マスターさんの日記

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日記一覧

マスター
マスター日記
2023/03/13 00:54[web全体で公開]
😶 【卓宣伝】充電してました
 みなさん、お久しぶりです。約半年ぶりにオンセンに帰ってきました。

 艦これのイベントが終わったら戻って来るわ、って日記に書いたんですが……あれ? 新しいイベント始まってるやんねぇ!?(笑)
 まさか半年も離脱する事になるとは夢にも思いませんでしたよ、奥さん。自分でもびっくりした。

 ままま、そんな僕の事情なんてのはどうでもよくて。新しい卓を立てたので、その宣伝日記です。

 現在、ワタクシ、3月に二つの卓を立卓させていただきました。

 1つは3/23,24両日開催のシノビガミ「決戦の日」
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=167803290155master2000

 特撮ヒーロー番組の最終回をモチーフに作成されたシナリオです。正義と悪、光と闇、その戦いに終止符を打つため、シノビ達が己のすべてを賭して戦うお話です。
 初日ミドルフェイズ、二日目クライマックスフェイズの二日分割卓です……翌日、寝不足で仕事したくないだろ? みんな。

 もう一つは3/30開催のインセイン「ノックの音が。」
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=167803345737master2000

 ただただGMの僕が参加者に「怖ぇッ!」と言わせたいがためだけに作ったシナリオです。(笑) 本当に怖いかどうかはわからんけど、少なくとも僕はこのシナリオは怖いと感じてるんだ。
 ひたひたと忍び寄る死の影を感じるセッションは夜に遊ぶにとても良いと思いませんか?

 お手隙の方はもちろん、忙しい方も「これは!」とお思いでしたら無理を押しても是非是非参加してください。一緒に楽しいセッションを作りましょう! 

 それでは皆様。またちょくちょく卓を立てていきますので良しなにお願いします。(ぺこり)
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マスター
マスター日記
2022/09/08 01:26[web全体で公開]
😶 ぎゃあ! やっちまったああっ!!【卓宣伝】
9/13にインセイン「正しい死体の処理方法(なくしかた)」って卓を立ててるんですけど……
先日、定員3名の内2人が揃って、やあ良かった良かったあと一人だね。って思ってたんですよ。

Twitterでも参加者が来ていただけまして、セッションページのオンセンでの「募集人数」とシナリオの「定員」がずれたので、セッションページを編集しなおして「あと一人の募集」に変更したんですよね。

それから数日。
参加申請無いなぁ。おっかしいなぁ。とセッションページを確認した所。。。
あれ? セッション募集ページに載ってないぞ?? いったいどういう事だ!?

募集人数を3→1に変えてたみたいで、「募集が終了したセッション」一覧に放り込まれてました!!orz

ひーん。
現在、インセイン「正しい死体の処理方法(なくしかた)」絶賛参加者募集中でぇす。
どなたか、どなたか。参加していただける方はいらっしゃいませんかー!?
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=166194143498master2000

勢いに任せて犯してしまった罪を「なかったこと」にしようとする、背徳感溢れるシナリオです。
心より、ご参加お待ちしております。m(__)m
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マスター
マスター日記
2022/08/28 22:40[web全体で公開]
😶 虚構侵蝕TRPGが楽しかったので
 今日は地元のコンベンションで「虚構侵蝕TRPG」を遊んできました。

【虚構侵蝕TRPGとは?】
 今月発売された新作TRPG。
 映画作品を模したフィクションが現実を侵蝕する世界で、その侵蝕を認識できるPC達(観測者)が、世界の本来の姿を取り戻すべく歪んだ虚構に立ち向かう、と言う現代を舞台にしたゲームです。
 朝、目が覚めたら目の前に不毛の大地が拡がっていて、バギーに乗った荒くれたちがヒャッハーしてたりするのを何とかしよう! って感じのシナリオが遊べるぞ。

 システムのコンセプトとしてはとても分かりやすい。映画のようなフィクションの世界が急に世の中の常識になったら困ります。(例えばシン・ゴジラの世界が現実だと困るよね)
 ただ、普通の人にはそれが「世界の常識」になっちゃってて、誰も疑問に思わない。「普通の日常」に戻るためにPC達が頑張る、ってのがコンセプト。
 ただ、PC達の中には虚構侵蝕によって常識が塗り替えられた「新しい世界」に惹かれる場合もある訳で……。って事で、虚構世界に惹かれすぎたPCはフィクションの世界の住人となり戻って来れなくなる。
 そんな感じの世界観のゲームです。
 無料配布のルールもあるので、興味のある人は↓をどうぞ。
https://takuge-labo.com/kyokoshinshoku/
【説明終わり】

 さて今回、僕はちょっとした疑問をもってこのシステムのGMを立卓しました。
 それは。

 元の映画を見た事なくてもちゃんと楽しく遊べるの?

 と言う疑問。
 説明したように、映画作品を模したフィクションが現実を侵蝕するというコンセプトから、このシステム、基本的には元ネタの映画があります。
 ルールブックのサンプルシナリオや、公式が案内しているシナリオには元ネタの映画のタイトルが明記されている訳ですが、その映画の中身を知らない人間も楽しく遊べるの? そしてその映画の元ネタをGMがそもそも知らなかった場合、ちゃんとセッションが運営できるの? 

 シナリオを読む限り、結構ガッツリ元の映画のネタが入ってるようなのですが、どうなんだろうね??
 GMが元ネタを知らないけど、PLは元ネタを知ってるとどんな感じになるのかな?

 そんな疑問が芽生えてしまったら解決しないと気がすまないマスターさん。
 水曜日に購入して、ろくに読み込みも終わってないけど、コンベンションに持ち込んで立ててみる事にしました!
 ルールの理解度は雑ですが、そこは新作! って勢いと、今までコンベンションで売ってきた信用を盾にとって強引に立卓を目指します!(爆)

 卓紹介の時にはルールは買ったばかりで不勉強である、って事と、元ネタになった映画に関してはGMは観たことがない、って事はしっかりアナウンス。

「……それを踏まえた上で参加して下さいね。で、シナリオなんですが、元になった映画のタイトルは言えないんですけど、赤い錠剤と青い錠剤のどっちかを選んで飲んでもらう事になります」
「ブフッ」

 ここでコンベンション主催者が吹き出す。
 あ、やっぱりこれだけで元ネタが何か分かるんや。有名な映画だしなぁ。

 と言う訳で無事卓成立してセッション開始。
 ルール自体は簡単で、しかもwebでルールが無料公開されているので、俺の説明&スマホでルール確認もしつつ、PCを作成していく。小一時間もかからずに使用PCの解説なんかも全部終わって、11時過ぎにやる事がなくなる。
 ……ま、昼飯食いに行こうか。

 12時半くらいからセッション開始。入れ替わりにコンベ主催者が昼飯を食べるために会場から離席。

 13時過ぎに主催者が帰ってきて、卓を覗きに来る。
「どう?」
「あ、Aさん。大変なことが判明しました」
「なになに?」
「GM含めて参加者全員、元ネタの映画を見てませんでした!w」
「なんやと!?www」

 そうなんだよ。
 誰一人として元ネタ知らないから、普通に「僕たちの知らないシナリオ」でセッションが進行するという、「虚構侵蝕TRPG」で遊ぶ意義を見出せない、訳の判らん状況になってしまいました!!!

 これが発覚したのは例の「赤い薬と青い薬」のくだり。

「ねぇGM。これってどっちか選ばなきゃいけないの? どっちも選ばない第三の選択肢は選べないの?」
「え? (シナリオを読んで)……そうだねぇ、選ばない選択肢はシナリオに書いてないから止めて欲しいな」
「いや、それなら別に良いんだけど。なんか違う選択肢が隠されてるんじゃないかなぁ、って思ってね」
「……ん?(違和感を感じる) このシナリオって元ネタ〇〇なんだけど見た事ある人、挙手!」

 ……そして誰もいなくなった。

Aさん:「お前ら、雁首揃えてあの超有名映画を観てないとか、ある!?w」
僕たち:「事実、目の前にその状況がw」

 いやあ、びっくりしましたね。
 参加者が俺も含めて全員、「俺以外の誰かが観てるから大丈夫やろ」って思って卓に着いてたwww

 で、さっきの状況を話した所、「その状況なら第三の選択肢を選んだ瞬間、〇〇〇が出てきてPCを斃してリスポーンで良いんじゃね?」と秒で答えが返ってくる。
 あ、確かにそうだわ。

 ……やっぱり元ネタ知ってる人間は違うなぁwww

 セッション自体はめちゃくちゃ面白かったよ!! 俺、ずっと笑ってたし。
 虚構侵蝕TRPGの本来想定されてる遊び方では絶対ないと思うけどなッ!!(笑)

 遊んだ感想としては「元ネタの映画は最低一人は視聴してからセッションをやった方が楽しい」と言う結論。
 元ネタを知ってる事によって、その「世界のお約束」に乗っかる事が出来るし、ロールプレイにも余裕が出来る。元ネタに連動した適切なキャラロールもしっかり映えると思うしね。
 知らなくても楽しむ事は出来るよ。俺はセッション終わってから元ネタの映画を観ようかな、って気になったし。

 セッション時に出た不満点としては、「キャラクターシートが使い辛い」。
 これ、オンセでやる分には良いんだけど、テーブルトップで遊ぶと、PCの自画像を描くスペースが無いんですよ。卓上でやる場合、お絵描きが好きな人だと間違いなく不満に思う。そしてHPを管理するスペースもない。状態変化の項目はいっぱいあるのに、HPが変動しても書くところがないとか。これはどうかと思う。
 レコードシート的なモノがあるなら良いんだけど、ダウンロードページにはなかったよね? 早急にver.2が出る事を希望します。

 遊んだ感想としてはこんな感じでした。
 今日も楽しかったバイ。
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マスター
マスター日記
2022/08/26 21:34[web全体で公開]
😶 事前準備が7割 あとがき
 お、収まらなかった……orz

 と言う訳で長々と書いてきました「セッション募集ページ」について。
 長文にお付き合いいただきありがとうございました。
 セッション募集ページについては、「参加希望者が必要事項を把握でき、参加したい! って思わせる募集ページ」が最高なんですが、「参加者が揃ってからセッション開始まで」の流れも考えると、どうしても少々長くなってしまう傾向があります。

 ただ、「間違って参加しちゃった」って不幸な事故を起さないためにも、ある程度の情報量は必要なんじゃないかなと考えています。
 参加決定してから打ち合わせの段階で「入る卓間違えたわ、抜ける」とか「君、シナリオにそぐわないから抜けて」とかって、言い辛いですもの。

 さて、次回は「事前準備 立卓~セッション開始まで」を書こうと思うのですが、このポイントに関しては俺自身のノウハウがあまりなくて言語化が難しいってのと、なにより艦これのイベントが始まってしまいます!(笑)
 気が向いたら書いてみようと思いますが、難しいんじゃないかなぁ。艦これのイベントが終わるころには熱も引いてると思うし。

追記:レギュレーションの項目に「参加条件」を書き忘れていました。基本的には「ルールブック所持必須」となります。
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マスター
マスター日記
2022/08/26 21:32[web全体で公開]
😶 事前準備が7割 ~セッション募集ページ編~(後編)
 と言う訳で実際に卓を立ててみました。
 新クトゥルフ神話TRPG「冒涜都市Z」です。
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=166151619226master2000

 以下の文章はシナリオのネタバレは極力省いていますが、シナリオ制作者の意図なんかの推察が入っています。なので、微塵もネタバレを受けたくないならここから先は読まないようにして下さい。

 かなり細かくいきますので、ここから先を読む人は覚悟してねw









★セッションタイトルについて
【日程調整卓】冒涜都市Z【9月開催予定】
 はい、もうここからです(笑)
 セッション日程をビシッと決めて開催した方がKPの負担は少ないです。
 今回は、自分がまだ9月の予定をほとんど入れていない事から融通の利く「日程調整卓」としてます。僕としては「日程調整が出来る人」であり「9月の日程に融通の利く人」と言う意図を込めています。
9月の予定がギチギチに詰まってる人がこの募集には反応しないでしょ。
 また、後述しますがこのセッションは2日分割セッションです。【毎週〇曜開催】のように、週一の定期卓にするのも手なのですが、個人的には2日連続もしくは日をあまり空けないで一気に遊びたい事から今回のような募集となっています。

 セッションタイトルは「セッション一覧」画面で一番最初に目に飛び込んでくる情報です。
 なので、伝えたい情報(今回は9月日程調整)があればここに入れると良いと思います。【初心者GM】【初プレイ】【コミュ限定】【参加者決定済み】【毎週金曜開催予定】などなど。


★【レギュレーション】について
 今回のシナリオの基本情報を書いています。
 「募集人数」についてはセッション募集の「募集する人数」で明記するから書かなくても良いんじゃない? と思うかもしれませんが、僕は他所でも募集をかけていて、そちらで参加者が来られた場合、この「募集する人数」が変動します。
 なので、こちらのレギュレーションでシナリオ本来の募集人数を記入します。

 時代背景もクトゥルフにとっては重要な情報ですね。「1920年代」「アメリカ」のシナリオで「1980年代」「日本」の探索者を持ち込まれても困るからね。ただ、「シナリオ概要」に時代背景が書かれているので、不要な部分でもあります。(時代背景の明記は自分のクセですね)

 難易度についてはホラ。最近クトゥルフ性の違いでトラブルが起こったりするじゃない?

