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😶 SW2.5日記 政治のお話 友人を得てキャンペーンに参加できたことと、大学の卒論制作などでオンセンSNSでの活動が少なくなり、 しばらく日記を書いておりませんでしたが、卒論は無事に提出でき、元気にやっております。 よく例え気心の知れた友人との間でも「政治と野球の話はするな!」と言われますが、 今回は友人たちとのSW2.5キャンペーンで政治的な話をする機会があり、 そこで大いに議論してしまったので、それを日記に書かせていただこうと思います。 ・・・と思ってたら今オンセンSNSでは善悪や正義についての日記に溢れててびっくりです(苦笑い)。 さて、今回議論となったのは「大量破壊兵器を所持する可能性のある閉鎖社会」への対応でした。 シナリオの概要を説明すると、とある蛮族から得た情報により、ドレイクの軍勢が魔神らしきものを信仰する人族の村を襲ってその魔神の力を入手しようとしているため、それを防ぐ・・・というものです。 この、「魔神らしきものを信仰する人族の村」への対応が議論の点となったわけですね。 まずはシナリオの結論から説明すると、最後まで「魔神らしきもの」の正体は掴めず、かつて異界(魔神の故郷である異界とも限らないとのこと)より出でて村の人々を蛮族から救ってくれたために恩返しとして信仰を続け、その力が強大であるがゆえに他の人族社会からも隠れていた。村人たちは邪教を崇める悪人ではなく、むしろ善良な人々である・・・ということでした。 PC達は、調査の結果では邪悪と判断できる証拠も安心できる証拠も手に入らず邪教かどうか判断できなかったため、村から出ていってくれるよう頼む族長と談判し、自分たちの目的を明かして真相を話してもらえるよう願い出て、上記の点の説明を受け、少なくとも現在のこの村が邪悪な邪教集団ではないとし、迫り来るドレイクの軍勢を打ち払う事にして、それは無事成功しました。 ですが、自分のPCはこの村を放置して黙ってはおれません。 なにせ、この村は自分の故郷の傍にあったのです。 自分のPCは、正体の分からぬ強大な力が、外部とのコミュニケーションを絶った状態で存在し続けることに対しては恐怖しか感じませんでした。例えそれが、邪悪な人々ではないにしてもです。 何も知らず、気が付かないままにこの村に悪いことが起きて、その秘されている筈の強大な力が故郷に牙をむく可能性をどうしても考えてしまいます。 さらに言えば、村のすぐそば?中?まで蛮族が襲撃をかけてきたので、この村の存在と結界の解き方まで蛮族に知られてしまっています。 なので、族長には村の閉鎖を解いてもらい、他の人族国家との交流を持ってほしいと伝えて、このシナリオは終わりました。 この村に対し、他のPLのAさんは、村の人々の善良な振る舞いも見たし、人族は元来善であると信じたいのがこのキャラだから、この村の事はそっとしておきたいし、災厄の芽になるからと摘むことは許せない・・・と言いました。 GMさんは、国際社会と交流したって、大国が常に善であるとは限らないし(自分のPCの出身は軍事大国)、交流が増える事で悪い奴らの流入もあるかもしれない・・・と言いました。 ですが、自分のPCは自分と人族社会にとっての悪であれば蛮族も人族も差別せず自ら手を汚すのが信条で、国や社会といった大きなコミュニティのためにより小さなコミュニティが持つ災厄の芽を見過ごせないので、国や冒険者ギルドにこの村の事を詳細に報告することになるでしょう。 最後に外部との話し合いを考えて貰うのに成功したようですが、この譲歩が救いです。 話合えて情報の入手できる相手と、話し合えず情報がつかめない相手では抱く恐怖の度合いが違いますから。 もう一つ理由を上げるとすれば、似たように超兵器を隠し持った小国の話を、直近で読んでいたこともあるでしょう。 無印ソード・ワールドの小説に、山本弘さんの書いた「ソード・ワールドRPGアドベンチャー」があります。 この小説は公募した様々なキャラクターやマジックアイテムをテーマにした読者参加企画もので、面白いアイデアがたくさん掲載されているのでシナリオのネタになればと読んだのですが、作中ではプロミジーという非常に貧しい小国が『天空の劫火』というマジックアイテムを秘密兵器として隠し持っていることが描かれます。 この『天空の劫火』はざっくり説明すると、魔術師一人で携行と操作の出来る、衛星レーザー砲の管制装置だと思ってください。 このような強力な兵器の所持は、それを見せつけることで近隣諸国に対する威圧となり、外交面での有利につながる・・・と説く大臣が実際に作中に登場します。 ですが、元狩人の武勇でもって知られるプロミジー王は、『天空の劫火』は絶対に使用できず、存在を知られてはいけない理由としてこう返すのです。 「きさま、バカか? 確かに俺は狩人だ。政治には弱い。だが、これだけは分かる。自分の背後にでかい斧を振り上げた男がいつも立っていたら、どんな気分がするか、ということだ」 セッション中では、自分と自分の国の人々が抱くであろう恐怖心を他の方たちに別の言葉で伝えたのですが、なにぶん急な場面が連続するセッション中だと頭が回らないのですよね。 自分のPCが抱く恐怖心については、「君はそれを克服するべきなのでは?」と言われてしまいました。 一人が克服してどうにかなる事ではないのですが。 後は、これは個人の嗜好かもですが、閉鎖型社会って嫌いなんです。 ごく小さな力を持たぬ閉鎖社会なら何とか見逃せますが、パワーバランスを乱すかもしれない力を持っている閉鎖社会は例え小さくても許せるものでは無いと思ってしまいます。 これについては、自分ではうまく説明できないと思うので、ここでは説明しないことにします。 さて、国と冒険者ギルドへの報告、それが良い結果となるか悪い結果となるかは分かりませんが(GMは悪い結果をにおわせているぞ)、自分のPCが信じた社会が掲げる社会にとっての正義は見届けたいと思います。 最悪、イラクを攻撃したアメリカみたいになっても、自分はそれを肯定してしまうかもしれません。 そういえばもうひとつGMさんには、考えが完成したキャラは成長の余地が無くて面白みが薄いと言われました。 自分もそれを肯定し、演じるPCが少年という事もあり、今はまだ物語の終盤でもないので、そうでありたいと思っています。故に、国や社会という外部に正義や善悪の判断基準を委ねているわけですが、やり過ぎた結果としてそう言われてしまったのかしらん。 ちょっとすれた感じの少年をやるはずが、気が付けばパーティーの中でも貴重な秩序を強く主張するお目付け役の様な感じです。自分だって本当は混沌属性とか大好きなはずなんですけどねぇ・・・・・・。 では、みなさんも政治や善悪の判断を要求されるシナリオの時は、誰が何を言ってどう判断したとしても、PL同士では仲良くできることを祈っております。
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