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😰 呉越同舟 一昨日の夜は毎週恒例のAD&D1erキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。 突如不逞な暗黒騎士とその仲間の弓兵に襲撃された郊外の農場。 まだ囚われているらしき家族を救うため、夜間強行軍を決意して進むも、弓兵に待ち伏せを受けてしまったのだが……。 主な登場人物 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム…「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。 偶然が味方したのか、あるいは守護天使が囁いたのか、魔術師ミンスがぴったりと狙いを定める弓兵に間一髪気づきました。クメッツと名乗る弓兵は何らかの理由で救援部隊(あるいは官憲)を待ち受けるべく、意図的に農民にとどめを刺さず、ホルノールタウンかけ込ませたのでした。 崖の上から巧みな距離を保ってパーティを攻撃しますが、例によって(?)魔術師ミンスのチャーパーソンが見事に効果を奏し、ミンスを旧知の仲と信じて攻撃を止めてしまいます。ミンスは「自分たちは諸君の仲間であり増援なのだ。ついては暗黒騎士のいる農場まで案内してくれ」と、得意の話術で丸め込みます。 このチャームパーソンという呪文、対象者は術者のことをあたかも旧知の友人のように錯覚してしまう、なんともご都合主義な魔術です。D&D系列ではお馴染みの呪文でして、対象者が呪文に耐え抜いてしまったら何の効果もありませんが、ばっちり術が決まった場合は窮地を逆転できるかもしれない強力な呪文です。また効果時間もかなり長く、私個人としてはもっと効果時間を短縮した方がバランスがとれるように感じるのですが、現状では如何ともしがたいのです。 その一方で、よく勘違いされがちなのですが、対象者はパーティ全員に親しみを感じるわけではなく、「術者にのみ」魅了されるというのが肝です。今回、弓兵のクメッツはミンスのことをすっかり旧知の親友と思いこまされたわけですが、パーティの他のメンバーのことは同等に思っていません。それゆえ、見るからに「騎士様」なテオやアイルスと行動を共にし続けたら、性根から悪党なクメッツには都合が良くないのですが、「騎士様」たちが、呉越同舟な暗黒騎士と血みどろの死闘を繰り広げてくれたなら、それはそれで見ものだと独りほくそ笑んでいた……というのはマスタとしての私の判断でした。 弓兵クメッツの先導で農場にたどり着いた一行。クメッツとしては仲間(本人に聞けばたまたまチームを組んでいるだけで仲間なんてもんじゃない、と断言したでしょう。さすが「中立にして悪」と「混沌にして悪」のコンビです)の暗黒騎士ハリファクスとパーティ一行が死闘をしてくれることを望んでいますから、「おーい、増援が来たぞ」とどうま声で呼びかけます。 ややあって、禍々しい甲冑に身をまとった暗黒騎士ハリファクスが小屋からその姿を現します。それを見てハリファクスに突撃を掛けるテオとアイルスの騎士コンビ。途中完全に気を抜いていたクメッツを背後からランスで串刺しにし(ヒドイ話だ)更に暗黒騎士に肉薄します。暗黒騎士は不敵な笑みを浮かべると騎馬用フレイルを振り回すのでした。 ……と言うところでまたまた時間切れ。せめて戦闘がひと段落するところまでは進めたいところですが、時間的制約があるため仕方ありません。イマドキの方は体験したことが少ないかもしれませんが、我々の世代は、ゲームも佳境になったところで「たけし~ご飯よ~!!」とお母上の一言によってやむなく撤収をした経験のある方も多くおられることでしょう。どんな勝利条件よりも効力を発揮する「お母ちゃんサドンデス」。もう年齢的には充分イイ大人な我々にも、そのようなアレコレを工面しつつ日々ゲームに勤しんでいる、そういうことなのでした。
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