 使用不可ルール:幸運の消費。これに関しては本シナリオで明示されている事なので必ず書きます。セッションが始まってから言われたら「えーっ」ってなる要素ですね。

 プレイ時間:7時間(2日分割卓)に関しては後述。

★シナリオ概要について
 シナリオ概要については読んだ人が「遊んでみたい!」って思わせるような概要を書きたいですね。映画のCMみたいな素敵なセッショントレーラーが書ければ理想。
 「冒涜都市Z」はシナリオ概要が読むだけでワクワクするような文章が付いているのでそのまま流用出来ます。
 シナリオに付属している「シナリオ概要」が面白くなかった場合……頑張って自分で書くしかありません。(インセインの公式シナリオが大体そうw)
 前述した「事前準備(シナリオ編)」で「シナリオ概要でピンときたヤツを遊べ」って書いてるのは、自分でシナリオ概要を書く手間を省くためでもあります。
 自分でシナリオ概要を書く時のコツは「400文字以内で収める」事です。
 で、それをやろうとすると当然「シナリオを把握しなきゃならない」んですよね……。

★ハンドアウトについて
 こちらもシナリオに付属しているハンドアウトをそのまま掲載しています。
 アーサー・フェイブル
 ヌナワスカ
 神話的恐怖の影
 というシナリオに関係の深い単語がハンドアウトで明示され、いやがおうにも探索者たちの「動機付け」となります。

★探索者について
 事前作成で、KPへの提出を求めます。理由は以下のように。

・セッションが始まってからチェックするよりも、事前提出する事でセッション開始時間からセッションを即座に始めることが出来る。
・シナリオにそぐわない探索者の再提出。(PC1でフェイブルを探す理由のない探索者の参加は認められないのです)
・シナリオに必須な技能を所持していない事による「詰み」を回避する
・※印にて注意喚起していますが、プレイヤー間で関係性の構築をする必要がある

 以上の理由が挙げられます。
 また、本シナリオを読んだ方&遊んだ方は知っていると思うのですが、必須技能は「シナリオを楽しむ」上で、真の意味での必須技能となります。必須技能を低いレベルで修得していた場合の修正をお願いする必要もあります。
 他にも推奨技能の「or」の部分でも専門性が必要になってくるという、このシナリオ独特の「お約束」なんかも告知する必要もあります。

 ここを怠ると、シナリオを楽しむ前に全滅、なんて事態も発生しますので、提出された探索者に関しては丁寧にヒアリング&ケアをする必要があると考えています。

 またそのヒアリングを参加者全員が見える所で行う事で、他の参加者も「キャラクターシートに書かれた設定」以上の背景を知る事が出来るので、探索者同士の関係性を決める時に良い方向に作用します。

 職業:「密林探検家」

 なんて、このセッション以外で使える所なんてねえよ!(笑)
 なのでこの「冒涜都市Z」でその探索者のすべてを余すところなく表現して貰いたいものです。その手助けをKPは積極的に行いたいですね。

★日程について
 言い訳のように「セッション開催日」についての言及がありますが、、、管理人さん、これ、何とかならないっスかね?(笑)

 さて、シナリオ概要には「セッション時間は3~4時間」となっているのに、僕の募集では「セッション時間7時間」となっています。
 これはどういうことか?

 まずこのシナリオを最初に触れたのはyoutubeで行われた「田中天 矢野俊作 中村やにお」をプレイヤーに招いて行われたライブ配信です。
 そこでは確かに。
 確かに4時間でセッションは終わっていました。
 ですが、4時間で終わらせるために犠牲にしたものがあります。

 休憩時間です。

 ライブ配信と言う性質上、休憩時間を削る必要があるのかも知れません。が、プロ! と言っても過言ではない名プレイヤー3人のパフォーマンスは物語後半、目に見えて落ちています。

 休憩時間、大事ッ!!

 プロですらそんな状態なんだから、素人の僕らが同じことをやったら結果は火を見るより明らか。キャラクターロールプレイもなく、淡々とダイスを振って行動宣言をして終わるか、予定時刻をオーバーして終了のどちらかです。

 また、作者のディズムさんはこのシナリオのあとがきでこう書いています。

>今回は参加する3人の探検家たちが、どのような人間関係を築き、壊し、再構築し、完成させるのか、という点を大事にして書きました。NPCとの関係性よりも、参加するプレイヤー同士の関係性、探索者同士の関係性が、創られ、変化し、昇華されればいいなと思います。

 このシナリオは探索者の関係性の変遷を見るシナリオなんですよ。
 それを行うには4時間では足りません! シナリオの「攻略」だけで3時間はゆうに消費するボリュームです。(シナリオ総ページ数36ページですからね!)
 じゃあセッション時間を長くするしかないじゃないか!!

 想定としては3時間+3時間のセッションでアフタープレイ1時間を考えています。
 探索者同士の関係性の変遷を見るセッションなんだから、セッション後にプレイヤーも語りたい事、いっぱいあるだろ? と少し多めに。

★応募時のお願い
 セッション会場はどこなのか。ボイスツールは何を使用するのか。ここのマッチングは書いてないとワンチャントラブルが発生しますので、書きましょう。(ユドナリウムだと思ってた! Zoomじゃねぇの? など)

 応募時の【お願い】なので、お願いしたい所はくどいようだけど、もう一回書いておこう。(関係性事前相談の件や、日程調整の件)

 「参加希望の方は~」で、二つほどコメント欄に書き込んでね、とお願いしています。
 これは、この「セッション募集」のページを見ずに反射的に参加申請を押す人の参加を断るためのモノです。
 大事なことなので2回書いてます。(これでも読み飛ばす人間の多い事多い事)

 また、最近は「こんな人と同卓したくない」条件を明記するようになりました。
 コンベンションではそういう人と同卓する事はあってもまあ、なんとかしているんですが、自分が遊びたいから立ててるフリー卓で我慢する必要もないかな、と思うようになりまして……。

★シナリオの雰囲気について
 このシナリオを使って行われるセッションがどんな雰囲気なのかを書く必要があります。
 例えば、積極的にウケを狙いに走るコメディシナリオなのか。シリアスで格好いいロールプレイを行うシナリオなのか。

 たまに日記で見る「自分がGMやるとコメディにしかならんのだが」ってボヤキはこの雰囲気づくりで躓いている事が多いですね。
 特にセッション開始直後ってのは、参加者の緊張をほぐす為にGM側から軽いジョークを飛ばしながらセッションを動かすことが多いです。セッションの雰囲気が分からないプレイヤー達はその動き出しを見たら「あ、このシナリオは軽いノリのセッションなんだ」って判断を誤る事だってありますよ。

 シナリオの雰囲気を最初に打ち出すことは、セッションの雰囲気を定義するのに役立ってくれます。
 また、事前提出されたPCがシナリオの雰囲気にそぐわない場合、どういうプランでこのシナリオに参加するのか、と言う真意を聞き出す事が出来ます。

 別にシリアスなシナリオで、ずーっと仏頂面して格好いい台詞を吐き続けなければならない、なんて事はないですよ? コメディリリーフだってシリアスな物語の中での重要な役割です。シリアスなキャラがずっとシリアスではないように、コメディ役のPCも決めるべき所はビシッと決める。
 そのメリハリをつけるための大事な「着地点」を「シナリオの雰囲気」として打ち出す必要がある、って事です。

 今回の「冒涜都市Z」のシナリオの雰囲気は「未踏の地への冒険」。これに尽きます。
 明確な指針である、コメディorシリアスのような打ち出し方をせずに、冒険と言うフワッとした括りで示しています。
 探索者が「冒険者」であるという着地点さえしっかりしていれば、どんな探索者でもこのシナリオには映えると判断しました。
 そこにKPの思う「冒険」のイメージを【シナリオの雰囲気】に織り交ぜて、他参加者との共通認識を取ろうと考えています。

 ただ、大変なことにシナリオ制作者の意図を汲んで【シナリオの雰囲気】を書き出そうとすると、これまたシナリオの理解度を高める必要が出てきます。なんだかんだ言って、前回の「事前準備(シナリオ編)」に連動しちゃいますね。
 また、この【シナリオの雰囲気】を変えると同じシナリオでもセッションの雰囲気がガラリと変わったりします。
 まずは自分が「このシナリオはこうやって遊びたい!」と言う気持ちを前面に出してください。それに呼応してくれる参加者が集まったら、きっと良いセッションになります。
 【シナリオの雰囲気】は、出来る事ならセッション募集ページに書くようにして下さい。
 参加者もセッションをイメージしやすくなる事受け合いです。

★備考について
 僕はここでシナリオ制作者の名前を書くことが多いです。正直どこに書いていいのか判らん……。
 書き洩らした、そしてどこにも書けそうにもない点をここに書きます。
 あと、KPの意気込みとか?

 備考欄についてはあまりよく分かってないかもー。
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マスター
マスター日記
2022/08/26 21:22[web全体で公開]
😶 事前準備が7割 ~セッション募集ページ編~(前編)
 事前準備としてGMの大事なお仕事に「セッション募集ページの作成」があります。
 ここの出来、不出来は卓の成立に大きく関与しますし、実際のセッションにも大きく影響を与えます。

 とはいえ、この部分はいわゆる「勝ちシステム」では手抜きでも卓は成立します。クトゥルフとかね。KP数<PL数となっているので常に卓が供給不足になっているので、卓の告知からほどなく卓が成立する事が多々。
 KP(GM)の経験数を稼ぎたいなら、ここらのシステムを選択して立卓するのをおススメします。

 ただ、成立したからと言ってセッションが楽しく遊べるかどうかってのは、当然ながら蓋を開けるまで分かりません。
 いざセッションを開始したら想定外のトラブル続きで大変だった。って事もありますね。
 その「想定外のトラブル」を極力無くすのが「セッション募集ページ」です。

 結論から言いますと、この「セッション募集ページ」~「実際の卓が始まるまでの事前調整期間」は、「参加者全員が同じ《セッションの目的》を共有する為の時間」です。

 例えば。
 ファンタジーRPGで「街の外れに怪物が出没するようになったから倒してきて欲しい」なんてシナリオ。
 参加者(GM含む)全員の目的は「怪物退治」となります。
 それなのに参加者の一人が「俺、怪物退治したくねぇし。街でパン屋さんをやりたいし」なんて言い始める。

 セッションが始まってからこんな事を言い始めるプレイヤーが出ると、GMは困りますよね。また、他のプレイヤーも「怪物退治」のセッションを遊びに来たのにまずそのプレイヤーを説得するところから始めなきゃなりません。(卓から蹴りだす、が正解ではありますが……)

 少なくとも社会人となったマスターさんは、そんなセッションに参加したくありません。
 時間は有限だという事に気付いてしまったからです。
 平日夜にセッションを開始して、本編に入るまでに無駄に時間を過ごして、セッション終了時間が大幅に遅れて明日の仕事に影響が出る……マジ勘弁してください。
 ルールの遵法精神を良しとするTRPGゲーマーの皆さんには、セッション時間もちゃんと守るようにしていただきたく。
 逆にセッション時間を守ろうとして、色んな部分を端折ってセッションを終える。それもまた後味が悪いから避けたい所です。アフタープレイを堪能する時間も無くなるしな!

 なので、セッション開始の時点で「全員が《セッションの目的》に対して邁進できる」状態にしておく、と言うのが「事前準備」の肝となります。

 ではここから具体的な「セッション募集ページ」の書き方となります。
 あくまで僕個人の観点からの話なので、各々の方法なんかがあれば是非教えていただきたいですね。
 情報の共有、大事!

 そして紙幅が足りないので後編に続く!
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マスター
マスター日記
2022/08/25 02:13[web全体で公開]
😶 少し寄り道 コンベンションのお話
 「事前準備が7割」の事前準備のお話、第二弾……を書こうと思ったんですが、そういや昔っから同じ話してるよなぁ、と思って過去の日記を漁ってみたところ、このあたりがルーツなんじゃないか、ってのをサルベージ。
 2013年ですって、奥さん。

 ちょっとオンセとは環境が違う、コンベンションについての話です。

 一応、コンベンションってのは何かって言いますと、テーブルトップでTRPGが遊びたい! と思っている有志が集まって遊ぶイベントです。主催者が地元の商工施設の会議室なんかを借りて、参加者全員で会場費を分担して一日遊び倒します。
 コロナ禍でめっきり開催数は減ってしまいましたが、捜せばまだ存続しているところもたくさんあるよ。

 コンベンションには色んな人がやってきます。そんな人たち相手にGMをやるにはどうしたら良いのか。また、GM過多となった時、どうやって居並ぶ他のGMよりも「自分の卓を選んでもらうのか」。
 そんな事を考えて文章化したものがこちらになります。


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タイトル:コンベンションGMで気を付ける事のあれやこれや

・注意点その一 プレーンなゲームを目指す
 同じシステムを遊び続けているとマンネリ感や物足りなさが出てくる訳ですね。そのシステム自体は好きなんだけど様式美や類型化が出てきてしまい、ちょっと違う味が欲しくなる。
 当然メーカー側もそれは承知しています。そういう違う味を提案する為に各種サプリメントを発売するのです。
 それでもヘビィユーザーに物足りない訳で。
 ついつい新味が欲しくなって追加のルールを加味したくなります。ハウスルールもこの範疇です。
 GMとしてはサービス精神の現れと言っても良いでしょう。

 だけどちょっと待って。
 それは本当に面白い方向に作用しているの? それを組み込まなくても工夫する事で解消or代用できるルールはないの? 

