまでで文章としては締めだね?と思いつつ…… そこで終わったら抽象的に過ぎるので今一度もう少し考えないと意味がありません。 一口に言ってもコミュニケーションって何よ。という疑問も最もですので もう少しつっこんで考えてみたいと思います。 これらの完全には解決できない問題に具体的にはどう立ち向かうべきでしょうか。 簡単に思いつくところでは…… ・セッションゼロを活用する。 所謂わるだくみ、ですね。本編前にプレイヤーやGMを交えて期待値や希望を、同時に地雷等を共有しておくことで セッション中のテンポを逸する事無く(比較的)スムーズに物語を進めやすくなります。 また、ハウスルールの事前確認を行う事でセッション中にどのような動きをしたいか、 またはできるかがより明確になる事もあります。 ・他システムのツールの活用 この場における100の質問なんかが良い例ではないでしょうか。 そのシステムで遊んでいるからと言って別システムの質問票等を使ってはいけない決まりはまぁありません。 個人的にはアンサングデュエットのカットシステムなんかはもっと他のシステムでも使って良いと思います。 ・何より面倒くさがらない事。 TRPGは他者と一緒に遊ぶ以上、最低限お互いの違いを尊重しながら楽しむ姿勢が求められます。 結局、事前の、もしくは作中でのすり合わせと柔軟な適応、そして互いに気持ちよく遊ぶための配慮が欠かせません。 それを拒むものは往々にして慢心と過信、そして面倒という感情ではないでしょうか。 それを少し頑張るだけで、もっと楽しくて素敵な体験ができるかもしれません。 ・そしてここまで考えておきながらその全てを時々ひっくり返して白紙に戻す事。 自らが考えて結論付けた事や辿り着いたと思うような答えに人は執着し、固持しようとします。 バイアスという言葉が有名ではありますが…… そうしてしまうと、私は多分誰とも分かり合えない。 ……難しいね!!!!!!!!! 結局14歳のころに悩んだような内容と結論から逸脱できていない気がします。 私は本質的にコミュ障である事がこういう時如実に表れてしまいますね……。 暇なの?そんなこと考えるなんてと言われていた日々を思い出します。悲しい……。 多分きっと、この問題における答えを、決してこれが正解と言い切れない物の中、 もし自分なりに敢えて一つを定めるとしたなら…… 先にしたためた様にただ、迷い、悩み続けるという事ではないでしょうか。 理解の限界があるからこそ、その限界を意識しながらも、 理解し合おうとする試みを続けることがある意味で誠実であり、現実的な対応なのかもしれません。 賢明なる皆様であれば他にも色々と方法や心がけはあると思います。 自分はこうしてるよーというようなお話があれば聞いてみたいものです。 まるで何度も何度もにわか雨に降られる旅路の様なお話ですけれど それを楽しい旅と受け止めるか、果てしない苦行と受け止めるかは…… きっとその時その景色を、その後の風景を目の当たりにした時の私が、 そしてそれを思い出したときの私が決めてくれるはずです。
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