ポール・ブリッツさんの日記 「「.hack//無限増殖」を立ててみて思ったよしなしごと」

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ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツ日記
2022/06/01 20:17[web全体で公開]
😶 「.hack//無限増殖」を立ててみて思ったよしなしごと
そのコンパクトさとシンプルさに興味を持ち、怖いもの見たさと温故知新精神から、半分「ギャグ」で立ててみた、冒険企画局のマイナーTRPG「.hack//無限増殖」だが、オンセンとオンセン外での感想を聞くと、意外なことに「けっこう評判が良かった」のには驚いた。戦闘の際にもやることは1d6を振ってからスキルの使用と不使用を決めるだけという超大雑把なシステムなのに、やっているとけっこう面白いのだ。今でいう「エモさ」とは全く逆のベクトルに全振りしているみたいなゲームなのになぜなのだろう。

その理由を考えてみたが、やはりメインとなるダンジョンアタックのシステムが「ボードゲームとしてバランスがいい」ことに尽きるだろう。種田山頭火の俳句ではないが「分け入っても分け入っても魔法陣」な、ものすごく単調なダンジョンなのだが、完全ランダムで出てくるモンスターが完全ランダムなるがゆえに「予想の斜め上」な展開を用意してくれ、そこを持てる力とパーティ皆の相互協力で乗り切っていくのがけっこう達成感を感じさせてくれるのだ。さらに、モンスターは完全ランダムだから、展開次第では「こんな浅い階層にどうしてあんな強力なモンスターが」というネットゲーム題材アニメでお約束のシーンとなり、それがいいスリルになっている。バランスは考えられているが絶対安全なダンジョンではないのだ。

そんなネットゲームで「ゲーム内の役割設定しかないアバター」を現実世界で操るPLたち、がプレイヤーの立場なので、勝手なことをしゃべりながら「ゲームに熱中しているプレイヤーをRPする」というこのゲームでしかできないねじくれた楽しみもまた格別である。「ネットでは14歳中学生のふりをしてゲームをしているが現実世界では明日待っている仕事にやる前から疲れ切ってビールをあおっている中年小学校教師」なんていうキャラクターをリアルな存在としてプレイできるのはこのゲームくらいではないのか。(できたところでしかたない、というのはおいておく)

慣れるとテキセでもワンゲーム1時間かからないでプレイできるというのも突発卓には向いている、という意見もあった。そういう話をしていると2003年に雑誌に付録という形で掲載されたまま製品化もされずにお蔵入りしたことは非常に惜しいような気になってきた。

冒険企画局様にはネットかなにかで7ページしかないルールを無料公開してほしいところだが……ダメだろうなあ……角川様の「.hack」がらみのゲームだから、権利関係が非常に難しいだろうからなあ……。
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レスポンス

セス
セスポール・ブリッツ
2022/06/02 03:33[web全体で公開]
> ……ダメだろうなあ

 大人の事情が如何に娯楽とかをツマラナイモノに
してしまっているか・・・のオチですねw

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