 サービスは相手が喜んでこそのサービスなのです。

 特にコンベンションにおいてここは細心の注意を払うべき部分だと思います。
 コンベンションに遊びに来たプレイヤーさんは、そのシステムをプレーンな形で遊びたいと思っている人が大多数を占めていると思います。ハウスルールなんてそれこそホームセッションで遊べや、ってな話です。
 プレーンなゲームを遊びに来たのに、卓に着いたら奇妙なルールが存在している。特殊な設定を押し付けられる。
 そんなのストレス以外の何物でもありません。

 まずはプレーンなゲームを心掛ける。
 シナリオ進行上、止むを得ない場合は最初のプレゼンで周知徹底する。
 基本的な事ですが大事な事です。



・注意点その二 プレゼンテーション
 プレゼンの話が出たので。
 プレゼンを面白くする事で集客は必ずアップする。
 ぶっちゃけプレゼンタイムで他のGMのプレゼンが面白かった場合、マジ焦ります。
 ヤベ、客喰われた。こう思った時点で既に負けてる。(笑)
 特に同系列のシステムだと戦々恐々としますね。集客が悪いとプレイヤー諸氏から「オメーのプレゼン面白くねーんだよ!」って言われてるようで。

 「面白い」ってのは語りの面白さ、シナリオの牽引力、すっきりとした説明、ウケを取れるか。そんな諸々全部をひっくるめて。あとシステムの「強さ」ってのも影響します。
 この「面白い」ってのにはベクトルがあって、プレイヤー諸氏はその要素を天秤に掛け、今日遊ぶ卓を決定しているんだと思う。

 例えばシリアスなシナリオよりもコメディシナリオをやりたい人は、プレゼンでそう言うシナリオ傾向の卓がないかと言う事に重きを置いてプレゼンを聞いています。
 「魔神を倒す!」って同じコンセプトのシナリオで、深淵と迷宮キングダムで比べたらどう考えても迷宮キングダムはコメディだろ。そうなるとやはり耳の傾け方が変わります。
 プレゼンをテキスト化して読み上げるGMならば、そのGMの用意の気合の入り方と誠意が伝わってきます。
 語りが面白いプレゼンなら、シナリオがどう転んでも楽しく導いてくれそうです。
 それらを吹ッ飛ばす程の力があるのは「今日はこのゲームを遊びたいッ!」って言うシステムの力だけなのです。

 極論ですが。
 なんでも良いから立卓を目指したい! って言うならば、まずそのコンベンションで最もシステムに力のあるゲームを選ぶべきだと思うんです。
 例えば、〇〇ならN◎VA、△△ならアリアン2eのような集客の見込めそうなゲームを狙うのは方向性としては否定しません。
 卓が成立しない事にはGMは出来ないのです。

 GMがやりたい「だけ」ならそのコンベンションの動向(流行り)に合わせるべきです!
 △△でダブクロは弱いから立てない……これは正しい選択なのです。

 でも。
 そう、「でも」、なんです。

 俺はこのシステムで遊びたい! 絶対面白いから! その気概を、意地を、矜持を、GMはプレゼンテーションで見せれば良いのです。
 誰にも負けないプレゼン。面白さを保障するプレゼン。
 コンベンションGMはプレゼンの段階から始まっているのです。

補注:コンベンションでは参加者15人(GM含む)に対してGM5人、みたいな状況も発生します。そんな時はGMの何人かは立卓できず、プレイヤー参加に回ります。当然プレイヤーに選ばれないGMの卓は立たないので、プレゼンが重要になってくる訳ですね。



・注意点その三 ロビー活動
 卓が不幸にも潰れちゃった。そう言う時もある。コンベンションだもの。
 卓が潰れるとテンション下がります。チョー下がります。ズブズブです。
 正直プレイヤーとして入るのも辛い気分の時もある。
 なかなか気持ちの切り替えが出来ません。
 しゃあない。にんげんだもの。

 そんな時こそ楽しめ! と僕は提案してみたい。
 他卓にプレイヤーとして参加して、楽しいセッションを演出し、自分の卓に来れば今日楽しんだセッションと同じ、いやそれ以上のクォリティは保障するよ、と自分の「腕」を宣伝するんだ。
 そしてセッション後に同卓した人達に、次は今日潰れた○○の卓に来てね、と頼んでみる。それでひょっとしたら次の立卓で成立するかもしれない。ホームセッションの打診があるかもしれない。実際、それで成立したセッションは僕にはあります。



・注意点その四 内省
 僕が最も苦手とするモノがこれ。

 オレサマのGMがつまらない訳ないじゃないかあっ!

 その覚悟でGMをします。
 やりきります。
 当然です。自分が面白くないものを人様に見せて面白い訳がない。
 で。
 その覚悟を引きずったままアフタープレイに突入しちゃうのよねー。(爆)
 ちゃんと切り替えようね、みんな。

 自分のマスタリングの駄目な部分はどこなんだろう? と自問する。
 他人の卓に入って自分のマスタリングと比較する。
 他人のマスタリングの良い部分を盗む。
 他人のマスタリングと比べて、自分のマスタリングとの違いはなんだろうか?
 そして、自分のマスタリングの強みとは?
 考える事が多すぎて正直面倒臭いね。でも、コンベンションは色々なGMがやってくる環境なんだから、そういう視点を持つのも面白いよね。



・注意点その五 事前告知
 これはまあちょっと余談かもしれません。
 僕がGMをやる時は皆さんも御存知のように日記にアップします。ぶっちゃけこれはその日やるGM予定者に対する牽制の意味もあったりします。(笑)
 立卓予定を事前周知する事によって、GMをする予定だった人がひょっとしたら立卓を回避して自分の卓に入ってくれるかもしれない、と言う期待を込めてwww
 逆に事前告知があって僕が入りたいシステムだった場合、立卓を回避し、その卓に行く準備をする事もあります。特に僕みたいなニッチ担当者は遊びたいシステムが立卓すると言う貴重な機会を逃したくありませんから。(笑)
 あと、荷物に余裕がある人が日記を見て、ルルブを持参してくれるかもしれない。
 結構メリットがあると思うんだけどなぁ、事前告知。
 でもまあ、優先順位は低め?



・注意点その六 ってか番外編
 コンベンションにおいてGMやシステム以外にも集客のファクターがあります。しかもこれに関してはGM側が努力のしようがないのが困りもの。

 それは同卓予定のプレイヤーの顔ぶれ。

 「このプレイヤーが入るなら違う卓に行く」「○○さんがいるなら今日はこの卓行くか」こう言う思考は結構働いていたりします。
 例えば僕がプレイヤーの場合、X氏(あえて伏せよう)と同卓するのは全力で回避しようと動く訳です。そして彼が僕の卓に来たが為に、入る見込みのあるプレイヤーが僕の卓に近寄らなくなって苦汁を味わった事も一度や二度ではありません。(笑)
 こればかりは運の要素は多分にあるので、どうしようもないよね。
 GMスキルと共にプレイヤースキルも伸ばして行くのが解決策ではあるんですが、今回の論旨とは違うし、そもそもこの議題に紙幅を費やしたらキリがない。
 あとプレイヤー同士の信頼関係を築くってのも同じ理由でパス。



 僕はゲームをしたいが為にコンベンションに足を運んでいます。その目的を達成するために手段を講じるのは当たり前のことだと思うのです。
 漫然とゲームを楽しむなら、フラッと遊びに行って適当にそこにある卓に着けばいい。でも、このシステムが遊びたい! って意志があるのなら、その目的を達成する為の手段を逆算するって言うのも方法だと思っているのです。

 それでは今回はこの辺で。
 皆さんもコンベンション立卓時に気を付けている事があれば教えて下さい。

ー----------------------------------------------------

 この頃から「立卓する時のプレゼンテーション」について言及している辺り、偉い! と言えましょう。

 正直な話、前回の「シナリオについて」の話は俺、したくなかったのよね。
 だって、卓に入るプレイヤーにとっては「どーでも良い話」じゃない?
 わざわざ面倒くさい所を明るみに出して同情でも引きたいんか? って思われても仕方ないし。
 俺ぁ好きでやってるんだよ!(笑)
 
 シナリオの読みも立卓する時に使う小細工も、メンドクセーの全部込みで好きでやってんだよッ!
 そこんところは勘違いしないようにね。

 と言う訳で次回はプレイヤーにもGMにも関係のある「立卓(セッション募集ページ)」についての話になる予定。
 いつになるかは判らんけどな!!
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マスター
マスター日記
2022/08/24 18:28[web全体で公開]
😶 事前準備が7割 ~シナリオ編~
★はじめに
 TRPGにおいて「事前準備」ってのはとても大事です。
 ひとつ前の日記では「事前準備が7割」って書いてる割に、事前準備に関する具体的な話を一つもしてないな、って事に気付いてしまったので今回はそれについて書いてみよう、と、書き始めたのは良いのですが……。
 セッションをうまく遊ぶための秘訣の7割がここにあるんじゃろ?
 そりゃ分量が尋常じゃなくなるよね。orz
 いわゆる「第一章」だけ書いてみて嫌になってしまったマスターさんですw

 しかも書いてる内容が、至極当たり前の割りには、これからGMやろう、って思ってる人が読むと負担にしかならんような話なんですよねぇ。(シナリオはちゃんと読め。繰り返し読め。って話や、GM回数をこなして初めて実践できるようなFAQの作成の話とか)

 とはいえせっかく4000文字くらい書いたんだから、このまま破棄するのは勿体ないので公開。
 TRPGは趣味なんだから参考になると思ったところを摘まむ程度で読んで貰えれば幸いです。


★事前準備の最初の一歩
 セッションを行うに際し、事前にGMが準備しなければならないモノ。
 そう、シナリオです。

 当たり前のことですが、シナリオがないとセッションは回りません。今回はその事前準備の最初の一歩、シナリオについて語っていこうと思います。
 で、シナリオにも種類があって、大別すると自分で作成した「オリジナルシナリオ」と、ルールブック掲載や、雑誌、ネットなんかで拾ってくる「既成シナリオ」になります。
 オリジナルシナリオに関しては今回は無しね。あくまで既成シナリオを前提とした話となります。


★シナリオの最初の着目点
 遊ぶシナリオを決める段階ですが、既成シナリオと言っても膨大な数のシナリオが世の中には出回っています。シナリオ公開サイトや個人サイト、有料販売、無料配布……。ルールブック付属のサンプルシナリオ以外にも探す気になれば、星の数ほどのシナリオがあります。
 その物量のどこにまず着目するか。

 参加プレイヤー人数です。

 システム初心者は参加プレイヤー人数3~4のシナリオから手を出すのをおススメします。

 1人用のシナリオは難しいですね。常にプレイヤーを飽きさせないように、描写や演出でセッションを盛り上げ続けなければなりません。その上、PCの発言に対して当意即妙の返答も用意しないと、って精神的負担が重い。
 2人用のシナリオは参加プレイヤー同士の相性に大きく左右されます。GMがNPCを出さない限り、PCの話し相手はもう一人PCしかいないですからね。参加プレイヤーの相性がいい場合は盛り上がりますが、そうじゃなかった場合の場繋ぎはすべてGMが行う必要があります。
 5人以上のシナリオとなると、今度はPCの行動管理が大変になります。PCの意見を取りまとめるにも時間が掛かります。参加者が多くなると必然、GMがケアしきれないプレイヤーが出てきます。全員フォローしなくても良い、くらいの割り切りがないとちょっと運用しづらいですね。

 多くても大変。少なくとも大変。
 3~4人くらいが安定してGMがセッションを運用できる人数だと思います。
 いわゆるパーティプレイを求められるシステムだと3~4人だと微妙に役割分担の手が足りない(特に3人だと)、って事になりがちですが、それを補うべく事前段階で相談する必要も出てくるので、「事前準備をしっかりする」を意図的に仕向ける事も出来ますね。

 今回はGMを主体に話を進めていますが、事前準備に時間を掛けるのはプレイヤー側だって同じだぞ。


★シナリオの概要を読む
 人数を絞ったらそれなりにシナリオの選択肢は狭まります。そこから更に絞って行くのですが、そのシナリオの候補の中で次に気に掛けるのが「シナリオの概要」です。

 おおまかなあらすじや、シナリオの雰囲気がここに書いてあります。

 ここの概要欄を読んで自分が「面白そう!」ってなったシナリオを手に取るべきです。
 直感。フィーリング。そういうのは大事にした方が良い。
 概要を読んで、具体的に「こんなシーンがやってみたい!」ってセッション時の「画」が脳内で閃くようだったら、特にそのシナリオは遊んだほうが良いシナリオですね。

 逆に概要を読んでみてイマイチピンと来なかったシナリオは自分が「今やりたい」シナリオではないので、今遊ばなくても良いと思います。
 「せっかくお金を出して購入したのにもったいない」「周囲から名作だって言われてる」
 そんな理由で遊ぶよりも、自分の感性に従って遊ぶシナリオを決めましょう。
 シナリオへの愛はセッションを成功させる大事な要素となります。


★シナリオを読む(1回目)
 概要を読んで面白そうならようやくシナリオ本編を読み始めます。でも最初の一読目は粗読み、なんとなく物語の流れを追っかけるくらいで、シナリオの全容を頭に入れる必要はありません。

 自分が面白い、と思った直感は本当に当たっているのか?
 シナリオを読んでセッション時の「画」が浮かんでくるか?
 そんなことを考えながら、ざっくりとシナリオの流れを読み取るくらいで良いです。
 シナリオを1回読んでみて、ちゃんと面白いシナリオでしたか?

