マスターさんの日記 「昔のセッション記録が出てきたので転載してみた」

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マスター
マスター日記
2021/07/15 20:17[web全体で公開]
😶 昔のセッション記録が出てきたので転載してみた
昔の日記を読んでたら出てきたセッション記録。
そこそこ面白かったので転載します。ご笑覧いただければ。

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 本日はシノビガミ「トイパトリオット」を遊んできました。
 学園内で発生する怪事件を解決する為に生徒会役員や教師になって戦う、と言ったお話でした。

 久々にシノビガミのプレイヤー。
 今回、やりたかった事が一つあった。

 「業火」「配下」「百燐」のコンボが使いたい!

 クライマックスフェイズで「配下」を倒す→配下、死亡を選択→「業火」の効果で射撃戦ダメージに+2点。「百燐」の効果で間合い2以内のキャラクター全員に射撃戦ダメージ3点!

 「配下」を使い捨てにするだけで、ただの接近戦攻撃が3点ダメージに早変わり!
 ハンドアウトはともかく、この忍法構成で遊んでみたい、ってね。

 で、本日のセッション。
 ハンドアウトは

PC1生徒会長
PC2生徒会副会長
PC3生徒会長の親友
PC4生徒会顧問教師

 ハンドアウト的に匂い立つのはPC3。
 こいつだけ生徒会関係者じゃないので、ジョーカー(※)の可能性大。

 立候補はPC3かなぁ、とぼんやり考えてた、その時ッ!!

 俺の中で一つの単語が去来する。

 悪役令嬢――

 一度思いつくともう、悪役令嬢がやってみたくてやってみたくて仕方がない(笑)
 むやみやたらに高笑いがしたい!
 高笑いと共に登場し、高笑いと共に退場したいいいいいッ!!

 じゃあ、もう、PC1をやるしかないじゃないかwww

※ジョーカー
 俺用語。
 シノビガミやインセインにおいて、シナリオの転換を担う「秘密」を握っているPCハンドアウトを指す。
 物語の中心としての役割を担うので「琴線に触れる」の投票で指名されやすい。(笑)
 GMはそれを悟られない為、色々な小細工を弄し、PL達といたちごっこを続けることになる。
 ハンドアウト選択から既に戦いは始まっているのだ。(爆)



 さて、見事PC1を拝命した訳ですが、悪役令嬢のイメージとして間の悪い(良い?)事に丁度ワタクシ、「少女革命ウテナ」を見てるんですよね、今。
 となると、七実様をやるしかないよねー。

「桐生院 七美」

 名前、速攻決まる。ついでに性格等もあっさり決まる。
 決まらないのは……














 悪役令嬢の永遠のライバル、ヒロイン!www

 まったくもって扱いに困る。まさかPCの中からヒロインを選ぶ訳にはいかんよな。(「悪役令嬢に対抗するヒロインキャラを作ってください!」なんて言えんだろw)

 つまり。
 俺がエキストラでヒロインを創り出し、
 手酌で勝手にロールプレイして、
 手酌でヒロインに敵愾心を燃やし、
 手酌で勝手に負け、
 手酌で勝手にぐぬぬする……

 お、なんだ? クソプレイヤーかな?

 そんな時の強い味方! 「配下」!!
 これってば、自由に扱えるNPCを一人貰える忍法なのです。
 これでデータ的にも保証されたヒロインが爆誕する訳だ! 俺天才っ!

 ただ問題が一つ。

 冒頭でも書いてるんですが、この配下はコンボの為に存在しています。
 配下が死ぬまでがコンボなのですよ。

 つまり、このヒロインは死ぬッ!
 悪役令嬢にコロされるッ!!www

 最初は執事キャラを配下にして、悪役令嬢を護って死ぬ→仇は必ずとりますわ、的な演出を考えていたのになぁ。
 悪役令嬢にただただコロされるヒロインって、どうだぁ??

 うーむ……面白いので採用。

 ヒロインの名前を「鈴木真実子」と決める。これは「月刊少女野崎くん」から。鈴木とマミコな。あまり感情移入しなくても良いようなキャラを引っ張ってきました。



 今日の目標。

 高笑いをする!!
 1セッション内で何回「オーッホッホッホ」と高らかに笑えるか、限界まで挑戦します。

 そんなこんなでセッション開始。
 まずはオープニングでぶちかます。

 いきなりの高笑いスタートに他PL、若干引き気味です(爆)
 大丈夫、きっと慣れるから♪
 傲慢、金持ち、高笑いを演出し、七美さまを印象づける。
 
 そして流れるように1サイクル目。

 七美さまを使わず、いきなり配下の真実子のシーン!w

 シノビガミのルールでは配下を持つPLは「自キャラのシーン」か「配下のシーン」で手番をする事が出来ます。どっちも、でなく、どっちか。

 普通は自キャラのシーンばかりで配下のシーンは忘れ去られがちですが、ここはあえての「真実子」をシーンキャラクターに。
 真実子を乙女ゲーヒロインとして確立させる事により、七美さまを引き立てようと言うこの計算されたプレイング!
 真実子、夜の校舎でイケメンパラダイス開始ッ! そして陰からぐぬぬする七美さまの構図。
 クライマックスで必ずコロす為に、今は臥薪嘗胆と言う演出を。

 物語は進み、2サイクル目も終わり――
 演出や他PCとの絡みを優先させて、あまり秘密の調査に積極的でない七美さま。知っている秘密が1個もありません。(笑)
 自分の手番で開いた秘密は「拡散情報」で全員に共有されると言う、典型的情弱!(笑)
 
 3サイクル目どうしようかなぁ。とぼんやり考えていたらマスターシーンで戦闘発生。

 その戦闘で運よく勝ち残り、戦果で獲得した秘密が、なんとビンゴ!

