鴉山 響一さんの日記を全て見る
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😶 魔法の物品の鑑定作業は大変です 昨夜もAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。近郊の農家に対して狼藉を働いていた暗黒騎士と弓兵をなんとか成敗し、囚われていた農家の娘も救出。涙ながらの父娘の対面を果たしたのでした。これによって、久し振りの経験値の算出と悪党どもが所持していた物品の検分処理から始まりました。 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。 悪党の所持していた品々はレオナール君が回収してきました。彼は割と死体から剥いでくるのは平気な様子。その辺、逆にアウグストは腰が引けているので育ちが良いんでしょうか。どうも魔法の物品らしきものもいくつか混じっているようだったので、魔術師ミンスが再び大道芸もとい鑑定の魔術を行使しようとあれこれ画策し始めます。 魔術師の大切な作業のひとつに「魔法の物品の鑑定」があります。このためには魔術の行使が必要となるのですが、それがなかなか手間と労力が掛かるもので、「フクロウの羽をワインに浸して……」とか、「生きた鯉を丸呑みして……」とかなかなか簡単に判別させてくれない、なんとも悩ましい呪文なのです。フクロウの羽にしてもワインにしても生きた鯉にしても、それ自体はたいした価値があるわけではありませんが、それがいつでも入手できるかとなるとそうもいきません。特に現在の舞台は寒冷地でこれからまさに厳寒期を迎えようとしているとなればなおさらです。 この「鑑定」の魔術とは別に、「魔法の検知」の魔術もあり、これを先に行使すれば、鑑定すべき物品の目星もつくのですが…… ミンス「ごめん、その単位落としたんだ……」 と、優秀な魔術師ミンスですらも全ての魔術を取得しているわけではないと知ったのでした。 また、これらとは別に、捕らわれていた娘を助け出してくれたお礼にと、農民からは銅貨混じりの銀貨200枚をもらい受けました。銀貨200枚は、金貨にすれば10枚程度で、「冒険者」からすると、微々たる金額です。しかし、この金は農民一家が額に汗して貯めたお金。そう考えるとあだや疎かにはできません。 さて、教会の人々とどうもそりが合わないために、鑑定用のワインを入手する口実が出来たミンスは、一行と別れて「黄金の館」亭に宿泊することにしました。そう、例のヨストゴットとの一連の騒動があったあの賑やかすぎる宿屋です。宿泊の手続きをしているミンスに声を掛けてきた者がいます。「ヨストゴット、来るなよ、来るなよ!」とダチョウ倶楽部のような反応で再会を楽しみにしているプレイヤたちとは裏腹に、声を掛けてきたのはアロイスと言うミンスの幼馴染みでした。悪い奴じゃあないんですが、女と賭事に目が無く、親戚筋からは人懐っこさから愛されている半面、トラブルメイカー的に思われている節もあるのでした。 アロイス曰く、本格的な冬が来る前にベルゲンブルク城まで行って売りさばきたい荷物があったけれど、この街に来る途中で狼によって護衛を失い、さりとて一人で極寒の荒野に旅立つのも不安で留まっていたのだとか。それならば、一緒に行くかねとミンスが誘うと、それは願ったり叶ったりだと喜びます。ただし、実際には大っぴらには言えない裏の事情があるようで、ミンスにはこっそり打ち明けましたが果たして。 そんなところで時間切れ。鑑定作業だけでもしますか? と問えば、翌日に合流→話し合い→動物調達→鑑定と結構な行程を経るので持ち越しに、と冷静な判断をするミンスのプレイヤさん。しかしその後に「途中は端折りたくない、ガッツリRPしたいのだ」と仰っていただけたのはDM冥利に尽きますかね。 と言うのも、もともとこのプレイヤさんはセッションの進行やルールの判定などについては他の版のD&Dですがとても造詣が深く、私のキャンペーンにも普段自分が接したことのない版のD&Dを体験することでフィードバックしたいとの動機から参加されていて、ロールプレイについてはあくまでフレイバーとしか捉えていなかったようなのです。 しかし、回を重ねるごとに、「このような進め方は実に良い」と気に入って貰えたようで、そこが私としては嬉しい限りなのです。
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