暁光白銀さんの日記を全て見る
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😶 今朝見た夢 宣言通り 小話に仕立てて見た。 ((( ざら、ざらざら 口から砂利があふれていく 苦くて 生臭くて ぬるぬるして 気持ち悪くて 不愉快だ。 ざらざら 吐いても 吐いても、まだ口の中に 砂利が残っている気がしてならない。 ざらざらざらざら ああ 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。 「っ か…ぅ ぐ、ケホっ げほっ ヒュう、 コホ、けほ… う”、けほ ごっほ…」 息苦しさに目が覚める、目を開けるまえからどこか苦しくて 腹の底がひきつったように咳が止まらない、布団のなかで 口を押さえるが 止められない 気持ち悪い、呼吸もうまくできなくて涙が両目に滲んでくる。 「ヒュッ げほ ゲホッ… う”ぅ、か ふ、 ごほっ こほ」 ドルチェは布団を鼻までひきあげて 咳を止めようとじっとしてみた、が余計に苦しくなるだけで すぐに横に身を倒し 背中を丸め 縮籠まってしまう。 苦しい 苦しい 苦しい。あれは夢だ、あれは夢だ。ここはもう現実で、砂利なんかない、そんなものはどこにもない。何も食べていなければ 口の中に残っているはずもない。酸素の足りない頭で考えられる否定は言い尽くした。 それでも咳が止まらない。涙で霞む視界は確かに自分の家のベッドと壁と天井を映している。 それなのに まだ口の中に砂利が残っている錯覚がする。吐き気、体に砂利が詰まっている、全て出し切らなければ 自分がおかしくなりそうだ。自分の中だけではとまらない、砂の幻覚から抜け出せない。頭では分かっているのに体がうまく動かない、とまらない。 外から何か刺激があれば、 あるいは 誰か 誰か。 (アズ、たすけて…) 声にならない切なる願いは 嘲笑うかのような晴天に溶け消えた。 「ふ、けほ…ゴホ、ぅ げほ……」 もう何分 こうして咳き込んでいただろうか 息を吸う度 引っ掛かり それにまた咳が重なる。口の端から僅かだが処理しきれなかった唾液が伝うのを感じて、力の入らない左手でゆっくりとぬぐいとり、ようやく咳が収まりかけている、いや 咳をする気力も尽きてきたのだとドルチェ自身も気がついた。 錯覚を錯覚だと認識出来なくなるほど体力を消耗して 寝起きだったはずなのにすでに眠い。 このまま布団を肩まであげて、ゆっくり意識を手放していけば また眠れそうなほど。 「コひゅ、けほっ こふ…」 ぽろぽろと落ちる涙が頬を伝っていく 呼吸は相変わらず苦しいけど もともとの性癖から 少しだけ心地よさも感じはじめて…いるかは分からないが、ドルチェは限界を感じ 静かに目を閉じた。
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