 思ったほどでもなかったなら、このシナリオは諦めて次のシナリオを読みましょう。人間諦めが肝心。
 面白い、遊んでみたい。と思えたなら立卓する決心を固めつつ、2回目を読み始めましょう。
 僕の場合、不退転の意志を示す意味も込めて、この時点で立卓の宣言やセッション募集ページを作成する事も多いです。


★シナリオを読み込む(2回目以降)
 セッションの進行を円滑に行うためのシナリオ読み込み作業が始まります。
 僕はこのシナリオの読み込みがスポーヅにおける「練習」に当たるものだと考えています。
 その練習の成果がセッションに反映される訳ですね。
 反復して練習する(シナリオを読む)事により、理想のフォーム(シナリオ進行)を固めて本番(セッション)に挑む、ってイメージです。
 なので僕の場合、愚直なまでに繰り返しシナリオを読み返す傾向がありますね。特に好きなシナリオに関しては偏執的に読み込んじゃう。

 とはいえ、そんなバカみたいにシナリオを5回も10回も読んでる暇なんかねぇよ、と思っているそこの貴方! シナリオのフローチャートを作成する事をお勧めします。
 シナリオをフローチャート化する事により、シナリオの構造の把握が出来、構造を把握しているからこそ、シナリオの本筋から外れた時もとっさのアドリブで対処する事が出来るようになります。
 最近のシナリオは「シナリオ進行のフローチャート」が付属していることが多いですが、時間があるなら自分で作成する事をお勧めします。あくまで「進行」フローチャートなので、シナリオの構造を理解するには自分でやった方がシナリオ理解度が上がります。


★シナリオを自分が遊びやすいようにアレンジする
 シナリオを読んでいくうちに「なんかここ、おかしくね?」ってなる事、あります。
 一読するだけでは疑問にも思わなかった所が、四度五度と読み込んでいく内に整合性が取れていない事に気付いたりします。もしくは「ここ、こうやったらもっと面白くなるんじゃね?」って思いついたりもします。
 そんな時は思い切ってシナリオにメスを入れちゃえ。
 自分が遊びやすいように改造するのも、シナリオを読む楽しみの一つだと僕は思っています。
 ただ、改変したせいでシナリオにバグが発生しちゃったら元も子もないので、その点はちゃんと推敲しよう。

 改変しようとしてシナリオを整えていく内に、実は削ろうとした部分がシナリオの重要なポイントだった、って気付く時もあります。シナリオ制作者の意図を読み取る上でも、「自分なりのアレンジをする」視点を持つ事は有用だと思います。


★見せ場を定める
 このシナリオを遊ぶに際し、自分が一番面白いと感じている所。それが「見せ場」です。
 大体のシナリオは見せ場=クライマックスフェイズとなる訳ですが、そうではないシナリオもあります。

 最近遊んだシナリオではこの「見せ場」がオープニングシーンで描かれるという出オチ感満点のセッションでしたw
 自分が一番「面白い!」って思ったところが見せ場なんだから、そういう事もあり得ます。

 この見せ場を定める事は大事です。

 自分はこのセッションはこのためにやってるんだ! ってモチベーションになります。他のプレイヤーにそれを共感してもらうことが出来れば、もっと楽しいよね。
 そして、「見せ場以外」の場所は、いくらでもプレイヤーからの提案に対して譲歩が出来るようになります。最終的に見せ場と定めているポイントに辿り着くことが出来れば良いので、シナリオに融通が利くようになる訳ですね。
 GMとしても「その提案が見せ場で活きるのか」を判断基準に出来るようになります。
 どこを見せ場にするか? を考えながらシナリオを読むと、シナリオの見方も変わってきますよ。


★シナリオで発生する事態へのFAQを作成する
 シナリオを読む作業は「GMとして」読んでいる事が多いのですが、そこに思わぬ落とし穴があります。

「これくらいみんなわかるだろ?」

 って甘えです。
 これはシナリオを読んでいるGMだからこそ思う事であって、シナリオを一行も読んでいないプレイヤーにとっては、「言われてないのに、そんなのわかる訳ねぇやん!」って事も多々あります。
 ある程度シナリオ読みが終わったら、今度は「プレイヤー視点」を持ってシナリオに対面します。
 僕はこれを「脳内セッション」と呼んでいます。

GM:俺
PC:全員俺

 って構図で「プレイヤー」としてセッションに参加したつもりでシナリオを回してみます。
 長年、GMばっかりでプレイヤーをやる回数が極端に少ないマスターさんはこうやって無聊を慰めているのですよ。。。
 ……それはともかく、プレイヤー視点でシナリオを読み返すことで、不親切な部分があればそこも分かりやすくなるよう、適宜修正していきます。

 PCの自分が納得したら、今度は、

GM:俺
PC:〇〇さん(仲の良いプレイヤー)など

 と、自分の交友関係の中でこのセッションを回したら、彼らはどう反応をするのか、ってのを想定しながら脳内セッションを行います。
 これを繰り返す事でシナリオで発生する事態に対するFAQが完成していきます。


★最後に
 以上が「天才だったころ」のマスターさんのシナリオの選定~セッションが始まるまでのシナリオに対するスタンスでした。
 天才じゃなくなった今は、流石に全部をガッツリやり込む事は無くなりました。
 シナリオの読みも3、4回くらいしかせずに遊びますし、脳内セッションの回数も減りました。
 それでもある程度の出来でシナリオを回せるのはあの当時の無茶が活きているってのもあるんじゃないかな、と思っています。
 あの頃は四六時中(仕事中も)TRPGが中心で人生を過ごしてたからなぁw

 GMを遊ぶにはまずシナリオ。
 創るにしろ既成のシナリオを遊ぶにも、シナリオがなくちゃ始まりません。自分にとってその時一番良いシナリオを、最善の状態で遊びたいものですね。

 予想はしていたけど、シナリオだけでこの紙幅!!
 次は立卓についての話になるんだけど……書くの!?
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マスター
マスター日記
2022/08/22 01:58[web全体で公開]
😶 セッションは事前準備が7割
 俺の持論です。
 今回はそれについてのお話と、「じゃ、残り3割は?」って事についてお話ししようかと。

 募集を行ない卓が成立するまで。そしてそこからプレイヤー間での打ち合わせ、GMへの質問、提出PCのチェックなどなど。
 ここを丁寧に行えば行うほど、セッションの出来は上がります。少なくとも失敗はなくなります。
 何故か? って言われると結構単純な話で、セッション前に意志の疎通を行う事により、なんのわだかりもなくゲームがスタートできるから。
 最悪、この時点で「TRPG性の違い」による解散があっても良い。セッション始まってからそんなのが判明したら地獄だぜぇ。

 わだかりもなくゲームがスタートできる、ってのは実はかなり大きな事で。
 セッションに対して全力を持って楽しめるコンディションでゲーム開始! って良いと思いません?

 だからGMは事前準備に全身全霊を掛けて善し。

 そもそもゲームが始まってからはシナリオはプレイヤーのもんだ。(暴言)
 GMがやれることってのはルールの裁定とシナリオの管理だけ。シナリオの読み込みも「事前準備」の段階でやってる訳だから、ルールの裁定だけ、って言っても良い。

 ルールの裁定をしっかりしなくては。

 おう、肩の力抜けよ。ルールの裁定なんて最悪、自分より詳しいプレイヤーに聞けばいいんだぜ?

 ……あれ? じゃあセッション中ってGMのやる事ほとんど無いんじゃね?w
 
 って事でセッション中でGMが介入できることってのは1割です。さすがに言いすぎかもしれませんが、力の入れる所じゃありません。力を抜いて挑んだ方が柔軟な対応も出来ます。
 シナリオに書いてない展開になった? 「シナリオに書いてないからやめてね」って言えば無問題。それがイヤなら「プレイヤーと一緒に新しい物語を創れば良い」からやっぱりGMの負担じゃない。(卓全体の負担です)

 残り2割はセッション後のアフタープレイ。
 今日のセッションがいかに素晴らしく、いかに最高で、いかに面白かったか。そんな「楽しかった記憶」を「全員」で持ち帰ってもらうための時間です。
 これを疎かにするのは勿体ない! 
 アフタープレイはセッションを更に楽しむための時間です。

 具体的かつ曖昧な言い方(!?)をするなら「プレイヤー全員でセッションの楽しかった所の共有」を行います。

「ここが楽しかった」「あのロールプレイが良かった」「タヒぬかと思った」「このク〇GMめ!」

 そんな各々が思った「セッションの楽しかったところ」を全員で語ってください。自分が意識してなかったけど他人に指摘されて「あ、そういえばそこ面白かった!」って気付く事によって、「他人が面白かった」と思ったところも「自分の面白かった」ところに出来ちゃうんです。

 つまり「楽しかった記憶」を増量できるッ!!

 みんな、なんでやらないの?(真顔)

 GMが率先しないとプレイヤーもなかなか言い出しにくいので、アフタープレイの口火を切るのはGMの役割です。
 あと注意すべき点は、このアフタープレイを「反省会」にしない事。これ絶対やめよう。楽しかった記憶を持ち帰るためのアフタープレイです。
 変な流れになったら「これ反省会じゃねぇし。そういうの要らねぇし」ってキッパリ言いましょう。
 反省会がしたいなら解散した後、個別でやりましょう。

 いかにマスターさんがGMをやる時にセッション本編で力を抜いているのか、わかっていただけたでしょうか? 最近はちょっと力を抜きすぎて「あかんがな」って思う事も多くなってきたので、ちょっとどうかな、とは思ってる(笑)

 セッションは事前と事後で9割! 


追記:今読み返すと「事前準備」に関するノウハウが書かれてねぇな。本末転倒ですがなw でもさすがに眠いので寝ます。具体的な話は気が向いたらまた。
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マスター
マスター日記
2022/08/21 16:47[web全体で公開]
😶 例えば対立するAの思想とBの思想があったとする
お互いに思想が相容れなくてプレイヤー同士がいがみあって叩き潰そうとするってのは、TRPGプレイヤーがやる事じゃあない。
よしんばどっちかが勝利したところで(大体泥仕合で終わるけど)、負けた人間がイヤになってTRPGをやらなくなるだけだからね。
まあ、相容れない思想の人間がいなくなった所で、痛くもかゆくもないのかもしれませんが、TRPG業界にとってはユーザーが減るので良い事なんかひとつもない。

やるべきことは双方が互いの思想を「わかってあげる」事で、「わかってあげた上で妥協点を探す」事です。
それが出来ずに触るから拗れるのね。

その為の「方策」「ノウハウ」「コツ」を書いてくれてる日記が欲しいっていつも言ってるんだけど、技術的な話は抜け落ちて「俺はこう思う」日記が並ぶんだよなぁ。
まあ、そんな日記が並ぶ時って、その起点になってる日記が大体「(ノ∀‘)アチャー」ってのが多いから、少々感情的になっちゃうのも分かるんだけどサ。

もはや定期と言っても過言ではない過去日記。
大事なのは「提案」「質問」「称賛」
https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_152811189202
「みんな楽しく」の正体
https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_154275804020
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マスター
マスター日記
2022/08/21 08:02[web全体で公開]
😶 TRPGは紳士淑女の遊びです。いやマジ頼んます。
【卓成立までの流れ】
・とあるセッションの募集をかける。
・一人目の参加申請がある。
・募集日程には余裕があるものの、参加者が初心者さんって事で流卓は避けたい、と考え、いつもより早めにオンセン以外でも参加者を募集する。そこで二人目の参加者GET。
・その後、三人目の参加申請があり、無事卓成立。
・セッションページを作成し、PC提出期限をセッション開催日の前日20時に設定する。初心者さんの為にPC作成補助なんかもあるので、ギリギリまで提出期限を伸ばす形に。

【成立~開催前日まで】
・その初心者さんが来ねぇ! プリプレイ(セッション前準備)で「PC間の関係性を決めてからセッションする」って言ってるのに初心者さんが来ねぇ!!
・待てど暮らせど反応なし。本人にメッセージを送るものの、反応なし。
・不安になりつつ準備を粛々と進めるも、テンションは上がってこない。

【開催前日20時】
・セッション前日、PC提出期限を過ぎた所で諦める。
・残りの参加者二人に「2人用の代替セッションでも良いか?」と打診する。わざわざ参加申請してくれた残りの参加者に「流卓します。ゴメン」とは言えないよねぇ?
・同時に一縷の望みをかけて友人数人に声をかけて欠員補充を試みる。
・オンセンでも再募集をかける。
・Twitterでも再募集をかける。
 ……21時から俺、セッションあるんっすけど。。。orz

【開催前日21時】
・予定していた他卓でのセッション開始。(プレイヤー参加)
 ……が。友人に打診した返答や明日の代替セッションの事が気になって全然集中できず。序盤は自分がどんな発言したのかも記憶が曖昧。マジで集中力に欠いてた。申し訳ない。

【開催前日22時頃】
・友人から参加可能との返信あり。なんとか卓が再成立。ようやく今日のセッションに集中できるようになる。後半は少しは持ち直したと思う……思いたい。
 ただ、当然現在セッション中なのでプリプレイなんかやってる暇はなし。ツライ。

【開催当日】
・俺仕事。当然プリプレイなんかやってる暇はなし。ツライ。
・プレイヤー諸氏の尽力により、プリプレイの話が進められる。とても助かる。仕事中にチラ見しつつ、ようやく俺のテンションも上がってくる。
・いくつかセッションに突っ込めそうなアイデアが湧いてきたので、帰宅後、それらをセッション部屋に反映してから会場開放。

【セッション開始】
うっひょー――――――――――――――――――――――――――――――――――セッション、たー―――――――――――のしー―――――――――――――――――!!



 ってな事がありました。
 セッションが滅茶滅茶楽しかったからよかったものの、あわやの大惨事寸前でした。
 実際、その前日のセッションは見ての通り集中力に欠いてたし。
 たまたま運が良かっただけで今回はなんとかなったけど、普通は何ともならんぞ。

 みんな、こんな時どう対処してんの? 無断欠席とかやられるとマジキッツイんで世のGM諸氏はどうしてるのか聞きたいな。
 人数の幅のあるシナリオを遊ぶ、ってのが一番良いんだけど昨今のTRPGってシステム自体が人数固定の場合も結構あるじゃない。
 それともフリー卓に民度を期待するのが間違ってる、で済ませてるのかなぁ。
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マスター
マスター日記
2022/08/19 20:50[web全体で公開]
😶 【欠員発生】メンバー急募【インセイン】
明日20時開催予定のインセイン「Talk Online」に欠員が出てしまいました。
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165988984898master2000

PC3枠固定になってしまいますが、お手隙の方がいらっしゃいましたら是非参加していただければ幸いです。


追記:参加者揃いました。お目汚しすみませんでした。
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マスター
マスター日記
2022/08/11 07:26[web全体で公開]
😶 今回はピックアップせざるを得ない
【TRPGスモールトーク】TRPGの描写・演出のコツを伝授します


 トーキョーN◎VAやブレイドオブアルカナなどを手掛けたFEAR社の社長、鈴吹太郎先生のTRPG講座。
 今回のテーマは「描写」について。

 これねぇ。
 いつかここで日記に書きたいと思ってたテーマだったんだけど、上手く言語化出来なかったんですよね。
 ここで話されたことは、全部俺が書きたかった事でそれ以上のモノでした。スゴイ!

 ホントためになるお話なんで全TRPG者は聞いてくれ! 頼む!!

【宣伝】
 現在、インセイン「Talk Online」を立卓しています。
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165988984898master2000

 興味のある方は是非一緒に遊びましょう。
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マスター
マスター日記
2022/07/22 23:18[web全体で公開]
😶 【宣伝】現在3卓募集中です
 艦これのイベントからこっち、卓を立てる元気がないマスターです。
 イベントキツカッタ―!