 あれ?

 この秘密が判ったら俺、もう秘密の調査しなくても良くね?
 七美さま、情報強者に返り咲き、勝利宣言の高笑い!!

 だが、その高笑いはいつもの朗らかな高笑いではなく、どこか病んだ、狂ったような哄笑だったのでした――

 ここから3サイクル目は大忙し。
 悪役令嬢ロールがいつの間にか闇落ち令嬢ロールに変わり、PC3の親友と百合ロールしながら、脳内では必死に、このシナリオの顛末の責任を、

 如 何 に 真 実 子 に 全 て 押 し 付 け る か

 の、演出プランを組み立て始める!w

 異形が出現するかもしれない深夜の校舎で、親友のPC3相手に壁ドン、顎クイ、後ろからそっと抱きつき……これ百合プレイじゃなくてただのイケメンロールなのでは??

 百合プレイ、難しい……。

 そんな事をやりながらも脳内では必死に真実子絶対コロすプランを練り上げているのですから、ホント悪役令嬢とは恐ろしいモノです。

 この頃には俺の羞恥心も消え去り、高笑いも恥ずかしげもなく出てくるように。

 ヤバい、悪役令嬢チョー楽しい!

 コンベンションやオンセでガチ高笑いをしたら注目されちゃうけど、ここはホームセッション、カラオケボックス。いくらでも高笑いが出来ちゃうぜッ!!
 
 クライマックスフェイズ。
 まずは真実子をコロさなきゃ七美さまはデータ的に本領発揮できないので、「真実子がいかに悪いヤツか(あくまで七美視点)」の前口上を述べて準備完了。

 ワタクシはあなたが嫌いで、あなたに全てを奪われて、あなたばかりがモテモテで、だからコロす!

 さあさあ、これで真実子はいつでもコロせますわ。やーっておしまいなさいッ!

 真実子、死亡!

 オーッホッホッホ! 死んだ! 死んだわ!! ざまあみなさいッ! ア―ッハッハッハ!!

 もう、周囲ドン引きw

 いや、違うんだよ。それもこれもだね。

 このPC、とあるPCによって死ぬより酷い目にあわされているんですよ。(秘密に設定されている)
 で、GMに確認したところ、酷い目にあわされた内容や、原因については決めてないので勝手に決めても良い、と言われたんですよね。

 ……そんな事言われたら真実子のせいにしたくなるじゃない?
 七美さまを酷い目に合わせたPCはきっと真実子に籠絡されて七美さまに酷い事をしたんだよ!

 真実子をコロして本領発揮の七美さま、高笑いと共に殺戮マシーンと化す。
 でも味方がいるから「百燐」は結局使わず仕舞いだったけどな!(百燐は無差別範囲攻撃ですw)

 クライマックスフェイズは情報戦の優位がそのまま戦力の彼我の差になった感じになりました。
 そして趨勢が七美さま陣営に完全に傾いた所で、こちらの肝となった秘密を開示。
 その秘密を読んで、対立側のPC君。

「あ、この秘密を知ったからには駄目ですね。僕のキャラ死ぬわ」

 PCの心が折れ(PLに非ず)、ゲームセット。
 あーまーねー。ドンマイ。

 最後、対立側PC君が死亡を選び、七美さまに最後の一撃。
 七美さまはその攻撃を回避せずにそのまま受ける事を選びます。

 そして、そっと彼を抱きしめて。

 百燐――

 噴き上がる業火は、校舎を燃やし、彼の亡骸を包み込み、そして七美の心までをも焦がし、全てを灰燼に。

 ……クライマックスフェイズ、終了。
 ふぅ。使えなかった百燐もフレーバーで使い切ってやったぜ。

 エンディングフェイズもつつがなく終了し、感想戦。

「高笑いを10回やったら世界が滅んでいたところでした」
「何回笑ったんですか?」
「8回」
「世界は救われた!」

 なんて会話があったりしましたが、見事、琴線総取りです!
 ありがとうございますッ!

 今回は配下の真実子の運用を褒めて貰えたので嬉しかったな。

「業火&配下のコンボは配下をどうやってコロすかが難しいんですよねー。配下をただコロすだけじゃ面白くないし、だからと言ってロールプレイして情が移っちゃうのもアレなんで。その点、マスターさんの真実子は凄いしっかり死んだのが良かった。コロされる理由があって納得の死に様(コロし様?)でした」

 これだけ言われたら真実子も死して本望でしょう(笑)

 今回のシナリオは悪役令嬢がハマったシナリオでした。秘密の展開も後半になるにつれビタハマりしたので、演出、ロールプレイ共に気持ち良く遊ぶ事が出来ましたね。
 同卓してくれたGM、PLの皆さん、ありがとうございました!

 悪役令嬢、楽しいよ! レッツ、プレイ!! 
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レスポンス

アーリング
アーリングマスター
2021/07/15 21:37[web全体で公開]
> 日記:昔のセッション記録が出てきたので転載してみた
以前参加させていただいた、まよキンの「タイフーン・プリンセス」から悪役令嬢に並々ならぬ思い入れがあるとは思ってましたがw (そして堂に入ってましたが!)
いやあ、これは読んでて楽しかった!ありがとうございましたー!

・・・え?ウテナ?再放送や配信とかですよね?リアルタイムのころじゃないですよね?え?ええ?
セス
セスマスター
2021/07/15 20:32[web全体で公開]
>   コンベンションやオンセでガチ高笑いをしたら注目されちゃうけど、
> ここはホームセッション、カラオケボックス。いくらでも高笑いが出来ちゃうぜッ!!

 よく分かります!
 この辺は、卓上、特に実際にRPして楽しい!!って
TRPGの本当の醍醐味的な一番大事かつ楽しい部分ですよね!!

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