暁光白銀さんの日記を全て見る
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😶 土色に遠く冒険者 歓声がきこえる。 血の足りない意識の中 簡素なベッドに痛む傷跡、闘技場の手当て室。 ぼんやり思い出す。 観客の熱の中 同じ戦士として 実力だけで対峙した、あの闘技場。 そうだ、自分は一番に狙われて 一番に気絶したんだ。 悔しさがこみ上げる。と同時にすこしうれしかった。 少しして 観客の一人がフルーツを籠をくれた。健闘をたたえてだそうだ。葡萄を一粒口で転がしながら思う。 (ぼくいがい だれも きずついてないんだ) 戦争ではなく決闘である以上 死ぬことは無い。 だが傷はだれだって負うものだ、自分もそうだ。体中に殴られた痣と弾丸が肩口をぶち抜いた穴が開いている。 少しして 敵チームとして戦った対戦相手と。自分を気絶にいたらしめた相手が 手当て室に運ばれてきた。 リンゴとみかんを渡し 一冒険者として 語り合う中「敵を倒すだけが戦いじゃないってことか」と相手は言った。 不良品は 宿への帰り道にひろったなべの蓋を構えてみた。 防御力が 1 上がった気がした ▼
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