 そうはいってもそろそろ活動再開しないとなぁと考えてとりあえず現在、3つの卓を立てています。

1つ目
 シノビガミ「さよならの向こう側」
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165771888919master2000

 人工宝石を巡るシノビたちの暗闘を描いたシナリオです。ガッツリキャラクターロールプレイがしたい人、ドラマチックな展開のシナリオを遊んでみたい人。そんな人たちの為に作成したシナリオです。
 備考欄にも書いたんですが、このシナリオは元々トーキョーN◎VAのリプレイが元ネタ。リプレイを読んでえらく感動した僕がシノビガミにコンバートした、って言う経緯があります。
 N◎VAの血を受け継いだシナリオ。キメキメのロールプレイで物語を楽しみましょう!
 

2つ目
 インセイン「先生のジャガーが燃えた」
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165832701186master2000

 今年も8/4が近づいてきました。
 って事で8/3に前夜祭としてジャガーを燃やすシナリオを遊びましょう(笑)
 元ネタ知らない? 大丈夫! GMの俺も元ネタのSIRENはやったことねぇから!!
 ホントは2回目をやる気はなかった(1回遊んで満足した)んだけど、「せっかくのお祭りだしなー。いっちょ噛みしとこうか」ってノリで立てました。
 だから来年は立てないと思う。
 ……マスターさんの「先生のジャガーが燃えた」が遊べるのはこれが最後になるかも!?


3つ目
 インセイン「寿命のわかる電話」
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165849720722master2000

 盆休みに突入し、一族郎党が家に集結しちゃうので、しばらく活動はお休みです。
 休みに入る前にひとつ立てときたいなぁ、と言う事で軽めのシナリオを。
 その電話番号に電話するとあなたの寿命を教えてもらえる――
 そんな都市伝説を試してしまった友人を助けるため、PC達が頑張るお話です。
 2サイクルゲームですが、しっかりしたインセインが遊べますよ。



 いずれの卓も初心者対応いたします。興味のあるシナリオがあれば是非一緒に遊びましょう!
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マスター
マスター日記
2022/06/29 11:48[web全体で公開]
😶 戦う? 逃げる?
 日曜日にコンベンションに行った時に聞いた、オンセでのトラブルの話をしよう。
 システムはSW2.5。俺自身ルールへの習熟度が低いって事を前提に、ルールに関するツッコミは無しの方向で。おそらく簡易戦闘ルールについてのツッコミは間違いなく入るんでしょうが、そんなの関係なく酷い話でした。

 蛮族が人を攫って邪神復活の儀式に使用する祭壇を作ってる。それを阻止するために5人のパーティがダンジョンに挑んでいた。ちなキャンペーンの4話目、だったっけか?
 物語も佳境に入り、ボスが待ち受ける部屋を発見。偵察に出たところ、捕まっていた人間が奴隷のように働かされていて、それを監視する蛮族……その数20!

 現在のPC側のパーティの平均レベルは6。そして敵の内訳をみるとLV7が2体。LV6が2体。LV5の敵が16体。

 これを真正面から打ち破るのは難しいとPC側は判断。ダンジョンの入口まで一旦撤退して策を練る事に。

 ダンジョン入口には物見櫓があったので、それを引き倒してバリケードにして敵の侵攻を喰い止めようと結論を出す。
 バリケードを突破するのに手こずっている内に各個撃破を狙う、と言う目論見。
 GMに物見櫓を引き倒してバリケードを作れるか、と提案したところ「良いですよ」と言われ「大きな物音を立てずに物見櫓を倒せるか」「バリケードを作る事が出来るか」の2回の判定を行う。

 さて、戦闘。

 結論。
 バリケードは何の役にも立たずに、全20体の敵がパーティの元へ殺到。乱戦エリアを抜けた敵が後衛のマジックユーザーをボコボコにするという結末に。





 ……いや、そうはならんやろ。

 GM曰く
 通路の幅は8mあり(!)、物見櫓のバリケード程度では足止めにもならない。

 だそうで。
 さらにセッション後、GMの真意を問いただしたところ、「パーティの後衛を殴りに行くって戦闘がやってみたかった」との言質が。
 ちなみに戦闘自体は「その時、不思議な事が起こった!」的なアレが発生してプレイヤー側が勝利したそうです。捕まってた人達が投げてくれたポーションがとんでもなく強かったそうな。。。

 あーまぁ、GMは間違いなくギルティ、だね。

 動機として「パーティの後衛をピンチに陥れる」ってのは悪い案じゃないんだけど、それを結論として動いているのがマズいよね。そこにプレイヤーの介入できる余地がない。
 プレイヤーからの提案を受け入れるつもりがないってのは、櫓の下り、「良いですよ」とだけ言って、「それが意味無いよ」って忠告してないのがその証拠。判定を2回させてるのに意味ない行動って、おま……。

 あえてプレイヤー側の落ち度を挙げるのならGMを信用しすぎた、くらいですかね? セッションが終わった後、「勝てると思ってたの?」って確認したところ、GMは「大丈夫だと思ってた」と返したそうなので、GM自身は勝てるバランスだと思っていた模様。
 たま~にある。
 GMがPCの戦力を過大評価して戦闘バランスを取っちゃうって事。
 SWはプレイヤーがモンスターデータをメタ視点を持って判断しても良いシステム(だったよね?)なので、一旦卓を止めてGMに戦闘バランスに関してキッチリ確認した方が良かったね。

 俺が卓に入ってたら少なくとも
・キャンペーン途中にある、いわゆる『負けイベントシナリオ』なのか、どうか
・勝てるバランスの敵配置じゃないが、その点に関してどう考えてるのか。分断して勝負する事が許されるのかも含めての確認。(普通に突貫したら人間達が人質に取られちゃう点も含めて)
・街へ撤退して増援を呼ぶ猶予はあるのか。

 この3点は「プレイヤーとして」確認するなぁ。

とはいえ
・プレイヤーの提案をまったく聞き入れるつもりはない(忠告もない)
・シナリオコンセプトを強要したいだけ
・戦闘バランス

 って所からGMが悪いのは明白です。プレイヤー側に落ち度はないと思っています。

 さて。
 セッションはこうして事故を起こして失敗してしまいましたが、こうした時、我々はどうするか。そんな話に当然波及します。

 まあ、そんな事をするGMとは遊ばない方が良いよね。ってなっちゃいます。
 別にオンセなんだから遊び相手は他に探して縁を切ればいい。
 遊んでて不快になる人間と無理して遊ぶ必要はないよね、と。

「でもね」

 一緒に話を聞いていた先輩が言いました。

「縁を切るのは簡単だけど、これからそのGMと長く付き合いたいのならそこで逃げちゃダメだよ。ちゃんと真正面から向き合って話し合わなきゃいけないね。
 どうでもいい人だと思ってるなら切っても良いけど、縁を結ぶのは難しいのよ。君自身がその人に対して関係を続けたいなら、なあなあにしてしまわないでちゃんと話し合うんだよ」

 確かにオンセでの付き合いってのはそんなに濃い繋がりではありません。だから嫌なら切る、それでもいい。
 だけど、人間関係ってのはそんなドライな関係でもない訳で。
 最近、ちょっと俺もオンセのスタイルに慣れちゃってたなぁ、と、この一言で考えてしまった次第。



「そもそもだ」



 先輩は続けます。

「大体、地元のコンベンションでお前は何年、海千山千のGMと一緒に遊んできたんだ!? 今ここにはいないケド、この話をK君が聞きたら、『お前、俺のキャンペーンで何を学んだんだ、コラ!』ってブチギレて説教コースやぞ!」

 あ!

 この場にいた一同が我に返った瞬間でした!
 そういや目の前でグチってるプレイヤーはTRPG歴が二桁年の古参じゃねぇか!w

「今回の話でプレイヤーには非はない。だけど、ベテランプレイヤーと言っても良いお前に関しては非があるぞ! そういった状況になる前に安全弁を確保して動く。それがベテランプレイヤーとしてのお前の役割だぞ! 一番ゲーム歴の長いお前が盾になってセッションを守らないといけないのに、お前は何をやっとるんだwww」

 ホントだー。
 つまり今回の戦犯は目の前のコイツじゃねーかwww
 先輩のごもっともな一言で潮目が一気に変わる(笑)

「まさか、この件に関して俺が詰められるとは夢にも思いませんでしたw スンマセンwww」

 ベテランプレイヤーも大変なのです。(笑)


●コメントへの返信
>どうじょうさん
 僕の見解は少し違い、あくまでこのセッションは事故の範疇だと思っています。

 理由としてはこのセッションはキャンペーンの途中のセッションであったこと。
 それまでに問題行動があるようならプレイヤー側にも警戒心が湧いているハズです。
 GMに対して警戒心があるなら、状況把握をもっと細やかに行います。
 今回、話を聞いていた周囲の人達から「PL側は〇〇しなかったの?」って疑問がかなり多く出ていました。
 単純にPL側に警戒心がなかったと言えばそれまでですが、GMとPLの信頼関係がある程度出来ていた、と僕はみています。

 また、「〇〇をやってみたい」と言う動機はGMがシナリオを創る原動力となります。今回はその見せ方を間違えただけで、思考が「その先」に及ばなかっただけ、そんな印象を受けました。

 これを「失敗したから」とばっさり切り捨てるのはあまりに情がない、と思うんですよねぇ。


>セスさん
 あ、今回の話はオンセでの話です。

 まあ、オンセだろうが卓上だろうがギルティには違いないけど。

 (先週あった)卓上で遭遇した困ったGMのお話も別件として他のプレイヤーさんから聞かされたんですが、それはまた別のお話w
 こちらはフリースタイル吟遊と言う新ジャンルを開拓した感じでしたねwww


>天娘さん
 PCとして策を弄するとGMはゲーム的な処理として対応するから当然結果は変わらないですね。
 プレイヤーとGMの関係性のまま話を進めるからこじれるんですよ。これ大事。
 あと「合わない人間と距離を置く」と言いますが、このお話はキャンペーンの途中での話。少なくとも問題行動があったのは今回が初めてで、たった一回の失敗で「君とは合わないや」って距離を置くのはちょっと違うんじゃないかな、と僕は思っています。
 オンセ環境だと掃いて捨てるほど人間がいるから、この感覚でいる方が少数派なんでしょうけどね。


>ミドリガニさん
 今回の一連の話でベテランってか古豪プレイヤーの視点、ってのがどう向いているのか、が知れたのがとても面白かったですね。

 例えば今回の状況なら20体敵がいたとして、休息中のモンスターの確認や、歩哨の交代時間、生活サイクルまで細かに気にしてる(しかも詰めが甘いところから崩して行こうとする)ってのが凄いを通り過ぎて怖いw
 普段はニコニコと上機嫌で遊んでる人なのに、悪意を向けられた状況に遭遇するとスイッチが入るっぽい。



 コメントを見て思ったのは、まあオンセなら「逃げる」を選択するのが「無難」なんでしょうなぁ、って事。
 ただ、「逃げる」一択って思考は良くないと思うのよね、ワタクシ。
 「戦う」事と「逃げる」事の価値は常に同等のものとして天秤に掛けるべきだと思うのです。
 この日記で俺がテーマにしているのは卓の困ったちゃんの話ではなくて、その点だというのを強調しておきますね。(日記のタイトルもそうなってるでしょ?)
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マスター
マスター日記
2022/06/19 05:44[web全体で公開]
😶 セッション日記 深淵 まとめ
 なんと、日記の5000文字制限に引っ掛かって日記のURLを併記出来ないという事態に!w

(承前)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165530811514
(前編)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165539483638
(中編)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165549991301
(後編)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165558396874

 本編全部で約15000字とか。俺も若かったなァw
 しかもコレ書き終わった後にも実はまだ文章は続いてるのよね……(白目)

 と言う訳で、この日記で最後。全編のまとめページ&セッションの感想(あとがき)の日記となります。
 ↓↓↓↓↓



 感想?
 これ(日記)が非常に疲れた。(笑)
 ネタバレ許可もらったんで調子に乗りすぎました。
 ごめんなさい、もうしません。

 しかし、凄いセッションになりました。各人がそれぞれの行動原理に則って、ブレない、止めない、止まらない!
 流れを読む嗅覚と、ゲームに対する反射神経が半端ねぇよ。
 今回の悪役キャラは周囲の理解と協力がなければ成立しなかったと思う。感謝感謝。
 ケラススのような影でこそこそ動き回るキャラクターって言うのは悪役としてシナリオに組み込み難いような気がします。だって影でこそこそ動くって言ってるのにPCに気付かれてる時点で黒幕キャラじゃなくなってるし。かと言ってずっと暗躍してたらPC達と出会わない。逆説的にPCならではのキャラクターになったような気がします。
 え。俺のシナリオの悪役が単純なだけだって?
 ハハハ、ご冗談を……orz

 余談だけど、今回GM、一度もサイコロを振りませんでした。(笑)
 


 さて、初深淵の感想ですが。まあ日記を読んでいただければ良いかと。
 システム的な所の感想をいくつか。

・魔法戦士弱いですぅ
 魔法戦士なんだから仕方ない。どこ行ってもそうだよ。
 攻撃のダメージや魔法を使う時、手札を出してダメージ等を処理するのですが、攻撃ダメージを与えようと思ったら、手札にダメージの入るカードを取っておかなければならない。かと言ってそれを使って魔法を唱えようものなら手札のダメージがまるまる自分へのダメージに跳ね返ってくる訳で、結局どちらかに特化した方が良い、って結論になっちゃう。
 物語の序盤、深淵喚ぶから魔法使えないしぃ、戦士だしぃ、とダメージを与えるカードをキープしまくってたんですが、最後の深淵を呼び込むシーンがどうしても入れたくなったので、急遽魔法使いに方針転換した時はホント、辛かった。

・カードの使用法
 カードにある、語り部のセリフ。あれが物語の始め、いわゆる枕に使われるのが非常に良い。
 カードに書かれているセリフって他のRPGだと、演出中に使われるセリフが多いようなイメージがあります。
 セッション中に演技なんかいくらでも出来るんじゃあっ!
 俺は声を大にして言いたい。

 語り部のセリフが枕になる事によって、シーンが始まる前に「間」を取る事が出来る。間を取る事によってPLはシーンの演出プランが立てれるし、シーンのイメージが喚起しやすい。手札は6枚あるし、雰囲気に合う語り部のセリフを探すことによって、誘発される物語もあると思うんだ。

・これってキャンペーンって出来ないんじゃぁ……
 ちょっと想像がつかないなぁ。単発セッションのイメージしか湧かないし。
 コンベンション向きではあると思うけど。……いや、どうかな。キャラクターロールプレイする事の比重が高いと思うし、そこまでは言いすぎか。コンベには色んな人が来るからね。

・データはあって無きが如く
 まさに言葉通り。キャラシーなし。キャラクターテンプレートのコピーでセッションやるって俺初めてだよ。(笑)

 と言う事で長々とお付き合いいただきありがとうございます。
 楽しいセッションでした。
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マスター
マスター日記
2022/06/19 05:26[web全体で公開]
😶 過去のセッション日記 深淵(後編)
 雨!
 今この土地に水の加護が還って来た!!
 私の力の源泉、水。いよいよ動く時が来た!!
 早速小さな水妖を呼び出し、ガイウス様の元へ伝令を飛ばす。
 まさかこの国を蹂躙する準備を怠っているとは思わない。時満ちるのはもうすぐだ。

 奴隷達の煽動工作を黒眼に任せ、私は火神教団の象徴、巨大ピラミッドへと向かう。
 黒眼。ヤツは上手くやるに違いない。でないと私の側では生きていけない。

 ピラミッドへと向かうケラスス。これは果たして何なのか。それがどうしても知りたい。
 ただの聖帝十字陵なら良いケド、何らかの儀式に使用して、まかり間違って火神教団の御本尊が復活しようものなら目も当てられない。
 調査を開始するケラスス。
 不思議なことに熱したフライパンに水滴を垂らすように、雨水が蒸発している。
 なんらかの魔法的な保護があるのかな? な?

