鴉山 響一さんの日記 「外気温と風速」

鴉山 響一さんの日記を全て見る

みんなの新着日記を見る

鴉山 響一
鴉山 響一日記
2018/04/30 00:46[web全体で公開]
😆 外気温と風速
昨夜もAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。

吹雪の中の強行軍が祟って肺炎になりかけていたアウグストも老齢の司祭長に施してもらった法術の甲斐あって恢復し、明後日には目的地であるベルゲンブルク城に向けて出発できることにっなた夕刻頃。教会のドアが荒々しく叩かれ、救いを求める負傷者が現れたのでした。



主な登場人物

テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。
ミンス・ニッフルハイム…「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。
オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。
アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。
レオナール……………………………テオドールの従者の少年。
アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。


その闖入者は彼は現在滞在しているホルノールタウンから半日程度の距離にある小さな農場の者でした。浅いながら複数の刀傷を負い、背中に二本の矢まで受けたその者が言うには、昨晩、禍々しいいで立ちの騎士と、その連れの男が現れ、食料を奪っただけでなく、彼の家族に無体な狼藉を働いたのだそうです。涙ながらに家族を助けてほしい、謝礼として蓄財した銀貨が200枚(金貨10枚と同価値。つまり一般人にはともかくレベル持ちの冒険者にとっては些末な金額)ほどあるので、それでどうにかと懇願されます。

目的がある身として、道を逸れる余裕があるのかと問う魔術師ミンスに対し、パーティの他の者たちは異口同音にその無法者たちから農場の者たちを助けようと提案します。それを聞いてほっとした表情になり「試すようなことを言って済まなかった」と詫びるミンス。彼自身、本当はその善なる心からこのような事態を看過しえなかったのです。

すぐに出発して夜襲を掛けるべきか、それとも地の利が無いため、明け方にすべきかで意見が分かれるものの、比較的すぐに夜間襲撃にまとまったため、すぐに出発しました。

意外だったのは、義憤に駆られた教会勤めの下級司祭イヴェリオスも同道すると言い出したことでした。あまり教会関係者に良い印象を持っていないミンスはあまり信用をしていない様子でした。

時折月明かりが雪原を照らす中、農場までの道を行く一行でしたが、次第に風が強くなり、吹き付ける雪も多くなってきて不安が募るのでした。

そんな中、切り立った崖の上から彼らを狙うべく長弓をつがえる者の姿を幸運にも発見したのでした。その長弓の射手は逃げてきた農場の者からも聞いていた風体に酷似。相当冷酷な男のようですが……。


と言ったところで時間切れ。戦闘に突入するとどうしても時間がかかってしまうため、直前でセーブすることになりました。

今回、セッション開始前にDMが予習していたのはWilderness Survival Guideと(通称WSG)いう、その名の通り野外での行動により彩り(と苦痛)を加えるルール群です。凝り性というべきか、アメリカ人たちはそれらの関連ルールだけで一冊のハードカバーとして30年ほど前に上梓。実際のところ、これらのルールはPCたちにとってマゾヒスティックな喜びを与えるだけのルール群です(笑)。

厳密にすべてを取り込むのはデータ処理が重くなることもあり避けていましたが、時に演出の意味もあり加えていこうと常々考えていました。今回導入したのは「外気温と風速」のルール。寒冷地での冒険をするのなら、そしてある程度リアリティを感じさせたいのなら、加えるべきルールだと思います。

WSGには、その他にも「疲労と損耗」とか「糧食と水」「重量物の運搬と移動」などについてのルールも細かく明示されており、モンスターと闘わなくても、自然の中で生き残るだけで大変なのだと、改めて感じさせてくれます。

あまりやりすぎてもヒロイックファンタジーの範疇から逸脱するとは思いますが、D&D系統を含めリアル志向のRPGシステムを目指したいのなら、一読の価値はあると思います。

いいね! いいね!5

レスポンス

レスポンスはありません。

コメントを書く

コメント欄:(最大1000文字)

※投稿するにはログインが必要です。