【ゆうやけこやけ】「仲なおりのハッピーハロウィン」の内容

【シナリオの概要】
〇ノワールはとりあたまのわすれんぼう。
　かすみちゃんはゆうれいで、生きてたときのことをおぼえていません。
　教えてあげれば、みんな仲よくなれるかな？
　――もうすぐハロウィン！

〇登場人物
　せいぞろい！

〇秋が深まるこの時期を、クラスのみんなは心待ちにしていました。もうすぐハロウィンが来るからです。
　去年の今頃お友達になれた、かすみちゃんと会えるからです。
　かすみちゃんと言えば、クラスにもう一人います。
　香澄として、人間の女の子として転校してきた、カラスの変化のノワールが。
　けれど、どうしたのでしょうか？
　なんだかクラスで独りぼっちみたいです。
　クラスの子とケンカをしたのでしょうか？
　ノワールが悪いことをしたのでしょうか？
　みんなで笑って、ハロウィンを迎えることはできるのでしょうか？

【備考】
（黒い少女は独り、考え込んでいる……）
　生きるということはきっと、「思い出」を作ることなんだ。
　館で一人、卵を温めていた時には、ただそれだけだった。特別なことなんて、ほとんどなかった。
　でもみんなと出会ってから、ぽこやそらとのくだらないお喋り、町の風景、ころうとずっと難しいお話をしていたこと、館を吹き抜ける風の音や扉がぎいぎい軋む音、みんなでした落書きやイタズラ……。今まで気にしてなかった日常が、いっぺんに色づいて、いろんなものがきらきらして見えた。
　全部、全部、私の中で大切な「思い出」になっている。
　それをきっと、知性というんだろう。
　だからきっと、生きるということは「思い出」を作ることで……
「またそれを失くしてしまうのは……怖いなぁ」

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