「それが知りたい場合は、魔法知識か【夢歩き】で判定を行って下さい。ちなみに【夢歩き】で判定して達成値が高いと、イイモノが見れるかもね」

 イイモノ? 知りたい知りターイ!
 頑張ってサイコロ振ったさ。今日の出目の最高値を振ったよ! しかし今日は2D6の出目が酷いな。何回「3」を振ったことか。だからファンブルで深淵を呼んじゃうんだってば。おっかねぇな。
 ささ、GM。イイモノって何ですか?

 か、火神教団の御本尊がっ!! 【夢歩き】中の私の前に登場wwwwww
 だ、騙したなあっ!!
「深淵の【夢歩き】ってこんなモンっすよ♪」

 さて、困った。こんな化け物と対峙して生き残れる訳ないじゃないか。イメージ的には、初心者探索者がばったりクトゥルフと遭遇したみたいな感覚なんですけど。
 憎まれ口を叩きたい所だけど、あまりの出来事に口も聞けずに退路を探すのみ。

「これは先程助けられた手前、私が助けに行きましょう」

 コロナエナ~~~~~ッ! 彼女の中ではアレは「助けた」扱いになるんや。まさに情けは人の為ならず。
 【夢歩き】中は現実とは違うイメージ上の世界。物理的な介入はあまり出来ないが、逆にイメージの強固な物が力を持つ世界。
 死人喚びの出来る彼女が援軍として選んだ人物は――

「ぶるううあああっ! ワシを喚び起こすのは誰だあっ!!!」

 前領主・クルーゲ閣下、若本ボイスで降臨wwwwwwwwwwwwwwww
 これは火神と言えども簡単には勝てねぇぞwww
「今の内に、早くこっちへ!」
 声に導かれ、ケラススは脱兎の如く身を翻す。

 このピラミッドはマズい。放置しておく訳にはいかない――

 一方、黒眼の煽動工作により、「タスラン帰還」の報は奴隷達の間に小波のように広がってゆく。その小波は徐々に大きくなり、うねりを上げ、大きな波を作る。
 黒眼ばかりではなく、ハイドもそれに加わり、ただの人の集まりであったのがいつしか大きな集団になり、より大きな結束を生み出そうとしていた。

 そこに降り出す、雨。
 数年ぶりにこの地を潤した雨が決定的だった。

「この地を我々の手に取り戻そう! 火神教団を倒そう!」

 タスランを盟主とした奴隷達の反乱が始まった。

 奴隷小屋から波及した反乱は至る所に拡がっていく。斬り結ぶ反乱軍と火神教団兵。その混乱を口火に、仄かに開く深淵の口より滲み出てくる水妖。降りしきる雨の中跋扈する水魔の群れに混乱は混沌へと傾いてゆく。
「陛下は兵を派遣せずに、水妖を放ったか……」

 クライマックス。
 このセッションで初めてPC全員が会しました。
 根回しの成果もあり、オルクスが孤立。私としては理想的な展開。NPCが介入するのは無粋、と言う事でウルスラ様はタスランを攫い、隔離していた森の魔族を倒しに。
 さあ、タスラン。目の前にいるその男(オルクス)はウルスラの忠実な部下だ。ヤツを倒さない限り、君達に自由はありませんよ。クックック……。

 ここでタスラン。導きの水晶で得た力、自らの魔族の血に振り回される演出。暴走開始!
 オルクスが懸命にそれを鎮めようとする。ケラススはそれを必死に煽る。
 そして。

「オルクス…僕を止めてくれ……」

 そのセリフ、言っちゃらめえええぇっ!

 戦闘開始。
 今までのロールプレイの応酬で他PLからトスされた手札もあって、オルクス無双開始。orz
 初太刀でタスランを支配している導きの水晶をあっさり弾き飛ばし、戦闘終了。
 くっそう。これ何て出来レース?

「導きの水晶は僕の後ろに弾き飛ばしますよ。そこら辺に転がしておいたら悪さする人間がいるかも知れないし」

 私を見てニヤリと笑うオルクス。
 良く判ってらっしゃる。
 残念ながらタスランとオルクスの共倒れはもう無理です。ならば最早この場所には用はない。

「それでは私はギリッと歯噛みしますが、すぐに元の表情に戻り、『まだ策は残していますよ……』そう言い残してこの場を去ります」

『うわぁ、何この人。おっかねーっ』

 タスランとオルクスは和解し、そして二人は各々の信念の元、道を違えます。
 そしてシーンが落ち着いた所でGMが「エンディングに入って良いかな?」と聞いてきます。

 ちょっと待った~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

 まだです。このままではまだ終われません。
 もう少し、ケラススの物語にお付き合い下さいまし。

 ケラススの向かうは一番の激戦区。
 攻める反乱軍。この場所を死守せんとす火神教団兵。そのどちらにも、立ちはだかる者全てに等しい死を与えつつケラススは向かう。
 忌まわしいピラミッドへ。
 あの圧倒的に感じた火神の気配は今は感じない。血と殺意の匂いに満足して眠っているかのよう。
 水と炎のせめぎあいは、このまま行けば恐らく水が勝つだろう。今の反乱軍にはそれ程の勢いがある。

「それでは私も水の軍勢を持って、そのお手伝いをしましょうか」

 ケラススの目がゆっくりと開いてゆく。能面の如き表情が初めて、嗤った。

 そう。このピラミッドは放っておく訳にはいかない。反乱が成功した暁には取り壊される可能性が大ではありますが、火神が舞い降りるような物騒な代物を私は看過出来ません。
 ではどうするか?

 深淵を開けばいいんです。
 普通はGMの作為か、はたまた偶発的にしか発生しない深淵を、ケラススは魔法を使う事によって意図的に発生させる事が出来る!
 深淵を発生させ、ピラミッドを深淵の中に叩き込もうと言う算段です。このプランに気付いた時から、魔法の反動を軽減するカードを掻き集め、何とかシーンに間に合った! (だからさっきの戦闘では、実は手札がボロボロだったりする)

 ついでに火神教団兵と反乱軍もまとめて深淵の中に放り込んでしまえwwwwww

 とは言うものの、ピラミッド全体を深淵に沈める事は無理だろうから(なんせ17年もの歳月をかけてるんだから、かなりでかい)、一部を削り取って、パワースポットの役割を機能させなくするだけでOK。

 「水魔の召喚」で喰らう反動ダメージはカード6枚分。魔法を成功させても勝手に深淵は開きますが、ここは反動で置いたカードの分も深淵の増幅に使いたいので、最後の判定はわざとファンブル。(笑)
 いや、ファンブルを意図的に起こせるって素晴らしいルールだNE!

 魔法反動はほぼノーダメージ。そしてそのカードによりケラススが開いた深淵は……

「初手から半径28mの深淵か……でかいな」

 反動が少なくて、なおかつデカイ数字のカードを必死でキープしてたからね。これからまだまだ大きくなりますよ。
 気分は邪神復活をもくろむ邪悪な神官だぜw

 さて、深淵を開いたケラススはSANチェックに失敗して(←違う)このまま深淵に呑まれても良いんですが、せっかくだし脱出を試みます。
 拡がる深淵と走るケラススの追いかけっこです。
 GMがカードをめくり、このターン拡がった深淵のメートル数を現在の深淵の半径に足す。中心から逃れようとするケラススは自分の移動出来るメートル分だけ移動。それを繰り返し、深淵が収縮を始めるまで(運命カードのタイトルに『翼人』の表記があるカードを引くまで)に深淵の拡がりから脱出すればOKと言う手順。
 ケラスス移動。深淵拡大。ケラスス移動。深淵拡大。ケラスス……

 終わらん!(泣)

 走れども走れども脱出できず。手札に「追加アクション:移動」がいつまで経っても来ないんじゃよ……。
 見かねたコロナエナが「追加アクション:移動」のカードを渡してくれた。

「こっちです。早く!」

 あ、コロナエナ、まだ私の事を味方だと思ってるwwwww
 実に素晴らしいロールだ。(笑)

 コロナエナの協力もあり、無事深淵からの生還を果たしたケラスス。しかしコイツは……

「半径48mの時点でやっと脱出か…それではこれからはどこまで深淵が拡がるかを確認しましょう」

 ペラリ、ペラリ、ペラリ、ペラリ……

 50m、60m、70m……まだ拡がる。

 ペラリ、ペラリ……

 80m、90m…この辺りから卓がざわつき始める。

 ペラリ………

 100、110……………

「『翼人』、まだ引かんのか!?」

 ぺラ…

 120…

 神、と言う存在。それはGMのカードを引く手に確かに宿りました。(笑)

 引くも引いたり!
 深淵半径、133m!!

 タスランとオルクスの戦闘終了時くらいに山札をリシャッフルし、ほぼ山札がめくられていない状態からのスタートで、深淵が収縮する頃には捨て札の方が山札より背が高いとか、ありえん。ゲラゲラゲラ。

 ピラミッド全て呑み込んだよwwwww

 これはさぞかし人間達も深淵に巻き込まれただろうな。ケラススも満足でしょう。さあガイウス様に報告だ。

「そんな事はさせないっ!」

 恍惚の表情を浮かべ立ち去ろうとするケラススの脇を駆け抜けて行く男がいた。
 ケラススの背後――深淵に向かってオルクスは駆けて行く。

「GM、この『守護者』のカードを使います。このカードの効果で深淵に呑まれてゆく者達全てを救います。その代償としてオルクスが替わりに深淵に呑まれて行きます!」

 なっ!? そんなカードがあるのかっ!!

 深淵がその門を閉じた時、不毛の大地は確かにそこに拡がっていた。 あの威容を誇ったピラミッドは跡形もなく消え失せた。
 しかし。
 どこまでも邪魔をしてくれましたね。ウルスラの走狗よ。
 ――まあ、それもまた良し。

「帰りますよ、黒眼。今私達に出来る事は最早ありません」

 エンディング。
 深淵に呑み込まれたオルクスはウルスラに掬い上げられます。しかし深淵に浸ったオルクスは最早人間ではなく、半魔の存在となり、ウルスラに付き従う事を運命として受け入れます。
 それでもラルハースがバラー領を侵略した時、度々その戦場に現れたそうです。蒼眼の盲目の騎士を打ち倒す為に。

「どこだ! ケラスス! 姿を現せっ!!」
「クックック…そんな所に私はいませんよ、オルクスさん」

 とか軍師っぽく格好をつけたは良いケド、実はケラスス、知力7なんだよなぁ。(笑)
オルクス:「大丈夫。俺6だしwww」

 さて、私めはと言いますと。

「陛下。バラー領は現在、内乱により民は疲弊し、不毛の大地と化した都市はいまだ機能を回復しておりません。攻めるなら今が頃合かと」
「うむ。ご苦労。ここからはワシがでよう」
 瘴気が風を巻き、ケラススの顔を撫でる。
 混沌の扉は開き、戦争が始まる。
 深淵が各地に門を開き、さらなる悲劇が撒き散らされる事だろう。
「それが私の望む世界。行きますよ、黒眼。この世を深淵に沈めるのです」
「はい、ケラスス様。私はどこまでもお供します」
 そう言った黒眼はニタリと笑う。蒼眼よりももっと、昏く、深い闇の瞳で。



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マスター
マスター日記
2022/06/18 06:05[web全体で公開]
😶 過去のセッション日記 深淵(中編)
 後編に続く! と書いてあったな。あれは嘘だ。

 調子に乗って書けるところまで書いてみたところ、とんでもなく長くなりましたw

(承前)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165530811514
(前編)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165539483638

 まずは各人のオープニング。
 戦場で死亡し、遺言を残すはずだった前領主クルーゲ。だけど王子タスラン、現在絶賛行方不明中www
 そこで急遽舞台は平和な頃のバラー領からスタート。
 領主としての心構えをタスランに説くはずの領主クルーゲですが……。

「ぶるぅああああっ!」
 筋骨隆々のマッチョ領主登場。CVは若本規夫御大だそうで。(坊さんの希望。それをGMも拾っちゃう!)
「領民を支配するのは力だあっ!」
 うわ、駄目な領主だwww
 でも真正面からやりあってこのオッサンに勝てる気がしねぇ。
 しかし、そんな領主クルーゲも火神教団を率いる姫将軍・ウルスラの前に戦場で散ることになります。
 あのオヤジに勝ったウルスラに勝てる気がしねぇ! ヤツ、ただのボインじゃねぇぞっ!(←魔族です)
 でも私、今からヤツとやりあうんだぜ。orz

 月日は流れ。
 神隠しにあったタスランがバラー領に帰ってきます。そこで見たものは、砂漠化した土地、奴隷となった国民。そしてその奴隷達が築きあげた巨大なピラミッド。
「聖帝十字陵かよっ!」
 じゃあ盲目の私は仁星のシュウで、って咄嗟に出てこないのが俺クオリティ。もったいない。一発ドッカン貰えたのに。言ってたら死亡フラグだったけど。
 行方不明となった17年間の歳月(タスラン自身は1日しか経過していない)で変わり果てた領地に愕然とするタスラン。
 そこへ登場するオルクス。

「まさか、タスラン王子? あの頃と姿は変わっていないが、本当にタスラン王子なのか?」
「君は?」
「兵長の息子であったファーレン家のオルクスです。覚えていますか?」
「覚えているとも。ただ、あの時のオルクスは僕よりも年下だった」
「あなたが変わっていないだけです。あなたのいない歳月、全てが変わりました。案内します、こちらへどうぞ」

 そうして案内された所は。

 THE 奴・隷・部・屋!

「行方不明だったタスランを捕まえたぞー!」
 哀れwwwwww

 その後、敵将・ウルスラがツンデレだったとか、コロナエナがオルクスと少年時代に知り合いだったとか、上手く話を拾いながらオープニングシーンが展開されていきます。

「あの時、オルクスがウルスラからかばった少女奴隷が、実は私だったのです!」

 ナ、ナンダッテー!

 そして私のシーン。
 とりあえずガイウスと謁見して、とっととバラー領に向かわんことには話にならん。
 ガイウス王は現在魔族と融合し、半人半魔の状態のようです。で。構える城が霧に包まれた幽霊船。うわ、格好いいなー。それじゃ私も精一杯格好つけますか。

「それでは、ガイウスに呼ばれた私は、彼に謁見する為に甲板に向かいます。従者の黒眼の肩に手を置いてここまで誘導してもらったケラススですが、甲板に上がる前にその手を離し、『お前はここまでで良い』と告げ、一人で王の前に姿を現します」
「ああ、良い選択ですね。ガイウスは半魔なので普通の人間が彼に近付くと生気を奪われ死んじゃいますし」

 そいつは先に言えwwwwwwwwwwwwwwwwww!
 縁故の人間がいきなり死ぬところだったじゃないかあっ!

 ガイウス閣下からハンドアウトの話を語られ、行って来いと命令される私。

「王よ。それに関しては私、少々面白い話を聞きました」
「なんだ?」
「かの国では17年前、行方不明となった領主の息子がいたそうですが、その息子が帰ってきたと言う話。それも17年前から姿を変えずに」
「それは本物なのか?」
「その者が本物なのか偽者なのかはこの際、瑣末な事でございます。その者が存在していることによって、元バラー領の民がどう動くか、と言う事の方が私には興味をそそられますな。
 あわよくば、事が大きくなる前に全てが終わるやも知れません」
「ふむ。お前に全て任せる。吉報を待つ!」
「はっ」

 よし! とりあえず他のPCに渡りがついた。
 あとはこのPCを利用して・・・・・・。

 ケラススの青写真はこんな感じ。

・タスランをそそのかし、奴隷達を煽動する。
・奴隷が内乱を起こし、火神教団と戦えばどちらが勝利しようとも疲弊する。
・タスランとオルクスを対立させ、どちらかが死亡する(相打ちならなお良し)
・タスランがしねば、ウルスラを倒した後土地の支配者がいなくなるので併呑しやすくなるし、オルクスがしねばウルスラは右腕を失うことになる。
・内乱の事も併せれば、どちらにしてもガイウスが軍を動かし易くなる事は請け合い。
・理想はタスランがオルクスを倒し、さらにウルスラまで倒してくれれば言うことなし。最後は私がタスランを殺害すれば良い訳だし。

 おお、悪人だ。まごうこと無き悪人だー。

 失敬なっ! ラルハースの国を繁栄させる「正義」じゃないかっ!

 さあ、行きますよ黒眼。
 火神教団の連中を深淵の底に叩き落しに。クックック・・・・・・。

 ゲーム本編に突入。

 ああ、ウルスラさんが巨乳&ツンデレに加えて良い人フラグまで立ててきたwww。
 ウルスラの呼称が、ウルスラ→ウルスラさん→ウルスラ様になって行くwww
 オルクスが傾倒するのも判るなぁ。
 タ、タスケテー。

 でも負けない! どうせウルスラと真正面から殺り合うのはタスランだ!
 奴隷に身をやつしたタスランは、慣れない肉体労働の為、熱を出し倒れる。
 夜。タコ部屋で寝込むタスランの前に、蒼き影が姿を現す。

「あなたがタスラン王子ですか」
「あなたは?」
「私はケラスス。あなたに手を貸す者、とでも言っておきましょうか。以後、お見知りおきを」
「手を貸す? 僕は何の力もない奴隷だ」
「何の力もない? いえ、あなたは御自身の力に気付いてないだけです。あなたは宜しいのですか。この自国の惨状をこのまま見ているだけで? 奴隷となった臣民をこのまま見捨てても宜しいと?」
「良い訳ないじゃないか。だけど、僕に出来る事なんて……」

 話を聞いていた奴隷の一人が異議を唱える。タスラン王子は17年前に行方不明となった。確かに面差しは似ているが、今生きていたとしてもこの年齢ではない。

「……! 君は、ハイド。ハイドなのかい!?」

 うお、名もないNPCにいきなり名前が付いたwww

 タスランは語る。ハイドとの親交を。それはハイドとタスランにしか知りえない話。

「タスラン王子。まさか・・・本当に!?」
「そう。僕は間違いなくバラー家のタスランだ」
「よくぞ・・・・・・ご無事で・・・っ!」
「長い年月が流れても、殿下。こうしてあなたを慕う人々がいるのです。あなたがその想いに応えなくて、どうするのですか。
 あなたは信頼できる仲間を集めて下さい。それが大きな力となり、火神教団を駆逐することになるでしょう。
 その時こそ、ラルハースの国全てを持って、力を貸しましょうぞ」
「ラルハース? 何故君達が力を貸す?」
「ラルハースが信奉する水神は火の神とは滅法相性が悪い、そう言う事ですよ。
 何よりこの地には昔、水があり、緑があった。その姿を火の神より奪還したいのです」

 そう言い残し、再びケラススは闇の中へと消えてゆく。

「タスラン――思ったよりも有能な駒かもしれませんね」

 呟きは、「タスラン帰還」――その歓喜の声に掻き消される。

「悪い人だ」「悪役だ」「黒幕だ」
 テーブルの方々からそんな声がw 
 挙句の果てにGMのメモ書きに「KUROMAKU」と明記される始末www

 ならば黒幕は黒幕らしく、しばらく場の状況を静観しますか。
 とりあえず少年・タスランとは友好的(笑)な関係を築きあげたのですが、さて次はどうしよう。
 騎兵・オルクスを悪者に仕立て上げなきゃいけないので(笑)、ならば翼人のまじないし・コロナエナを味方に引き入れたい所です。
 しかしコロナエナさん、電波全開です。
 死人喚びが出来る人で、姉のフレアエナが死してなお彼女に寄り添っていると言う設定。しかし彼女にしかフレアエナの姿が認知できないwww
 宿の台帳に2人の名前を書くとか。(当然宿代も2人分払う)
 食事も2人前頼むとか。(当然以下略)
 彼女に問いかけると、
「姉さんならここにいるじゃないの。失礼な人ね。行こう、姉さん」
 傍から見たら何もない中空に向かい、独り言をブツブツ言い続けるアブない人です。(しかも際限なく!)

 な、仲良くなれるかなぁ。(汗)

 静観しているうちにオルクスとタスランが接触し、協調路線を築き上げる。
 うーん。マズイなぁ。
 シーンに登場して強引に引き裂いても良いんだけど、それは印象が悪すぎる。これは上手いこと立ち回られた。
 コロナエナも梟に変身して情報収集を継続している。
 私は昼に動き回るとどうも目立ってしまいそうなので夜まで待ちますか。

 夜。
 コロナエナがまず動く。
 オルクスの寄宿舎にまで侵入し、彼との再会を果たす。タスラン王子の居場所を聞き、彼に導きの水晶を渡す為に。
 しかし、オルクスが身にまとうは火神教団の鎧。

「『幼い頃、私を助けてくれたあなたが何故ウルスラの手先になっているの!?』 そう言って短剣を構えてオルクスを睨みます。『タスラン様は一体何処にいるの!?』」

 う。これはマズい流れだ。
 オルクスの出方次第ではコロナエナもオルクスと協調行動を取り始めるぞ。口説き文句は全く固まってないけど、ここは邪魔しとかないと!

「あなたのようなか細い腕では彼を斃す事は出来ませんよ」
 女の背後、気配なく忍び寄った私は彼女からその短剣を取り上げる。
「誰だ!?」
「名のるほどの者ではありません。特にあなたのようなウルスラの走狗にはねっ!」
 剣を右手に構え、左手で女を背中に押しやりオルクスと対峙する。
「渡したい物があるのでしょう? タスラン殿下は向こうの奴隷小屋にいます。見張りは私が倒しておきました。お行きなさい!」

 見張り倒されてるwwwww
 ケラスス、お前凄いなぁ。
 なぁに、TRPGの世界では良くある事サ。

 これでコロナエナがタスランの元へ向かい退場。あくまでオルクスさんには孤立してもらわないとね♡
 オルクスと対峙した私は暗に敵対行動を仄めかせ、一触即発のムードを漂わせながらも斬り結ぶ事なく退場。
 ちょっとミスった。
 最後まで名前を名乗るの忘れてた。orz
 オルクス的にはシナリオ最後まで名前も判らん男って事になっちまったよ。
 あと、1ラウンドくらい戦闘しとけば良かったかも。手札の循環って言う意味で。ちょっと使いづらい手札状況なのよ。
 惜しい事をした。

 コロナエナは一路タスランの元へ。
 さしたる障害もなく(笑)、無事タスランと再会し、姉より託された導きの水晶を渡す。しかしそれは同時に姉との決別をも意味する。
 その導きの水晶を受け取ったタスランは圧倒的な幻視をする。
 何故、自分は森の妖精(これも魔族)に神隠しにあっていたのか。この水晶の役割は。そして身の内から湧き上がる大いなる力は。
 タスランは気付いてしまった。

「僕の血には、水の魔族の血が流れている・・・・・・」

 雨が降る。
 砂漠と化して久しいこの土地で、数年ぶりの雨が。
 タスランと水晶。共鳴する力が天をも動かす。 

(注:水の魔族の血を自覚したタスラン、って今読み返してみるとこれ坊さんのアドリブなんだよな。別にGMからそんな指示があった記憶ないし。今更ながらにトンデモない人だなぁ)
いいね! 5
マスター
マスター日記
2022/06/17 00:53[web全体で公開]
😶 過去のセッション日記 深淵(前編)
 旧版SWからアリアンまで、ファンタジー系システムを得意とするMさん。
 界隈のトーキョーN◎VAファンを虜にしている坊さん。
 ダブルクロスを始め、色々なシステムを取りまわす黒さん。
 そして深淵の巨人、GMのDSさん。
(注:ちなみに俺はこの時期、コンベンションに参加したての売り出し中の新人GMでした)

 さて、なかなかドエライ面子と卓を囲む事になった訳ですが、そう思ってるのは俺だけではなかったようで……。
 GMのDSさんが一番驚愕されている模様。(笑)
 そうだな、俺はまだPLだから楽だよNE! 仕切るGMが大変だwww

「えー、本日はGM5人体制でセッションを進行したいと思います」
 ブハッ! プレイヤーINEEEEEEEEEEEEEEEE!!w
 冗談で飛び出たこの言葉。
 ん? 待てよ。

 ああ、そっか。それで良いんだ。

 ストンと腑に落ちた気がします。初プレイとは言うものの、そんなに気張る必要もナイや。
 なんせ俺をフォローしてくれるGMが4人もいるんだし、好きに投げちゃったらいいやん? 誰か拾ってくれるでしょ。


 そうは言っても深淵初プレイ。ハンドアウトの選択は慎重に。
 提示されたのは、
・少年
・兵士
・翼人のまじないし
・ラルハースの水の騎士

 PC番号は振ってないケド、順位的には少年が1~水の騎士が4と言った所か。
 今回のセッションで一番助かったのは、GMの世界説明がかなりしっかりしていた所。
 物語の舞台、世界の在り方、判定の手順etc……、ここら辺の説明を門外漢の自分にも簡潔に分かりやすく説明して貰えました。特にイメージ優先のこのゲームでは非常にありがたい。
 俺なんかはどのシステムでも世界観って結構テキトーにしか読んでないからこう言う所はすげぇな、って思う。(だからテキトー&なんでも有りのまよキンLOVEなんだな)

 話が逸れた。
 さて、どのPCを選ぼうか。
 早々に苦手とする女キャラ(いや女性じゃなくても良いと思うけど)、「翼人のまじないし」が持っていかれ、内心ホッとする。
 あとは「少年」、「兵士」、「水の騎士」だけど、「少年」は遊びやすそうだけど先週PC1をやったばかり。「少年」は立候補もいたのでそちらへ。
 残るは「兵士」と「水の騎士」。同じ戦士系ではありますが、方や物語の舞台となる領地で「兵士」となり、そしてその国を裏切った男。方や「水の騎士」はその領地と隣接する他国からの使者。物語の当事者性は圧倒的に「兵士」の方に軍配。
 ただ、「兵士」の方のハンドアウトに難があって、裏切ったまま祖国に仇なすか、それともやはり祖国に忠誠を誓うかの選択を迫られる仕様。
 優柔不断なワタクシ。クライマックス前の運命の選択で悩みに悩んだ挙句、グダグダなロールプレイで台無しにする気配が濃厚なのです。
 んじゃ、「水の騎士」かなぁ。と思った時、天啓がっ!!

 こいつ、「おじゃる言葉」でしゃべったら面白くネ?

 いや、ほんと。なんでそう思ったのかまったく理解不能。セッションが終わってこうして日記を書きながら「なんで?」と思い返してみても意味不明。何かに憑かれてたとしか言えん。(注:深淵は中世時代をモチーフにしたダークファンタジーRPGです)
 兎にも角にもその天啓に従い、鬼門のPC4枠、ラルハースの水の騎士のハンドアウトを手にすることになったのです。

ハンドアウト
・ガイウス・ラルハースの使者(運命番号86:支配者)
 あなたはガイウス・ラルハースに仕える水の騎士である。そのガイウスから直接の命令が下った。「南から侵攻してくる炎の蛮族どもを蹴散らしてこい」成程、ガイウスの同盟者である『死霊の公子スナーダル』は炎と相性が悪い。炎の侵攻はご遠慮願うというところか。
 さて、私ひとりでどうしたものか。水が豊かなれば「水の猟犬」でも何でも使えるのだが、蛮族どもの影響でこの辺りは砂漠化している。戦力がどこかにないものか。

 ハンドアウトから推測される事は、
・PCは、シナリオの舞台である国の出身ではない。
・他国の王(ガイウス)の命令により、シナリオ舞台の国で支配的な火を信仰する連中(火神教団)を壊滅させなければならない。
・手勢は自分ひとり。しかも「水」がなければ本領が発揮出来ない。(「水の騎士」は魔法戦士なのですが、水がなければその「魔法」が使えない)
・逆説的に火神教団の連中が来る前は水が豊富な土地だったことが推測される。
・んで、この無理難題、断る事が出来ない!(運命番号86における支配者がガイウス・ラルハース、その人なので)

 無理っ! ガイウス様スミマセン。私には荷が重すぎでおじゃるよ。

 水があれば本領発揮とは言うものの、その水を呼び込む為の方策がまったく見えねぇ。加えて、他のPCとの接点がなんにもない。下手すりゃ今回、完全地蔵も有り得るな。

 不安をよそにキャラクター作成は続く。
 キャラクターにはハンドアウトで与えられた運命カードの他に、ランダムで追加で1枚、運命カードが貰える訳です。これにより同じシナリオでもキャラクターに変化が付き、シナリオ自体が変容していく訳ですね。
 例えば、国が滅ぼされた亡国の王子(今回の少年のPC)が、ハンドアウトでは奴隷として17年を過していたはずなのに、(運命カードの結果)森の妖精と1日過ごした事によって17年間行方不明になっていた事になったり!(妖精界とは時間の流れが違うのです)

 さて俺の追加の運命はなんでしょうね。……うーん、このカードなんか良いんじゃない? ほら、語り部の文章に「水」の単語が出てくるし、水の騎士らしいんじゃないかなぁ。

「……!? スンマセン。本当にこの運命カードで良いんですか?」
「? え、なんかマズかったっすかね?」

 運命番号47 深淵の召喚

「変更したいなら変更していただいて結構ですよ。そもそも深淵とは……」

 予定を急遽変更し、「深淵」に関する説明をしてくれるGM。
 それによると深淵とは、この現世に重なるようにして存在している世界なんだそうで。イメージしたのは混沌とか、あと鋼の錬金術師の人体練成した時に訪れるみたいな所? まあ控えめに言ってヤバイ所。俺のPCは、その深淵に繋がる門を開いちゃう人らしい。
 んで、深淵が開くと深淵の門は膨張し、あらゆるものをその中に呑み込んで最期には収縮して消えてゆく。あとに残るのはぺんぺん草も残らない不毛の大地。

 この運命を取得したPCは、行為判定にファンブルすると勝手にその深淵が開きます。
 それどころかっ!
 魔法を使用するだけで深淵を呼び込んでしまう!

 ……私、魔法戦士なんですけどぉっ!?

 水があったとしても魔法、使えねぇじゃんよっ!!
 明らかに初心者向きではなさそうな運命に、GMも「変更するかい?」と呼びかけてきます。
 うーん……いや、この運命を選択しましょう。自分で選んだ「運命」ですもの。

 とは言うものの、困った。
 こんな重たい設定(運命)を貰っちゃったら「おじゃる言葉」が使えないじゃないかっ!(←ヲイ)

 キャラクター造詣の変更を余儀なくされ、内心混乱をきたしつつ、キャラクター作成は大詰め、縁故の記入へ。要はこのPCに関わりの深い人間と、その繋がりの度合いを記入するんですね。(点数が高いほど繋がりが深い。通常の最大値は5点)
 他のPLは色々書いてるみたいだけど、自分は簡単。「主君・ガイウス」に5点。追加運命カードの「深淵」について2点。魔法を使用する為の「触媒」に1点。あと、なんじゃこりゃ? 「従者の少年」?

「あ、騎士なので従者がいるって事です。不要ならその縁故は取らなくても良いです」

 ああ、そんな役に立たなさそうなキャラ要らん。どうせNPCだし、GMが操るにしろ、俺が操るにしろ面倒でしょ。
 さて、後は名前を決めると完成。
 あれ? キャラクターシートは?

「キャラクターテンプレートのデータをそのまま使用するので、キャラクターシートは使いません。渡したキャラクターメモシートで必要ものは全て揃いますし」

 ああ。確かにデータをあちこちいじるゲームじゃないし、それで充分なんかも知れんね。
 家に帰ってこれを書いている最中、各種データや単語が確認できなくて少々往生するハメになったけどね。まさか日記の為にルールブック買いに行くのもなぁ。(注:後日買う羽目になりました)

 さて昼休憩。
 さあ、あと1時間のうちに何かキャラクターをでっち上げるんだっ! おじゃる言葉の麻呂以外のキャラクターをっ!!




 少し頭を冷やして考える。

 とりあえずコイツの上のガイウス・ラルハースって人物はハンドアウトを見る限り、そしてGMの説明を聞く限り、どうもロクでもない人間のようだ。(深淵で、おじゃる言葉のPCを使おうと思いついた人間とどっちがロクでもないか、と言う議論はまた別の機会にでも)
 って事はこいつも大概のロクデナシに違いない。
 しかも常に深淵と隣り合わせの人生を歩んできて、性格が歪まないわけがない。

 ……じゃあ今回のコンセプトは悪役、か?

 そう思いついた時、するするとキャラクターイメージが実像を結ぶ。
 そう言う設定にするなら先程の「従者の少年」。君を使わない手はないなぁ。

 と言う事でキャラクター紹介。
「名前は蒼眼のケラススです。ラルハースの水の騎士でガイウス・ラルハースに忠誠を誓う33歳、男です。
 水の魔法を操る魔法戦士ですが、魔法を使うと深淵を呼び寄せてしまいます。そのため、水の魔法を使用する為の刻印=青い瞳は常に閉じられ、盲目を装っています。なので、従者である『黒眼』が常にケラススに付き従い、彼の目の代わりとなっています。とは言うもののあくまでフレーバー的なものなので、実際には『見えている』って事にしておいて下さい。
 盲目にも関わらず二つ名に『蒼眼の』とあるのは、その蒼眼が開かれた時、深淵を呼び寄せる事からそれの畏怖を込めた二つ名だと言うことで」

「うぉっ、シャカかっ!?」

 おおう! 乙女座のシャカ。その発想はなかった。
 ってか今気付いたんだけど、これって、ひょっとして…ひょっとしなくても……













 邪気眼そのまんまじゃねぇかwwwwwwwwwww

 思いついた時はなかなかいい設定に辿り着いたなって思ったんだけど、厨二病全開ですよ、奥さん。
 いいの。言ってるだけじゃなくて、彼は本当にヤバイ瞳の持ち主なんだから。

・少年 タスラン・バラー(坊さん)
 17年前に火神教団に領地を攻め滅ぼされた亡国の王子。しかし、彼はその直前、森の魔族に魅入られ行方不明となっていた。帰ってくるなり拘束されたタスランが見たものは懐かしい故郷ではなく、砂漠化した領土、奴隷となった臣民の姿だった。
 
・騎兵(兵士からの変更) オルクス・ファーレン(黒さん)
 元はバラー家に仕える兵長の跡取り。国を失い、反逆するも、征服者・ウルスラの懐の大きさに触れ、やがて彼女に心酔するようになる。
 多くの国民からの怨嗟の声を受けながら、それでもウルスラのカリスマに抗うことも出来ず、やがてウルスラの傍らに付き従う程の男に成長した。
 そんな折、かつての領主の息子(タスラン)が帰還し、その心は千々に乱れる。

・翼人のまじないし コロナエナ(Mさん)
 バラー領の、そして王に仕える忠実なる臣民。国を失い、姉(フレアエナ)を失い、それでも姉の遺志を継ぎ、王子(タスラン)を捜し求める。姉から託された導きの水晶を彼の元へ返す為。
 死人と会話の出来る彼女の側には、常に姉が寄り添う。それ故に、彼女は気付いていない。姉の命運がすでに尽き果てていることに。

 以上の面々によってお送りします。
 やっぱり3人とも王子を中心に絡みがあるよなぁ。俺も早く合流しないと。

 後編へ続く!
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マスター
マスター日記
2022/06/16 00:48[web全体で公開]
😶 過去のセッション日記 深淵(承前)
 先日遊んだセッション終了後の雑談の際、たまたま「深淵」の話がでた。
 久しく遊んでないけど良いゲームよね、あれ。と思いつくままに深淵について色々話したんですが、そういや昔、深淵のセッションで日記を書いた事あったなぁと思い出し、発掘。

 読み返すとやっぱり良いセッションだったなぁと改めて思ったのでこちらの方にも投下。
 お暇な人はご笑覧いただければ。
 でも間違ってもルールブックには手を出すんじゃないぞ! 絶版プレミア価格だからな!w
 三版、いつになったら出るんだろう……。

・深淵ってどんなゲーム(マスターの主観です)
 中世時代の世界を舞台にした剣と魔法のダークファンタジーRPG。
 個人的に思っている大きな特徴が3つあります。

1つ。冒険に出ないようなキャラクターなんかも物語に参加させることが可能である、と言う点。
 例えば、そこら辺に居る普通の主婦。
 一見ごく普通の主婦が実は陰では……って事もなく、普通におばちゃん。そんなのも公式のキャラクターテンプレートの中には入ってたハズ。
 地元の深淵のGMは卓募集する時に「持ち込み禁止キャラクターは『あなたが扱えないキャラクター』です」って言ってましたね。

2つ。運命カードの存在。システムオリジナルの運命カードってのがあって、判定の達成値の上昇なんかに使えます。ですがこの運命カードの真価はその「フレーバーテキスト」にあります。
 プレイヤーはシーンの開始時は手持ちのカードから1枚「そのシーンを彷彿させるフレーバーテキスト」が書いてある運命カードを公開します。
 自分はこんなシーンにしたい! ってのをカードに託すことが出来る訳ですね。
 
3つ。これは俺の偏見もあるかと思うんですが、深淵は物語>PCです。「PCの命」と「美しい物語」を天秤にかけた場合、「美しい物語」を取る事を推奨されます。
 儚い命を物語の中に刻み込む事で、PCの命は物語の中で永遠の命を宿します。
 これが自分的には深淵と言うシステムの真骨頂かと思っています。



 さて、こっからがプレイレポートです。
 まずは卓決め段階のお話から~。 

(承前)

 今月は週一ペースでコンベンションがあるぜ!
 本日立った卓は7卓。

・絶版ゲーム
・絶版ゲーム
・D&D
・シャドウラン
・深淵第二版
・アリアンロッド2nd
・アリアンロッド2nd
(注:絶版ゲームのタイトルを挙げると時代が判るので伏せましたw)

 おおっ。ルールを把握しているのがシャドウランしかねぇ!(笑)
 隣に座っていたKさんが「深淵イイッすよー、がっつりロールプレイできますよー」と強力プッシュしてくる。
 うーん。(汗)
 ノッてる時の俺ならそれもアリなんだけど、駄目俺状態の時にそんな卓に入ると火傷どころの騒ぎじゃないしなぁ。しかもノッてるかそうでないかはセッション開始してからでないと判らないときてる。(キャラ作成の時点でも分からん)

 GM紹介を聞いて候補をいくつかに絞るが、絞ってからが甲乙付け難い。
 卓分け開始で候補の一つが速攻埋まる。新システムはやはり強し。
 残りの候補を見回したところ、深淵卓にはすでに4人募集の内、3人が埋まっている模様。 
 で、その3人のPLってのが……

・Mさん
・坊さん
・黒さん



 …………………………え!?



 く、喰われるっ! あ、あの卓に入ると取って喰われちまうだっ!!(怯)
 この界隈で普段頻繁に卓立している名GM達が何故か深淵卓に集結しております。こりゃ何か? 祭りかなんかが始まるんか? それとも「ドレスコード:GM」とか?

「どの卓にするの?」
「あ、ひでぽんさん。
 いや、シャドウラン、D&D、深淵のどれかのつもりなんですけど、迷ってますwww」
「……あの卓(深淵卓)スゲーナ」
「ヤバいっすよねぇ。あんなトコ入ったら取って喰われますよw」
「マスターくん行ったら?」
「えぇ……俺っスかぁ? 今回はマジ決まんないッスわぁ」

 本当にどの卓に行くかが決まりません。
 キョロキョロと卓を見回して、それでも心の中では「ま、PLが集まらなかった卓に穴埋めで入ればいいや。だからこのまま暫くステイ」とか思ってたんですよね。


 ドンッ!


 いきなり背後から突き飛ばされる。思わずたたらを踏む僕ちゃん。
 壁に手をつき、ようやく体勢を整え、顔を挙げたその先には。

「ようこそ、深淵の世界へ♪」

 ひwwwwwwでwwwwwwwぽwwwwwwwんwwwwww!!

 振り返るとひでぽんのヤロー、ゲラゲラ笑ってやがるwwwww

 こうして計らずしもワタクシ、マスターはエライ面子に囲まれ深淵初セッションに挑む事になったのでした。

 果たして、俺は生き残る事が出来るか!?
 それとも百戦錬磨のGM衆に囲まれ、頭から取って喰われるのか!?

 引っ張るだけ引っ張って 続く!
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